「歩くZ旗」みね姉のひとりごと ~矜持 国を護るということ~

私たちを護ってくれている自衛隊を、私が護りたい!そんな気持ちで書いてきました。今は、自衛隊との日々の大切な記録です

今年初の体験航海は、訓練支援艦くろべ♪  ~来島屋旗振り男さんに寄せて~

2016年01月31日 | 海上自衛隊
この日の体験航海で、ある意味もっとも楽しみにしていた瞬間が、この時です。


このブログをお読みの方であれば、ご存知の方も多かろうと思いますが、


来島海峡と言えば、そう、あの旗振り男さんがいらっしゃるところです。


旗振り男さんは、数々の艦艇を、7年前から、たった一人でここ来島海峡でお見送りしてこられた方です。


あ、最近はお仲間が増えてこられて、5人くらでお見送りされることもあるみたいですが('ω')ノ


雨の日も風も、夜も…どんな時も。


航海のご無事を祈って、旗を振る旗振り男さんに、艦艇から答礼があるのですが、


その答礼の仕方も、各艦艇の個性が出ていて、非常に面白いです。


それらが、YouTubeにたくさんUPされているので、ぜひ、ご欄になってください。


そういうわけで、私は、来島海峡を海上自衛隊の艦に乗って通過できるということに、私は非常に興奮しておりました。






艦橋にいた時、間もなく、来島海峡に近づくという時に



舳先に、乗員さんたちが集まりました。


この狭い海峡通過に際して、不測の事態に1分隊の方たちが備えていらっしゃるとのこと。


「ペンギンが寒い時に身を寄せ合っているみたいでカワイイ( *´艸`)」


とは、乗艦されていた、某女性参加者の言(笑)


確かに、そう見えます









海峡が見えてきました。


こうして見ると、本当に狭いですね…。


旗振り男さん、どのあたりにいるのかな~


ここで、体験航海の参加者はみんなで、再度旗甲板に上がりました。


みんなでワクワクしながら、双眼鏡で旗振り男さんを探します。


結構近づかないと分からなかったです…。


そして…



旗振り男さんから頂きました、通過時のくろべの写真


そして…

海上自衛隊in来島海峡 2016新春 訓練支援艦くろべ

もうほんっとに感動しました


あ、私はどれでしょう~?(笑)分かりましたか?


そして、旗甲板にいたから分からなかったのですが、ウイングから自衛艦旗での答礼をされていたのですね~


…なんだろう、この、お見送りする人と、見送られた人との一体感…艦艇ならではの感覚でしょうね…。


海上自衛隊の皆さんが喜ばれる気持ちが分かります(ノД`)・゜・。


そして



橋の真下です


なかなか撮れないアングルですよね~( *´艸`)






旗振り男さんがこうやって、いつもいつも旗を振られるのは、ひとえに、自衛隊に対する感謝の気持ちのみ。


しかし、こういう彼に対して、


「写真がキレイ撮れないから邪魔」


という方(もちろん民間人)もいらっしゃるそうな。


J-shipsなどの雑誌に投稿するための艦艇撮影するために、ここ、来島海峡を訪れる方たちが、


自衛官が答礼に出てくるので、艦艇だけの「キレイな」ショットが撮れないことに、クレームを言っておられるとか。


なんでしょうねぇ…。


邪魔だと思うなら、別のスポットを探せばいいと思うし、


そもそも、艦艇って海上自衛官がいないと、動きもしないのに、答礼を行う自衛官を「邪魔」って…と、思うのですけどね。


旗振り男さんは、7年前から旗を振られています。


この撮影マニアさんたちが、どれほど以前からここで撮影されていたかは存じ上げませんが、


7年前というと、まだ自衛隊を取り巻く状況は、今ほど自衛隊人気もなかった頃です。


そんな時世から、橋を過ぎ行く車から冷ややかな視線を投げかけられようとも、


昼夜を問わず、自衛艦に向けて感謝と励ましの旗を振ってこられた方なので、


本当に、撮影者達に自衛隊を思う気持ちがあるなら、「コイツがいると、邪魔」という気持ちにはならないと思うのですが…。


同時に、自衛官が答礼する様子を「邪魔」だなどと思えるものなのでしょうか…。


海上自衛官がいなければ、その艦艇には「命」がありません。


それは、引退した艦艇を見ると分かると思います。


そして、それは、車両であっても、航空機であっても同じことです。


どんな形であるにせよ、自衛隊を応援する気持ちは素晴らしいことだと思いたいのですが、


「ハードウェアだけでは国は護れない」という当たり前のことを忘れている方って、案外多いように感じがして、とても残念です。


美しい写真を撮りたいという欲求も、ファンなら当然のことと思いますが、


まずは、自衛官への敬意と感謝の気持ちが先ではないのでしょうか?


