「歩くZ旗」みね姉のひとりごと ~矜持 国を護るということ~

私たちを護ってくれている自衛隊を、私が護りたい!そんな気持ちで書いてきました。今は、自衛隊との日々の大切な記録です

時の移り変わりを想う・・・

2018年09月21日 | 護衛艦いせ
もんのすごく久しぶりの更新です。


それでも、訪れてくださっている方がいらっしゃることに、感謝しかありません。


前項で、「今後の更新はFacebookで」と告知し、しばらくはそうしておりましたが、実は…


この5月に、スマホの機種変更をした時に、Facebookにログインできなくなってしまいまして…


以後、4カ月、音沙汰なしの状態でございました。


もし、楽しみにしてくださっていた方がいらしたなら、大変申し訳ございません。


もともとも、facebook自体、やめようかと考えていたのではありますが、突然、更新が止まった状態になってしまったのは不本意でした…。


だからと言って、ブログを更新する意思はなかったのですが、久しぶりに重い腰を上げたのには理由があります。





実は、先月、護衛艦「いせ」の元艦長でいらした梅崎時彦1等海佐が退官されました。(だから「元」1佐なんだけど…)


このブログの過去記事を読んでいただくと、お分かりになると思いますが、護衛艦「いせ」は私の運命を変えてくれた、


唯一無二の艦であり、そうなったきっかけが、他ならぬ、梅崎艦長(とあえて書きます)でした。


5年前(5年前なんだ)に、初めて目にした、海上自衛隊の艦艇が護衛艦「いせ」であり、


その「いせ」を唐津に連れてきてくださったのが、当時の梅崎艦長だったのです。







梅崎1佐が「いせ」の艦長でなければ、私は「いせ」と出会うことはなく、その後の私の活動もなかったことを考えると、


全ての原点が、この方と自分が同郷であったという奇跡、


この時期に、たまたま地元でフリーペーパーの編集者として働いていた奇跡(ほんの数カ月前まで東京で働いていた)


当時の梅崎1佐が、たまたま「いせ」の艦長をされていたという奇跡(「いせ」は普通、唐津に入港するような艦じゃないの…)


艦長が、「いせ」で故郷に入港することを許されたという奇跡(そもそもこれが一番の奇跡。めったにない)


(※なお、「いせ」じゃないと海自ファンになっていなかったのか?と思う人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。

 梅崎元1佐は、その前にも、護衛艦「いかづち」で帰郷されたこともある方で、仮に、これが海上自衛隊とのファーストコンタクトが

 「いかづち」であっても、同様に海上自衛隊に恋に落ちていたことは疑いありません。その時は、「いかづち」が私の運命の艦になっていました)



等々、いくつかの奇跡が重なったことを考えると、今回の、梅崎元艦長の退官は、感慨深いとか残念とかという言葉では言い表せません。


今の私の原点…いや、起点を作ってくださった方なのだから…。


そんな梅崎艦長は、いつも、にこやかで楽しい笑顔で暖かく接してくださっていたので、その印象が強かったのですが、


初めて「いせ」の体験航海にお邪魔した時に、艦橋での「艦長」としての顔を初めて見た時は、あまりの空気の違いに驚きました。


その顔は、まさに1艦を預かるという責任を背負った、漢のそれでした。


あの顔を、私は一生忘れることはありません。







海上自衛隊に恋に落ちて5年…たくさんの艦長にお会いしてきましたが、その方々が、続々と自衛隊を「卒業」されていかれます。


さみしい気持ちもありますが、逆に、知り合った当時は初任幹部だった方が、1尉になり、〇〇長になっていたりするとうれしいし、


当時、船務長だった方が1艦を預かる艦長になられたことが分かると、お祝いしたい気持ちでいっぱいになります。


時の流れはさみしさもありますが、次の世代への受け継がれていくものなので、これからの海上自衛隊を楽しみにしていきたいです。


私の人生を豊かにしてくれて、私に全ての幸せを与えてくれる起点となってくださった、


梅崎艦長の第二の人生がさらに充実した実りあるものとなられることを、心よりお祈りしております。








~重要告知~


記事内で「いせ」は普通、唐津に来ない、と書きましたが、

5年ぶりに唐津に入港いたします


いやぁ、驚きました(笑)


