「歩くZ旗」みね姉のひとりごと ~矜持 国を護るということ~

私たちを護ってくれている自衛隊を、私が護りたい!そんな気持ちで書いてきました。今は、自衛隊との日々の大切な記録です

今年もお邪魔させていただきました♪ 江田島幹部候補生卒業式 ~鹿島立ち編~

2016年03月31日 | 海上自衛隊


お待たせいたしました


続き、行きま~す('ω')ノ






…その前に、腹ごしらえです。


食堂に行って、お弁当を頂きました。



この紙は、持って帰る人が多いとのことです(笑)


なんか、胸がいっぱいであまり食べきれなかったですね…←本当よ



そして、分かりにくいけど、お手拭きの袋が桜の花びら模様でした


割りばし入れも、雅やかでいいですね~(*'ω'*)


そして、お昼の後は、教育参考館をしばし見学してから、いざお見送りよ~~~い


…なんですが、教育参考館を出ると、ポツポツと雨が…


が~~~んと思っていたのも、つかの間、実習幹部生たちが出てくる前には、止んでくれました


どうも、歴代幹部候補生学校長は「持ってる」方たちらしくて、これまで一度も雨が降ったことはないのだとか…。


(…しかしこれが、あのお方だったら雨だったのだろうなぁ…とちょっと思った(笑)←分かる人だけ笑ってください(笑))


何はともあれ、無事に実習幹部生を送り出せそうでほっとしました。


そして、みんなが並んでほどなくして、音楽隊がリズムを刻みつつご入場…そして、


軍艦行進曲来たキタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!…とともに…赤レンガから、実習幹部生たちが一列で出てきました。



…この時点で彼らの中には、誰一人として縁もゆかりもなく、知り合いはいないんですよね…でも、やっぱり涙出そうになりました。


見送っていると、やっぱり、うるうるしますよね(ノД`)・゜・。


そして、また書くけど、やっぱりあの人もこの人も、こうやってここを歩いて行かれたのだな…と思うとですね、


何とも言えない気持ちになるんですよ(*ノωノ)


そして、見送りながら一人も欠けることなく、初任幹部となってほしいなぁと思う次第です。







このまま、正門である海に向かい、作業艇(なのかな?これ?)に乗って、沖合で待っている練習艦に移乗します。


このブログをお読みの方は、ご存知の方も多いかと思いますが、江田島の正門は、あくまで海なのです。



音楽隊…この時には、軍艦行進曲から蛍の光へと曲が変わります。



この様子を見送る親御さんは、いったいどのようなお気持ちなのでしょうか…。


わが子の晴れ姿に、そっと涙をぬぐうお母さまの姿、その傍でさみしいような見守るような目で、見送られるお父様の姿が見えました。




これまで、育ててきたご子息・ご息女の、初めて見る凛々しい姿だったことでしょう。


中には、見送るこの時もなお、様々な不安を拭いきれない親御さんもいらっしゃることと推察します。


しかし、わが子が決めた道だから、と、国防への道へ送り出される決意をされたのではないでしょうか。



帽振れ。



この、帽振れは、陸上で見送る者と出港していく者との一体感を強く感じます。


言葉を交わさずとも、見送る者のご安航を祈る気持ちと、船出する者の覚悟が無言のうちに交わされているような…。








練習艦あさぎり(書くまでもないですが、本来護衛艦です)



練習艦せとゆき



練習艦隊 旗艦かしま





そして、しばらくすると、恒例の発光信号が送られました


これ私はこれを楽しみにしていたんですよ


練習艦隊司令官岩崎英俊海将補(前2群司令)からの、今年も一首の和歌でした


江田島を 心に刻み 鹿島立ち 波濤を超える 若人の夢


ステキ~


やっぱり、一首の和歌が発光信号で送られてくるというのが、なんともたまりません( *´艸`)


しかしながら、和歌が慣例というわけではなく、和歌でない時もあるそうで…二年連続で和歌だったことは、私はラッキーだと思いました


昨年の中畑司令の和歌は


江田内の 波間に刻む 若人の 抱きし夢や いざ鹿島立ち


そして、facebookでもアップしましたが、私も僭越ながら一首詠ませていただきました。


江田島の 鹿島立ちする 若人の 錨上げるを 見送る桜


…ここで、「ん?」と思われたことでしょう…「江田島(内)、若人、鹿島立ち」


という、同じ単語が共通して使われていることに気づかれた方は(笑)


