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『薬の神じゃない!』

2020年11月10日 | 映画(か行)
『薬の神じゃない!』(原題:我不是薬神)
監督:ウェン・ムーイエ
出演:シュー・ジェン,ジョウ・イーウェイ,ワン・チュエンジュン,
   タン・ジュオ,チャン・ユー,ヤン・シンミン他
 
シネ・リーブル梅田にて3本ハシゴの2本目は中国作品。
中国で実際にあった事件をモチーフとしています。
そんなに話題になっている作品とも思えないのに満席でした。
ちょっとテンション上がる。
 
上海に暮らすチョン・ヨンは、インドから輸入した強壮剤の販売店を営んでいる。
しかし商品は一向に売れず、別れた妻に愛息の親権を持って行かれそう。
家賃も滞納中でどうにもこうにもならない状態。
 
そんなとき、来店したリュ・ショウイーという男が、
インドに行ってジェネリック薬を購入してきてほしいと言う。
ショウイー自身が慢性骨髄性白血病の患者で、
スイスの製薬会社が中国で販売する薬が高すぎて買えないから、
インドの会社の代理店として定期的に輸入する話をつけてきてほしいと。
 
違法なことはできないと一旦は断ったものの、儲け話には惹かれる。
致し方なくインドへ行ったところ、本当に代理店の話がまとまり……。
 
原価は5百元なのに、正規のルートで輸入された薬はなんと4万元で売られています。
ヨンはショウイーほか白血病患者数名と組んで違法な輸入を始め、2千元で販売。
がっぽがっぽと金が入ってきて、ウハウハ状態に。
けれどもいつか捕まるかもしれない。そうなると息子に会えなくなる。
そこで手を引くことを決めるのですが、悪い奴が後釜に座ってしまう。
 
最初は金儲けのために始めたことでしたが、苦しむ患者たちを見て気持ちが動く。
最後はもう私の絶対泣いてしまう展開。泣いた泣いた。
 
こんなにも白血病の人が多いとは驚きました。
患者さんや関係者の間で話題になっているのかもしれませんね。
それでこんなに客が入っていたのかも。
 
とても良い作品でした。
コロナのせいで中国人嫌いを公言する人が増えているように思いますが、
こんな話もあるんだよと伝えたい。

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