「歩くZ旗」みね姉のひとりごと ~矜持 国を護るということ~

私たちを護ってくれている自衛隊を、私が護りたい!そんな気持ちで書いてきました。今は、自衛隊との日々の大切な記録です

初の「あめ」型きりさめ乗艦と多用途支援艦あまくさ  ~前編~

2014年06月26日 | 海上自衛隊


毎月一回は、なんかしらの艦艇にお邪魔する、


をノルマのようにこなして、早1年…。


気づけば、18隻の艦艇に乗艦させて頂いておりました(笑)


ちょっと自分で笑ったよね。


例のこのカレンダー



を眺めつつ、乗艦した艦名に、


ちっちゃいハートシールを貼ってみたところ、


18隻だったと。


護衛艦12隻、うち、


ひゅうが型:1隻、ゆき型:3隻、きり型:3隻、あぶくま型:1隻、


あたご型:1隻、こんごう型:1隻、つき型:2隻


潜水艦:1隻、掃海母艦:1隻、多用途支援艦:1隻、練習艦:1隻(しかないけど)、


掃海艇:1隻、ミサイル艇:1隻


我ながら、よく乗ったと思う(笑)


で、そうなると気になるのが、


未踏破の艦艇ですよ、やっぱり。


どうあがいても無理な、「ひびき」とかはもう、考えないことにして、


ここは、身近で現実的なとこから地道にいくことが、基本戦略です。


といわけで、もっとも達成可能そうな、ということで、


兼ねてより乗艦してみたい、と思っていた、


「あめ型」護衛艦…むらさめ型ですね。


これを攻略することに狙いを定めました。


ということで、よく、スピリチュアルなんかで、


「宇宙にお願いすると叶う」


とか言ったりしますが、これで結構いけることが分かってきたので、


今回も、


「あめ型に乗りたいなぁ」


と宇宙にお願いしてみたところ…叶いましたね(笑)


これもひとえに、宇宙と、なによりも御親切な海上自衛官の御温厚の賜物です


ありがたい…


って言っても、今回、ちょっと危なかったのですが、


奇跡が起こりましてね、なんとか乗艦させて頂けました。


なんと、ちょうど家族・友人を招待する日と重なり、運よく見学させて頂きました。


うふ


やっぱ宇宙にお願いすると違うわ~







その前に、本来のこの日の一般公開は


多用途支援艦あまくさでした。


以前、このブログで、


姉妹艦の「げんかい」に乗艦した記事をUPしたことがあります。


まさかの多用途支援艦2隻目(笑)


それにしても、こんなに分かりやすくもざっくりしたネーミングって…


と思わずにいられない、多用途支援艦。


「何をする艦なんですか?」


と質問しようものなら、きっと


「護衛艦などのさまざまな支援をする艦です


という答えが返ってくるであろうことが、ものすごく予想できる、多用途支援艦…。


この日は、あきらめていた「きりさめ」に乗艦できることとなったけども、


ちょっとタイミングが悪かったため、少し時間をつぶすために、


タイミングよく、ちょうど時間ができたので、


先に、あまくさの見学をさせて頂きました


ということで、エスコートしてくれた海自さんは、


あまくさの、ではなく、


この後に行くきりさめの方です。


のっけから、海自さん曰く、


「多用途支援艦って、ちょっとよくわからないんですけど…」


うむ。さもあろう…。


まぁ、いいからいいから、ってことで、艦に向かいました。



護衛艦に乗艦する時、いつも気になるのが、


この舷門のラッタルの角度です。


ほぼ水平のもあれば、なだらかな坂なのもあれば、階段を登るくらいのもあれば、


えらく急なもののある…岸壁と上甲板の高さの差によって本当にマチマチなんです。


で、このあまくさは、ものすごく急でした。


帰りなんか結構怖かったです。


げんかいの時はたしか、後部から乗艦したので、なだらかでした。


踏みしめるように登って、舷門に立つ当直の方にあいさつをして、乗艦。


前方甲板に向かいます…。


そもそも、武器はそんなに搭載していません。


機銃が1丁だけ目に入りましたが、2丁あります。


まったりと回っていると、


ここで、いろんな艦に乗るたびに気になっていたモノを発見


「あっずっと気になっていたんだけど、コレ何コレっ




「どうして、艦にこんな角材があるの??ずっと不思議だったんだけど~」


「あ、これはですね、破損した箇所に、角材を押し込んで切ってふさぐんです」


なるほどそういうことか


へぇぇぇぇ~。


必ず見かけるから、ずっと不思議だったのよね。


すっきりしたところで、溺者発見(笑)



あ、品がよろしいですね。


アンパンマンです…違和感があるのは、髪の毛があるせいでしょう。


やっぱり、艦にWAVEがいると、溺者の品がいいですね(笑)


そういや、溺者コレクションもだいぶ集まったなぁ。


で、そこから少し歩くと、もう後部甲板です。




「あのボートなんだろう?」


「なんでしょうねぇ?」


まるで民間人同士の会話ですが、後半は海自さんです。


そこで、側にいた、あまくさの方が説明をしてくれました。


艦艇を曳航…つまり、ドナドナするためのボートだそうです。


こういう装備が、多用途支援艦ならではですね。


そこで、乗員さんがパンフレットをくれました。


さっそくパンフレットを開いた海自さんが、


「980トン?!」


と驚いていた…。


まぁね、そりゃね、普段4,550トンに乗っていれば、え?!でしょうね。


恐らく、彼からすると、


居住性とかいろんなことが気になったのでしょうね。


…ということで、


その4,550トンのむらさめ型4番艦、きりさめに向かいま~す









「帝国海軍と艦内神社」

2014年06月25日 | 本の感想



最近読んだ本の御紹介を、久々に。


いかがですが、このタイトルからして、


思わず手が伸びずにはいられない感じ♪


実は、この著者の久野さんは、


日本各地で「れきべん」という歴史勉強会をされていらっしゃる歴史学者で、


あの、明治天皇の玄孫として有名な竹田恒泰氏の


竹田研究財団 理事でもある方です。


実は、実際によく知っている方なので、


先月お会いした時に購入しました♪


が、このタイトルなら、全然知らない人でも、


普通に書店に並んでいても、間違いなく買ったと思います(笑)







実は、海上自衛隊の護衛艦内には、必ず神棚があるのを知っていますか?


