「歩くZ旗」みね姉のひとりごと ~矜持 国を護るということ~

私たちを護ってくれている自衛隊を、私が護りたい!そんな気持ちで書いてきました。今は、自衛隊との日々の大切な記録です

「国を護るとはどういうことか」について考える  ~4月の学ぶカフェでの講演レポ~

2016年05月14日 | 防衛省

以前、告知しましたが、


学ぶカフェにて、不肖わたくし、みね姉が、ロバート・エルドリッジ博士の前座として、4月に講演(?)させていただきました


その時の内容を、簡単にまとめてシェアしたいな~と思います。


この日のテーマはいろいろ迷ったのですが、午後の部のエルドリッジ博士の講演(沖縄基地問題)につながるような話にしたいと考え、


基地問題の重要さって、国防の重要性が理解できてないとわからないと思ったので、


普段、何気なく使っているけど、国を護るとは、国防とはどういうことなのか、を、改めて考えることで、意識を高めたいと思いました。


…ということで、では、現在、国を護ってくれている自衛官とは、一体どんな人たちなのか、ということを、


私自身がこの3年間、様々な自衛官と直接コミュニケーションをとってきて、感じたことをまとめ、お伝えした次第です。








まず、そもそも国防力というものをなぜ持つ必要があるのか?という点からですが、


日本は、自虐史観のせいかのか、元々の国民性なのか…ともかくも、国際社会と協調してとか足並みを揃えてとかいいますが、


そんなこと言っているのは日本くらいで、どの国だって自国の国益を最優先に考えていて、国際社会なんて、その国益のぶつかり合いなわけです。


別に、それは悪いことでもなんでもなくて、国益を第一に考えるなんてことは、ごく当たり前のことです。


そのやり方があからさまかとか、自国さえ良ければそれでいいとかというのは、また別の話で、このこと自体は普通のことです。


で、その国益の大きさというのは、国際的な影響力の強さ・大きさと比例しますよね?


でもって、その国際的な影響力ってなんだよ、と言いますと、ずばり経済力+軍事力
です。


っていうか、足し算じゃなく、掛け算かな。


経済力だけあって、軍事力ゼロだと、その豊富な資産を狙って他国に侵略されます。


そももそ軍事力は、経済力がないと成り立ちませんしね(笑)


そしてこの軍事力・武力は、実際に戦争するために持つのではなくて、国際社会での影響力という意味でいうと、


自分の意見が通しやすいかどうかが、当然決まってきます。


分かりやすい例として、日露戦争の賠償金の話を。


旅順要塞を陥落させ、バルチック艦隊を打ち破って、戦術的勝利を日本は手にしたものの、ロシアから賠償金をもらえませんでした。


こっちが買ったんだから賠償金払え、と言ったところで、


簡単に言えば、ロシアから


「あっそ、じゃあ、何ならもう一回やる?」


と言われた時、


「…うっ…」


と成らざるを得なかったからです…金と軍事力がなくて。


外交だけでなんとかしろというのは、相当難しい…厳しいことです。








そこで、軍隊の存在意義を改めて考えてみたいのですが、


原則的に、どこの国も、国防のために軍隊を持っているのであって、他国を侵略するために持っているわけではありません。


ただ、明確に侵略目的で軍隊を持っている国が、すぐ近くにありますけどもね…。


ちなみに、中国という国の軍隊は中国共産党軍なので、そういう意味でも国防軍とは趣旨が違うなぁとおもいます。


その中国共産党軍は、チベットを侵略し、東トルキスタンを侵略して、残虐の限りを尽くしています。


日本人は、敗戦後にむしろ経済的に豊かになり、いい生活を送っているので、戦争に負ける悲惨さの一般的なイメージがつかないと思いますが、


通常は、チベットのような状態(民族浄化が行われる)になるのが普通なんですよね。


アメリカの占領下におかれたことと、実質支配というよりは、WGIPで精神的に堕落させることを趣旨とした支配を行うことにしたため、


ああいう侵略ではない、という、非常にレアケースな状況です。


で、北朝鮮は、本気で戦争するつもりはないものと思いますが、時々こっちに向けてミサイル発射させたりする、迷惑極まりない存在です。


本気で侵略を考えているとは思いませんが、我が国の平和を脅かしているというのは事実です。


で、隣の韓国に至っては、竹島を占拠しているので、この3国の中で最も実害があるのが韓国ということになりますね。


旅行に行く人もまだまだいらっしゃると思いますけど、こういう国に、平気で旅行に行こうと思える心境が、私は本当に理解できないのですが…。


なんか勘違いしている人もいると思いますが、


日本 ⇔ アメリカ = 同盟国


韓国 ⇔ アメリカ = 同盟国


ですけど、日本と韓国は同盟国ではないですからね


つまり、以前このブログでも書いたように、この国はもはや平時と言えないと私は思っています。


勘違いしている人が多いと思うんですが、何も、ドンパチやってる戦争状態でなければ平和ってわけじゃないってことですよ。








…そして、ここで改めて日本国憲法前文を見ていただきたい…。


「日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、

平和を愛する近隣諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。」



憲法のくせに、日本語としての文法もおかしいのもツッコミどころだけども、そんな意味不明な決意を勝手にしないでほしいよ…。


「平和を愛する近隣諸国民の公正と信義」って…一体、どこの国のことなんだ????