もし、その気持ちがあるというのなら、旗振り男さんや答礼をする自衛官を「邪魔」だという気持ちは絶対に起こってこないと思うのです。


少なくとも、旗振り男さんが旗を振ることで、


自衛官の皆さんが、うれしいと思っているし、ありがたいと思っているし、励みになっているというのは、まぎれもない事実です。


それは、この動画が物語っています。

海上自衛隊 in 来島海峡 2014 春 掃海母艦 ぶんご 魂を揺さぶる叫び!!


まさに、「魂を揺さぶる叫び」。


この叫びが、彼らの心ではないでしょうか…。


今年初の体験航海は、訓練支援艦くろべ♪  ~艦内見学編~

2016年01月30日 | 海上自衛隊


おまたせいたしました、続きです。


さて、艦内見学と参りますね~!(^^)!


さて、まずは艦橋から。



ん?…そういえば、いつの間にかみんな、戦闘服に着替えてる…。


そして、艦橋では皆さんの邪魔にならないように、見学させていただきます。


でも、艦橋はわりと広めかな~。


艦長席にて、気になるもの発見



フットレストです~


やっぱり、ちゃんとこの色に( *´艸`)


なんだか、足を置くのが申し訳なくなっちゃうわ(笑)






そして、艦橋からラッタルを降りて行きます。


どこだったかは忘れたけど、途中でこんなものを見つけました~。



こんなのが突然現れて、笑わせてくれるので、艦内見学は楽しいのだ~(笑)


すると、広報士官さんが、


「奥を見てください。もう一つ廊下がありますね。…この艦は、民間船っぽいつくりになっているので、廊下が二重になっています」


と言われたので、見てみると…



あ、ホントだ~。


これ、反対側の廊下(…って言って分かりますかね?)ではなくて、同じ方向の廊下が二列あるんです。


…わかりますか~?


これは、そのもう一本の奥の方の廊下なんです。


っていうか、民間船の廊下が二重になっているのは知らなかった。


そういえば、支援艦もろもろは、わりと、要所要所が民間船っぽい造りになっているのを、ちょいちょい見かけますね。


あ、廊下が青いのはドック入り前でビニールシートが貼ってあるからです。







続いては、科員食堂~





↑↑↑これ、士官室に食事を運ぶための「おかもち」らしいです( *´艸`)


初めて見た~


続いては、こちら。



操縦室です


こちらの機関士…Bさんの方だったかな?は、WAVEさんでした~


ほんわかした、癒し系のWAVEさんで、


「こんなどうみても癒し系の女の子が自衛官なのかぁ…すごいなぁ」


と、しみじみ思いました…。


ちなみに、くろべ随一のラッパ手も、WAVEさんでした


なんでも、広島の音楽の名門校出身だそうで、旗甲板でラッパ演奏もしてくれたんです


で、もちろん、動画撮影したんですけど…アップロードできないので…なんでか…ごめんなさい


寒い中、何曲も演奏してくださいました本当にありがとうございました


話が前後しましたが、


ずんずん進みます。


途中で、こちらを通過。



いつも思うけど、この赤十字マークがレトロでカワイイ


そして、さらにさらに奥へと進み…たどり着いたのは…



ここ


一番後ろの、飛行甲板の真下です~( *´艸`)


ここは初めて来た~


っていうか、この場所自体、ある艦はあんまりないと思います。


くらま、きり型、かぜ型、DE、かしま、あすか、訓練支援艦…って、あれ?意外とあるね(笑)


しかし、この場所って何のためにあるんだったけ???


なんでもいいのですが、ここ、



海面がめっちゃ近いんです


ってことに、大興奮(笑)


この日、見学場所では一番テンションが上がったよね~( *´艸`)


本当は、ここから飛行甲板に上がるラッタルの写真を撮りたかったのだけど…ここで充電切れて撮れず…







そして、今度は一気に前甲板に参ります。



途中で見えた島。


ここ、島の名前は忘れたんですが、台風避泊の時の停泊地らしいです


なので、台風が来たら、ここで艦がたくさんぷかぷかしてるってことで、ちょっと見てみたいけど、絶対見られない…


呉在住の海上自衛官の奥様方台風避泊の時は、ご主人はこのあたりですよ~('ω')ノ


「あの島のあたりにいるんだ」


と思うと、ちょっと寂しくないかもしれない…よね?