場所はまちまちのようですが、


あまり一般公開では立ち入れない場所であることが多く、


部外の方の目に触れることも少ないので、御存じの方は少ないと思います。


その神棚はもちろん、帝国海軍時代から、


その艦名と縁のある神社から、船霊(ふなだま)を頂き、


艦内神社をおいて、艦の守り神が祀られていました。


この本は、日本人にとっての神道というテーマから、


神々と国防の関係、そして、現在の海上自衛隊との関係について


極めて克明に記されています。


読み進めるたびに、久野さんがいかに、


どんな場所にでも丁寧に足を運んで詳細な取材をされたかが


よく分かります。


実は、最近、ある海上自衛隊のとてもエライ方(ヒミツ)にお会いした時、


この本を一冊贈呈させて頂いたのですが、


その方が、


「これは、ほんのさわりに目を通しただけでも、

 かなり深く調べないと分からないことまで書いてあることが分かりますね」


と仰っていました。


もはや希少となられた、大東亜戦争を戦い抜かれ、


生き残って来られた方々の貴重なお話の数々や、


神社に残され受け継がれてきた資料の数々についてのお話は、


海軍ファンにとっては、非常に興味深い一冊だと思います。






実は、私自身艦艇見学をする中で、常々気になっていたのが、


この艦内神社=護衛艦の中の神棚でした。


初めて知ったのは、昨年、


潜水艦内の見学をさせて頂いた時です。


見学前に偶然、艦内に神棚がある、という話を船員さんから聞いた私は、


荷物を一切持って入れないので、お賽銭だけを持って潜水艦内に入りました。


「神棚があると聞いたのですが、それはどこですか?」


と、近くにいらした船員さんに聞くと、


「ここですよ」


と示されたのは、本当に見落としそうな場所にある、狭い場所でした。


だけど、そんな場所にでも必ず神棚を置くという習慣に、


ちょっと感動しました。


「お参りしてもいいですか?」


と聞くと、その船員さんが


「ぜひ、お願いします。母港に無事に帰れるように…


と仰ったことがとても印象的でした。


その時に、いつだってこの方たちは、


帰ってくることが当たり前なのではなく、


もしかしたら、帰れなくなることもあるのかもしれない、


という不安の中で、でも懸命に任務を全うしながら、


日々、日本のために過酷な環境で国防に従事されているのだということを感じました。


心から、皆さんが御無事で母港に帰艦されることをお祈りしました。







その次に艦内神社を実際に見たのは、


護衛艦はるゆきに、2回目の乗艦をした時でした。


体験航海で、初めて乗艦した時には気がつかなったんですよね。


副長さんと船務長さんにご案内していて頂いた時、


ちょうど士官室の扉の左、


銃剣(慰霊式で使用する弔銃)が保管されていたところの上部に、


神棚があることを教えて頂きました。


「3月で廃艦になる時、神棚から魂を抜くのですが、

 はるゆきは、いろんな基地を転々としていたので、

 どこの神社から分祀していただいたか分からくなっていて…

 仕方ないので、佐世保の神社にお願いすることにしました」


と船務長さんが仰っていたことが、とても切なかったです。


そのあたり、船務長さんも無念に思っていらっしゃることが伝わってきました。


この本でも、旧軍艦のどの艦にどの神社から分祀していただいたかのかを、


とても詳細に調べてあります。


こういうお話を聞くと、とても困難な調査であった事は容易に想像できました。


神社側には必ず記録が残っているようですが、


逆にその神社を特定できないことには、無理なのです。


ですが、廃艦になるのだからどうでもよい、


というのではなく、


御霊を抜いてからということをきちんとしてから、というあたりに、


戦前から受け継がれる帝国海軍の伝統と、


古来から日本に付け継がれてきた、神様を祀り敬い感謝するという文化が


寄り添うように続けられてきたという事に、


安堵感を感じました。


このあたりに、海上自衛隊が洋上慰霊式を続けてきた、


理由の一端が垣間見えたような気もします。








それから、このブログでもなんども取り上げてきた


護衛艦いせですが、


この1年で、5回も乗艦させて頂いていたにも関わらず、


そして、かねがね気になってなっていたにも関わらず、


実は、いせの艦内神社を拝したのは、


5回目でようやく、でした。


科員食堂のすぐ側にお祀りしてあったので、なかなか機会がなかったのです。


実は、同じ日に著者の久野さんと竹田恒泰氏が、いせにいらしていました。


この日は、護衛艦いせの就航三周年記念の講演会があり、


竹田恒泰氏の講演が、呉基地内で行われたのです。


この本でも戦艦伊勢と護衛艦いせ、そして伊勢神宮がつなぐ、


戦前と戦後、帝国海軍と海上自衛隊についてもふれてあります。


この本で初めて知ったのですが、


帝国海軍の艦内神社には、


それぞれの艦名に由来した、縁のある神社から分祀されていたのですが、


もう1つ、必ず奉斎されていたのが、


伊勢神宮の内宮神楽殿で授与されたものなのだそうです。


どの艦にも必ず、とういうのが伊勢神宮がやはり特別である所以なのでしょう。


その伊勢神宮の名を艦名に頂く護衛艦いせは、護衛隊の旗艦でもあります。


また、護衛艦には艦名板が舷門に必ずありますが、


これもいせの場合は、伊勢神宮の鷹司大宮司による揮毫によるもので、


しかも、式年遷宮の際に出る元使用されていた欅に掘った物が舷門に掲げられています。



さらに、士官室にも揮毫が飾られています。




御存じの方もいらっしゃると思いますが、


伊勢神宮はその尊さゆえに、通常分霊を行いません。


江戸時代に一度だけ、熱烈な伊勢の信仰者だった鍋島藩の商人が


あの時代に、何度も何度も伊勢神宮に通ったことで、その熱い思いに感銘を受けた当時の宮司から、


特別に分霊を許されたというのが唯一です。

(つまり、日本唯一の伊勢神宮の分霊が行われた神社が佐賀市内にあるのです)