しょっちゅうケンカふっかけてくる近所がいるのに、国防力持たないとか、国際社会での影響力云々以前の問題でしょうよ


…というわけで、我が国が国防力を持たないでいい理由なんかないわけです。


さて、変な憲法を押し付けられて、律儀に守ってきたせいでややこしいことになり、軍隊と名乗れないので、


自衛隊という名称の国防力を保持するに至ったわけです。


で、先に挙げたように、どの国でも原則的には自国の自衛のために軍隊を持っているわけですから、


この自衛隊という名称は、ある意味軍隊の本質をそのまま表しているなぁ…と、私は思うのです。


前々回の観艦式のポスターで、


「誰よりも強くなる、誰とも戦わないために」


「訓練が役に立たない日など来ない方がいい」


というコピーがありました。


↑↑↑イケメンさんポスターを採用(笑)


これは共に、そうであってほしい、と心から願わずにはいられません。


いろんな意見はあろうと思いますが、これは、自衛隊の本質のような言葉ではないかと、私は思います。


そして、一番願っているのは、ほかならぬ自衛官自身でしょう。


厳密にいえば、色々と抱えている問題も多く、完璧ではないし、手放しでスゴイスゴイ!と言えるわけではないと思いますが、


民間人の立場からすると、どういう問題を抱えているにせよ、それでもそんな中で、日々任務に従事してくれている自衛隊の皆さまには、


感謝でいっぱいだし、応援し続けます。






その自衛官は、どんな人たちなのかというと、端的に言えば、服務の宣誓をした方たちです。


「私は、我が国の平和と独立を守る自衛隊の使命を自覚し、日本国憲法 及び法令を遵守し、一致団結、厳正な規律を保持し、常に徳操を養い、

人格を尊重し、心身を鍛え、技能を磨き、政治的活動に関与せず、強い責任感をもつて専心職務の遂行に当たり、

事に臨んでは危険を顧みず、身をもつて責務の完遂に務め、もつて国民の負託にこたえることを誓います。 」


とはいえ、自衛官と一言で言っても、様々な人がいて、意識と責任感が低い人だって当然いるし、その中でも最悪、犯罪を犯す人だっています。


ですが、そういう人は全体的な割合からは極めて少なく、大半は真面目に責務を果たしている人たちです。


そして、私が実際に知り合った人たちの多くは、口にこそ出さなくても、自分を


軍人だと思っている人がほとんどです。


「事に臨んでは危険を顧みず」を、静かに覚悟している人たちでした。


少なくとも、私が実際に知っている方たちはそうです。


「民間人の前だと恰好をつけているだけではないか」


という意見もあるかもしれません。


しかし、表面的に恰好つけているだけか、本心からそう思っているのかは、存外相手には伝わるものです。


ついでに言えば、あまり自衛官は民間人に、本音を話すことがあまりありません。


家族やパートナーにすら、話さないことが多いと思います。


それは、男性は性質的に仕事の話を家族にはしないものですが、特に自衛官だと、仕事が特殊すぎるし、そもそも用語も特殊すぎて(笑)


ごく普通の女性にはなかなか理解できない世界を、理解できない言葉で語らねばならなくなるので、余計にそうだと思います。


そんなわけで、世の自衛官の奥様の多くは、ご主人が、一体どんな思いでどんなお仕事をされているか、


ほとんど理解されていない方が少なくないようです。


「言っても分からないだろう」


と思っていらっしゃるんだろうと思います。


ご家族ですらそうなので、自衛官と接点のない民間人にとっては、本当に謎に満ちた存在ではないでしょうか。


私としては、そういう人たちに、少しでも知ってくれたらなぁと思って、


チャンネルNipponで「みね姉のみた防人たちの素顔」を書かせていただいています。


ちなみに私は、男性社会で仕事をしてきたことと、お前はWAVEかってなくらいに、


海上自衛隊に関しては、普通に話をしてもらって理解できるレベルになってしまったため、お陰様で(?)いろんなお話を聞く機会が増え、


一般的な支援者の方たちよりも、いささかながら、自衛官の本音というものに触れる機会が多くなり、よって、彼らの声なき声を察して

エージェントというと大げさかもしれませんが、代わりに伝えることができたらなぁと思う次第です。


以前、呉でタクシーに乗った時のこと、運転手さんに「私は自衛隊が大好きで~( *´艸`)」と言うと、その運転手が、


「…自衛隊とか言っても、あいつらは国を護ろうとかっていう気持ちは全くありゃしないよ。そんな奴は見たことないよ。

 タクシーに乗せた時に話すけど、なんで自衛隊に入ったのかと聞くと、公務員だから、というしね。しょせんそんなもんだよ」


と、よりによって、この私に言い放ったことがありました。


ここで、私がブチ切れたのは言うまでもありません(笑)


「は…たしかにそういう人だって一部はいますよ。でもね、私が知っている人たちは、

 本当に、真面目に頑張っている人たちばかりで、真剣に国を護りたいと思っている人たちしかいませんよ

 あなたは、全ての自衛官と話をしたことがあるんですか?そういう人たちの話を聞いたことがあるんですか?」


「・・・・・・・・・・・・」


「だいたいね、この呉なんて、自衛隊に支えられているようなものでしょう彼らが公務員と言おうが何だろうが、

 感謝すべき存在なんじゃないんですか失礼にもほどがありますよ


まぁ、運転手さんにとっては、本当にツキがなかったというべきか、


めんどくさい女に、めんどくさい事をうっかり言ってしまったと、さぞや後悔したことでしょう(笑)


しかし、現職の方だと、こういう時


「そうじゃない!」


ということすら言えないという現実があることは知ってほしいです。


多大な責務と膨大な負担だけ押し付けて、それに比例した権利が与えられていないのが自衛官なのではないか、とすら、私は思います。


いつも思うのは、自衛官って、民間人に対して、一体どこまで譲歩し我慢せねばならいのかということです。


自衛官は


「皆さんの税金を使わせてもらっているのだから」


と仰いますが…これは、自衛官に限らず、公務員全てに言えることですが、


あなたたちだって、税金納めてるじゃん!!!!!自給自足じゃん!!!



