「歩くZ旗」みね姉のひとりごと ~矜持 国を護るということ~

私たちを護ってくれている自衛隊を、私が護りたい!そんな気持ちで書いてきました。今は、自衛隊との日々の大切な記録です

江田島からの船出  ~幹部候補生学校卒業式 出航編~

2015年03月31日 | 海上自衛隊

…最初に、サブタイトルの「出航」ですが、通常、海上自衛隊では、


「しゅっこう」を「出港」と表記するそうですが、


今回のは、沖合から出ていたので「出航」なんじゃないか?と思い、コチラの字にしました…


…が、そんなの関係なくて「出港」でいいんだ、ということであれば、ご教授のほどお願いいたします








さてさて、食事を終えると、1時間以上自由時間がありました。


この時間、教育参考館を見学する人、


家族と一緒に過ごす実習幹部生、


そして…彼女と別れを惜しむ実習幹部生


「じゃ、もう、並ばないといけないから…」


「うんがんばってね


というやりとりを、ニヤニヤしながら見ずにはいられませんでした(笑)


しかも、二人ともイケメンさん&カワイイ子だったので


別れがたい様子の実習幹部生が、なんとも初々しかったです







VIPの方が一番海側に並ばれ、その手前にご家族、我々はちょうど赤レンガの前で待たせて頂きました。


その我々の正面には、教官の海上自衛官と、米国海軍の方が。


海上自衛隊と米国海軍間で、教官を交換するという制度があるそうで、


米軍は英語教官として、海上自衛隊は航海技術等の教官として、


それぞれ交換派遣されているんだそうです。


そして…行進曲軍艦の演奏がはじまり…


…実習幹部生が赤レンガから出てきました~



…そう、ここまさに、この場面を見たかったんです







…もう、言葉はいらないですよね…(涙)


身内でも何でもないのに、思わず涙が込み上げてきそうでした…。


教官たちが笑顔で「がんばれよ!」と拍手で見送る中、彼らも笑顔で応えていました。










海では、実習幹部生が乗り込む練習艦隊が待っています。





今回は、ウイングマークを付けた実習幹部生が乗る護衛艦が2隻、


船乗りさん達が乗る護衛艦が5隻(この時点では4隻)ですから、まさに、艦隊です


航空隊の方達を乗せた2隻は、このまま遠洋航海に出発しますが、


5隻は、日本を一周した後、晴海から遠洋航海に出発します。





実習幹部生がそれぞれの艦に向かいます。


この時、見送るご家族の胸中はいかばかりかと思わずにはいられません。


…ある海自士官の知人曰く、


「あの時、親が『出征に行くみたいだった』と言っていました(笑)」


とのことでしたが…ま~イメージはたしかに、そんな感じにみえますし、


ご家族や彼女さんからみれば、艦に乗って遠いところに行ってしばらく会えない、


という点では、確かにそこはリンクしますし、私もふと、そういうイメージは浮かびましたので、


盛大な見送りと相まっての、あの物悲しさはそういう雰囲気を醸して出しています。


すごく、わかります。


…しかし、前回も書きましたが、


「お世話になっているあの方もこの方もこうやって、ここから船出していかれたのだなぁ」


と思いますと、やっぱり、胸が熱くなります…。


ちなみにこの時は、曲は行進曲軍艦から、蛍の光に変わっています。



今回の練習艦旗艦(途中まで)のくらまです


うつくしい~~~~


ほれぼれします


実習幹部生が乗り込んで、出港するまでが時間がかかるので、その間に祝賀飛行があります



SH-60K(よね?)と



P‐3C…のあとに、


P-1飛んできたんです~~~~~


P-3Cと比べると音が静かでした


でも、早くてシャッターチャンス逃すという失態(笑)


短艇の傍にいたので、撮りづらかったんです(ノ_-。)(←いいわけ)


さて、出港準備が整うと、くらまから発光信号が





光ってるの、見えますか???