護衛艦「いせ」一般公開


9月23日(日)0900 ~ 1600 佐賀県唐津市 妙見ふ頭


ぜひぜひ、足を運ばれてくださいね



4回目☆護衛艦「いせ」洋上慰霊祭 ~洋上慰霊祭編~

2016年10月19日 | 護衛艦いせ


だいぶ引っ張ってしまいまして、大変申し訳ございません・・・・・・・・・・・・・・


出港用意!から随分と時間が経ってしまいました(笑)


さて、気を取り直しまして、続き行きまぁ~~す  ←アムロ風にお願いします




出港用意!の後、対岸の「さみだれ」に対して敬礼が行われました。たしか、隊司令旗が上がっていたからだったと思います。

敬礼


こういう場面を見られるのはやっぱりうれしいですね


そして、続けて…

曳船がきたよ





曳船に、よいしょ、よいしょ、とツンツンされて方向を変えます。


この様子は、いつみてもカワイイです



けっこう、岸壁離れました。



輸送艦…たしか「しもきた」だったと思います ←時間がたちすぎてうろ覚え…


輸送艦って、いつも…たいてい「くにさき」が沖合に錨泊してるイメージがあるんですよね(笑)


「てつのくじら館」から潜望鏡で覗くと、たいてい見えるのは輸送艦(…ほぼほぼ「くにさき」)だからかな?






出港しても、相変わらず、あんまり動いてる感じがしない「いせ」です。


…が、この日は違いました…初めて動いている感じがしたんですよ


1100時から洋上慰霊祭が始まるので、その前に甲板に向かいますと、第一種に身を包んだ乗員さんたちが集まっていらっしゃいました。



そして、前回は、副長さんが出られていましたが、今回は、高田艦長がお出ましでした


でも、遠すぎて、高田艦長の一種姿を撮り損ねた私をお許しくださいませ…( ;∀;)



この写真の奥にいらっしゃるんですけどね(笑)


…そして、さっきの話(動いてる感じ)に戻りますが…


洋上慰霊祭の時は、海をぐるぐると3回廻るらしいんです。


「らしい」というのは、乗艦しててもわかんないくらいに大きく廻るので、その実感はないからです。


以前、「うらが」に乗艦してその話を聞いた時


私「3回廻っているって、わかるものなんですか?」


と質問したら


副長「ものすごく高いとこから見ると分かるかな~?って感じです(笑)」


とのことでしたので、そんなものなのね、と思っていたわけです。


…が、今回は、3回廻っているかどうかは定かじゃないけども、なんかものすごく動いている感じがして、ぐいん!って…


初めて「いせ」で船酔いしたんですよ、私(笑)


いや~びっくりしましたね(笑)


まさか、「いせ」で酔うなんてねぇ…。


でも、船酔いしたのはどうも私だけみたいで、他の人に聞いても


「そうだった???そんなに揺れた???」


ってケロッとして言われたので、私がヘタレなだけみたいでした(笑)


どんだけ三半規管が敏感なのかと…。


ちなみに、高田艦長が「いせ」に着任されて、初めての出入港時、古参の乗員さんは


「すげえ艦長が来た!!」


と驚かれたそうです…操艦がすごく巧くていらっしゃったので。(←説明してもらったけど、何がすごいのかはよくわからなかった(笑))


そういえば、艦長さんって、初めて着任した艦で初めて出入港の時が一番イヤなんだ、という話を聞いたことがあります(笑)


古参の乗員さんたちは、すぐに、その艦長の操艦の上手下手がわかっちゃうかららしいのですが、こういうことか、と思いました。



さて、お待ちかねの洋上慰霊祭の儀仗隊はこちらです。

洋上慰霊祭 儀仗隊



今回も、儀仗指揮官はWAVEさんでした。


私が知る限り、戦艦伊勢洋上慰霊祭で儀仗指揮官が男性だったのは、1回だけです。


こうなると、初めは驚いていらしたであろう英霊の皆様も、もはやお馴染みになってこられているかもしれませんね。







この後は、司令公室に戻ってお弁当を頂きました。



500円くらい?だったかな?