と、叫びたい…。


民間人で左巻きっぽい人や、メディアの情報に毒され、やたらと公務員批判をする人に、私は言いたい(←私は公務員じゃないので)


彼らだって税金払ってて、免除されてるわけじゃないから


あんたたちよりもね、よっぽど重責抱えて、大変な仕事して、いわれのない批判を受けて、自分の考えや思いを大っぴらに言うこともできないで、


理不尽なことも飲み込んで、お客さんも選べないで、多くの人は、公僕として真面目に働いている人たちなんだよ


一部の犯罪者だけ見て言うな


と。


先のタクシーのおっちゃんもそうですけど、「公務員」という言葉が悪い意味で使われすぎです。


自衛官に対してだけじゃない、日本人は、もう少し公務員という存在を見直してもいいんじゃないかと思う次第です。


日本人って、ほんとにイメージだけで判断しますからね。


今の日本人には、もう少し洞察力というものを身に着けてほしいなぁ、と思います。








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和歌と艦艇の雅やかな雰囲気をお楽しみいただけるとうれしいです




りっくんランドと本社にて

2015年06月25日 | 防衛省




お待たせいたしました~。


しっかりと、リフレッシュして参りました


…なのですが、横須賀に行ったわりに、


艦艇は一切見ていないので、そこはちょっとフラストレーションなのですが(笑)


何をしに行ったかといいますと、某元艦長さんにお会いするためです。


そんなわけで、諸事情あり、時間もなかったので、艦艇は一切見ていません。








その翌日は、朝霞駐屯地に行ってきました


目的は「りっくんランド」ではなく、


さるステキな一等陸佐殿に、久しぶりにお会いするためにお邪魔しました


お忙しい中、お時間をいただけて感謝です


しかも、お忙しいのにお迎えとお見送りをして下さったの~


自衛官って、本当に紳士が多いですよね


そしてこの時、色々お話伺っていて、軽く衝撃的だったのが、


「朝霞駐屯地」という名前のわりに、住所は東京都という事実(笑)


かなり、えぇぇぇぇ~~~?!でした(笑)


ようは、埼玉県と東京都が混在する場所にある朝霞駐屯地は、


総監部が所在する場所が住所なのだそうです。


なるほどね~。


お忙しかったので、滞在時間は30分ほどでしたが、本当にありがとうございました


その後、もちろん、りっくんらんどにも行きましたよ



展示されている、コブラさん。


ここ、二回目なので、今回あんまり写真とっていません(笑)


ちなみにココは、なんと、迷彩のコスプレをさせてくれます


当然、やるよね


でも、今回は2回目なので、やってません。


前回の、初訪問の時にやりましたよ~、コスプレ



はい、コブラさんの前で、珍しく自撮りなどしてみました。


これ、FBにUPした時、かなりの自衛官から、


「こういうWACいるよ~」


というコメントが入りましたね…(笑)


うん、いそうだなって、私も思った(笑)






あとは、大型スクリーンで、総火演の映像が流れていたので、


何の気なしに目をやると、


ちょうど、私が大好きな曳火射撃のシーンではないの


ここでもちろん、いろいろと曳火射撃について質問しました。


私、初めて知ったんですけど、あれって、


計算する人と、標準を合わせる人と、撃つ人の三位一体攻撃なんですね!!!


す~ご~い~


この話を聞いて、ちょっと「おお…艦っぽい」と思った私。


こういう、三位一体の共同作業が、なぜか私大好きなんですよ


あとは、「死のダイヤモンド」のお話も聞きました。


総火演夜の部では、照明弾(?)をダイヤモンドの形にして観客に見せるようなのですが、


それは、観客向けに「地面に垂直に縦にして」行っていて、


本来は、「地面に平行に横にして」行われるものなんだそうです。


それは、夜戦中の敵を発見するための物で、自分たちの頭上にそれが見えた時は、


死を覚悟しないといけないので「死のダイヤモンド」と呼ばれているんだそうです。


こういう話を聞くと、やっぱり自衛官は、


こういう、死を覚悟せねばならない状況を想定することがあるのだということを、


改めて認識します。


こういう状況が現実にならない事が一番望ましいのですが、


そのためにはある程度、自分たちの力を強くしておく必要性があることは間違いないでしょう。


…こういうお話も聞けたおかげで、短い滞在時間でしたが、


とても充実した時間になりました







最終日は、久々に本社にお邪魔しました。


なんのこっちゃ?という方のために補足説明しますと、


市ヶ谷=防衛省のことです。



A棟の18Fスカイラウンジにて、久々のランチを頂いてまいりました



ボリューム満点です。


この日は、空幕の某二佐の方とランチさせて頂きました。


楽しかったです


楽しい時間って、あっという間ですよね…。


帰り、門の外ではツアーの方たちがたくさんいました。


あ、スタバ行けなかったのが残念…。






と、まぁ、こんなかんじでリフレッシュして参りました~


久しぶりにゆっくりしましたね。


気分もすっきりしましたし。


待っていて下さった皆様、ありがとうございました


感謝をこめて。





自衛隊音楽まつり 平成26年度 行ってきました♪  ~後編~

2014年12月10日 | 防衛省
ノーカット119分 自衛隊音楽まつり 平成26年度 日本武道館 JSDF Marching Festival 2014



では、続きで行きます~


第二章「to Asia」の途中からですね


防衛大学校儀仗隊の後、フィリピン海兵隊の演奏があって、


登場したのが、航空中央音楽隊です。


航空中央音楽隊の時は、これもお馴染のようですが、


航空自衛隊演技隊という、


女性の演技隊が登場します。


旗を持って、フレアロングスカートをはいてヒラヒラした感じの女性たちと、


白いミニスカートとブーツにレプリカトランペットを持って演技する女性たちの


2種類が存在するようでした。



(見えますか???)