これは、練習艦隊司令中畑康樹海将補からのもので、


なんと一首の和歌でした


内容は…


「江田内の 波間に刻む若人の 抱きし夢や いざ鹿島立ち」


「鹿島立ち」とは、古代から武人が、重大な任務を帯びて遠い旅に出るような時に、


必ず鹿島・香取の両神社に前途の平安を祈願していたことから、


後世には晴れの門出を祝い、また、その道中に事故がないように祈ったため、


心を込めて「鹿島立ち」という言葉を用いるようになったのだそうです。


この時はいませんでしたが、練習艦が「かしま」と名付けられている所以ですね。


中畑司令の御心の内が、この「鹿島立ち」に込められているように感じました。


…しかし、この晴れの門出に際して、さらっと一首読んでの船出とは、


なんとも粋で、昔の武人を彷彿とさせてくださる一幕ではないですか!


前、佐世保総監の元吉田海将も、総監を離任される際に、一首和歌を詠んで、


「以上」と敬礼をして、去っていかれましたが…


…こんな光景が、果たしてこの21世紀に、他でありますかね


そもそも、現代において、上司がさらっと「和歌を詠む」なんてことは、まずもってないと思うんですよね…。


もうね、そういうところが、海上自衛隊が大好きな所以です(笑)





走り去る練習艦隊…。


展示訓練や観艦式でないと、艦隊として護衛艦が行動してしている様子を見ることは、


なかなかないと思います。


数は少なくなるものの、やっぱり、艦隊となると壮観ですね。






…100年の歴史と伝統を持つ、この海軍兵学校から、


新たに士官となった、幾多もの若者たちが船出をしていったことを思うと、


その新たな歴史が刻まれた日に立ち合わせて頂けだことに、ただただ感謝でいっぱいです。


お忙しい中、無理を聞いて下さった方には、心より、感謝申し上げます。


本当にありがとうございました。


この美しい伝統がいつまでも護られることを願ってやみません。


実習幹部生の皆さまの門出をお祝いするとともに、今後のご活躍と、


練習艦隊の今後のご安航をお祈りしております。






こちらもよろしくお願いいたします

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江田島からの船出  ~幹部候補生学校卒業式 初級幹部任命式編~

2015年03月30日 | 海上自衛隊

さて、栄誉礼が終わると講堂への移動を促されましたので、さっさと講堂へ向かいました。


やっぱり、できるだけいい場所で見たいと思いますしね~。


ちなみに、一般来賓は2階席でした。


講堂には何回か入ったことはありますが、2階は初めてなのでわくわくです


そう言えば、仲良しの海自さんに、


「卒業式、二階から見たんだよ~


と言うと、


「えっ二階って、私、上がったことないです。

 音楽隊がいるとこですよねいいなぁ~…。どんな感じでした???」


と聞かれたので、ここは、海上自衛官と言えども、音楽隊か来賓でない限り、


なかなか足を踏み入れることはない場所のようでした。


「どんなところ?」


と聞かれると、


「思ったより広い」


くらいしか言いようがないのですけどね(笑)






…では、以下、任命式の様子をできるだけ時系列でお届けしますが、


ちょっと、記憶があいまいなところがありますので、


「なんか違う…」と思われる所があっても、ご容赦ください…


文字通り、僭越ながら高見の見物をさせて頂いておりますと、


実習幹部生(この時点ではまだだけど)が入ってきました。



入ってくる時は普通で、皆の表情を見ていてもリラックスした感じでした。


続いて、ご家族が入ってこられ、各々御子息及び御息女、または御主人、彼氏の元へ、


写真を撮りに行ったり、言葉を交わしたりしていましたね。



このあたりは、予想に反してリラックスしてカジュアルな雰囲気でした。


…まぁ、江田島というと、なんでもかんでも厳しいというイメージがあるので、


こういう雰囲気を見ると、ちょっとびっくりします(笑)


しばらくすると、全員着席が促され、まずは各司令官の副官たちが席に向かって行進。



この中に、前回の記事に上げたイケメン副官さんがいらっしゃるんですが…


…さ~~て、だれでしょう???(笑)


しかしまぁ、副官って、本当にかっこよく見えるのはなんで何でしょうね???