その伊勢神宮から、船霊として分霊を頂いたのが、護衛艦いせなのです。


このブログでも何度か取り上げた、


前艦長の梅崎一等海佐のお言葉も、本の中に掲載されていましたが、


「最も尊い御宮様に護られている」


という誇りを強く以って、艦長の任にあたられていらしたことが、とても強く伝わってきました。


その思いを持って、昨年末、あのフィリピンレイテ沖に災害派遣に行かれたのです。


私は以前、このブログで


護衛艦いせが昨年12月に災害派遣でフィリピンレイテ沖に向かったことについて触れましたが、


この本でももちろんそのことが触れてあり、


やはりこの一件は、海軍に思いを致す多くの人にとって、同じ境地に至る出来事であったのだなと感じました。










ただ、


このように書くと、現在の海上自衛隊がいかにも当たり前のように、


艦内神社があり、その神社との縁が深いように見えるかもしれませんが、


この本にも書いてあるように、


政教分離がどうのと小うるさい連中のせいで、


船霊を頂く、という伝統が危ぶまれているのが現状です。


海上自衛隊として、ではなく、


その艦の艦長が「個人として」神社に足を運び、


分霊して頂くという形を取ることで、どうにか続けられてきているのです。


そこまでして、この伝統が守られていることが喜ばしい半面、


このような素晴らしい伝統が、わざわざ形を変えねば続けることが困難という状況に、


悲しさと怒りを覚えます。


少し話がそれますが、


昨今の様々な劣悪な事件の数々や、子供たち、若者のマナーの悪さ、道徳心のなさは、


日本古来より、日本人に寄り添ってきた


神様への畏怖、というものが欠落してきたことが大きな原因でないかと考えます。


身近に子供たちと接していると、特に感じます。


仏様や神様に手を合わせる、敬う気持ちを持っている子供は、


礼儀正しく、思いやりがあるのです。


私は、新興宗教の類は個人的には好きではありませんが、


日本に昔から根付いている信仰が揺らぎ、失われつつあることに危機感を覚えます。


ましてや、政教分離といいながら、


海上自衛隊が艦内に神棚を祀ることは批判され、


日本有数の信者を誇る「あの」宗教が、政党まで抱えていることはスルーされる、


というのは、異常だと思います。


どちらがおかしいですか?


どちらがより、政教分離に反していますか?


子供でもわかることではないですか?


海上自衛隊は特定の宗教を信仰したいのではなく、


伝統にならい、艦を護り、日本の海を護り、国家を、国民の生命と財産を護りたいだけです。


なぜ、それが許されないのでしょうか?








来年、いせを上回る最大の護衛艦いずもが就航します。


私は当初、当たり前のように、出雲大社から分霊をされるものだと思っていましたが、


必ずしもそうではないというという事を聞き、驚きました。


対潜水戦の要といえる18から始まるDDHは、いずれも、ただの旧国名ではなく、


日本の歴史の始まりと深いかかわりのある神社が鎮座する国名です。


戦後60年以上、長い日本蔑視、自虐史観の中に、あらゆる美徳や功績までも葬り去られてきた中で、


今まで秘匿されてきた事実が広がりはじめるとともに、


若者や女性の間から愛国心が取り戻されつつあります。


そんな時期に誕生した、ひゅうが、いせ、いずもという艦は、


海上自衛隊にとっても、あらゆる意味で意義のある艦なのではないでしょうか。


集団的自衛権、憲法改正、日本にとって大きな転換期を迎えています。


我々、真の日本人は、国益を護ること、


歴史と伝統を大切にすることが、日本という国体を護ることになるだと思います。


このままでは、日本という国名だけが残り、


なりすまし日本人が跋扈する、歴史も文化も美徳も失われた


とても日本とは言えない国になってしまうのでないかという危惧があります。


私はこの国を、


そんな風にしたくない・・・。


ただ、それだけです。





日本人が神様を敬う心から、


歴史と国防を俯瞰することができ、考えることができる一冊だと思います。



















初☆ヘリ体験搭乗!!~後編~

2014年06月24日 | 陸上自衛隊


大変長らくお待たせいたしました…。


後編をお届けいたします。


なかなか更新できずに、本当に申し訳ございません


この間にも、ブログのネタがたまり続けております





さて、気を取り直してヘリが離発着する場所に移動します。


説明を受けた場所から結構離れており、


バスで移動し、


到着したことろは…



なぜか、どうやっても横にしか表示されないので、


首を左に傾けてからご覧くださいね(笑)


そして、ここで



認識票を受け取ります


一応みんなに持ってもらう事になっているのですね~。


ちょっとびっくりでした。


これ、お気づきかと思いますが、


ビニールのカバーがついていますね。


これは、サイレンサーとして付けられているもので、


海上自衛隊と航空自衛隊の物にはついていないそうです。


もちろんこれにも、JGSDFと刻まれていますね。


認識票をdog tagと言う事はわりと知られていますが、


元々、犬用の鑑札に端を発していることから、


自嘲気味にそう呼ぶようになり、現在では、


ID tag と呼び名がかわりはじめているようですね。


これを手渡されると、何かしらの覚悟をせねばならなんのかな、


という気にさせられるのは私だけ?


でも、テンションも上がったミーハーな私…。








我々は第二陣だったので、


第一陣が戻ってくるまで、しばし格納庫見学


みなさん、お休みの日(あ、でも当直の人たちかな?)なのに、


こんなちょっとした待ち時間にも、


退屈させない配慮をしてくださっているのが、


いつもながら実にありがいです






広い…。


一通り見て、ちょっと気になった余計な質問を、


自衛官に聞いてみた。


「あの、UHのUはユーティりティのUだと聞いたのですが(さっき)、

 OHのOはなんなんですか?」


自衛官「えっ…(絶句)」


そうか、あんまりそんな質問する人がいないのかな(笑)


「あ、いいです。自分で調べます。くだらない質問してすみません…」


すると、離れたところに立っている同僚に、


「OHのOって、なんの略だっけ~?(苦笑)」


と尋ねてくれた。


その変なバトンを受け取ったもう一人の自衛官、


「え…(苦笑)…たしか…オブザベーション…だったと思います」


おお!ありがとうございます。


っていうか、ホントに民間人にどこまでも親切にまじめに対応してくれる…。


なので、うかつにワガママ言っちゃいけないんです、本当に(←お前がな)


で、そうですね、OHのOはObservation…観察の意味ですから、


偵察用のヘリということになります。


な~るほど。


ま、ヘリはこれくらいでイイとして(そんなに興味ない(笑))


きょろきょろしていると、


見つけた


これは一体なんだ



バケツ???よね??