コレ、航空自衛隊女性自衛官(WAF)さんたちですが、


20代のWAFさんの中から選ばれんだそうで、


30歳になると、お声がかからなくなるのだそうですが…


…まぁ、これは30代でやるのもちょっと厳しいものがあるように思うので、


それでいいんだと思いますね(笑)


この旗を持った演技隊の衣装が日本と言うよりも、


中国とかあちらのイメージの衣装っぽいなぁと思いました。


この時、曲も「オリエンタルウインド」という曲で、


始まりが雅楽っぽい笛の独奏から始まったので、


本当にアジア~ってかんじでした。


最後は、


音楽隊の上を戦闘機が描かれたやわらかい布が


ふわ~~~っと前方から後ろに移動して、会場を沸かせました


こういうふうに目でも観客を楽しませるのは、


航空自衛隊はうまいなぁと思いますねぇ。


軽やかで華やかで新しさという感じで、


空とか風というイメージを演出して、空自っぽさを表現していたのだと思います








対して、お次の海上自衛隊東京音楽隊は、真逆。


もう真逆。


海上自衛隊は毎年恒例的な、決まった演目が主になるようですね。


海上自衛隊にも女性の演技隊がいますが、


航空自衛隊の演技隊と違って、カチッとしていますね。


ミニスカートにブーツなのは同じでも、やっぱり違います。


彼女らが自衛艦旗、各音楽隊旗を持って行進をします。


シルクロードから始まって、マゼランの未知なる大陸への挑戦、


と大海原に出た所で、


STAND ARON


これは、NHKのドラマ坂の上の雲の主題歌で、


ここでもちろん、満を持しての、三宅ゆかり三等海曹の登場です


彼女、実は例の体育館での通し稽古を見た時に、


お会いして、お写真を取らせて頂きました




めっちゃカワイイです


カワイイだけじゃなく、すごく性格がよくて、


プロ意識が高い方だと感じました~


サービス精神が旺盛で


彼女って、自衛隊のことを詳しくない方でも知っている人が多くて、


統合幕僚長や海幕長の名前は知らなくても、


三宅ゆかり三曹の事は知っている民間人の方がむしろ多いわけで、


自衛隊一の有名人といってもいいですよね


彼女にはその強い自覚があるんだと思います。


自分の印象が自衛隊の印象に関わってくるっていう自覚が。


しかも、彼女は海自だけでなく、


陸や空の自衛官からもやっぱり人気があるようですね(笑)


練習を見に来ていた自衛官が皆手を振ったり


写真撮ったりしてはしゃいでいましたから(笑)


その自衛官たちの様子が、またかわいかったです


彼女の透明感のある歌声を堪能したあとは、


もちろん、行進曲軍艦です。


毎回思うのですが、


日本人ってこういう場では、手拍子を促されないと始めない傾向がありますが、


どんな会場でもいつでも、


この「軍艦」は始まるや否や、


自発的に手拍子が始まるんですよね


この曲は、GHQがわざわざ流すのを禁止した曲なのですが、


唯一流すのを許可した場所が、


そう、パチ屋


ということで、


最初は「軍艦」聞きたさに、


ここに集まってきた人たちが、パチ中毒になっていったという背景もあるようです…


それくらい、多くの日本人が好き…といいますか、


なにやら日本人としてのDNAを呼び覚まし


高揚させるようなものが、この曲にあるのかなぁ…


などと思ったりもします


そして、この時は錨の形になってドリル演奏し、


一回転して元に戻るという、


という海上自衛隊東京音楽隊の定石で終わります。







さて、第二章の最後は陸上自衛隊中央音楽隊です。


もう、これが、今回最も好きでした


選曲も良ければ演出も素晴らしかったんです


空・海が女性の演技隊だったのに対して、


こちらは、そう、302保安警務中隊の特別儀仗隊ですよ


いや~、もう、かっこいいのなんのって


曲がオペラ「おお運命の女神よ」から始まってからの~


カッパドキアで、


重厚で神々しい響きと特別儀仗隊の精密なドリルが、


もうもう言葉にならないくらい素晴らしかったです


これは、とにかくYouTubuで見てください


軍楽隊の真骨頂とも言えるのではないでしょうか







そこから、第三章「to the Word」


オーストラリア陸軍音楽隊の、打って変わって陽気で楽しい演奏(笑)


登場もコミカルで、


カウボーイハット見たいな帽子を振って


「いぇ~~~い


と陽気にご挨拶(笑)


場が一気に和みました


ここでも女性のボーカルが登場したのですが、


すっごいうまかった


そして、続いて


陸上自衛隊5方面音楽隊からの、陸・海・空音楽隊です。


陸は、10式戦車の形になって、陸軍分列行進曲だったのですが、


やっぱり中央音楽隊の陸軍分列行進曲はすばらしかったです


音のキレが違う~~~


そして、海は、イージス艦の形で海をゆく。


もちろんボーカルつきですが、ここでは男性ボーカルのみ。


からの~空が戦闘機の形になって「空の精鋭」


最後に、君が代行進曲…からの、全音楽隊が集結。


そして、今回絶対あるだろうな、と思っていた「Let It Go」


やっぱりきたよね(笑)