正直、同じ状況で、読み手が同じ心境である上に、題材も同じなのでどうしてもそうならざるを得ないんですよ


…と、思っていたのですが、飛行幹部候補生が乗艦した、護衛艦ありあけからも発光信号で和歌が詠まれたのですが、


これは、全然違う一首でした…「光る金すじ」という部分が印象的で、この下の句しか覚えていないんです


当日は、あまり聞こえない上に、2回聞いたくらいじゃ、私は頭悪くて覚えられないんですよね…。


岩崎司令官の和歌は、後日副官さんに聞いて事なきを得たのですが、今のところ、


ありあけに知人がおりませんで…和歌の全文を入手できずに困っているところです。


え~…どなたか、和歌を全文記憶している…もしくは、ありあけの艦長さん知ってるよ~という方、いらっしゃいましたら、


ぜひともご一報くださいませ


お願いします…(ノД`)・゜・。






そして、まもなく各艦が艦首を翻して出港していきます。









艦影を見送る人たち…



しかし、いつも思いますが、出港ってどうしてこう、何とも言えないさみしい気持ちになるんでしょうね…。


特に、知人がいるわけでもないのに、それでもそうなので、ご子息・ご息女・ご主人・彼氏を見送る方の気持ちはいかばかりでしょう…。


この後である、江田内を出港していく練習艦隊を撮影した動画がありました。

海上自衛隊 幹部候補生学校卒業式 練習艦隊江田内出港  28.3.19 by Kouji Sakurai


まだまだ、帽振れがぎこちない様子の実習幹部生たちが、なんとも微笑ましいです。









彼らはこの後、柱島経由で大阪湾に入港しました。


今年は、向かいに「クイーン・エリザベス号」が入港して、世の海上自衛隊ファンを沸かせましたね。


海上自衛隊ファンなら知らぬ者はいない、かのハドソン湾での


「女王陛下にキスされて光栄でございます」


という、古今東西の船乗りに語り継がれそうな名言が誕生した、あの「かしま」と「クイーン・エリザベス」のランデブー(?)は、


どれほどファンをときめかせたことでしょう。


…そして、例年なら、私は見ることになっていたはずですが、今年は大阪には行けませんでしたので、残念ながら見ることは叶ず、


本当に残念でした。


で、今年は初の佐世保で練習艦隊のお迎えをさせていただくこととなりまして…


というわけで、次回は、そちらをお届けいたしますので、こうご期待。

今年もお邪魔させていただきました♪ 江田島幹部候補生卒業式 ~卒業式・任命式編~

2016年03月24日 | 海上自衛隊


では、続きです。


余談ですが、たくさんのご家族や彼女と思しき参加者がいらっしゃるのを見て、ふと、ここひと月くらい、


この私のブログ記事において、昨年の江田島卒業式に関する記事が、やたらとアクセス数が伸びていたことを思い出しました。


単に、興味があって調べていた人たち、というよりは、初めての幹部候補生学校の卒業式に出席するにあたり、何もわからないので、


とりあえず、いろいろググってみたところ、このブログにたどり着いた、的な方が意外と多いのではないかと思ったのです。


わらわらと、講堂に向かうご家族・彼女さんたちを見て、


「この中に、私のブログを読んでくれた方がいるかもしれないなぁ…」


などと、勝手に思ってちょっと感慨深くなり、なんかしらお役に立てているならうれしいなぁと思っておりました。






さて、昨年に引き続き、今年も二階に上がります。


と、言う話を若い幹部さん達にすると、昨年も書きましたけど、みんな


「えっ二階ですかいいなぁ~二階って、どんな感じですか?私、上がったことないんです


と、妙に高いテンションで聞いてくるんだよね(笑)


よっぽど気になるんだろうね(笑)