なんか、おめでとう的な感じの事がかいているのが分かるけど…


クイズの「一体なんとかいてあるでしょう?」みたい(笑)


「あの~、これはなんですか?」


また、変な事聞いてくると思われただろうけど、気にしない~気にしない~。


自衛官は当然、笑いながら


「あぁ~これですか(笑)これは、無事故1000回(だったかな?)達成した時に、

 みんなでヘリに水をかける、というのをするんですよ~」


とのこと。


へぇぇぇぇぇ~そうなんだ


そういうの大好きいいなぁ~。


一回、それやってるところを見てみたいなぁ~


一体なんと書いてあるのか気になったけど、


迂闊にそんなことを言ってしまうと、


「あっ!全部こっちに向けて並べ変えましょうか?」


とか仰って、やりかねない人たちなので(笑)その言葉は呑み込みました。


もうね、自衛官がどんな時にどんな行動をとってくれるのか、


大抵分かってきたよ…。


それしても、これがこんな状態だということは、


まさかこんなものに目がとまって、あまつさえ質問してくる民間人なぞ、


いるわけがない、と思っていた事は間違いないです(笑)


残念ながらこの日は、ヘリよりもバケツの方に興味しんしんな変な女が来てしまったという(笑)









さて、見学も気が済んだところで、外に出ると、


先ほど、説明してくださった副操縦士さんが。



これもなぜか縦にできません…



第一陣が戻ってきました。


ヘリって、上空で飛んでる音くらいしか聞いたことないけど、


急に台風ばりの突風に襲われます。


映画やアニメでヘリに乗る時のシーンは、


決して大げさではないと分かりますね。



わくわく…今からコレに乗るんだぁぁぁぁ


第一陣が降りられて、交代。


「では、皆さんこちらからどうぞ~」


事前の講習で教わったように、頭を低くして…って、


言われなくても、自然に頭を下げますねこれは…だって怖いもん。


で、いよいよ搭乗…して、思った!


しまったぁぁぁぁ


なんせ初のヘリなので、ベストポジションをキープできていない、


という痛恨のミスを犯してしまった事に、


シートに腰かけた時にきづいたよ。


後ろの真ん中には、自衛官が座られるのだけど、


その両側に私にHさんで、二人とも窓際を逃してしまったのです


まぁ、その隣に座ってくれた自衛官はなかなかのイケメンくんでしたが、


なんせヘリなので、楽しくおしゃべり、というわけにもいかず。


そこは次回、リベンジするところとなりました。








さて、シートベルトを締め、


後は飛ぶのを待つばかり…そして、


ふわっ


浮いた


さんざん、いろんな人に言ってきましたが、


まさしく、魔法のじゅうたんに乗ったらこんな感じ


実は、事前にある知人の海自の元副長さんに


「今度ヘリに乗るんですよ~」


と打電したところ


「魔法のじゅうたんみたいですよ~」


と返信して下さったのですが、


いや、まさに仰る通り魔法のじゅうたんでした


これ、元空挺の教官だった方も、


「自分も初めて乗った時そう思った(笑)」


と仰ってましたから、やっぱりそうなんだと思います。


もっともこの方は、


「自分たちにとってヘリは『乗り物』ではなく飛び降りる物だから」

 
と(笑)


そ、そっか…そうよね…。


ちなみに、一度だけ空挺団の降下を見たことがあります。


総火演で。


当時はほんっとに、知識がなかったので、


すご~~~い


ってくらいでしたが…あの頃の自分に、いろいろ説教したいよね(笑)


わずか2年前の話ですがね。


さらに余談ですが、空挺団ってイケメンが多いです








我々が飛んだのは、佐賀市内上空。


写真がアップロードできなかったため、


お見せできず申しわけないのですが


この日は天気がイマイチだったから…ではなく、


霞んでました。


例のPM2.5とやらの仕業であることは間違いないです。


が、せっかく楽しみにしていたヘリ体験搭乗なので、


余計な事は考えないで、楽しいことに集中…。


考えてみれば、


ヘリが飛んでいるのを下から見ることはあっても、


なかなか乗る機会はないのが常。


民間のヘリに乗ろうものなら、


15分で15,000円。


あらゆる面から考えて、本当に貴重な体験をさせて頂いているなぁと、


しみじみ思いました。


もちろん自衛官になっても、関係する任務についていなければ、


そうそう乗る機会もないのです。


いろんな思いにふけりながら、眼下に広がる佐賀平野を眺めていたら…


急に酔った。


どうやら、旋回してるのに、状態を起こしたままだったらしい。


あ、そういえばさっき、「傾きに体を委ねてください」って言ってたっけ。


この事かぁ。


こんな時、ただちに酔ってしまうヘタレ三半規管の持ち主、


だと思っていたら、


これもある海自の元副長さん曰く、


「むしろ三半規管が敏感なんですよ」


とのことで、ヘタレどころか逆に敏感すぎるのだという事が判明。


そんなところ、敏感でなくでよかったのに…。


ちなみに、酔った時のためのエチケット袋が


一応御用意してあるらしいのですが、


なぜか、あの赤い方の大手民間航空会社のモノらしいです(笑)


なぜ????


それを見せてもらって写メっておきたかったのですが、


そんなくだらないことをお願いする空気ではない(笑)


そのナゾのエチケット袋がもしかしたら素で必要になるかも?


いやいやいや…それはちょっと自分のプライドが許さない。


などと思いつつ、傾きに合わせて体を傾けると、


あら不思議!かなり気分が楽に!