三宅三曹はもちろんですが、


陸・空・米陸軍、米海兵隊、オーストラリアから


それぞれ女性ボーカルによる「Let It Go」なので、


とっても贅沢でわくわくしました


最後の最後の三宅三曹がまた、あざとかわいかったですね(笑)


コレもぜひ、YouTubeで見てください






そして、この次


これがもう、個人的に大興奮でした


全音楽隊による、


ドボルザーク交響曲弟9番「新世界より」です。


To The Worldつながりで、新世界もってきたんだろうけど、


そんなことはどうでもよくて、


この曲は、


銀河英雄伝説の戦闘シーンで使用されているBGM


銀英ファンにとっては、


軍楽隊がこの曲を演奏するなんて


興奮以外のなにものでもないという状況です


もちろん、私の脳内では


「アムリッツア星域会戦」が繰り広げられていました(笑)


いや~もう、感無量でした






そして、世界から再び日本に戻ってきて


「for Japan」日本のためにとのことですが、


ここで、自衛太鼓が現れます。


この自衛太鼓のテーマが、陣形とか陣太鼓の「陣」ということで、


太鼓の各部隊を、戦場の陣形に見立てて


さまざまな部隊の太鼓隊が演奏します。


これは迫力があって見ごたえありました


音って空気を振動させて伝わりますが、


それを体で感じられるような、そんな感じです。


それにしても、クラブ活動っていっても、


単なる趣味のレベルじゃないところまで磨き上げるあたり


さすが、自衛隊だなって思いました。


本気ですもん


余談ですが、リムパックなんかでは、


参加各国海軍対抗で、オリンピックみたいなことをやるのですが、


大抵、海上自衛隊が1~3位をとるらしいですね。


サッカー以外は(これはさすがに南米に勝てないらしい)


なにかにつけ、自衛隊すごいですね






それから最後に、全音楽隊が再集結して、


大合唱っていうのがあったのですが、


聞いたことあるようなないような、そんな感じの


いかにもチャリティソング的な曲でした(笑)


それはいいんですけど、


後ろの方で、防大の儀仗隊も皆と一緒に踊ってるのがかわいかったですね~(笑)


まだ覚えたてなのか、


ちょいちょい間違っている子もいて、そこがまたかわいかったですね


302保安警務中隊もいましたが、もちろん彼らは微動だにせずに立っているので、


その対比が妙におもしろかったです(笑)


防大生の前方では、


先ほどの自衛太鼓隊がノリノリで踊っているのがこれまた面白かったです。


太鼓隊もイケメン多かったですしね~。


っていうかこの人達、皆軍人さんなんだよねぇ…と思うと、


つくづく不思議な気がしました。


この2時間でいろんな表情をみせてくれるたので


そして、風邪と共に去りぬのタラのテーマ。


「去りぬ」だから最後に持ってきたんだろうなっていうのは、


容易に想像できました。


今回、私が好きな曲が多かったのがうれしかったな


知っている曲や好きや曲が多い方が、やっぱり聞いてて楽しいしうれしさも倍増しますから。


ちなみに、最後に、中央に赤じゅうたんを引きにきた


「演技支援隊」の紹介もありました。


これも恒例のようですね。


いわゆる、黒子的な役割ですが、


東部方面隊から選抜された人達で構成されていて、


この隊長さんもお名前を呼ばれて紹介されていました。


こういう、陰の功労者を表舞台で紹介して称えるのって好きです。


また、会場で紹介はなかったのですが、


パンフレットには出演部隊に名をつらねていた


「第301映像写真中隊」ここの隊長は女性WACさんなんですよね。


たまたま今月のMAMORUに紹介されていましたが、


この301映像中隊、すごいんですよ。


普段かなり過酷な環境でお仕事している方たちでした。


こういうお祭りって、華やかな表舞台だけ目が行きがちですけど、


こうした陰でお仕事している人達に目を向けることを大事だと思います。


特に自衛隊の場合は、


自衛隊内にもいろんな仕事があるんだなと言う事が分かりますので。


イベントの裏舞台に携わるお仕事ををしたことがある人は、


お分かりになると思いますが、


1つのイベントを作り上げるために、


どれほどの時間とお金と労力がかけられているか…


それを思うと、


自衛隊のイベントは全てが無料だということに、


いろいろと考えさせられます。


自衛隊の、国民に対するいろんな想いを感じずにはいられないのです。





お隣の席で見ていらした、お二人の奥様方は、


自衛隊に関する知識は皆無といってもいいレベルでした。


…そんな方たちでも、三宅三曹の事は知ってらしたことに驚きだったのですが、


それ以外は、本当に自衛隊の事は何もご存じなかった様子でした。


私と同じく、赤いチケットをお持ちだったわけですが、


たまたま知人から回ってきたチケットだったとのことでした。


そこで、


いろいろと、自衛隊の音楽隊がどれだけすごいかという事や、


この音楽まつりのチケットがいかにプレミアムチケットかという事を


説明すると驚いていらっしゃいました。


そんなことを、知っていて見るのと、


知らないのとでは、まったく見方も変わってくると思うのです。


帰りには、いたく感動され、涙を流されていらっしゃいました。


「今日のDVDは販売されるのでしょうか?どこで買えますか?