毎回のことですが、修理地回航なのでキッチンが使えないため、こういう時は残念ながらお弁当になります。


お弁当をいただいた後は、参加者さんたちといろいろお話をして過ごしました。


「いせ」が初めての方は、艦内見学に行かれていましたが、私はほぼずっと司令公室にいて、入港の時に艦橋に上がりました。


ドック入りの時は、入港はJMUの方とバトンタッチです。


いつぞやは、ものすごく時間がかかってましたけど、今回は割とスムーズでしたね。


上陸時間になり、格納庫へ向かいます。



お色直しの準備が


しかし、「いせ」のペンキってどれくらいの量を


消費するんだろうか…( ゚Д゚)





そんなこんなで、ただ今、ドック入りなうの「いせ」様ですが、呉のJMUは道路から丸見えなんですよね(笑)


特に、JMUの歩道橋からはバッチリ「いせ」が見えます。


で、最近、ここでよく写真撮ったり、眺めたりしている明らかに観光客っぽい人たちを見ますね。



ココ。


私は、あんまりドック入り中の写真はアップしたくないので、チラリ的に写してますが、こんなポイントが、ただいま呉では、


期間限定の観光スポット化してますね(笑)


あとは、ここの歩道橋と繋がっている「歴史の見える丘公園」からもよく見えます。


その辺も、インスタグラムにアップしていますので、ご興味がある方は覗いてみてくださいね。





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4回目☆護衛艦「いせ」洋上慰霊祭 ~出港編~

2016年09月29日 | 護衛艦いせ


かれこれ、もう4回目となりました、護衛艦「いせ」の洋上慰霊祭


それぞれ過去記事はこちらです。


初回 「護衛艦『いせ』による戦艦伊勢の洋上慰霊式  乗艦編 以下シリーズ全7回」

※二代目艦長:梅崎時彦一等海佐 ↑↑何を隠そう、当時の「いせ」乗員さんたちからもご好評いただいた記事です(笑)←ちょっと自慢


二回目 「護衛艦いせによる戦艦伊勢洋上慰霊式」

※三代目艦長:藤原秀幸一等海佐  ↑↑この日は雨だったので、格納庫で慰霊式という、異例の体験をしました…(シャレではなく



「三回目の護衛艦いせ洋上慰霊式 以下シリーズ全4回」


※四代目艦長:高田昌樹一等海佐  ↑↑お聞かせできないのが残念ですが…ついに「いせ」で「出港用意!」の号令をかけさせていただきました。


そして、今年四回目となった洋上慰霊祭ですが、今回も艦長は、前回同様「高田昌樹一等海佐」です。


つまり、「いせ」において、二年連続洋上慰霊祭をされた、初の艦長さんなのです







さて、「いせ」といえば、護衛艦「かが」就役に伴い、佐世保に転籍することが広く知られていますが、そういうわけで、呉で修理地回航を行うのも、


これが最後となるわけです。


…なので、今後、戦艦伊勢の洋上慰霊祭はどうなるんだろう????というのが、参加者勢のもっぱらの話題でしたね…。


気になるところです。


しかし、予測しようもない未来よりも、まずは、今ですよ、今。


というわけで、やってまいりました、Fバース。





何度見ても飽きないし、何度見ても心躍る光景です


この日は、比較的多くの艦艇がいたので、ウキウキ度もかなり上がりました


そして…



いつ見てもお美しい…女王の風格( *´艸`)