飾緒マジック????(笑)


そして次に、ご来賓の皆さま(本物の(?)御来賓)が壇上の席に着かれます。



海幕長、呉総監、航空集団司令官(だったと思います…)練習艦隊司令官…と錚々たる顔ぶれ。


反対の左手には、米国第7艦隊司令官初め、海保大、警察、消防からも偉い方達がご着席です。


そして卒業式は、もちろん、国歌斉唱で始まります。


それにしても、自衛隊と関わりだしてから、本当に国歌斉唱する機会が増えました。


通常は、成人するとほとんどなくなると思うのですけどね…。


今回はもちろん、呉音楽隊の演奏ですよ感激です


さて、間の細かい式次第は割愛させて頂きまして・・・


卒業式…でなく、二尉、三尉の任命式が行われます。


そう、サブタイトルで「卒業式」と書きましたが、正確には任命式です。


最前列に座っていた方達は、どうも成績優秀者のみなさんたちのようでした。


そしてそのど真ん中が、首席殿。


すごいな~~~…という言葉しか出てきません(笑)


知人曰く、


「あそこで首席とか次席の座にいる奴らは、本当に普通じゃないんです」


とのことでしたが、遠目からぱっと見ただけだと、普通の若者なんですが…。


そして、その首席殿を筆頭に壇上に上がります。





もちろん、首席殿は全文読みあげられ、次席以下は名前のみです。




ちなみに、今、私の部屋のカレンダーがまさにこれです(笑)


自分の目で見られる日が来ようとはね…。


順番的には、三尉 ⇒ 二尉 ⇒ 航空の三尉 ⇒ 航空の二尉という流れでした。


席も分かれていましたね。


防衛大卒と一般大卒が半々でしたが、


聞くところによると、海上自衛隊はわざとそういう採り方にしているらしいです。


ちなみに陸上自衛隊は、防大:一般大 2:1とのことで、


航空自衛隊は分からないのですが、半々っぽいように思います。


しかし、こういう伝統的な場所で、息子や娘の堂々とした姿をみるというのは、


親御さんにとって、どれほど晴れがましいことだろうと思わずにいられません。


もちろん、私は部外者なのですが、それでも、


「いつもお世話になっている、あの方やあの方も、みんな、

 こうやってここを卒業していかれたんだな~…」



と思うと、けっこう感慨深いものがありました。


しみじみと、みなさんがここをこうやって歩いたことを思い浮かべ、


ここから始まって、ず~っとず~っと、頑張ってきてくれたんだな~と思いをはせておりました。






一通り、任命式が終わりますと、例の成績優秀者が表彰されました。



もちろん、さきほどの首席殿ですが…


この後、軽い衝撃の光景を目にしました。


私だけでなく、初めて見た方は等しく驚かれたことと思います。


この時は撮影し損ねましたが、次の次席殿の表彰後、ばっちり撮りました



このあと…




後ろ向きで降りた!!!!


え~~~~なんで~


何度も練習しているから、コケることはないらしいけど…


でもでも、見ている方が冷や冷やしちゃうわ…(笑)


しかしまぁ、この真中のレッドカーペットから降りることを許された人は、


成績優秀者のみということなのですね…


続いて、



またまた、主席殿のご登場です。


チリ共和国から、海上自衛隊に対して贈られた謝意を示す勲章が、代表して首席殿に贈られました。



そして、三尉・二尉の任命…だったと思います





そして、海幕長の祝辞。



そしてその後、なんと第7艦隊司令からの祝辞がありました



…もちろん英語です(笑)


冒頭で、掴みとして、なにやらアメリカンジョークを飛ばしておられたのですが、


残念ながら、そのアメリカンジョークは3分の1…いや、4分の1くらいにか届かなかった模様です(笑)


つまり、英語がヒアリングできた人だけが笑っていたわけです(笑)


「私が・・・・の時、・・・短いといいな~・・・」


くらいしか私も分からず(笑)その後、くらま艦上で実習幹部生に、


「あの時、司令はなんて仰ってたんですか??」


と尋ねると、


「私も、あんまり英語が得意じゃないのですが…」


と前置きしながらも、


「自分が学生だった時は、こういうスピーチは短い方がいいな~と思っていたものです、と

 言っていました」


と、教えてくれました。


ちゃんと分かっているのに、英語が苦手だなんて、若いのになんて謙虚なの~。


ちなみに、壇上においでの将官の皆さまは、みんな笑っておいででしたっけね…


しかし、司令官のスピーチで、私が一番気になったのは、


海上自衛隊のことを、


「カイジョウジェイタ~イ」


と、そのまま言っていたことですかね(笑)


もうね、「カイジョウジェイタ~イ」しか耳に入らなかったもん(笑)


(※ジエイタイ、と発音しにくいらしいので、ジェイタ~イなのだろうと思う)