 あの女性(三宅三曹)のCD絶対買います


と仰ってお帰りになりました。


こんなふうに、少しづつ、


自衛隊に興味を持って、理解をしてくれる方たちが、


もっともっと増えて行くといいな~と、


心から思いました


最後の最後で、とってもうれしい気持ちで帰ることができた、


初めての音楽まつりでした

自衛隊音楽まつり 平成26年度 行ってきました♪  ~前編~

2014年12月09日 | 防衛省
ノーカット119分 自衛隊音楽まつり 平成26年度 日本武道館 JSDF Marching Festival 2014



音楽祭の様子が、YouTubeに上がっていますので、


ぜひぜひ、それをご覧頂きつつ以下、読んで頂ければと思います




この自衛隊音楽祭り、ちょうど、今年は50周年だったんですね


ご存じの方も多いかとは思いますが、


自衛隊は、陸海空それぞれに音楽隊を有しており、


さらに、各駐屯地や基地ごとにまた音楽隊がいるのですが、


陸・海・空それぞれのトップに立つ音楽隊として、


陸上自衛隊中央音楽隊、海上自衛隊東京音楽隊、航空自衛隊航空中央音楽隊の


3つがあります。


かつ、この3つの中でもトップに立つのが、陸上自衛隊中央音楽隊なんですね~。


なんといっても、国賓・公賓に対する儀礼演奏、オリンピックや昭和天皇大喪の礼など


端的に言えば、何があっても失敗が許されない状況下において、


国家を代表して演奏を担当する音楽隊なので、


日本を代表する音楽隊といっても過言ではないでしょう


そして、海上自衛隊東京音楽隊は、


全自衛隊唯一のボーカル専任三宅ゆかり三等海曹が所属する音楽隊ですね


航空中央音楽隊は、ジョン・フィリップ・スーザ財団より、


アジアで初めて優秀軍楽隊賞を受賞した音楽隊、


とそれぞれ特色があります。







で、この3つの音楽隊を始め、


陸上自衛隊北部方面音楽隊、


東部方面音楽隊、そして、


北部、東北、東部、中部、西部の特別ユニットによる5方面音楽隊があり、


おなじみ、海外からのゲストバンド、


アメリカ海兵隊第3海兵機動展開部隊音楽隊、


在日米軍陸軍音楽隊、オーストラリア陸軍軍楽隊と


そして、初参加のフィリピン海兵隊軍楽隊と、


今年は最多の4部隊も参加してくれていました
    

余談ですが、個人的にものすごく気になったのが、


オーストラリア軍の敬礼


日本の敬礼って、絶対に手のひら見せちゃいけないんですけど、


真逆で、がっつり手のひらをみせてる形で…


…ドクタースランプアラレちゃん的で


「んちゃ!」って聞こえてきそうな感じでした(笑)


各国いろんな個性があるなぁって思いながら見てました。


そしてさらに出演部隊に、自衛太鼓という、


北は北海道、南は沖縄まで各駐屯地基地などで、


クラブ活動として活躍している太鼓チームから


13個チーム選抜されている太鼓部隊、


そして、この前防衛大学校開校祭でも見てきた防衛大学校儀仗隊もいて、


さらにさらに、あの302保安警務中隊も参加しているのです


302保安警務中隊は、ぜひとも1度生で見てみたい!と思っていた人達なのですが、


ご存じない方のために説明しますと、


我が国唯一の特別儀仗隊として、


国賓などの歓迎式典や観閲式などで特別儀仗を実施する方たちです。


これでもかこれでもかと、いろんな部隊が登場してとにかく楽しませてくれました。


一言でいうと、もりだくさんってことです(笑)


…ってことで、時系列で感想を言っていきたいと思います。





オープニング:「仁~JIN~のテーマ」
    

実は、私、この数日前に、某所で行われていた


「体育館での通し稽古」を見学させて頂いたのですが、


皆さん、迷彩服来て練習されてるんですよね(笑)


そこがなんとも不思議だったのですが、最後の通し稽古でしたので、


さほど本番とかわらない内容で、もちろん、この「仁」で始まったわけです


が、この練習で感動して思わず涙が出ました。


それほどに素晴らしかったです


武道館の予行講演の時も、感動して涙していらした方がいらっしゃいましたが、


あれは、涙が出ます…。


今年のテーマが、


「前へ~強き絆の響き、熱き仁の鼓動」



ということで、「仁」つながりでこの曲だったのだと思いますが、


50周年を振り返る過去の映像が部隊の床に映し出されていて、


それを囲むように音楽隊があ演奏している様子は、


ほんっとに鳥肌がたつくらい素晴らしかったです。


その映像もドラマの仁を意識して、歴史を感じさせるような構成になっていますよね。


そして、曲がサビの部分になると、ゆっくり中央に集まってくる…という。


ほんっとに感動しました







そして、オープニングセレモニーです。


曲の演奏が終わると、


ここで302保安警務中隊が入場してくるのですが、


もうこれが、めちゃめちゃかっこいいんですよ


あの統制のとれた動きの美しいことといったら、もう…


会場からも、感嘆のため息がもれていました。


そして、国旗が入場します。


この国旗を手にしている特別儀仗隊がこれまた白い礼服姿でかっこいいんですよ。


ため息交じりにみていると、国歌斉唱となります。


この時つくづく思ったのですが、


武道館で中央音楽隊を始めとする屈指の軍楽隊の演奏で


国家を歌う事ができるなんて…


…と思うと、こみあげてくるものがありますよね、やっぱり。







そして、第一章から第四章までテーマごとに演奏が始まって行くのですが、


毎年毎年やってて、同じような素材で


企画を考えるのも大変だろうなぁと思いました。


で、第一章が「from Japan」のテーマで、


陸上自衛隊、北部方面音楽隊からの、東部方面音楽隊…


…ま、これはわかるのですが、


米海兵隊からの在日米陸軍という流れです。


「from Japan」というテーマで、


米軍を持ってきて意表を突かせたあたりに、


企画した人の苦労が垣間見えた感じがしましたよ(笑)