エチケット袋は不要で済みました~









さて、


旋回を終えると、目達原に戻ります。


15分って言っても、そんなに短い感じもしなかったし、


ちょうどいい長さだと思いました。


楽しかった~~~


ゆっくりとヘリが降り、


指示に従ってシートベルトをはずし、外に出ます。


さっきもそうでしたけど、


乗り降りする間、ず~~~~~っとまわしっぱなしなんですね。


台風ばりの強風の中、ヘリから離れ、


認識票を返して、体験搭乗は終わりです。


いやぁ~またしても、貴重な経験をさせて頂きました、本当に


広報官の方が、


「8月は駐屯地祭りも開催しますので、またぜひいらしてくださいね


と仰ってくれました。


8月って、展示訓練に総火演と大型イベントも目白押しですので、


楽しみが尽きません


久留米駐屯地の皆さま、目達原駐屯地の皆さま、


本当にありがとうございました











初☆ヘリ体験搭乗!!~前編~

2014年06月18日 | 陸上自衛隊


先日、祖母が亡くなったため、しばらく更新が滞ってしまい、


大変申し訳ございません。


祖母は大正12年生まれ、91歳の誕生日を目前にして、永眠いたしました。







そのほんの数日前に、まさかそんなことになろうとは思わず、


のんきに、佐賀県の目達原駐屯地に、


初のヘリ体験搭乗に行っていた私…。


…そう、この1年、


体験航海、戦車試乗とそこそこいろいろ試してて来た私が、


未体験ゾーンだった空の旅を、ついに体験して参りました。


それどころか、


人生初の回転翼体験ですよ


これはテンション上がります


あ、もちろん、駐屯地祭りとか、抽選とかそんなのではありません。


ひとえに、防衛モニターだからこそ、享受させていただける特権でございます(笑)


ほほほほ…


つまり、防衛モニターとしての初の任務だったわけですよ~


レンジャー体験とかでなくてよかった…と胸をなでおろしたのは、ココだけの話です


いちおう、あと一人、小学生以上をお誘いできるようでしたので、


いつも、遠方のイベントでお世話になっている、


Hさんをお誘いしてお出かけしました








さて、はりきって迎えた当日、


IDをこれみよがしに首から下げ、うっきうっきで、


目達原駐屯地に到着。


天気はいい…かすんでるけど(←hazyと空自ではいうらしい。「霞む」の英語)


正門で車を止め、


名簿を持っている自衛官に


「みね姉です~」


というと、


「あ、さっき見た!!」


と名簿の中から名前を探し始めた。


何気におもしろそうな人(笑)


「さっき見た」と言いながらめっちゃ探していると、


「あ、あった!」


と、見つけたのは運転手のHさん。


「これを見えるところに置いてください」


とピンクの紙の「駐車許可証」渡してくれたので、


それを受け取り、中へ。


ちなみにこの方、高射特科だったんですよね…(名札みて気づいた)


高射特科の方が、こんな全く関係なさそうな事をしているのかと、


毎度のことながら、自衛官って本当に色々させられるんだなぁと


思ってしまいました(笑)


当直の人たちで、手分けして、だったのかな????


なんにせよ、おつかれさまです








指示されたあたりに車を止め、


もう、時間ギリギリだったので、さっさと指定の場所に向かいました。



この建物で、まずは事前説明を受けます。



ココ。


外から見ると普通に学校みたいです


ここの3階に、エレベーターで上がり、


ち―ん


開くとそこには…



真正面にこのようなものが。


いろいろと表彰を受けた時の症状やトロフィー、楯が飾られています


人によっては、こういうものを見せられる方が安心される方もいるのでしょうね。


っていうか、こういうのを見ないと安心できないなら、乗るなよ、


と思うのが私の性格だけど(笑)


で、エレベーターの左側に、



と、ありましたので、こちらの部屋に入ると、


すでにほぼ満席。


一番前とその周辺しか開いていない。


この、一番前を避ける日本人の習性って、一体何なんですかね???


これは謙虚とかというものではないと思うのだけど。


私はこういう時、だいたいはりきってわざわざ一番前に座るタチです。


そこを空けててくれてありがとう、みなさん、みたいな?(笑)







さて、ここで広報官さんが入って来られました。


あ、先日の第四師団創立記念式典の会食会でお会いした方だわ


と心の中でこんにちは


すっごくにこやかに御挨拶をされる様子を見てつくづく思うのだけど、


民間のイベントなんかで、


こんなちょっとした挨拶さえも


こんなに、気持ちのいい笑顔でしてくれることってあるだろうか?


笑顔だったとしても、どこか胡散臭さを感じることが多い気がするけどなぁ。


だいたい、なんの利益にもならないどころか、


経費や労力がかかるだけのイベントに、


こんなに「来てくれてうれしいです」っていう


気持ちを表現してくれる団体が、


そもそも自衛隊以外に存在しないんじゃないかと思う。


そうるすと、ご招待いただいた身分としては、


可能な限り、この自衛隊のすばらしさのなんたるかを、


少しでも多くの人に分かっていただけるように、お伝えせねば!


と心に決めますよね、やっぱり


「実は、今日、朝6時すぎくらいまで、飛べるかどうかなぁ…というアヤシイ感じでしたが、

 これも、皆さんの日ごろの行いの良さのおかげで、天気がよくなりました」


そうだったんだ


まさか、乗れないなんて事態が起こるなんて考えもしていなかったんだけど、


…まぁ…ね…ほら、自衛隊の女神様に愛されている私がいるんだもの、


晴れるに決まっているじゃないの


と、心の中で勝ち誇っていた私。









ほどなくあいさつが終わり、


今度は、ヘリ搭乗に関する説明のために登場されたのは、


ヘリの副操縦士さん。


この方も素敵な笑顔な上に、これまたおもしろいの、お話が。


あいさつで


「副操縦士ですが、今日は昨日のお酒が残っているので、

 私はヘリに乗りません(笑)」


と軽くひと笑いとっていくあたり、抜け目ないですな。


で、用意されたパワポ資料も相変わらず丁寧な作りですよ。


自衛隊のプレゼン資料って、企業のと違って、


「独りよがり感」がないんですよね(笑)