この時は台風とは似ても似つかないくらい、心地よい風でした。



おなじみ、タイタニックするとこ↑↑


そして、甲板から見上げると…



艦橋の真下に、こんなのが見えた。


出っ張ってるのは、掃海艇でも見かけた、菊のご紋ちっくなスピーカー。


その左下の円は???


…それは、これです。



窓。


どこの窓かと言いますと…



司令のお部屋の窓でございました。


ちなみに、この手前は艦長のお部屋になっていて、個室っちゃ個室だけど、ドアはないという、非常に微妙なつながり方をしてました(笑)


司令が乗艦されたら、艦長は気を使っちゃうよね…という感じのお部屋の造りでした(笑)


それにしても、ここって、艦橋の真下なんですよね~。


やっぱり、それって意味があるんでしょうか???


あるよね?絶対。





というわけで、一通り艦内見学をさせて頂きまして、休憩に士官室に戻りました。


士官室には、この日の体験航海の航程が貼ってあって、


それがかわいかったんですよね。


瀬戸内海には、たくさんの島がありますが、ポイントとなる島のところに、


士長さんと海曹さんがコメントを書いてくれてました( *´艸`)


例えば、江田島のところには


「我々海曹士は、多くは語れません…くわしくは、3等海尉以上の幹部まで」


とか、


生口島のところには、


「おいしいジェラードやさんがある」


とか、わりとどうでもいいけど、クスっと笑わせてくれるようなコメントが書いてあるのが、


かわいいのと、お心遣いがありがたいのとで、ほっこりしました


士官室と言えば、士官室係の方たちも、すごく気持ちのいい、丁寧な接遇をしてくださいました


士官室係の仕事って、好き嫌いがはっきりするだろうし、


「なんでこんなこと…"(-""-)"」


と、思ってしまいやすい仕事だとは思いますが、


だからこそ、気持ちの良い接遇をしていただけると、とてもありがたいなぁと思います。


本来の仕事じゃないのに(たしか当番制ですよね?)


目の前の仕事を一生懸命、誠実にやっている、ここ、くろべの士官室係さんには、そんな感じを受けました


特別なことをしてくれたわけではないんですけどね、それでもそう感じたんですよね。


一言でいうなら、すごく居心地のいい士官室でした


ちなみに、他がそうじゃない、という意味ではないので悪しからず…(笑)


さて、いよいよ、次回はクライマックス・来島海峡通過編をお届けいたします('ω')ノ


続く~。

今年初の体験航海は、訓練支援艦くろべ♪  ~訓練支援艦ってなに?編~

2016年01月24日 | 海上自衛隊
…ところで、私、これまで訓練支援艦って、一般公開で、くろべ&てんりゅう共に上甲板のみは見学させて頂いたことはありましたが、


訓練支援艦について、じっくりと説明を聞いたのはこれが初めてでした。


ま、あの~、あれですよね…「訓練支援艦」って名前そのまま、「訓練を支援する艦」なんだなと、いうことはわかるんですけど、


具体的に、どうやって運用しているのかは、いまいち分からなかったので、今回は、本当に勉強になりました。


あ、私、あまり自分で能動的に自分からネットや本で調べて勉強する、ってことは基本しなくて、


現職およびOBさんから、実際に話を聞いていく中で覚えていくというタイプです。


その方が、生きた話を知ることができるので、断然好きです






訓練支援艦なので、護衛艦が標的を打ち落とす訓練の時に、標的機を発射する、ということくらいは知ってましたが、そんなレベル。


今回、やっとちゃんと、そのオペレーションを理解できました(別にしなくていいんだろうけども(笑))


では、前回の格納庫に話を戻します。



こちら('ω')ノ


格納庫の中に入りますと、まず目についたのが…



乗員さん自前のチャリ(笑)


なんせ、ドック内は広いですからね…チャリは不可欠ですよ…ええ。


そんなのはどうでもいい?…そうですか…私は、こういうのが好きなんですが(笑)


さて、では本題です。


前回も書きましたが、通常、艦の格納庫は回転翼の整備を行う所です…が、訓練支援艦の格納庫は標的機の整備を行う所です。


標的機ってなんぞや?って、これですよ、これ。


これ、BMQ-34AJファイアービーでなくて、チャカⅢです…。


まぁ、一般公開時点では、その区別もつかない程度の知識でございましたのよ、私。


前述したとおり、直接話を聞いてから知るタイプなので、その艦に知人がいなければ、あまり詳しくないんですよね、私(笑)