そこは、「Maritime Self-Defense Force」ではないのか


と思ったけど、長いから言いたくないのか、


普段はそんな呼び方していないから、今さら言うのもなんだかな、なのか、


でもいつもの呼び方をこの公式の場で言っちゃうもなんだかな…だからなのか…


とにかくも、この「カイジョウジェイタ~イ」の裏に、


ちょっとした政治的配慮の臭いを感じましたが、気にしすぎ???(笑)






この後、その場で、他の壇上の各来賓からの一言御挨拶がありました。


みなさん、


「おめでとうございます」


の、本当にひとことだったのですが、


航空司令官の、


「おめでとう。部隊で待っている」


の一言が、短くもインパクトがあり、ステキでした


「部隊で待っている」


って、俗な言い方で恐縮ですが、かっこいいですよね


なんかこう、言われた側も、身が引き締まる思いがするのではないでしょうか?


そして、私は気付かなかったのですが、この日参加されていた、ある方が仰っていたのが、


「幹部任命を受けてからは、一切命令がかかっていない」


とのこと。


確かに、言われてみればそうだな~と思いました。


「幹部たるもの、命令なしで動かねばならない」


ということであり、


「命令を受ける立場から、する立場になる」


ということなのでしょうね。


その責任の重さを、まずは覚悟して、それから実感していくのでしょう。


式が終わり、階段を下りると、講堂を出ようとする初級幹部たちがいました。


この後、彼らは、家族と共に食事をとります。





用意されたお弁当です。


私も、頂いてきました~


この後、いよいよ、初級幹部たちの出港です。







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江田島からの船出  ~幹部候補生学校卒業式 栄誉礼編~

2015年03月27日 | 海上自衛隊
かねてより、ずっとずっと行きたいと切望していたのが、そう、


江田島は幹部候補生学校の卒業式です


これまた、非常にありがたいご縁のおかげをもちまして、


来賓という形でお邪魔させて頂くこととなりました


あ、来賓といっても、本当のVIP来賓の方々と、一般来賓(?)的な方々がいらして、


どちらかと言えば、卒業生のご家族以外の招待客、という感じです(笑)


この日もけっこうな強行軍で、あまり寝ないままかけつけたのですが、


小用のフェリーターミナルを降りると、


海上自衛官の皆さまがいらしてて、専用の移動バスが来ていてくれたことで、


がぜんテンションあがりました


な、なんて親切なの~~~






さて、もう何回目か分からない幹部候補生学校に降り立ち、


受付へと向かうと、


「あ~、みね姉さ~ん」


見るとそこには、私の知人中随一のイケメンと言っても過言ではない、練習艦隊司令の副官殿が


「お~、お久しぶりです~


この方は、私の中で副官=イケメンを決定づけた方なのですけどね(笑)


いや~、飾緒をつけた姿が似合うのなんのって


朝から幸せな気持ちにさせて頂いたところで、受付にいくと、またそこで、


スーツ姿のナイスミドルに、明らかに知人に向ける笑顔で会釈を受けました。


「?????だれ???」


と思いつつ、笑顔で目礼(笑)


式中も、何気にず~~~~っと気になっていたこの方、


お世話になっている、福岡地本の航空自衛官さんでした(笑)


あとで、電話かけてきてくれて、


「最高の笑顔であいさつしたのに、気付かなかったでしょ~(笑)」


と言われ、


「だって、制服姿しか見たことないからわかんないですよ(笑)」


という言い訳をせいいっぱいしました、えぇ。


いや、でもね、


私服 ⇒ 制服 は顔認証できますが、


制服 ⇒ 私服 は顔認証困難ですよ?(笑)


イヤ、本当に


こんなかんじで、やけに知り合いと合うこの日でしたが、さらに続きました(笑)



それはまた、のちほど。







さて、まもなく栄誉礼が始まるので、赤レンガ前に集合しますと、


すでに、卒業生は整列していました。



もちろん、儀仗隊もいます。



赤レンガ前でこんな光景を見られるだけで、感動で言葉になりませんよ…。



しばらくすると、江田島幹部候補生学校長杉本孝幸海将補がお越しになりました。


…ちなみに、奥にいらっしゃる方は…ごめんなさい、忘れました


そして、いかにもエライ人が乗っていると思われる黒塗りの車からは…






海上幕僚監部幕僚長 武居智久海将が降りられました。


分かりやすく言うなら、海上自衛隊のトップに君臨する方でいらっしゃいます。


ちなみに、もちろん車には、4つ星に錨の幕僚長旗が掲げられていました。


車から降りられた海幕長は、儀仗隊の観閲をされます。



撮るタイミングが悪くて、非常に分かりにくいんですが…(笑)