「…どんなって、結構広いよ~ってくらい。だって、音楽隊もいるくらいだし」


と答えるしかないんだけど('ω')ノ


その二階から見た光景がこちら。



昨年は、ちょうどこのあたりから見ていました。


…しかし今年は違うわよ


引率の地本さんのご尽力の賜物で、舞台真正面の最前列を確保できました~ありがとうございます



そして、ほどなくして席が埋まりました。


わくわくして、始まるのを待っていると、スーツを着た男性の団体が、私の目の前に立ち、非常に礼儀正しく、キレイな会釈で、


「申し訳ございませんが、後ろの席に行きたいので、通していただいてもよろしいでしょうか?」


と、まっすぐに私を見て仰いましたので、軽くびっくりして、立ち上がり


「ど、どうぞ…」


と言い、道を開けると、


「ありがとうございます」


と言って、妙に統制のとれた感じで、一人ひとり、後ろの段に上がっていかれました。


不思議な感じで見ていると、その方たちは、富士学校の方たちでした~びっくり


ど、どおりでね…民間人とは、えらく雰囲気が違うなぁと思ってたけど、まさかの陸上自衛官の皆さまでした。


陸自さんが、制服でなく、スーツで江田島の卒業式に来られた所以はわかりませんが、全く文化の違う海上自衛隊幹部候補生学校卒業式を、


一体、どうご覧になったのかは、とても興味深いところです。






さて、ようやく本題に入りますね ←遅いわ!


こちらが式次第です。



開式が告げられ、まずは、呉音楽隊の演奏で国歌斉唱。


…これは感激なのですが…あの~~~ですよ?なんか、えらくテンポが早いと思ったのは私だけ???(笑)


国歌ってもっと、ゆったりと歌うものだと思っていたので、ちょっと焦った…ただでさえ難しいのに…。


そして歌い終わり、着席すると、ほどなくして卒業証書授与です。


え~っと、ちょうど見切れているのですが、


 
                                    この辺
この写真の右端に立っているのが、幹事付A(アルファ―)とB(ブラボー)…いわゆる、江田島の赤鬼・青鬼です(笑)


若い幹部さんに、江田島に行くというと、


「鬼ヶ島に行くんですね(笑)」



と、返されることがあります……(笑)





そして、例年通り、舞台左は外部からのご来賓、右は自衛隊のご来賓がおかけになっています。


右手の席、一番後ろには、海幕長の副官が座られていました。


ところで、前記事で、海幕長をお迎えしていた、美形の一尉の副官さんを、海幕長の副官と書いてしまいましたが、違いました。


彼は、どうやら幹部候補生学校校長の副官らしいです…一等海尉なので。


実は、海幕長の副官って、一等海佐と二等海佐らしいです。


一佐・二佐というと艦長クラスの方ですから、こういう方が副官の任に就くというのは、よっぽど大変な仕事なんでしょうね…。


ちなみに、この前の防衛省人事発令を見ると、この海幕長副官に、前きりさめ艦長横田一佐のお名前が


この方、防大41期ですでに一等海佐なので、まぎれもなく一選抜ですから…まぁ、やっぱり、海幕長の副官ってこういう方なんですね…


あ、やっぱりイケメンです(笑)…すらっとした長身で、天は二物を与えずとか、嘘だって感じです(そういう人多いよね…自衛隊は)


ちなみに、この時点では副官は前任者さんです。





そして、お待たせしました…卒業証書授与。


授与は、校長である長杉本孝幸海将補からです。



名前を呼ばれると、


「はい


という、張りのある声が響きます。




ちなみにこの時間は、ず~~~~~~っと、呉音の生演奏です。


しかし、昨年も思いましたが(記事にも書きましたが)、今、お世話になっている、あの方もこの方も、


みんなこうして巣立っていかれたのだなぁ…と、しみじみ感じますね…。



今年は、2名の留学生がいました。



東ティモールの少尉さんと



タイ王国の少尉さん。


…東ティモールとは、またずいぶん遠くから来られたんですね


ちなみに、出席者の多くは、予想だにしない国名を聞いたことから、軽く会場に驚きの空気がさざめきました(笑)


で、タイの留学生は、これまた、ものすごい美形でした


最後の行進で見た限りでは、卒業生随一の美形だと言っても過言ではないと思います。


いやぁ、眼福眼福


ちなみに彼らは、防大から留学しているので、ものすごく日本語が達者なんだとか。


そう言えば、すごく楽しそうに実習幹部生たちと談笑してたなぁ。









そして、この後は……そう成績優秀者への卒業証書授与です。


昨年、初めて、あの後ろ向き降壇を見た衝撃は忘れられません(笑)