「さみだれ」も決して小さい艦ではないのですが、「いせ」が隣だと小さく見えます…。


ちなみにこの日は、アットホームも兼ねてありましたので、乗員さんたちのご家族もたくさんお見えでした







乗艦すると、例によって司令公室に案内して頂きました。


中には、士官さんとお給仕の海士クンたちが数名いらしてて、冷たい麦茶を入れてくださいます


しばらく、歓談していると、交代されたばかりの、4群司令がお見えになったので、少しだけご挨拶してお話させていただくと、


すごく気さくな方でびっくりしました


もちろん、艦長もお越しになっていて、しばらく、皆さんと歓談されてましたね


ところで、この日は、延々広報で、名古屋に北海道、東北、北陸…その広報続きの前は、海外演習や観艦式と、怒涛の忙しさが続いていた後です。


艦長のお顔を見たら


「ほんっとに、お疲れさまでした


という言葉しか出てきません。


各地での後方の様子は、Facebookでいろんな人のUPのした記事で拝見していましたが、どれも皆さん楽しそうで、喜んであったので、私もうれしく、


来艦されていた方のコメントは、艦長や乗員さんにお届けしました


「来ていた方たちが、こんなに楽しんでくれてたよ!」「こんなに喜んでくれてたよ!」


という声は、きっと、乗員さんたちの励みになると思うので…。






さて、出港時間が近づいてきて、高田艦長が艦橋に上がれるタイミングで、私も艦橋に上がりました。


…「いせ」は、艦の大きさに比して、艦橋がすんごい狭いので、すぐに人であふれた感じになります。


なので、私は、ウイングに出ました(←ココも狭いけど)



お隣の「さみだれ」



出港前のこういう空気が好き



高田艦長~


前回は、不肖、この私めが艦長の「出港用意」を号令させていただきましたが、今回は高田艦長の「出港用意」が聞けました( *´艸`)


そして、出港ラッパが鳴り響き、「出港用意」が告げられました。


続く…





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護衛艦「いせ」の皆さまと伊勢神宮へ ~内宮編そして…~

2016年07月03日 | 護衛艦いせ



さて、「いせ」及び4群司令部の皆さまはバスで、私はタクシーで、内宮へと移動しました。


外宮・内宮間は、結構離れているので、徒歩での移動は厳しいと思います。


到着し、早朝も訪れた宇治橋を皆で渡り、五十鈴川のほとりに降り、手水舎でお清めをしてから、内宮に向かいました。


もちろん、こちらでも正式参拝をさせていただきました。


そして、皆で記念撮影。



陸上自衛官の方は、愛知県地方協力本部の本部長さんです。


そのあとは、



この謎の空き地に。


何なのかと思っていたら、ここでお参りをすると、荒魂様をお参りしたことになる、というのだそうです。


…つまり、時間がなく、荒魂様のお宮まで行けなかったので、ここで、ということでした。


朝行っておいてよかった…。







そして案内されたのは、神楽殿でした。


他の民間企業の団体の方もいらしたので、そういう方たちとも一緒にご祈祷して頂きました。


…つまり、神楽殿はものすごく広かったんです。


我々は左手に座ることになったのですが、その案内を受ける時に、巫女さんが、


「護衛艦の皆さまは、こちらに~」


と仰ったのが、なんか妙に不思議な感じが感じがしました(笑)


同様に、祝詞奏上の時に、神主さんが


「だいよん~~~~ごえいたいぐん~~~…ごえいかん~~~いせぇ~~」


とい読み上げられた時も、なんでしょうね?なんか…すみません…不思議な感じがしました(笑)


っていうのも、祝詞の中で、そもそもあんまり聞くことがない詞だし、それを、あの独特の節回しで読みあげられるからなんだと思いますが。


そんなことを思っている頃、正座が限界に近付いてきた私…っていうか、


「…ヤバい…足ヤバい…」


という空気が、神聖な神楽殿を包んでいる…。


もう、祝詞が永遠の長さに感じられる…どうしよう…足を崩そうか…いや、しかし、祝詞の途中で崩すわけには…


おそらく私だけでなく、その場にいた、もれなく全員がそういう葛藤と戦っていたはず(笑)


そして、祝詞が終わるや否や、私はここしかない!と思って、足を崩すと…その場にいた全員の意識が共通していたかのように、


一斉に、足を崩し始めた…(笑)


あ~~~、やっぱりみんな我慢してたんだね(笑)そうよね(笑)


