夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『オーヴァーロード』

2019年05月20日 | 映画(あ行)
『オーヴァーロード』(原題:Overlord)
監督:ジュリアス・エイヴァリー
出演:ジョヴァン・アデポ,ワイアット・ラッセル,マチルド・オリヴィエ,ピルー・アスベック,
   ジョン・マガロ,イアン・デ・カーステッカー,ジェイコブ・アンダーソン他
 
終業後にしんどい思いをしながらも2本観ることにしたのに、
前述の『映画 賭ケグルイ』が個人的に今年ワースト級に駄目でした。
30分後にTOHOシネマズ伊丹の同じシアター、同じ席にて、
身も心も疲れきった状態で2本目に突入。
そうしたら、これがめっちゃ面白くて元気復活。
 
ヒットメーカーとして名高いJ・J・エイブラムスの製作。
ポスターを見て戦争ものだと思っていたら、ホラーだという。
いったいどこからホラーになるのかとドキドキしながら鑑賞。
 
連合軍によるノルマンディー上陸作戦の開始直後、
ドイツに占領されたフランスの小さな村を目指すアメリカ軍第101空挺師団
彼らが命じられた極秘任務は、村の教会の電波塔を爆破すること。
ナチスが占拠して基地として使用しているため、通信網を遮断したいのだ。
 
降り立つはずだった場所でドイツ軍の激しい攻撃に遭い、
空挺師団の兵士たちは散り散りバラバラに。命を落とした者も多数。
そんななか、かろうじて降下に成功した二等兵エドは、
同じく生き延びたティベット、チェイスとともに、
伍長フォードの指揮の下、教会を目指して歩きはじめる。
 
その途中、教会の近くに住む女性クロエと出会い、案内を頼む。
彼女はまだ幼い弟ポールと重病の叔母の面倒を見ており、
とりあえずの隠れ場所としてエドらを自宅へ招き入れる。
クロエによれば、ナチスは村人を次々と拉致して教会へ連行しているらしい。
その大半は帰って来ず、帰ってきた叔母は病を患って口を利かない。
 
付近の様子を探りに出たエドは、予期せず教会に潜り込むはめに。
そこで彼が見たものは、おぞましい人体実験で……。
 
クロエの叔母の存在が明らかになる辺りからがしっかりホラー。
でもそこまでは史実に基づいた戦争ものなんです。ド迫力。
 
そしてホラーになってからは座席から飛び上がること数回
人体実験でものすごいことになった化け物が、飛ぶぐらい速く移動(笑)。
もう怖いのなんのって、おもろすぎ。
フォードを演じるのはワイアット・ラッセル。カート・ラッセルゴールディ・ホーンの息子。
鬼の伍長でありながら、優しい面も持ち合わせていて◎。
ティベット役のジョン・マガロもよかった。
そしてクロエ役のマチルド・オリヴィエ、美人♪
 
エンディングは悲しくも良い話。
実際にこんなことがあったかもしれないなんて思わされます。
宣伝やってるわけでもなし、きっとあまり観る人いないだろうなぁと思うけど、こんな快作、もったいない。
『賭ケグルイ』でガッカリしたまま帰らなくてよかった。
だから映画を観るのはやめられない。

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