実は、昨年の卒業式の後、4月に呉で実習幹部生と会った時に、首席殿とお話しする機会がありました


「あっあの、後ろ向きで降りてた人


と思わず言ってしまった私に、


「あ、後ろ向きで降りました(笑)」


と、笑顔で返してくれたんですよね…いい子だ…(ノД`)


ちなみに彼は、会話がものすごく楽しかったです…勉強だけじゃなくて、本当に頭も性格もいい


話が逸れました。


成績優秀者は、2尉予定者首席、次席、三位、3尉予定者首席、次席、3位、飛行幹部首席、次席、3位が呼ばれます。


…で、その降壇、せっかくなので、今年は動画でお届けいたします(笑)


では、どうぞ。



いかがでしたでしょうか?


この中央のレッドカーペットは、成績優秀者のみ、踏むことが許されるのですね…。


そして、一般幹部候補生は特に驚くこともなく、ほうほう…と思ってみていたのですが、軽くどよめきとまでは言いませんが、


驚きの空気が講堂内を包んだのが、飛行幹部候補生の首席が呼ばれた時でした。


飛行幹部候補生の首席が、女性…WAVEさんだったからです。



…私も、例にもれず驚いたのですが、現役の自衛官にこのことを話すと驚く人はあまりいなくて、


「当たり前」


という認識でした。


後日、2名のWAVEさんとお話しする機会があったのですが、彼女らも


「…実力からすると、本来ならもっと早く女性の首席がいたはず」


と、さらっと仰ったし、男性自衛官も


「なんで驚くの?…驚く方がおかしいでしょ?」


と言われたので、自衛隊の方が民間人よりも、仕事において男女の差別の意識が薄いのかな?と感じました。


実際、いろんな人に話を聞いても、女性自衛官はすごく優秀な人が多いと聞きますし、私もそう思います。


彼女たちについては、後日、チャンネルNipponの方で記事にしたいなぁと考えていますので、こうご期待


ちなみに、よく、ハンモックナンバーって、今でもあるのか?という質問をよく聞きます。


あんまり詳しいことは分かりませんが、確かに、序列は存在しているみたいですね。


そして、幹部候補生学校卒業の序列は、遠洋航海での成績で変わることもあるみたいです。








そして、授与式の後は、今年もチリ大使からの勲章授与がありました…恒例なのかな?



…授与されるのは、やっぱり首席殿なのですが、昨年の首席殿が、


「あれもらってから、私『チリ』ってあだ名つけられたんですよね…(笑)…日本人なのに


と、言っていたのが、なんかかわいかったなぁ…(笑)


その後、水交会会長さん(元海幕長)より奨励賞?が授与されたのち、2尉・3尉任命が行われます。


…ここでやっと、海幕長のご登場


ここまでは、幹部候補生たちは海曹長だったわけですが、


「2尉及び3尉に任命する」


と、海幕長から任命され、晴れて幹部候補生から実習幹部生になったのです。


そして、遠洋航海を終えると、初任幹部となるので…なんだか出世魚的に呼び名が変わる、不思議な海上自衛隊(笑)



代表で、任命書?を受け取る首席殿。


…そして、私はここから実は注目していたことがあります。


それは、任命後は一切命令がかからなくなる、という話を聞いたことがあるからです。


つまり、


士官たるもの、命令なしで動かねばならない


ということなんですね。


で、注意して聞いていたら、たしかに「休め」という許可されないとしてはいけないこと以外は、一切号令がかからなかった、と思います。


たぶん…。←注意して聞いていた割に、あやふや(笑)





そして、校長→防衛大臣(代理)→海幕長と訓示が続きまして、次に私が気になっていた、在日米海軍司令官の祝辞です。


昨年、第七艦隊司令官の、軽妙なジョークで掴みはOK的なスタートからの、


「カイジョウジェイタ~イ」が、もう、気になって気になって仕方なかったので、今年は果たしてどうなんだ


と思っていたところ…今年は、えらく若い司令官で、まず見た目で驚きました。


米海軍少将マシュー・カーター閣下…一体、何歳なんだろうか?