この中では、海兵隊の演奏が好きでした。


「黎明」という防衛大学校のために作曲された行進曲を海兵隊が演奏することで、


米海兵隊が、自衛隊に対して敬意を払っていることを表しているんだろうということが


このことから感じ取れますしね。


この曲自体も好きでした。


この後に、がらっと雰囲気が変わって、


Happyという曲が歌つきで始まったのですが、


このボーカルの黒人さんが、めっちゃめちゃ歌がうまくてかっこいいんですよ


この曲も好きでした。


ノリノリの曲なので、ボーカルや演奏者が手拍子を促して、


会場からも手拍子がおこって、一気に楽しい雰囲気になりました。


その後に、在日米陸軍による


「上を向いて歩こう」


がなかなかこれもよかったですね


女性ボーカルが、パワフルな声で日本語で歌ってくれました。


その後に、ビートルズの「Hey Jude」。


これね、最初、


客席の中からのトランペットの独奏っていう


なかなかかっこいい始まりだったのですが、


私が武道館で見た時は、


トランペットの音が素人耳で聞いてもちょっと外れてて(笑)


へっ?!って思っちゃいました


チューニングうまくいかなかったのかなぁ(笑)


ま、それはさておき、そんなかんじで日本から始まって、


アジアに向かいますよ~ってことで、


第二章は「to Asia」


このスタートが防衛大学校のファンシードリルなんだけど、


先ほど言ってた、企画の苦労が最も垣間見えたのがこの配置でしたよね。


アジアからの留学生を迎えていて、


その学生が過去一人この儀仗隊に参加したことも「あった」からって(笑)


こじつけもいいとこな感じがしますが、


でも、ファンシードリルが始まるとそんなことどうでもよくなりますね(笑)


カッコよすぎて


音楽祭りが終わった後、儀仗隊の2人が外にいたんですけど


写真攻めにあっていました(笑)


そりゃそうですよね~。


この前防衛大学校の開校祭で見て、


またこんなすぐに、生で見られる機会に恵まれて本当にうれしかったわぁ


そこから、初参加のフィリピン海兵隊軍楽隊です。


皆さん、ちょっといかついお顔で、


真面目で固い感じなのですが、


演奏曲の中にアニメ流浪に剣心のテーマソングを入れてくれたりと、


やっぱり日本にゆかりのある曲目を選んでくれているんですよね。


また、最後去り際に手をふりながら退場する時に、


パッと、マジックのように


日本とフィリピンのちっちゃな国旗を出してくれて、


それを振りながら退場していくのがすっごくかわいくて、


会場がなごみました~


友好!って感じ


結構フィリピン海兵隊無表情だったので、余計にかわいかったです(笑)


で、ここで、前編終わります


第二章「to Asia」の途中ですが、


後編は、


ここからが真打ちの航空中央音楽隊、海上自衛隊東京音楽隊、


そして、陸上自衛隊中央音楽隊の登場です。





防衛大学校開校祭  ~棒倒し…そしてフィナーレ~

2014年12月06日 | 防衛省


…正直、今日は佐世保のカレーグランプリなんぞに行ってきたので、


その記事を書きたくてたまらないのですが、


防大祭の続きを書かねばならないので、


我慢して、棒倒しを書き終えることにします。


カレーの余韻に浸りつつ…(笑)








さて、


防衛大開校祭の最大のイベントといえば、


普通はコチラ、棒倒しですよ


抜刀隊を楽しみにしすぎて、


棒倒しのことをすっかり忘れていた見学者なんて、


たぶん、私くらいに違いあるまい(笑)


とか、言っていたわりに、


やっぱりさすがはメインイベント


か~な~り~おもしろかったです


実はこの日、↓↓↓こんなものを販売していたのですが





…そのことを知ったのは、終わった後でした…


でも、買ったんだけどね。


そもそも、抜刀隊メインできていたくらいなので、


棒倒しに関しては、驚くほど予備知識なしで防衛大学校まできた私…(笑)


そんな私を助けてくれたのは、


急に防大祭にお誘いしたにもかかわらず、また、ほぼ徹夜だったにもかかわらず、


お付き合いしてくれた、某所基地モニターのRちゃんでした


Rちゃん…本当にありがとう


彼女が、いろいろ教えてくれました




ここで、私が初めて知ったことが、


防衛大学校では、1大隊~4大隊と4つの大隊に分かれているらしくて、


その4つの大隊が、トーナメント方式(って言っても1回勝てば決勝)で、


それぞれの大隊に、特有の掛け声が存在していることと、


チームカラーがあるらしいことでした…。


そんな基本的な事は知らなかったけど、


棒倒しというと、なんだか肉体派のガチンコ勝負っぽいイメージがあるけど、


と・ん・で・も・な・い


これは、非常に高度な情報戦であり頭脳戦いなのだという事は、


防大出身者から聞いて知っていましたね、えぇ。


ウソの情報流してかく乱させたり、


防大は2年生の時に大隊が変わるらしく(変わらない人もいるみたい)、


他大隊の情報を持っているであろう2年生がキーマンなんだそうです


さらに、スパイもいるわけで、それがまたカワイイ女の子(の防大生)だったりするので、


いわば、こういう形で、実践の訓練も兼ねているのかなと思いました。


ちなみにこの棒倒しは、


海軍兵学校から続く伝統競技です。


で、


目下、今年の見どころは、


連勝中の1大隊(カラーは赤)の優勝死守なるか


というところ。






そして、Rちゃんが、


「今から行っていい場所をとるか、それとも、場所をあきらめて

 試合前の気合を入れるところ見るか


という2択を提示してきた。


もちろん、ここは試合前の気合入れるところとやらが気になるので、


場所をあきらめて、そちらを見に行きました。


優勝候補筆頭の、1大隊、掛け声がおもしろかったです(笑)


各大隊、それぞれ出陣前(本当にそんな感じ)に、


責任者=リーダーが、壇上に上がって、


檄を飛ばすんですね。


その時に、


「頂きます!!」


と言って、あの元気ハツラツな液体を皆で飲んでました(笑)


そう…第一大隊の掛け声は「頂きます!」です


ひと笑いした後、


Rちゃん御贔屓の2大隊の所に行きました。



この奥にいる壇上にいる人、見えますか???