で、BMQ-34AJファイアービーと、チャカⅢが、それぞれ4機づつ計8機搭載されているらしいのですが、


もちろん、この時はどちらも不在です。


で、どういう時に彼らの出番があるのかと言いますと、


護衛艦から「訓練するので、一つ、お願いします


という依頼を受けて、


「よっしゃ


とその依頼に応えて出すのだそうです。


この時、だいたい、護衛艦1隻に対して1発の標的機というのが普通らしいです。


ま~、これもお金かかってますしね…。


で、その運用の全体の流れがこちらです。



これを細かく見ていくと…。


【訓練支援艦】ミサイル訓練発射支援

      ↓

      ↓

【訓練支援艦】標的機揚収 ← 撃ちもらしたものは、回収してリサイクル…っていうか実際に当てる必要はなし



      ↓

      ↓

【訓練支援艦】飛行後整備
      
      ↓
      
      ↓

【訓練支援艦】標的機陸揚げ

      ↓

      ↓

【標的機整備隊】標的機分解・洗浄・組立 ←えぇ…一回一回分解して洗うって…



      ↓

      ↓

【標的機整備隊】各種性能試験

      ↓
 
      ↓

【訓練支援艦】標的機性能試験

      ↓

      ↓

【訓練支援艦】飛行準備



      ↓

      ↓

    はじめに戻る


格納庫から外を見るとこんな感じなのですが…



もちろん、シャッターの真ん中の1本は取り外されます。


そして、この天井のレール(グレーの)がポイントだったんですけど…何だったけ???(笑)


確か、甲板に標的機を出すときに使うと聞いたような気がします…。


あ、甲板には、3機まで出せるそうでして、甲板にはそのための溝があります。



もう一回この写真…お分かり頂けますでしょうか?


斜めの白線の手前に、溝が走っているのが。


これが、3本甲板に走っています。


…で、この後、前甲板に行ったのですが、ここで広報係士官さんから言われて初めて気づいたことがあります。


それがこれ



…珍しく、このブログで速射砲の画像(笑)


っていうか、この写真だけ見ると、護衛艦っぽいですよね~?


「…護衛艦ではないのに、この艦には大砲があります


と言われて、初めて


「あ確かに


と思いました。


そういえば、なんで???戦闘艦じゃないのに~?どうして~?


広報「この大砲の目的は、護衛艦とは違う目的で備え付けられています」


私「えっ


広報「護衛艦は、敵が撃ったミサイルを撃つためですが、この艦は、標的機を撃ちますよね?

   …その標的機が、誤ってこちらに突っ込んできた場合…」


私「あなるほど万が一なんかトラブルで、自艦に向かってきた時に、打ち落とすためにあるんですね


ま、大きな目的では「自艦を護る」という点では同じだけど、その対象が違うんですね。


ここが、けっこう、私は面白いと思いました。


ところで、自衛隊嫌いな方たちがよく、


「訓練しかしていない、税金の無駄遣い」


などと言われますが…その訓練だって結構な命がけですよね…。





ところで、海上自衛隊のグレーのおふね「全て護衛艦」と思っていらっしゃる方もおいでのようですが、もちろん、違います。


DDの ゆき型 → きり型 → あめ型 → なみ型 → つき型

(いつも思うけど、これって、人間の 類人猿 → 猿人 → 原人 → 旧人 → 新人…みたい(笑))


と、


DDGの かぜ型 → こうんごう型 → あたご型


DDHの くらま → ひゅうが型 → いずも型(←ひゅうが型&いずも型は大砲なし…形もえらく違いますが「護衛艦」です、はい )


以上が、護衛艦です…一応(アヤシイ艦もいますが(笑))


ここで書くまでもありませんが、護衛艦 = 駆逐艦 ですよね。


英語だとどちらもデストロイヤーですから、国内左派と近隣諸国とやらにのみ配慮されて「護衛艦」と名付けられたことは、想像に難くない。


それはさておき、たいていの艦スキー(艦好き…特に男性)は、やっぱり武器好きが多いので、


こちらが好きな方が多いようですね…目立つしね。


まぁ、主力なのでそりゃそうですが。





これに対して、護衛艦をサポートする諸々の艦もあります。


この訓練支援艦もそうですし、補給艦、輸送艦など、艦番号4ケタの艦(あ、補給艦は3ケタ)です。


…で、こういう特殊艦(正確には『支援艦』)って、私は結構好きです。


見学するなら、DDよりも色んなものあって面白いですし(*‘∀‘)