そして、えらくまじめで固そうに見えたのですが…もう、見た目通りで、今年はジョークは一つもありませんでしたね…


そしてもちろん、「カイジョウジェイタ~イ」ではなく、「Japan Maritime Self Defense Forces」でした(長い…)



そして、今年はこのスピーチの内容の和訳が事前に、講堂入口に「ご自由にどうぞ」的に置いてあったので、非常にありがたかったです。


まぁ、壇上右手の方々は確実に必要ないものでしょう…。


えらく長い上に、まじめすぎる文章なので、掲載は見合わせます(笑)←おい。





そして、最後は、壇上のご来賓のご紹介と一言ご挨拶。


お名前がご紹介されると、みなさん、


「おめでとうございます」←外部の方及び背広組の方、他幕の方


「おめでとう」←海上自衛官


この時、航空集団司令官(だった…かな…)だけはやっぱり、


「おめでとう。部隊で待っている」


と仰ったので、航空部隊の司令官の慣例なのでしょうか?


しかし、初めてこの「部隊で待っている」と言われた実習幹部生たちは、ちょっとこう、高揚した気持ちになるのではないかなぁと思うのですが、


どうなんでしょうか…。


私がもし、飛行幹部であの場所にいて、そんなこと言われたら、もうものすごく士気が上がると思うんです


そうじゃなくても、うっわ~( *´艸`)と思うのに(笑)





と、こういう感じで、約2時間にわたる卒業式及び、任命式が終了しました。


言うまでもありませんが、ここでは帽子投げはありませんので、悪しからず(笑)


では、お腹も空いたことだし、お弁当を頂きに参ります~。


※↑おまけショットです。この中(赤れんが内)には入ることはできません…







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今年もお邪魔させていただきました♪ 江田島幹部候補生卒業式 ~栄誉礼編~

2016年03月22日 | 海上自衛隊


去る、3月19日に第66期一般幹部候補生課程及び第68期飛行幹部候補生卒業式にお邪魔させていただきました。


…この19日、この私のブログのアクセス数が跳ね上がり、記事ランキングの1~3位を、昨年の卒業式記事が独占していたことから、


いろんな人が気になって検索されていたのだと思います…が、いかんせん、その日は卒業式当日だったし、深夜まで飲んでたので(笑)


なかなか今年の卒業式の様子をUPできなくて申し訳ございませんでした


お待たせいたしました~、今年の卒業式をお届けいたします









しかし、まさか、二年連続でお邪魔できるとは思っていませんでした(笑)


正直、昨年行けたので、一度行けただけで十分幸運だと思っていたのですが、


図らずも、たまたま呉に行く予定にしていた日に卒業式が行われ、


かつ、ほぼ直前に、福岡海上自衛隊協力会の方よりお誘いいただき、今年も見学させて頂くことが叶いました


お声がけくださった方には、感謝しかございません(ノД`)・゜・。







前日より参加者の皆さんと共に呉入りし、夜は、食事会だったのですが、そのお店の名が…



でした(笑)


鹿島立ちする幹部候補生らをお見送りする前日に、食事会するお店が「かしま」…いやはや、なんとも粋ですな~( *´艸`)


ちなみに、若い幹部さんと、後日この話になった時に


「あ~そのお店知ってます(笑)…実習幹部の時に、やっと上陸して、さ~飲むぞ~って思って、

 連れていかれたお店が「かしま」で、せっかく「かしま」降りてきたのに、なんなんだって思った記憶が…(笑)」


とのことで、実習幹部生にとっては、近寄りたくないというか、入りたくないお店のようです(笑)…さもあろう…。


しかし、我々民間人は、なんとも楽しい時間を過ごさせていただきました。


そして、迎えた朝。


中央桟橋フェリーターミナルより、江田島に向けて出港します。


朝は霧が深く、霧雨が降っていて、何よりお天気が心配でした。


フェリーから停泊艦艇を見るのを楽しみにしていたのですが…





…こんなかんじ…


ちなみに、上のキレイな写真は、参加メンバーのYさんより頂いたお写真です


今回、このブログに写真を使わせていただきましたので、キレイな写真でお届けできます( *´艸`)


Yさん、ありがとうございます~


で、下のもやっとしたのが、私のスマホで撮った「いせ」です・・・・・・・・・・



さて、江田島に到着し、術科学校内に入ります。


…ここも来るのは何回目だろう?…って感じですが、いつ来てもここは、チリ一つ落ちてないし、空気が清涼ですね。


一端、江田島クラブに向かう時に、


「あ、あのスピーカーも、もう見ないよね~」


と、年配の参加者さんが。


見上げると



おお今まで気が付かなかった…こんなレトロなスピーカーがあったのか…。


そして、しばらくして、赤レンガ前に向かいました。



もう、儀丈隊が並んでますね…そう、栄誉礼が始まるからです。


ここで我々は、絶好のポイントをキープいたしました



…そう、赤れんが真正面です


ここに立ってるだけで、幸福度が急上昇してきます(笑)



