3月2日(火) 全国的に春の嵐
昨日は、桔梗が丘市民センターでコーラスグループのひなまつりコンサートが開かれ、和気あいあいの雰囲気で、しかもなかなかの完成度の舞台とあって、「楽しかったですう」、「反響板もない中で、後ろまで良く聴こえましたね」などと、好評裡に幕を閉じた。
…までは、良かった。
ふと目をやった左手の薬指に、いつも嵌めている結婚指輪が、無い!
第Ⅱ部の最後に出演させていただいた新舞踊『花と龍』を終えた後、ほどなく始まった第Ⅲ部のコーラスが聴きたくて、慌ただしく着替えをしたために、外した指輪を見失ったのだ。
舞踊舞台に出演する折には必ず家で指輪を外し、亡夫の遺影の前に置いてでかけるのに、昨日はうっかりしていた。
部隊下の小さな支度部屋には、ベビーベッドやパイプ椅子などが置かれているものの、見つけやすそうな場所である。
役員さんや歌友さんらが部屋いっぱいに集まって、探してくださったけれど、無い。
もちろん、その前に自分もしっかり探したけれど無い。
閉館時間も迫る中、事務所のNさんが、「今日探しても見つからなかったら、明日も探しますから」と言ってくださったので、皆さん方と引き上げた。
会館前の駐輪場で、バイクに乗ろうとしていたとき、呼び止める声を聞いた。
「広野さぁん、見つかりましたよ、指輪!」、「えっ、嘘!」
何しろ、Nさんに後事を託してから、まだ5分と経ってはいない。
「あれだけ丁寧に探したのに!」、さくらは半信半疑で事務所に戻る。
もちろん、皆さん方も半信半疑である。
見つけてくださったN氏は、「まず、ベビーベッドの下を覗いてみたら、真ん中あたりにキラッと光るものがあったんです」
「えっ。 私たちも何回も覗いて、駒付きベッドを動かしても見たんですよ」、「無かったよ、ね。 探したよ、ね」
まるで狐につままれたような、不思議、不可思議、非日常。
「ご主人さまのご加護ですね」とN氏に言っていただき、日ごろの【神様、佛さま、ご先祖さま】に、今日から【ご主人さま】が加わった。
昨日の舞台では、我ながら不調法な舞いを見ていただいた。
村田英雄さんの『花と龍』。事務局長の福田夫瑳子さんが、下記のような前説をしてくださり、有難かった。
『今から27年前、乳がんと卵巣がんを病んで抗がん闘病中の広野光子さんと、がんを明るく前向きに語る・金つなぎの会の活動がNHKテレビで放送されました。 この放送を、当時、糖尿病で入院中の歌手・村田英雄さんがご欄になり、「この人達の活動は目で見るクスリだね」とおっしゃって、交流が始まったそうです。
その後、代表曲の【花と龍】を舞踊の師匠に振付けていただき、村田さんへの鎮魂と、ご縁をいただいた皆さまへの感謝の気持ちを込めて、舞台に上がっておられます』
皆さまからは、温かい賛辞をいただいたけれど、恥じ入るばかりの出来であったので、最後のお稽古の様子でお茶を濁す次第で。
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