なんですが、こういう艦に勤務されている自衛官さんって、自虐的に自分たちのことを「雑艦」って言われるんですよね…(ノД`)・゜・。


そらまぁ、護衛艦って花形かもしれないし、特殊艦は裏方かもしれませんが、でも、護衛艦は特殊艦がいないと困るわけで、


そんな卑下しないで~(ノД`)・゜・。っていつも思います


そして、個人的趣味としては、陰で目立たないけどいい仕事してたり、縁の下の力持ちだったりして、


華やかな表舞台を陰で支える人たち、というのが、私は好きなんですよね。


目立たないとこで活動している、みたいなのが好きです(笑)


「いやいや、そんなこと言って、いせが好きなんじゃね~か!」


と突っ込まれそうですが、いせは、華やかだから好きなんじゃなく、初恋なので特別な存在なだけです(笑)


ちなみに、特殊艦に乗ると、護衛艦ではお見かけしない役職(って言うんかな?)の方がいらっしゃるので、それもおもしろいです。


ここで、久しぶりにお会いした方は「解析長」さんで、初めて見ました。


やっぱり、訓練支援艦独特の役職のようで、ざっくりしか聞いていないですが、標的機飛ばす時の計算?をされるんだったかな?


ま、こういうことも、詳しい方が後ほど教えてくださるので、お待ちしております(笑)


毎回思いますが、知れば知るほど面白いし、どれだけ知っても知り尽くすことがないので、飽きることもありません。


そして、どうしても、護衛艦に比べるとあんまり目立たない存在の特殊艦についても、


役割等々、少しでも興味を持ってくださる方が増えるといいなぁと思います。


…さて、次は艦内見学編ですよ~。


まて、次号

は?SMAP解散報道が、年金運用損失隠し?

2016年01月21日 | 国を憂う

facebookで、まことしやかに流れてきたシェア記事・・・。


「年金の運用損失が21兆円。これを隠すために、SMAPの解散報道が行われた」


という、馬鹿馬鹿しい話。


ま、これはデマだったんですけどね。


拡散した本人が謝罪してますので。


・・・なんですが、信じているあほぅもいるので、


元、資産運用会社勤務の人間としては、どうしても黙っておれず、


くろべ体験航海レポートの途中ですが、吠えさせて頂きますよ、っと。






まともな金融知識があれば、騙されない・・・というか、


ちゃんと調べればわかることなんですけどね。


まず、国会で「ミスター年金・長妻」が、


GPIF(年金運用してるとこ)が、ポートフォリオ(債券とか株式の組み合わせ)を変えたことに対して、


最大で21兆円の損失が出る恐れがある!」と吠えたことが、発端と思われます。


これ、「損失の恐れがある」→「損失する」に、勝手に脳内変換して拡散したってことです。


故意か、ミスかはわかりませんが。


で、ミスター年金が吠えた理由は、以下の通りです。


年金は、元本割れしないように・・・しないように・・・と、債券の割合を多くして運用されていました。


これを、安倍政権になって、株式の割合を増やすように、ポートフォリオを組み替えたんですね。


資産運用をする際、債券&株式分散して運用することは基本なんですけども、


この、債券と株式の割合がミソなんです。


どちらを多くするかで、それぞれ一長一短ありますので。


その前に、「リスク」という言葉がありますけど、その言葉の意味を誤解している人が、非常に多いですよね。


大半の人は、マイナス要因や、危険を多く抱えることを「リスク」と考えますよね。



この場合、資産が減ることを「リスク」だと考える人が多いと思います。


ぶ~~~っ


リスクとは、振れ幅のことです。


お金が減る・増えるどちらにも振れる、その振れ幅のことです。


なので、


「リスクが低い」とは、お金は減らないけど増えもしない(例:定期預金)


「リスクが高い」とは、お金が増えるかもしれないけど減るかもしれない(例:株)


ざっくりいうと、こういうことです。


で、このリスクは、債券と株式の組み合わせの割合で変わってきます。


債券>株式 メリット:元本割れする可能性が低くなる

      デメリット:資産が増えにくい
   
      つまり、リスクが低い

      