すぐ、左手には呉音楽隊。



その奥には、儀丈隊…さらに奥には幹部候補生が並んでいます。



見よこの、伝統美と形式美の粋を…これこそが、戦前、大日本帝国の若者たちが憧れてやまなかった海軍兵学校なるぞ


…とでも言いたくなりますね…。


100年間、同じ目的で使用され続けている、世界にも数少ない建物の一つで、この真正面にかすかに見える廊下には、


謎の爆沈を遂げた、戦艦陸奥の甲板が使用されています。


毎回ここに立つ度に、神社と同じ気を感じます…それくらい、ここは神聖で清涼な空気なのです。






そして、幹部候補生学校校長杉本孝幸海将補がお出ましになりました。





この学校で一番偉い方なのですが、さらに偉い方…いや、海上自衛隊で一番偉い方をお出迎えに出られました…そう、海幕長です。



ラッパが鳴ります。



…海幕長が到着される場所で待機しているこの方、おそらく、海幕長の副官だと思うのですが…すんごい美形でした( *´艸`)


いやもうね、「イケメン」なんて言葉じゃちょっとそぐわしくない、田中芳樹の小説とかで出てくるような、


「白皙の端正な顔立ち」という表現がしっくりくるような方でしたよ


海幕長の副官ともなると、相当優秀な方なんだと思うけど、それに加えて顔まで…って、ねぇ?


っていうか、毎回書いてますけど、海上自衛隊の副官は顔審査でもあるんですか…いや、絶対あるだろう?


とか思っている間に、海幕長がご到着。



「昼間にライトつけて来る車は要注意なんです(笑)」


と、以前、エスコートしてくれた中級課程の方が教えてくれ他のを思い出しました(笑)


昼間のライト車=エライ人


なのです。



海幕長が降りられ、海幕長旗を手にした旗手も従います。



ここで、栄誉礼。


ラッパの音が高らかに響きます。



…で、この後、本来なら中谷元防衛大臣のお出ましだったのですが、先日の、ミサイルの一件で、残念ながらご欠席でした。


なので、今年の栄誉礼はさらっと終わりました…もう、拍子抜けするくらいに。



ちなみに、中谷防衛大臣、元々陸上自衛官でいらしたので、初めて江田島での卒業式をご覧になった時はいたく感激されたのだそうです。


で、ぜひ、また見たい!と仰っていたそうなのですが…残念でしたね…私も残念です…。


最後に、海幕長がお乗りになっていたお車。



桜が4つありますでしょ?


ま~なんですか、エライ方が乗る車の空気が満載ですね。


しかし、さらっと終わったものの、すんごいいいポジションで見学できたので、ものすごくおなかいっぱいな感じの幸福感満載でした( *´艸`)


前菜がステーキだった?くらいに?←意味不明…


というわけで、興奮がおさまらないまま、講堂へ移動します。


(↑※おまけのサービスショット。本文と関係ありません)



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※今回は、掃海隊群ネタです( *´艸`)




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艦艇和歌を詠んで思ったこと…

2016年03月14日 | 海上自衛隊
以前、各艦艇の名で一首づつ和歌を詠む試みを行っていることを、記事にしましたが、どうにか続いております(笑)