「どうすれば、少しでも見てくれる人がわかりやすいか」


という視点で作られているのが、見ていてよくわかります。


っていうか、伝わってきます。


一般的に、企業のパワポ資料は、


「うちの会社すごいよ」とか


「ウチの商品すごいんで」とか、


最悪なのになると、


「俺のパワポ技術すごくね?」的なものがほとんど。


独りよがりなんですよね(笑)


そういうのを、自衛隊の資料は感じないんです。


また、今回の説明は、


「今から話すことは、みなさんに安全に体験搭乗をして頂くのが目的です」


と目的をはっきりと述べてから、説明に入られたのが、


素晴らしいな~と思いましたね。


これを明言するのとしないのとでは、


聞き手に注意を引く確率が格段に上がると思います。


なんとなく、最初から目的はわかっていても、です。


それから、今回搭乗させて頂くヘリの画像が現れました。


UH-1Jです。



これね。(例によってネットから引っ張りました)


ここで、陸自知識の薄い私は思った。


…UHって海のUH-60Jと一体何が違うのか、と。


しかし、こんなところでそんな質問をするのは、顰蹙極まりないので、


Hさんに、


「UHって、陸にもあるんですね。海の60Jと何が違うんですか?」


と聞くと


「何が違うかは…う~ん、よくわからないけど、UHのUはUtility(ユーティリティ)のUなんだよね。

 AHのAはAttackのAだから…」


とのことで、


「なるほど!!!」


そ~か、UHってヘリのDDみたいなもんか…(←強引)


と、非常に薄っぺらい理解をした私。


まぁ、こんなもんでしょ…ヲタじゃないしぃ(笑)


ちなみに、UH-60Jは、ブラックホークを日本が「救難目的で」独自改良したものだそうです。


へぇ…。


で、こちら、UH-1Jは、日本製で、これは資料の中でも説明がありましたが、


富士重工制作、エンジン川崎重工制作(←でた!川重)


という、なんだか、


「レオ・レオニ作 谷川俊太郎訳」みたいなヘリ(←これ、分かる人いるだろうか?(笑))


何人乗りで、最大どれくらい飛べて、とか丁寧な説明がありました。


東日本大震災でも、もちろん大活躍したヘリです。


説明をしてくださった副操縦士さんも、もちろん現地で救助に当たられたそうです。


その時、現地の小学生が感謝の気持ちを表して「ありがとう」と


たくさんプラカードを持っている様子などの写真も混じっていました


「とっても感動したので載せちゃいました」


うん、そうですよね~うれしいですよ、そりゃ~


説明の中で、


「今日は15分程度の飛行時間ですが、普通はヘリに乗るというと、1分あたり1000円

 つまり、15,000円かかるところをタダで乗れる、というので、得したなぁと思って頂ければ…」


とのこと。


これ、説明前に、Hさんからも聞いたんだけど、確かにそうよね。


でもやっぱりそれ以上に、普通は、抽選に当たらないと無理!っていう


自衛隊ヘリの体験搭乗がすんなりできるだけ、萬金の値があろうというもの。


金払えば乗れるってものじゃないですからねぇ…


で、実際の注意事項で印象的だったのがコチラ。


「操縦席の後ろにはベルトが一本出ているのですが、これを引っ張ってしまうと、

 操縦士の首が閉まってしまい、かなり!かなり!危険ですので、これだけは絶対に止めてください


笑いごとではないけど、笑った。


なんだって、そんな危険な作りのシートになっているのかと思うのだけど、


普通は、安全認識の高い人たち(=自衛官)しか基本的に搭乗することはないので、


まぁ、そうよね(笑)


あとは、こちら。


「もしもの際ですが…って、これまで、もしもという事態は、一度も起こった事はありません!

 ないんですよ、ほんとに!なんですが、いちおう、いちおうですね…」


としつこいくらい、無事故アピール…(笑)


過去、なんか言われたのかな????


普通、飛行機でもそんなに落ちることはないけど、


もしもの時のお話は当たり前にあるから、そんなに~??っておもうんだけどね…。


それ以上に自衛隊のヘリですよ???


誰もそんなに心配してないって~…と、言ってあげたかった。


説明が終わると、


予め振り分けられた通りに、順番を各自待ちます。


飛行ルートは、佐賀方面or久留米方面。


我々は第二陣で、佐賀方面への飛行でした。


「お茶も用意してありますので、どうぞ~。タダですので(笑)」


ほんっとに、何から何までお気づかいありがとうございます…。


カワイイWACさんにお茶をついで頂き、


待ち時間も飽きさせないためのPR動画が流れているのを見たりしつつ、


時間まで待ちました…が、


そんなにすることもないので、


早めに、格納庫まで移動するためのバスに乗り込み、待つことにしました。


わくわく


…ってことで、次回、後編に続きます







練習艦「しらゆき」にお邪魔しました♪

2014年06月11日 | 海上自衛隊


今回、いせのお見送りだけでなく、


もう1つ、重要な用事があって海上自衛隊呉基地にはるばる出かけました。


それは…


練習艦しらゆきの副長さんご夫妻とお会いすること


それの一体どこが重要な用事なのか、と言われると非常に困るんですけどね(笑)


まぁ、それはおいおい…。





時間になり、先ほど一旦出た正門に戻ろうと歩いていると、


奥様と思しき女性が目に入りました。


慌てて駆け寄り、


「あの~・・・」


と声をかけると、その方は、と~っても素敵な笑顔で振り返ってくださいました


っていうか、すっごくカワイイ


お互い挨拶をし、駐車をしているご主人(副長さん)を待っていると、


これまた、すらっとした素敵な方がこちらへ向かっていらしている・・・


「ご主人ですか?」


「はい」


めっちゃステキ


…え~、はい、そうです。


私はお二人とこの時に初めてお会いしました(笑)


そんなことがあるのも、このネットが発達した時代のなせる技だと思いますね。


実は奥様、光栄なことに私のブログを読んでくださっている、


ということに端を発しての


非常に貴重でありがたいご縁なのです


もちろん、別にだからと言って、


単に見学させてくださいとかそういう、ウマイ話ではなく、


別の大事な用件があってのことで、今回お会いさせて頂いた次第です。


その内容は、また後日触れますが…。





さて、練習艦しらゆきというと、


去る3月、私がはるばる大阪湾まで練習艦隊を観に行った時、


唯一乗艦できなかった艦でもあるので、

(↑一般公開は「せとゆき」のみ、「かしま」と「あさぎり」は艦上パーティで乗艦)