債券<株式 メリット:元本割れする可能性が高くなる

      デメリット:資産が増えやすい

      つまり、リスクが高い



で、長妻は、年金は絶対に元本割れしてはならないので、安定運用すべきなのに、


株式の割合を増やして、リスクを高めるとは何事だ


失敗したら、最低で21兆円もの損失が出てしまうぞ


と、息巻いたわけですね。


あ~、この人が本気でこう思っているなら、ミスター年金とか言われている割に、資産運用の知識皆無のただのバカです。


そうでないなら、民主党お得意の、自民党批判の材料として持ち出しただけです。


そもそも、資産運用って、マイナス分の金額だけを論じるものではないから。


意味ないので、それ。


マイナス、プラスは金額そのものではなく、年率何%で運用しているか、が重要です。


ここで重要なのは、こういうファイナンスリテラシーが低い人・・・


つまり、金融知識に乏しい人というのは、金額面のことしか意味がわからないので、


我々のような一般ピーポーが、


「21兆円もの損失」


とか、聞いちゃうと、


「えらいこっちゃ!将来の年金は大丈夫か?!」


と恐ろしくなり、


「安倍よ、なんてことしてくれたんだ!」


と思っちゃうわけで、民主党の狙いはまさにこれなんですね。


知識がないと、バカから簡単にだまされちゃうんです。


まぁ、現在、TVしか見ない人というのは、まちがいなく、様々なリテラシーが欠如している人ですから。


そういう、かわいそうな方が、民主党のターゲットにされているわけですね。








じゃあ、年金は心配ないのか?ってことですけど、別にそんな心配ないですね。


現在の、GPIFが公表しているポートフォリオはこんな感じです。


(GPIF公式HPより)


このパイチャート、私の感覚ではちょっと気持ち悪い割り方になってます。


まぁ、たぶん、一般的な日本人の感覚に合わせてあるんだと思うんですけど、


国内債券・国内株式・外国債券・外国株式


となっています。


私的には、債券:株式でまとめて欲しかったです。


そしたら、債券比率と株式比率がわかりやすいので。


・・・それはさておき・・・


これを見て頂くとわかるように、債券の割合は50%です。


ぶっちゃけ、ポートフォリオ的にはぜんっぜん、無理してません。


そんなにハイリスクな組み合わせではないです。


長妻は、ここの株式の割合を増やしたことに対して、文句言ったわけです。


株式の割合を増やすということは、債券を減らして株式に移行した・・・つまり、


債券を売って、株式を買った=リスクを高めたからです。


でも、株式の割合を増やしても、債券が50%だから別に問題ないですけどね。


表面的な出来事だけを、一部だけを切り取って批判するのは、サヨクの常套手段ですが、


ここでも、その手腕がいかんなく発揮されています。


全体像をよく見るとわかりますよ~(笑)


(GPIF公式HPより」


これ、平成13年度から平成27年までの年金預り資産残高の推移です。


よ~~く見てください。


平成13年、14年とマイナスですねぇ・・・元本割ってます(笑)


14年なんて、マイナス30%ですよ・・・。


で、この時何が起こっていたかと言いますと・・・ITバブルの崩壊ですね。


この時のポートフォリオがどんなだったかわかんないですけど、


年金なんで、どう考えても、そんなにハイリスクな運用はしていなかったと思いますね。


もう一つ見てみましょう。


平成20年も、大きなマイナスになっていますね。


この時は・・・そう、リーマンショックに端を発したサブプライム問題がありましたね。


こうやって、運用状況を見ていくと、


大きく下落している時には、必ず何かが起こっていることがわかります。


そして、本題ですが・・・


現在の安倍政権になってからの運用状況を見てくださいね。


平成24年からです。


対して、民主党政権時代の運用状況と比較してください。


平成21年から平成24年までの間です。


・・・これが答えですし、事実なんです。


仮に、長妻の言う通りに最大マイナス21兆円の損失が出たとしましょう。


ざっくり計算しても、せいぜいマイナス15%程度です。


なんか、問題ですか????


マイナス15%でも、民主党政権時代まで届かないですねぇ(笑)


この状況は、紛れもなく年金運用は巧くいっているわけです。


ついでに言いますと、資産運用で、最も元本割れの危機を回避する方法は、運用期間を可能な限り長くすることです。


年金なんて、何十年も運用していくものなので、まぁ、元本割れする可能性はどう考えても極めて低いですよね。


あと、直近で27年度が下落しているじゃん!って思う人もいると思いますが、上がり下がりがあるのが当たり前なので。


ちなみに、マーケット状況だけじゃなく、ファンドマネジャーが交代した時も、下がったりします。


これが、どの要因で下がったかまでは調べていなんでわかんないんですけどね。


誰か知ってたら教えてくださいませ。






あ、日経平均株価だって、2万円超えたましたよね。


今、年明け早々マイナス続きでヤイヤイ言われてますけど、


せっかくなので、こちらも見てみましょう。




さっき同様に、民主党政権時代と比較してください~2009年です。


民主党支配の暗黒時代が終わってから、株価は上昇していますね。


これが、答えです。


こういう、安倍政権の実績はTVまず、ふれません。


株価は毎日流れますが、これが、安倍政権の実績とは絶対に言いません。


ちなみに、日経平均と政権評価が何の関係があるのかと思う人のために、一応説明しておきますと、


日経平均・・・日本株の買い手のほとんどは「外国人投資家」という、なんか不思議な人たちです。


日本国内の機関投資家(年金運用や保険運用をしているプロの投資家)の割合はかなり少ないんです。


たしか、1%ちょっと位だったと思います(変わってたらゴメンね)