現在、68首詠みました~


けっこう、頑張りました。


中には、どうひねり出しても浮かばない艦もあって、もう、どうにかひねり出したあとに、ポンッと、いいのが浮かんだりしました。


意外と苦戦したのは、なみ型です・・・・・。


全部「波」だから、もう、シチュエーションが限られてて、すごく難しかったです…そもそも、技量があるわけでもないから。


でもでも、すっごく楽しい







しかし、詠んでみると、だいたい3パターンの和歌になることが分かりました。


1.情景を詠む和歌


2.恋の和歌


3.その艦そのものの事を詠む和歌



の、3パターンです。


これは、私の技量がないために、題材(艦艇の名前)によって、どのパターンが詠みやすいかを先に決めて、それから組み立てていくので、


自ずとこうなりました。


「つき」とか「ゆき」は、恋の歌が詠みやすかったです、やっぱり。


でも、詠みやすい分、ワンパターンになりやすいので、違いをつけるのが大変でした。


「雪」は、どうしても「耐え忍ぶ恋」になっちゃいますしね(笑)…例えば、こんな感じです。


逢えぬとて ひとり寝る夜の 寒き冬 思ひとともに 積もる白雪


「一緒に過ごせないで、独りで寝る寒い冬の夜、あなたへの想いと一緒に真っ白い雪が降り積もっています…」


う~~~ん、切ない…(ノД`)


雪って、キレイになるんですけどね…どうしても物悲しくなってしまうのです…


ちなみに、globeの「DEPARTURES」の「どこまでも 降り積もる雪とあなたへの想い」のパートを、下の句に引用しました。


この歌も好きなんですよね


これが、「月」になると幸せな歌になります(笑)


秋月や ひとり見る夜も 清けれど 逢ひ見てのちは いとどうるわし


「一人で見る月もキレイだけど、君と一晩一緒に過ごした後に見ると、一層美しいな…


まぁ、護衛艦の名前で、こんな恋の歌が詠めてしまうということが、なかなか驚くべきことだと思うんですよね。


別に、詠めなくていいんですけど、日本を護ってくれる艦艇の名前そのものに、日本文化を感じられるって、素晴らしくないですか


…と、私は思うわけです…。









そして、3の「その艦そのものの事を詠む」というのは、古典題材にとらわれずに、その艦の行動や行事にちなんだことを詠む、というものです。


基本的には、和歌なので、古典題材で詠みたいと思っていたのですが、どうしてもそれが難しい名前の艦艇もあるので、その艦艇の場合は、


その艦艇そのもののことを詠むことにしました。


先ほど挙げた「なみ型」は、波の事ばかりではなかなか読みづらかったため、海賊対処に行くことが多い艦種であることから、


海賊対処に行く様子などを詠んでみました…が、それはそれで、同じパターンになるので、本当に難しかったです


ちなみに、これはよくできた~と自画自賛したくなったのは、「うらが」の歌です…えへへ(笑)


浦賀征く 艦列なりて 走水 青空澄みて 白波の立つ
                         

これは、ほぼそのままで意味が分かると思います。


「艦列なりて」は「ふねつらなりて」と読み、「走水」は「はしりみず」と読み、水の上を走るように船が進む様子です…が、


そう走水と言えば、防衛大学校の所在地ですよね~( *´艸`)はい、掛詞です


で、「ふね」を「艦」という字をあてているので、古典題材ではなく「観艦式の様子」を詠んだ和歌です。


観艦式は、うらがも出てたし、浦賀水道抜けて相模湾に出るので、これはぴったりとひらめきました





一番多いのは、情景を詠んだ和歌ですね、やっぱり。


その艦艇の名前と関連した土地にちなんで詠むのですが、抜群に詠みやすかったのはダントツでこの二首です


八百よろづ 神の集いし 神座の 日向の里は 倭のいしづゑ

あまてらす 神のおはしむ 御柱の 光清けき 初春の伊勢



そう、DDH姉妹のひゅうが&いせです


別に何も調べなくても、すんなり出てきましたね、この二首は。


しかし、この後の、いずも&かがに苦戦…字数がなかなか合わなくて、何度推敲したか分からないです…。


イメージはできても、それを5・7・5・7・7にするのが、ホントに大変でした。


だけど、この後、補給艦や輸送艦等々、支援艦シリーズを詠むのは大変だったけど、すごく楽しかったです


艦艇の名前から、その土地の神社や観光名所を調べてみると、知らない場所や知らないことがたくさんあって、


日本って、なんてすばらしいところなの~と、あらためて気づいたんです


昔の人って、今ほど気楽に旅に出ることはできなかったけど、地方に行って帰ってきた人の話を聞いたり、紀行文を読んだりして、


まだ見ぬ土地に思いをはせ、憧れ、その思いを和歌に詠んでいたんですよね。


そうすることで、自分も少しだけその土地に行ったような気持になれたのではないかと。


そして、和歌を詠むには膨大な知識と教養が必要なのだということが嫌というほどわかりました( ;∀;)