脚に注目して下さい、脚に(笑)


よりによって、なんでこんなタイミングでシャッターきったっちゃったのか、と


自分の間抜けさを呪いたいことこの上ありません…


一番奥に、歩いているおみ足だけが映っていて、なんだか心霊写真みたいになっちゃってます(涙)



海幕長、訓辞なう。(←コラ


訓辞を終えると、一旦赤レンガ内に入られしばらくして出てこられました。




そう、副大臣到着。


自衛隊の頭を押さえ…あ、失礼、文民として統制している防衛副大臣ですよ。




もちろん、訓辞を垂れます。


でも、なんて言ってるかよく聞こえなかった。


別にいいんですけどね、別に(←私服組に興味なし)





とにかく、この日はとてもお天気に恵まれて暑いくらいでしたので、


ひとまず、それだけでも本当によかったです。


無事に栄誉礼が終わり、いよいよ、これから講堂にて卒業式が行われます。


まて、次号(笑)







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護衛艦はたかぜメモリー in 三笠公園

2015年03月27日 | 海上自衛隊

長らく更新をお休みしてしまい、大変申し訳ございませんでした。


この2週間ほど、


横須賀 ⇒ 東京 ⇒ 横須賀 ⇒ 江田島 ⇒ 大阪 ⇒ 呉 ⇒ 神戸


と、本州反復横跳びをしておりまして、存外時間が取れず、


なかなか更新できませんでした…


お待たせしてしまい、本当に申し訳ございません(涙)






さて、きりしまのパーティの翌日、三笠公園に行ってまいりました



この日は、護衛艦はたかぜが三笠の塗装のボランティアをされていたのです



これは、今年の海軍記念日に先立ち、三笠保存会から、海上自衛隊上曹会に依頼されたことで、


現在ドック入りなうの護衛艦に、上曹会の方が順番に連絡して協力を仰ごうとされたところ、


1番最初に連絡したのがはたかぜで、ちょうどその時梅崎艦長がいらしたらしく、


「だったら、家族イベントとかねてウチでやろうじゃないか


という運びとなり、アットホーム兼ねてのペンキ塗り大会(?)が行われました


ま、ちょうど私も横須賀におりましたのでね、


「散歩がてら出ておいでよ~」


と梅崎艦長に言って頂いたので、三笠公園まで足を延ばした次第です







さて、到着すると、



さっそく、皆さま、ペンキ塗りに精が出ています


…なんというか、やっぱり違和感ないですね(笑)


皆さん、ペンキ塗りはお手のものですしね


梅崎艦長も、顔中ペンキが飛び散った最高の笑顔でいらっしゃいました


ほんっとに、いい笑顔でした~あ~写真とればよかった…


みなさんと、お昼をご一緒させて頂くこととなり、


それまで、三笠艦内見学をすることにしました。







実は初めて乗艦しました(笑)


最初に反応したのが…



はい、床の色が違うの分かりますか?



この、幅が広くて飴色の方が古い床で、なんと唯一当時のまま残っている床です


つまり…


東郷元帥や秋山真之が歩いていたであろう床ですよ


少しすり減っていたあたりに、歴史を感じました


あと気になったのはこれかな~





…だそうです。



あとは、もちろん艦橋。



残念ながら、入れませんでした…。


あとは、副官のお部屋。




もちろん、当時のもの。


…当時は、今みたいな無機質な感じではない事がよくわかります。


いつも引き合いに出してなんですが、銀河英雄伝説でいうなら、


帝国海軍時代 ⇒ 銀河帝国軍


海上自衛隊時代 ⇒ 自由惑星同盟軍


みたいな?(笑)


…あくまで私が感じたことですけどね。


なんかこう、艦内のつくりがそういうイメージなんですよ、私的には(笑)