個人投資家なんて、数にも入りませんよ・・・額が少ないんで。

(あ、額が少ないって、こういう規模の投資から見ると、数億とかでも「はした金」です)


・・・つまり、日経平均は「外国人投資家」の売り買いに左右されるんですね。


外国人・・・ふわっとしていますが、日本人以外ってことなので、


海外(もちろん、中国・半島以外の)からの日本の評価が、反映されるつーことです。


ざっくりいうと。


私がこういう仕事をしていた時、日経平均株価が2万円に近づきつつあったものの、


残念ながら届かなかったんですよね。



・・・なんで、私は「もう、日経平均が2万円台復活することはない」と思っていたんです。


復活しましたね・・・本気で驚きました。


ま、ともかくも、これが、中国・半島以外の安倍政権の評価です(笑)


少なくとも、足りないと言われている年金のベースを増やさないといけないので、


増やすためにポートフォリオを変えて、実際に運用に成功しています。


ちなみに、現在は年率・約2.8%で運用されています(言うまでもなく複利で)


ってことは、約26年で元本は2倍になる計算です。(←72の法則ね)


今、定期預金の金利は0.33%・・・すると、元本が2倍になるのに218年かかります(爆笑)


なんだかんだ言って、年金、がんばってますよ・・・。


安倍政権が、必死に国民の未来を考えて、がんばっている証左だと思うのですが、いかがでしょう?


あと、できることから手をつけて改革して行ってますね。


そう考えると、憲法改正前に、安保法制に手をつけたこともすんなり理解出来ると思います。


ちなみにですが、日本国債の格付けは、現在シングルAです。


その理由は、借金が多いからと言われていますが、それだけじゃないですね。


国家元首がコロコロ変わることと、何より、


日本は国防力が低く侵略される可能性が高いと見なされいるからです。


・・・結局、ここに繋がってくるわけです(笑)


ってことで、国防を語るに国防・軍事だけ見ててもだめなんですよね~。


そういうことに気づいている、自衛官の意識の高い幹部さんは、経済の勉強する必要性を感じてる方も、


やっぱりいらっしゃいますしね。


なんにせよ、つながりを知ること、そして、全体から見ること、何より、知識をつけることだと思います。


そしたら、TVの情報がおかしいかどうかわかりますから。


ついでにいうと、TVがゴシップネタばかりなのは、TV見る連中のリテラシーが低く、


まともな内容を報道しても、食いつかないからです。


だから、レベルの低い方に合わせていくので、さらにTVはつまらなくなり、


ますます、TV離れがおきていくわけです。


そう考えると、民主党初めとする、頭のおかしいサヨク政党は、


TVしかみない、頭悪い連中向けに、奴等はマーケティングし、パフォーマンスしているので、


いちいち、それに関して腹立ててもしかないってことです。


総論としては、陰謀論もいいんですけど、ちゃんと勉強はしようね~ってことです。


ま、あれですよね。


集団的自衛権から徴兵制が始まるとか、本気で思っているおバカさんたちと、年金損失21兆円で騒ぐ人たちはリンクしてますから、


…そういうことです(笑)


・・・以上。




今年初の体験航海は、訓練支援艦くろべ♪  ~甲板編~

2016年01月19日 | 海上自衛隊
さて、いよいよ出港しました。


…タグボートがもちろん、2隻やってきましたけど、「くろべ」には実は、スラスターがついています


ってことは、自力で方向を変えることができるってことなんですね。


ふと思ったのですが、フリートウィークの一般公開で「ちはや」と並んでいた「くろべ」ですが、


この2隻はどちらにも、スラスターがついているのです。


たぶんこれは、偶然じゃないんだろうと思うんですよね~。(こうやって書いておけば、きっと「誰か」が教えてくれるはず…(笑))


ちなみに、護衛艦にはスラスターはありません。


っていうか、どうやら、戦闘艦にはない模様。


なんでかっていうと、戦闘には全く必要のない装置だかららしいです(って、Yahoo知恵袋のベストアンサーに書いてあった)


言われてみればそうですね。





さて、動き出したところで、艦内見学と行きます。


この時、旗甲板にいたわけですが、その時にエスコートしてくださってた広報係士官の整備長さんが、


「上を見てください。レーダーがありますよね」


と。


言われるままにマストの麓にある、くるくる回っているレーダーを見る。


「あれは、水上レーダーですが、その下、パネルがありますね」



あった~。ありました。


下に小さくなんか書いてあるの、見えますか?