古典、神話、地理、歴史、色彩感覚、自然現象、季語、枕詞…などなどに精通していなければ、


詠めないし、和歌を詠んでも意味が分からない…平安時代の人たちってどれだけ頭の回転が速かったのかと、驚愕します(笑)









旧国名、川、湖、半島、灘、水道、海岸、島…その土地を調べていくと、知らない観光名所や、自然現象がたくさんありました。


様々な土地に、和歌を通して触れることで、知ることができてよかったです。


さらに、調べていて面白かったのは、艦艇の名前になっている場所の近くには、だいたい神社があって


神様に守られている土地であるということです。


艦内神社は、自艦の名前に由来するその土地の神社より、神様を分けて頂いていらっしゃることは、知識として知ってはいましたが、


「やっぱりそうなんだ~


とものすごくうれしくなったですね( *´艸`)


そうやって読んでみて、ふと気づいたことが、


海上自衛隊の艦艇は、彼らが護っている日本の領土や海そのものなのだということでした。


ものすごく繋がりを感じたのです…ただ名前が同じというだけでないこと、日本の全てと繋がっていることを。


たまに、海上自衛隊の艦艇の名前は強そうじゃないというようなことを言う人がいますが、だから何?って私は思いますね。


和歌を詠んでみて思いましたが、


どの艦艇にも、日本の美しさと、自然と、歴史と、人々の営みと、土地と、海と、空と、神様を感じることができるのです。


それって、日本そのもの…全てです。


ただ力強いだけでない、だからこそ、自衛隊にふさわしい名前なのだと、そう言えるのではないでしょうか?






こちらもよろしくお願いいたします

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チャンネルNippon みね姉の見た防人たちの素顔

ブログだけでは書ききれない、自衛隊の姿を綴っています。

※今回は、掃海隊群ネタです( *´艸`)




【自衛艦隊和歌集】

「倶楽部ディフェンス公式facebookページ」

※facebookをしていなくても、そのままクリックすれば見ることは可能です

※各艦ごとにUPしていますので、下にスクロールして頂くと、他の艦の和歌が読めます。

各艦の画像と、歌のイメージの図柄や場所などの画像も貼っていますので、

和歌と艦艇の雅やかな雰囲気をお楽しみいただけるとうれしいです




【告知】「学ぶカフェ」で、またまた、お話しさせていただきます★

2016年03月11日 | 日記



毎月、博多で開催されている「学ぶカフェ」は、


山本寿賀子さんという「お花の先生」をされている女性と、森田淳さんという「FMからつ」の社長さんによって、


共同主催されている、勉強会です(*^ー^)ノ


日本を大事にしたい!


日本をもっと好きになってほしい!


日本のすばらしさに気付いてほしい!


そんなきっかけとなることを願って、


普段は、九州大学准教授の施光恒先生による、講義が行われていますが、


4月17日は、な・ん・と!!!


私めが、お話しさせていただきます( ´艸`)


しかも、この日は二部構成で、


午前中が私



私は、


「国を護るとはどういうことか?」


について、お話しします。


「国を護る」


って、漠然としてますよね?


それを明確にして、そこから、その「国を護ってくれている自衛官」についての、私が見て感じたことをお話しさせていただきます。


自衛官のことを、もっとよく知りたいと、思っている方には、お勧めします。






そして…午後は、なんと!「トモダチ作戦」の考案者、元米軍海兵隊の


ロバート・エルドリッジ氏のお話です


あ、アメリカ人ですが、日本語ぺらっぺらの方なので、ご安心ください(笑)


本土の人間が、知ることのない沖縄の実態などについても、お話しいただけると思います。


10:30より、博多区呉服町の千鳥屋総本店1Fにて、開催です。


参加費は、


どちらか1部のみだと、2,000円


両方に参加される方は、3,000円


コーヒーと、千鳥屋さんのお菓子つき


詳しくは、こちらのfacebookページをご覧くださいませ




特に、参加申し込みは必要ありませんが、facebookアカウントをお持ちの方は、


参加ボタンを、「ポチッ」としていただけるとありがたいです


会場の都合で、30人くらいがMAXですが、昨日、facebookで告知したところ、すでに、


11名様の参加予定を頂いております


ありがとうございます


皆様にお会いできますのを、楽しみにしております。








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