今回、乗艦させていただけるのはとっても嬉しかったです


練習艦隊、コンプリートだぜ~~~~みたいな?(笑)

(あ、しまゆきがまだだから、コンプリートじゃない…


そう、しらゆきは遠洋航海に行っていないのです。


そして、乗艦した「ゆき型」は3隻目…うふふふ


…にしても、ゆき型の副長さんって、素敵な方ばかりですね~


いや、3隻しか知らないけど(笑)








ともあれ、そんなしらゆきに、副長さんご夫婦にエスコート…というより、


奥様といえど、なかなかご主人の職場(艦)を訪問する機会はないらしいので、


副長さんが、奥様を私をエスコートしてくださった感じです。


これは奥様にとって、なかなか素敵な機会を提供できたのでは?と自己満足


っつーか、正当化?(笑)


さて、いろいろ話ながら歩いていると、あっという間に桟橋で、


あっという間に、しらゆきの舷門前に。


…そして、私はここで痛恨のミスを犯したことに気づきました…


しらゆきの全体写真を撮っていない、という、最悪のミスを犯したことに…。


おしゃべりに夢中になってしまった…楽しくて(←言いわけ)


というわけで、ネットから探して引っ張ってきました…すみません…



うん、いい写真ですね


さて、いよいよ乗艦…そして、


大事なお話があるため、一度士官室に通して頂き(←一応、こっちが主目的)


それから、副長さん自ら艦内をご案内してくださいました(←おまけ)


えっと、主目的の方は、全体の時間の20%くらいでしょうか?(笑)


おまけの方が、残り80%ほどのお時間をとってくださいました


いやまぁ、艦内を周るのだから、時間がかかるのは当たり前なのだけどね、うん。


なのだけど、どちらも、めいっぱい楽しい時間でした


もう、こんなに楽しくていいのかってくらい、楽しい時間でしたよ~







というわけで、艦内なのですが、


もちろん、そこは私のブログなので、


武器とかそういうのは一切、写真がありませんのであしからず(笑)


まずは、士官の皆さんの私室にいきなりご案内頂きました~。


…同じ型なので当たり前なのだけど、


艦内の作りってやっぱりほぼ「はるゆき」と同じなので、


否応なしに彼女を思い出しますね…。


最期に、はるゆきを隅々まで案内してくださった時の記憶がよみがえります。


おっと、しんみりなってしまいました。


ここで拝見させて頂いたのは、副長さんの私室。


奥様も訪れたのは初めてとのこと。


艦って仕事場でもあれば、生活の場でもあるので、


ご自宅にいらっしゃらない時の生活の様子が垣間見れるというのは、


とても貴重な機会なのではないかと思います


机の上にあったヴィ○ーインゼリーは、船酔いの時の大切なお伴なのだそうです。


「…っていうか、船酔いするんですか


とびっくりした(笑)


「しますよ。ひどい時は船酔いしますよね」


そ、そうなんだ…


誰しも完璧に船酔いを克服しているモノと思い込んでいました…スミマセン。


そして、入口に戻る途中、私の心をくすぐるものを発見しました(笑)


「これ撮ってもいいですか


「これですか?(笑)…いいですよ」


それがこちら…





「これ、どうしたんですか?他の艦では見た事ないですけど~(笑)」


「これは、乗員の手作りなんです」


そうなんだ


つまり、乗員の中で器用な方が「作業室」で作ってくれるのだそうです。


へぇぇぇぇ~。


この渋い艦にとても合いますよね


いい味出してる


さて、この士官の皆さんの区画の廊下の一番手前奥は、


お風呂場。


奥様が、


「ここ、入っている時に、間違って誰か開けちゃったりしないの?(笑)」


とかわいらしい質問を


「外にスリッパがあるから、大丈夫!」


なるほど(笑)


ここでどうしても聞きたかった質問をしてみた。


「あの~、以前聞いたんですけど~、お風呂に行く時って、

 皆さん、この廊下をまっぱ(つまり全裸)で歩くって本当ですか?」


すると


「本当ですよ(笑)」


「ええええそうなんですか~(笑)」


「なんですが、今は、この艦には女性もココにいるので、さすがに…(笑)

 でも、男性しか乗っていない艦なら、そうです(笑)

 (廊下が)これくらいの距離しかないですからね」


…いやいやいや、これくらいって、全裸で歩くのはちょっと躊躇する距離よ?(笑)


ちなみに、司令官室と艦長室には、専用のお風呂がそれぞにあります。


そりゃそうだ。






お風呂場を後にして、艦橋に上がります。


うふ、やっぱ艦橋大好き


「はるゆきと同じですが、こちらの方が古いんです」


「そうなんですか?じゃあ、なんで・・・・」


「通常護衛艦は25年で廃艦なのですが、

 しらゆきは30年経っていても、練習艦として生きながらえています」


なるほど…。


練習艦になるとか、廃艦になるとかの運命の分かれ道って、一体何なのかなぁ、


とか、ちょっと思ってしまった。


ここで、副長さんがお約束の、


「ここでお写真どうぞ


と、艦長席へ呼んでくださいました。


まぁ、お約束ですよね~やっぱり(笑)


…しかし、艦長席以上に気になったのはコレ
  
 ↓↓↓↓↓



「なんですか、コレ???こんなの他の艦で見た事ないんですけど!!!(笑)」


そう、二佐艦長のツートンと同カラーのクリップボード


かわいい~~~


「あ、これも、乗員の手作りなんです


お話を伺うと、


今の艦長さんが、そういう事を奨励されているのだそうです


どんどん作れ~みたいな


ほんとに、護衛艦って艦長さんのカラーが出ると思うのですが、


しらゆきの艦長さん、あったかいお人柄なのかぁって想像できますよね


「器用な方が多いんですね~


と言うと、


「そうなんですよね。気がつけば、いろんなグッズが増えていっていますよ(笑)」


とのことです。


なんかカワイイ


写真撮り損ねたけど、艦長席には、同じくツートンの座布団もありました。


これも普通は見かけないので、


乗員さんのお手製グッズの1つだと思われます。


そして、ここにかけさせて頂いて、


撮った写真が、今のプロフィール写真です(笑)


そちらをご覧くださいませ。


そして、お目なおしにこちらをどうぞ・・・








さて、艦橋ウイングから外に出ました。


副長さん


「ラッタルは大丈夫ですか?」


や、やさしい~


「はい、大丈夫です。お任せください!」(←何を?)