ここには、「ペンキ塗るな」と書かれています。


…ん?ってことは???


「あれは、実はレーダーです。パネル状のレーダーで四方に貼ってあります」


なんと


私「え~ってことは、フェイズドアレイレーダー的な?????」


整備長「はい。フェイズドアレイレーダーです」


私「そ~なんですね。何のためにあるんですか????」


整備長「目標をコントロールするんです」


なるほど。


書かなくてもわかる人もいらっしゃるかもしれませんが、一応書いておきますと、


イージス艦のフェイズドアレイレーダーとは違いますよ~。


私「…オバQレーダーの数が少ないわけですね…」


整備長「…オバ…????…あ、ああ~(笑)」


護衛艦で見るより、少なかったんですよ…あの、白くて「叩くな、ペンキ塗るな」って書いてある、あれ。


ちなみに、目標っていうのは、訓練支援艦と言えばこれでしょうっていう…



これです。


あ、この写真は、観艦式のフリートウィーク一般公開の時のものです。


この日は、ドック入り前なのでありませんでした。


これについては、また後程…。







そして、この時な~んと、潜水艦が入港してきました。



この写真でも気づく人は気づくと思いますが、そうりゅう型です。


しかも、隊司令旗を掲げていました


…ってことはですよ?敬礼が見られるじゃないか


わ~い


というわけで、「くろべ」から、そうりゅう型の何某かに敬礼が行われました。



一番右側にいらっしゃるのが、くろべ艦長の久保田二佐でいらっしゃいます。


旗甲板にいましたので、頭上から失礼いたしました…。


その後、ラッタル降りて艦橋へ行きます。



敬礼を終えて、艦長席にいらっしゃる久保田艦長です。


すらっとした長身の艦長さんですが、体力徽章をつけていらしたんですよ~


意外だなぁ~と思っていたら、


「脱いだらすごいんです(笑)」


と艦長(笑)


一見クールに見える方なのですが、お話しするとかなり面白くて、サービス精神たっぷりの素敵な艦長さんです( *´艸`)


そして、実際に、夏服姿を見たことある参加者の方曰く、


「本当に、すごくいい体されてるんですよ~」


と。


う~ん…それはぜひとも、次回は夏にお会いしたいものです(笑)







さて、このまま、お次は飛行甲板に行きます。




格納庫があります…が、この訓練支援艦の格納庫は、ヘリを格納するためのものではありません。


やっぱり、



これ!これのための格納庫なんですね。


ちなみに、格納庫の上に、艦橋の窓みたいなものが見えますね?


はい、これもやっぱり



これを飛ばすための所で、ヘリのためじゃないんです。


ヘリは、着艦のみ可能。


で、格納庫の上は、飛ばすためだけの部屋で、コントロールするのは先ほどのフェイズドアレイレーダーなのです。


…で、艦橋から出た瞬間、目の前のラッタルの真横に扉があって、そこがなんと、艦艇の聖域、CICでございました。


なので…


私「…CICって、普通、もっと下の階にありますよね?ここは、艦橋の真裏にあるんですねぇ?」


と不思議に思ったのですが、


整備長「そうなんです。CICでコントロールしているので、上の方にあるんですよ」


とのことで、さっきのフェイズドアレイレーダーとつながったのでした。


訓練支援艦…奥深い…。


感慨深く流れゆく景色を見ていると…



江田島です。


海軍や海上自衛隊ファンにとって、ここが単なる島でないことは、説明するまでもありませんが、


「島」ではなく、我々ファンにとっては「海軍兵学校」であり「幹部候補生学校」であり「術科学校」なんですよね


なので、「江田島」と聞くとなんとも言えない、憧れと敬意に、聖域という思いが入り混じる、独特の感情を掻き立てる場所なのです。


が、ここの卒業生にとっては全くそうではなく(笑)


「フェリーに乗って近づくにつれて、胃が痛くなる」(某艦長談)


とか


「休みの日に、最も近づきたくない場所」(某副長談)


とか、違った意味で感情を掻き立てられる場所のようです(笑)





はい、では、お次は格納庫の中に入りますよ~。


…続く(笑)