ほっと安心したところで、舞楽奉納が始まりました。


YouTubeに、伊勢神宮さんがUPされた動画がありましたので、ぜひ、こちらをご覧くださいませ。

【伊勢神宮】神宮のご祈祷 御神楽 ISE-JINGU


実際、私たちが受けたご祈祷は、この動画と全く同じ内容です。


巫女さんが4人も舞われるのを見るのは、初めてです。


なんという舞なのか気になっていましたが、「倭舞」というのですね。


そうそう、このご祈祷、最初から最後まで雅楽生演奏であることにも、感激しました


笙を吹かれる様子を初めて見たのですが、小さい火鉢のようなもので、下の部分を時々温めながら吹くものなんですね。


この笙の形は、鳳凰が翼を休めた形を模したものと言われ、その音色は「天から差し込む光を表している」ということで、何を隠そう、


大好きな楽器です


なんかもう、全てが美しい楽器だと思うんですよ…。


実際、本当に点から差し込む光のような、柔らかく美しい広がりを持つ音色で、もう、大好きです


そして、倭舞が終わると、白いお束帯姿の男性が入ってこられました。


人長舞という舞のようですが、男性の舞楽奉納もこれまた、初めて見ましたので、これまた感激しました。


そして最後に、オレンジ色の装束に恐ろしい鬼の面をつけた方が入ってこられたのを見た瞬間、私は息を飲みました!!


(蘭陵王だ)と心の中で叫び、思わず崩していた足から、再度、正座しました。


一度見てみたいと思っていた舞です。


蘭陵王とは、本名を高長恭という、中国の歴史に出てくるそこそこ有名な武将の一人なんですけど、彼は、あまりにイケメンすぎて、


兵士の士気が下がることを危惧し、恐ろしい面をつけて戦場に出ていた、という、世のヲタ女子が泣いて喜びそうな人物(笑)


その蘭陵王の舞は、平安時代からお馴染みの舞だったようで、源氏物語にもよく出てきます。


ちなみに、これ、中国でドラマ化されているみたいで、ちょっとYouTubeで見たんですけど…う~ん…ってかんじでした(笑)