ちょうどこのあたりで、艦長と合流し、休憩場所にご一緒させて頂きました。


すっごく和気あいあいとした雰囲気で、まさに「アットホーム」です


なかなかご家族一緒にすごく時間が少ない中、


こういう海軍の歴史と普段の作業とが和合したイベントで、ご家族が一緒に過ごせて、


お父さんが一所懸命汗を流す様子を見て、


その後、艦長はじめ、艦の仲間と家族で一緒にお昼を頂く、という時間が、


どれほど貴重で有意義な時間だろうと思わずにはいられませんでした。


また、妻帯者でない、20代の若い海士くんたちも、


たまの休み、のんびり寝ていたい、遊びに行きたいなどと思わず、


汗を流し奉仕活動をするという様子に少なからず感銘を受けました。


いい艦だな~…としみじみ思いつつ、その場に居させて頂けるという、


わが身の幸運さと、ご縁に感謝をしております。


本当に、ありがとうございました





















祝☆護衛艦きりしま20周年

2015年03月16日 | 海上自衛隊



我らが海上自衛隊が誇る、イージス艦きりしま


就役20周年記念祝賀パーティに、お邪魔させて頂きました


現役・OBさんを問わず、みんなが


「もうそんなになるの?」と驚かれていたのですが、


1995年3月16日に就役したのですから、


まぎれもなく、就役20周年です


おめでとうございます






実は、これ、参加するまでにの話しで、ひとネタあるのですが、


それはラジオでお話するとして…


きりしまは、実はまだ乗艦させて頂いたことがなく、


昨年、リムパックの出港の時に、


いせの前にお見送りさせて頂いたくらいしか接点はないのですけどね(笑)


…ですが、ありがたいことに、


3月14日に横須賀市内でコチラのパーティに、お邪魔させて頂きました。


…が、私、ちょっと道に迷ってしまって、少し遅刻してしまったという…


キャリーケースをごろごろさせて、ようやく会場に到着したものの、


今度は、ロッカーがあいていなくて、とりあえずお化粧室に行って、出てきましたら…


今回の参加にあたって、いろいろとコーディネートして下さった、


きりしまBMD長さんと、船務士Cさんが待ち構えてくださっていて、


ちょっとびっくりしていると、バタバタと会場内に案内してくださいました。


「??????」


と色々不思議に思いながら、案内された席に向かうと、


すでに、艦長さんがスピーチをされていらっしゃいました。


会場にお越しの方々のお話をされていました。


昨年「ニュースの巨人」で拝見した艦長さんだ~(BMD長さんも


と思いつつ、


「あ~~~…最初から聞きたかったなぁ…


と、思いながら聞いていると、


「…もう一人、護衛艦を見ているだけで幸せ、という方で…」


と話し始められる艦長さん。


聞いていると、ん????これって????


「今日は、はるばる九州から駆け付けてくださいました」


…って…え…私?私のことですか?!


予想だにしていなかった事態に、恐縮と驚きと感激と感動がめまぐるしく入り混じり、


涙が出そうになったり、驚きすぎて、めまいが起こって倒れそうになり(笑)


とにかく、びっくりしました(笑)