この方が2大隊の責任者です。


4人の責任者は偶然なのか、全員硬式野球部員でしたが、


この2大隊の責任者だけ海上要員で、他は全員陸上要員。


で、


2大隊のチームカラーは青で、


掛け声が「そいや!!!」でかっこいい


この時、責任者が檄を飛ばした後、


壇上に現れた、佐官とおぼしき自衛官。


この方が


「今までくれぐれもケガはするなと言ってきたが今日は違う!!


 いいかお前ら今日は思い切ってやってこい

 お前らの骨はオレが拾う!!!


と、まさに、合戦前の総大将のような檄を飛ばしておいででした(笑)


…いや~~かっこいいわ~


今日び、ここ以外で、こんな光景をリアルに見ることが果たしてあるだろうか…。


もう、気合十分ってかんじです。


我々もここで、


そろそろ場所をと、移動しました。


…意外と、いい場所が取れましたね。






さて、芝生に座って、入場を待つばかり。


…ここで、大方の予想は、決勝は1大隊対2大隊であろうというものだったと思います…


…が、大番狂わせが起こりました。


最初の、1大隊対3大隊で。



緑が3大隊です。


結構な迫力で走っていきます。


この時、隣にいたお嬢ちゃんが、


怖くて泣きだしたんだよね(笑)


まぁ、チビッ子からすると、そりゃあ怖いと思う(笑)


で、


この棒倒し、攻撃と防御がいて、棒の上に乗っている責任者を「サル」と言います。


で、


制限時間の2分以内に、相手の棒を30度以上傾けることができて、かつ、


その状態で3秒間経つと、勝ち。


…わずか、わずか2分の死闘ですよ。


そこに、様々なドラマがあるわけです。


決戦の様子はYouTube等で見て頂くのが一番いいかと思います。


迫力がすごかったです


やっぱり、シャツ破れる人もいましたしね。


…そして、まさかの1大隊敗北、


3大隊勝利


これがやっぱり、なかなか接戦で本当に見ていて面白かったです。


終わった後、


鼻血を出した3大隊の負傷者が、私たちの目の前を歩いて退場して行ったのですが…


それがも~~目の覚めるようなイケメンで


イケメンって、鼻血出してもカッコいんですね、としみじみ思いました(笑)


しかも、勝利者ですから、


縁沿いの観衆、拍手


まさに花道でした(笑)





そんな番狂わせの後、


2大隊対4大隊


私たちの目の前を、4大隊(チームカラーオレンジ)が走っていきます。



この戦いは、2大隊の勝利でしたので、


決勝は、2大隊対3大隊。


コレで本当にわかんなくなってきたけど、


やっぱり、大方の予想は2大隊だったのではないでしょうか。


…が、ここでもまさかの、3大隊勝利~


でした。


余談ですが、防大出身者の大抵の人はやっぱり、


この棒倒しの勝敗の行方が多少なりと気になるものらしく、


この数日後にお会いした、市ヶ谷勤務の防大出身の某佐官の方に、


「○○さん、何大隊だったんですか~?」(←覚えたのでさっそく使用)


と質問すると、


「3大隊だったよ」


と仰ったので


「あっ、じゃあ、今年優勝したところですね


というと、


「そうなんだよ~~


と嬉しそうに仰ったんですよね。


あ~、やっぱり気になるものなのかなぁと思いました(笑)


さて、そんなわけで、


大番狂わせがあったのですが、


戦歴を見てみると、優勝大隊は、


2007~9年 2大隊


2010~11年 3大隊


2012~13年 1大隊


でしたので、


3大隊にしてみれば、取り返した!!って感じのようですね。






そして、終わって学生舎前に戻ってきた2大隊。



最後に、再度責任者からお話があります。



…やっぱり、シャツ破けた人いますね(笑)


誤解のないように申し上げておきますが、


狙って撮ったわけじゃないですから、悪しからず。


ここで、責任者の交代などが告げられていました。


いや~~~~、予想以上に楽しすぎたよね、棒倒し。


これは、毎年でも見に来たい(笑)





この後も、


フィナーレまで、各大隊出店があったり、


もう1つの開校記念祭名物のTSOがあったり(←YouTubeで見て~(笑))


してました。


フィナーレでは、


音楽隊の演奏に続き、またまた儀仗隊が出てきてくれて


魅せてくれました


いや~~~ほんっとにステキでした


そして、最後に


サラ・ブライトマンのTime to say good-byと共に花火が上がって、終了


かなりかなり楽しい1日を過ごさせて頂きました


こんなに楽しいなんて思わなかったよ~~~


もう、今回である程度感覚が掴めたので、


今度は色々大丈夫です(笑)


抜刀隊も見逃さない(笑)


防衛大学校生の皆様、本当にお疲れさまでした


ありがとうございました