この舞は、武将の舞なので、他の奉納舞に比べると少し勇ましさがありますが、それでも雅やかですね。


ましてや、今回は自衛官の御祈祷ですから、なんともそぐわしい舞だなぁ、と思って見ていました。


こういった舞楽奉納を、伊勢神宮で拝見することができて、この上なくありがたく感激でいっぱいでした。


本当に、来てよかったです。







今回、伊勢神宮にお参りさせていただいて、日本においては、神代の時代から現代に至るまで、


武力と神事は決して相反するものではなく、密接に関わっていることなのだと改めて感じました。


それは、美化なのではなく、戦うことを神聖視するのでもなく、正当化するのでありません。


武力とは、国を護るためのものであって、つまり、国土を、海を、空を、山を、町を、文化を、歴史を、そして、息づく人々と、


その人々の生活を護るための手段であり、そのために護り手は、目に見えない存在でありながら常に国とその文化と生活を護って下さっている


神様からご加護を得て、共に戦い護るためにあるのだと。


できれば、不殺生でありたい、と誰しも願っているのだけども、戦わねば大切な場所な大切な存在が無残なことになってしまうのなら、


誰かが護るために剣を取らねばならないのが現実なのだから。


先日、防衛費を「人殺し予算」だと言った人がいました。


彼らには、神様を敬う気持ちというものはありません…その主義が、存在を否定しているのですから。


同時に、彼らには、他人を敬うという気持ちも、感謝の気持ちも存在しないのでしょう。


そして、神社はおろか、日本の文化に美しさなどを感じる感性も持ち合わせていない人たちなのでしょう。


だから、そういうことが平気で言えるのだと思います。


基本的に軍隊とは、侵略のためでなく、自国を護るために存在しています。


今日び、他国へも、支援のために赴くことはあっても侵略するために赴いてはいません…ある国を除いて。


その、例外の国こそ、彼らと思想を同じくする国であるのです。


そして、その思想を持っている人たちが、「人殺し」と侮蔑し侮辱する自衛隊のその予算は、人を殺すために使われたことは一度もなく、


逆に、人命救助や災害派遣において、たくさんの予算が使われています。



莫大な予算を投じられて作られた、航空機や艦艇は、今のところ、敵と戦うためではなく、そうした分野で活躍し使われ、国内外から、


感謝され尊敬されています。


敵を殺した自衛官はいませんが、国民を救うために命を落とした自衛官はたくさんいらっしゃいます。


これが事実です。


もはや、否定派がどんなプロパガンダを行おうと、まともな国民は、もう知っているのであなたたちに騙されません。


自衛隊は、決して災害派遣や人命救助が本分ではありません。


しかし、未だその本分を発揮する機会が与えられずに済んでいることに、感謝するばかりです…が、昨今、そうも言っていられなくなってきました。


自衛隊への危険は日増しに厳しさを増してきており、それは、とりもなおさず、この国に…我々に危険が迫ってきているということでもあります。


この、美しく清らかな神宮をお参りし、日本が2600以上も続いてきたことに改めて感謝がこみあげ、日本人として生まれてくることができたことに、


心底感謝したのですが、危険が迫っている今、この美しいお宮が…ひいてはこの日本が、護られ続けることを心から願わずにはいられませんでした。


このような素晴らしい機会をいただくことができたことに、心から、心から感謝いたします。


ありがとうございました。




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護衛艦「いせ」の皆さまと伊勢神宮へ ~外宮編~

2016年06月24日 | 護衛艦いせ


さて、いったんホテルに戻って、チェックアウトを済ませ、外宮へと向かいました。


外宮入り口まで行くと…真っ白い詰襟の皆さんが集まっていらっしゃいます。


…そうです。


今回、伊勢神宮参拝のためだけに、伊勢までやってきたのですが、もちろん、私のことなので、ただの伊勢神宮参拝ではありません(笑)


Facebookページでは、すでにUPしていたので、そちらをご覧の方にはお分かりいただけていたと思いますが、そう、今回は、


護衛艦「いせ」の皆さまとの、伊勢神宮参拝なのでした。


「いせ」と出会ってからというもの、伊勢神宮にも参拝に行ってみたいとは思っておりましたが、私の初お伊勢参りは、護衛艦「いせ」の皆さまと


と、決めていましたので、今回、それがようやく叶いました。


実は、昨年も機会は会ったのですが、残念ながら、お財布が瀕死の状況でしたので断腸の思いで見合わせることにしました…。






さて、このブログでも度々、艦艇内の艦内神社についてはご紹介して参りましたが、それに伴って、お祀りされているゆかりのお宮に、


定期的に行かれている艦艇は少なくありません。


で、まぁ、こういうことに対して、いちいち「政教分離ガー」とか喚く輩もいるようですが、別に何が問題あるんだって感じですね。


それにしても、真っ白い第一種は目立ちますね(笑)


参拝に訪れた方たちは、皆さん見ていらっしゃいました…まぁ、本当に目立つんだもの…集団だし。


そして、今回は、4群司令の伊藤弘海将補もご一緒されていました。


集まられた方々が、どうにも、艦長の高田1佐と、先任伍長さん以外知らない顔ぶればかりだなぁと思っていたら、


半分は、4群の司令部?の方たちで、後の半分は新しく「いせ」に来られた方たちばかりでした…どおりで~。





さて、皆で「火除橋(ひよけばし)」を渡って、神域に入り、手水舎に向かいます。



朝、内宮でお話を聞いた通り、手水舎の位置が確かに内宮と逆になってなっていました。


そして、そのまま真っすぐ正宮に向かいます。


外宮にお祀りされていらっしゃるのは、豊受大神さまという、衣食住、そして、産業を司る神様でいらっしゃいます。


こちらは、1500年前雄略天皇の御代に、天照大神さまが、お食事の時に、


「1人で食事をするのは落ち着かぬ故、豊受大神を呼ぶように」


と仰ったので、雄略天皇は夢から覚めるとすぐに、丹波の国から豊受大神をお呼びになって、


この伊勢の地に立派なお社を建ててお祀りされたのだそうです。


その、天照大神さまのご神慮は、実は


「皇大御神は、豊受大御神の御神慮を仰ぐことなしに、食事に代表される生活全般の正しい豊かな営みが不可能であることを、

 みずからお教えくださったものと考えます。」(伊勢神宮HPより)


と書いてあります…深い…。







そうしてたどり着きました、こちらが外宮です…と言いたいところですが…撮影していません…すみません。


もとより、内宮同様、中は撮影できませんが。


なので、真向かいにあった



…元正宮です…式年遷宮前はこちらに正宮がありました。


なんとなく、広さだけでも感じていただければと思います(笑)


そして、こちらをお参りさせて頂き、降りてから、一旦集合写真を撮られました。



間に合わずに、後ろから…(笑)


そして、そのあと…こちら…どちらをお参りしたのか忘れました…すみません…(ノД`)・゜・。



写真撮っているので、撮影しても構わない場所なのは確かなんですけどね…はて…???