「っていうか、お前が心配だなぁ…」


と奥様を気遣う副長さん


そうそう、私なんぞよりも奥様を気遣ってあげて下さいまし


登ったそこには、



「たたくな ペンキぬるな」


「これ、アンテナですよね?(笑)」


「そうです」


そうそう、いつもどの護衛艦に乗っても、私をニヤッとさせてくれる、


このオバQみたいなアンテナに書かれているこの文字(笑)


なんか、なんかカワイイんですよね~。


そして、登ったすぐ近くには、CIWSがありました。


「あ、CIWS」


「あ、ご存知ですか?」


「はい♪」


ここで、副長さん、奥様にCIWSを説明。


ふんふんと聞いている奥様。


なんだかほっこりします


「これ、撃ち終わった後に、ちゅんってお座りするのがカワイイですよね~


「お、お座り・・・?カワイイ??(笑)」


うん、ま、その反応ですよね…わかってる…ええ、分かっていますから(笑)


さて、続きまして降りる時に


「大丈夫ですか…ってえ?ちゃんと3点で…えぇ~(笑)」


と副長さんが、なんか驚いてる。


3点ってナニ????と思いつつサクサク降りると、


「みね姉さんもうそのまま艦に乗れますよ(笑)

 自衛官になれますって(笑)」


と。


「えええ???」


「だって、この艦は女性も乗っていますけど、こういう人、いますもん」(どういう人?)


「あ~、さっき、桟橋で自衛官と間違えられました(笑)」


「でしょ?もう、入りましょうよ(笑)もう、そのままで大丈夫です」


後から、おぼつかない様子で降りてこられる奥様…。


う~ん…私、知らない間に、護衛艦内の移動に妙に慣れてしまったようですね


喜んでいいのかなんなのか…


どうしよう(笑)







ま、それはさておき、再び中へ。


食堂とか、色々見せて頂きましたが、


ここでも私がそそられたのは、コレ。



かわいくないですか~?


このレトロ感ただよう赤十字


カワイイ~


プレートには「病室」って書いてありますが、不思議だったのは、


そのさらに上に、


「病(やまい)」


と書いてあったこと。


なぜ????


そして、さらに行くと…



奥様が、


「歌舞伎役者の楽屋みた~い


と仰った暖簾(笑)


たしかにね(笑)


もちろん、先ほどの「司令官」「艦長」と同じ表札もあります。


でもこちらの方が豪華な感じがするのは、


そこはやはり、曹士の皆さま方の親分さんのお部屋だからでしょうか?(笑)


いや~、艦内探検、楽しさ半端ないわ~~~


そして、再び外へ今度は船首側です。


実は、ここでなかなか足を踏み入れることのできない、


あの場所に立たせて頂きました。


それは…


「こちらどうぞ~、タイタニックできますよ~(笑)」


意外におちゃめな副長さん(笑)


そう、船首も船首…先っぽですよ、艦の。


高所恐怖症の方は絶対無理ですね。


え?かわいげのない私はもちろん大喜びで立ち、写真も撮りましたとも


そしてもちろん、奥様は


「ここはちょっと無理~


と上がってすぐ降りられました…かわいいなぁ…見習おう…(←やめとけ)


奥様がここでなかなか鋭い質問をされました。


「この場所って何のためにあるの?」(←私は考えもしなかった質問)


「補給活動なんかの時に、ここに立って、隣の艦にすっごく重いロープを投げる場所だよ。

 ここに立つ人は、腕もものすごく太くて、どんなに艦が揺れててもここに立っていないといけないから、

 腕力と度胸が必要とされるんだよ」


へぇぇぇぇ…。


それは知らなかった


「ってことは、この役目を任されるというのは、ちょっとした名誉なかんじですね?」


「そうですね」


う~ん、そういう場面を一度実際に見てみたいものです。


かっこいいだろうなぁ。


ザ☆船乗りザ☆海の男


って感じが、すごくします


初めて知った話に、ちょっと感動して移動している時に、


ここで私、そろそろヤツが出てくるのではと思い、尋ねた。


「あの~、溺者はどこですか?」


「え?溺者??溺者人形ですか?(笑)…溺者って言葉も知っているんですね(笑)」


「ええ…大人気なんですよ、溺者


「溺者が人気???(笑)」


「はい人気のコーナーです。読者投稿なんかも頂きますから


「本当ですか」、


はい、本当ですよ~(笑)


どの艦に乗っても気になるアイツ…それは溺者…。


さて、では、練習艦しらゆきの溺者をご覧にいれよう。



うっ…なんかコワイ(笑)


白目むいてるからか?


そして、なんかヤバい感じの縛り方…(笑)


「なんか十字架がつけてありますけど??」


「あ、これで浮くんです」


そうなんだ


なんつーか、本当に不思議な存在よね、溺者って(笑)


しらゆきくんでした~。






そして、舷門まで戻ってきたので、士官室に戻りました。


もぉ、ひっさびさに、艦内見学で楽しかったです


副長さん、せっかくのお休みのところ、


わざわざ出てきてくださって、あんなに丁寧にエスコートしてくださって…。


そして、すごく明るくて楽しい奥様と一緒だったので、


楽しさは倍増でした


ほんとに、呉まで来てよかった~~~と思える時間でした


帰りも、お車で広島まで送ってくださったのですが、


車内でもいろんな話は尽きず、話足りないくらい…。


また、お目にかかって楽しいお話をたくさんしたいです


本当に素敵なご夫婦と、素敵な時間を共有させて頂いたことに、


感謝でいっぱいです


本当に、ありがとうございました