そんな、きりしま就役20周年という晴れがましい場所において、


まさか、まだ実際にお会いしていない私のことを、


わざわざ皆様にご紹介してくださるなんて…もう、言葉になりませんでした…。


このことだけでも、今までの大変なこととか、イヤこととか、


全て報われました…本当に


そして、こんな私のことを、快く祝賀会の参加を承諾してくださったばかりでなく、


こんなふうに、ご紹介して下さるなんて…なんてなんて、ステキな艦長さんなの~


こういう、さらっと粋な計らいをしてくださるあたり、さすがだなぁ~としみじみ思いました








その後、ご歓談後は、当然のことながら


この会場内でちょっと注目を頂いてしまったものですから、


いろんな方が話しかけてくださいました。


その中でも、一番びっくりしたのが…


昨年、唐津での体験航海の記事を書きましたが、


その時の、じんつうの前艦長さんが


異動されたのは存じ上げていましたが、まさか、ここで再会できるとは


そして、もっとびっくりしたのは、名札に、


「きりしま初代BMD長」と書いてあるではありませんか


「ええええ…ってことはですよ

 あの、世界初のBMD実験に成功した時の…


「そうです(笑)」


な、なんと


あの、世界的そして歴史的快挙の大陸弾道ミサイル迎撃実験成功の時のBMD長さんだったとは


とにかく、海上自衛隊がいかにすごいかを語る時に、


必ず私が力説する話が、これです。


護衛艦「きりしま」BMDミサイル発射試験



世界初ですよ?世界初。


もうね、これほどの快挙を、日本人が知らないのがとにかく悔しくて許せなくて、


どれほど語ってきただろうか…ってくらい、話してきました。


この日のいろんなスピーチの中でも、当然できてきた話です。


当時、BMD改修工事にあたったIHIマリンユナイテッドの方が、改修工事が大変だったことと、


スケジュールの把握ができなくて大変だったことを話して下さっていました。


「BMD実験の成功のことは後から聞いて、『成功したらしいよ』『え?明日じゃなかったの?』

 という感じで、知らない間に終わっていました…」


というお話から、切ない感じが伺えました。


一緒に作り上げてきたわけだし、実験に成功して初めて、改修工事が完了したと言えるわけですから、


作り手さんからいうと、この瞬間をみんなで見て、共に、


「よっしゃーーー


ってやりたかったんだろうなぁ…と思いました、きっと。


っていうか、私だったら、終わった後に聞いたら、落ち込んで立ち直れない








歓談中、いろんな方とお話させて頂きましたが、


もちろん、きりしま現艦長 佐藤恭弘一等海佐にもご挨拶…というよりも、


さきほどのお礼を述べさせて頂きました。


ニュースの巨人を見ていて思った通り、


艦長さん、すごく笑顔が優しくて親しみやすい方です


そして、お若い


先ほどのお話伺っていても思ったのですが、艦長さんもBMD長さんも、


拙ブログをお読み頂いているようで…これまた、うれしさと恐縮が入り混じります(笑)


なんかも~~~感激でいっぱいで、


心の底から、横須賀まで来てよかった(涙)と思いました。


途中、歴代きりしま艦長さん達のごあいさつもありました。


最後のご挨拶は、初代(だったかな?)先任伍長さんでした。


歴代先任伍長さんもいらしたのですが、やっぱりみなさん、


「あ~、いかにも先任伍長さんって感じだわ~


という方達でした


…まぁ、参加者は、乗員さんか、ご家族か、艦を作った人たちか、改修工事に携わった方達か、


歴代の乗員さんたち…しかいらっしゃらないので、


だけが、本当に超~~~部外者だったことを、途中で知りましたよ…


きりしまの皆さま、参加者の皆さま、


そんな私を暖かく迎えてくださって、本当にありがとうございます


しかも、部外者で知り合いも少ない中、


スピーチ内でお話して下さったおかげで、


たくさんの方達とお話させて頂く事が出来て、淋しい思いをせずにすみました。


今にして思えば、せっかく遠方から来てくれたのだから、いろんな人とスムーズに話しやすいようにという、


艦長さんのお心遣いだったのだと思います。


そして、せっかくのそのスピーチに間に合うようにと、


BMD長さん、船務士Cさんのお二人でサポートして下さったことも、本当にありがたいです。


2時間という時間が、本当にあっという間の楽しすぎる、充実し過ぎる時間でした








余談ですが、この後は歴代艦長をはじめとした、歴代乗員さんたちとの二次会にも


お邪魔させて頂くことになりました。


「すみません…よろしくお願いいたします…」


と、恐縮しつつ申し上げますと、


その時に、元艦長さんだった方が、にっこりと笑って


Welcome to on boardですよ]


と仰ってくださいました~きゃ~ステキ~


ま~この二次会がこれまた、本当に楽しかったです(笑)


もう、ザ・船乗りさんたちの世界が、も~楽しくて


そして、ある元艦長さんが仰ったことが印象的でした。


「ここにいる人たちは、皆、本当にすごい技術を持った、国の宝なんですよ」


と。


…本当にそうだと思います。


パーティの時に、佐藤艦長が


「誇りを持つ」


ということを仰っていましたが、


その、誇りと矜持と陽気さがあふれている方々でした。


こういう気質が受け継がれ続けていくことを、願わずにはいられません。


この日は、改めて海上自衛隊に惚れなおすことが多かった夜でした


護衛艦きりしまの、今後のますますのご活躍と


新たな歴史への船出のご安航をお祈りしております


(※画像:海上自衛隊公式HPギャラリーより)