さらに、結構あわただしく、このまま「せんぐう館」へ向かいます…いわば、資料館です。


ここでは、学芸員さんに案内して頂きました。(ここは、撮影禁止ですので、画像はありません)


印象に残ったお話しは、3つありました。


1つ目は、展示されていた日本刀についての説明された時です。


「我々日本人は、ここに刀があっても、何も不思議には思いませんよね?ですが、海外から来られた方は、必ず不思議に思われるのです。

 それは、神様がこういった武器を持っている、というのは外国ではありえないので、一体なぜ、神様なのに武器を持っているのか?

 と、不思議に思うようです」


…なるほど…考えもしなかったわ。


これについての答えは、


・そもそも、日本刀は単なる武器…すなわち、単なる人殺しの道具ではないということ。


・この刀を作る職人さんたちは、1000年以上、神様に刀を捧げることを生業する伝統を続けることができている。

 すなわちそれは、時折戦乱があったにせよ、日本が続いてきたという、平和の象徴でもあるということ


というようなことを仰っていました。


私自身、日本刀を、刀職人さんたちが作られる様子などを見ると、とても単なる人殺しの道具とは思えません。


まさに、神事であり、芸術作品であり、紛れもなく、職人さんと使い手両人の魂が宿っているものであろうと感じます。


そして、その部分は、なかなか外国人には理解できぬ点であるのは仕方のないことでしょう。


しかしながら、それが感じられない日本人も、残念ながら昨今はいるようでして、新しく決まった陸上自衛隊のエンブレムに対し、


しょうもないイチャモンつけている輩もおり、残念な限りです。


日本刀と自衛隊で言えば、共通点として、敵を倒すこともできる十分な能力はあるが、単なる戦闘目的にのみ存在しているのではない、


ということが言えるのではないかと思う次第です。


自衛隊と日本刀の両方に対しての本質的な理解をしていないと、そのあたりはなかなか分かるものではないのでしょうけども…。


2つ目は、式年遷宮の様子の人形が飾られているところでの説明でした。


日本中の選ばれた宮司さんたちが、この式年遷宮の折、神様のお引越しである「遷御」という一大行事に挑まれるのですが…


その役はそれぞれに決まっていて、誰か1人欠けても成立しないのだそうです。(←ちょっと船っぽいって思った)


さらに、この式年遷宮、なんと、立付なしなんだそうです(笑)


これはびっくりで…まぁなんといいますか、ちょっと観艦式を思い出しましたね。


海外の海軍さんが、予行初日であの縦列陣を見た時に、


「これは、何日くらい訓練したのかね?」


と尋ねると、


「今日が初めてです」


と返され、びっくりされる、という話を聞いたことがあるのですが、なんでしょう…こういうのって、日本のお家芸的なものなのでしょうかね?(笑)


そして、最後は…。


この資料館の一番奥に、正宮の正面部分の原寸大模型があり、ものすごい存在感で圧倒されます。


その前で、学芸員さんが


「ここ神宮のものは、全て、国内で採れる物しか使用していません。

 海外のものを使用すると、式年遷宮の際に、手に入らなくなる可能性があるからです。

 しかし、日本は、海外のもの一切使用せずに、国産のものだけで、これだけ立派なものを作ることができる、本当に素晴らしい国なのです。

 そして、皆さんは、この素晴らしい国を命がけで守ってくださっている存在です!本当に、頭が下がります!


と、仰って、深々と頭を下げられました。


4群司令と高田艦長以下「いせ」の皆さんは、少し、驚かれたような感じでした。


私も、傍で聞いていて正直、こういうお言葉が聞けるとは思っていなかったので、かなり驚きました。


しかし、日本で最も尊いお宮にお勤めされる方で、日本の神話や歴史を深く学ばれていらっしゃる方から、こういうお言葉が聞けると、


非常に感激、感動いたします。


そして、こういうことを言われた、というようなことは、自衛隊は絶対に自分からは言わないので、私、ほんっとに、心から、


今日、ここにいてよかった~~~!!!!と思いましたね(笑)


じゃなかったら、埋もれてた…この話…絶対に。


皆さんに伝えることができて、本当によかったです(ノД`)・゜・。


感無量になったところで、本日弐回目の内宮参拝に移動いたします。





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