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みんなのライヴ・ブログ

行ったつもりのリクエスト「おうち DE apple-cart」。毎日朝5時に1曲、全力更新中!

ラモウんの「プログレ放浪聴(ほうろうき) 100選」 その19

2014年11月09日 06時20分00秒 | 僕の私のプログレ放浪聴(ほうろうき)
NOVALIS 「SOMMER ABENT」(1976)
by Mr.Rapport

プログレ界では過小評価され過ぎのバンドがあまりにも多い。
ドイツのノヴァリスもその一つ。
ノヴァリスはどのアルバムもよく出来ているのだが、みんブロの皆さんにお勧めするとしたら本作。
ギターとキーボードを主軸としたキャッチーなメロディがとにかくいい。

本アルバムは全三曲からなり、一曲目のギターが奏でるメロディなんか、まるでレインボーのインストナンバーを聴いているかのよう。
二曲目はユーライア・ヒープの『7月の朝』と構成・展開まで似ていて、双璧をなす出来といっても過言ではないだろう。
三曲目(LPでいうB面)は組曲形式になっているのだが、これがまた◎。ゆったりとしたテンモネがらも、聴かせるところはちゃんと聴かせてくれ、バックのキーボードがこれまたレインボーの『虹をつかもう』(スタジオ盤)を彷彿させてくれる。

管理人さんが「ロング・リブ~」のファイルNo.766で、「高校時代、ロックを聴く数少ない同級生の中でも、ハードロック派とプログレ派に分かれていた」と記されていた。
自分も例外ではなく、典型的な前者。しかし、その垣根を取っ払ってくれたのがこのアルバムであることを鑑みると、感謝しないではいられないのである。
例によって、YOU TUBEを貼り付けておきました。
レインボーが好きな方にお勧めの一枚です。
http://www.youtube.com/watch?v=Li7wJSpETpE

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ラモウんの「プログレ放浪聴(ほうろうき) 100選」 その18

2014年10月08日 04時34分00秒 | 僕の私のプログレ放浪聴(ほうろうき)
Colosseum 「THE REUNION CONCERTS 1994」(1994)
by Mr.Rapport

プログレの範疇は実に多岐に渡っていて、「エッ、このバンド(アルバム)もプログレなの?」ということがしばしばある。

今回、紹介するコロシアムもそう。コロシアムのルーツをたどっていくと、John Mayall & The Bluesbreakersであったり、Graham・Bond・Organizationであるなど、明らかにブリティッシュ・ブルース・ロックを基盤としている。
しかも、演奏そのものもブルース・ロックが主体。その意味で、本来なら、コロシアム=ブルース・ロックと称されるべきである。

にもかかわらず、ユニオンやレコファンなどに行くと、プログレのコーナーに置かれている。
なぜプログレなのか?
それはファースト・アルバムのタイトル・チューン「Those About to Die」の出来があまりにもジャズ・ロックとして完成度が高かったこと、並びにセカンド・アルバムのタイトル・チューン「The Valentyne Suite」が組曲形式の大曲だったことが少なからず関係しているのではないだろうか(もちろん、他にもいろいろ理由が挙げられると思うけど)。

その2曲がライブとして収められていること、そして自分の大好きな「Elegy」、HRナンバーの傑作「Lost Angeles」、ブルース・ロック・ナンバーの代名詞ともいえる「Stormy Monday Blues」などが収められていることを考えると、このライブアルバムを「プログレ放浪聴100選」に持ってこざるをえない。

言うまでもないことだが、メンバー各々の力量・テク・センスは申し分なし。全編にわたって、独特の深み、上品質な香りを漂わせてくれる。適度な緊張感と安心感のバランスも◎。
これはアメリカン・ロックにはないブリティッシュ・ロックならではの魅力といっていいだろう。

ただ、難を言えば、ハイズマンのドラム・ソロが長すぎること。さすがに退屈してしまう。このへんは編集(若干のカット)しても良かったように思う。

例によって、YOU-TUBEを貼り付けておきました。こちらはLIVE映像でコンサートをフルに堪能できます。
お時間があるときにでもご覧になってください。

http://www.youtube.com/watch?v=eKrSnZ6Gsso

コメント (7)
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ラモウんの「プログレ放浪聴(ほうろうき) 100選」 その17

2014年09月05日 00時21分00秒 | 僕の私のプログレ放浪聴(ほうろうき)
Quella Vecchia Locanda 「IL TEMPO DELLA GIOIA」(1974)
by Mr.Rapport

 Quella Vecchia Locanda――クエラ・ヴェッキア・ロカンダはヴァイオリストがイニシアティブをとるイタリアのプログレ・バンド(記憶力の悪いオイラはバンド名がいまだに暗記できない……)。

 とにかく、一曲目から泣かせてくれる。二曲目に至っては号泣。とくに二曲目のBURNのG&Keyソロを彷彿させるメロディアスな旋律(実際、バッハの曲が原曲になっている)がたまらなくいい。アコースティック・ギターとピアノとハープシコードの泣きに、ヴァイオリンの泣きが加わり「泣きの四重奏」。まさにクラシカル・様式美ロックの極致である。
ジョン・ロードのそれが交響曲ロックだとしたら、このバンドはさしずめ室内管弦楽ロックといったところだろうか。この先の展開が実に楽しみに思えてくる。

 ところが、中盤から良い意味で期待が裏切られ、クラシカル・ロックからジャズ・ロックへと切り替わる。
クラシックのみならず、ジャズの素養とセンスも兼ね備えているなんて、こいつら、いったい何者なんだ。

そして、中盤から後半にかけては、クラシカル・ロックとジャズ・ロックが合わさった一大プログレ・ワールドが展開され、叙情性・たおやかさ・攻撃性が三位一体となって聴覚を攻め立てる。曲全体の流れ・バランスを考慮しながら、謙虚に自己主張するヴォーカルも◎。ラーメンにたとえると、さしずめ味付け半熟たまごといったところかな。

 これこそ、まさしく70年代プログレの隠れた名盤である。例によってYOU-TUBEを貼り付けておきましたので、興味のある方は最初の10分だけでも是非試聴してください。
http://www.youtube.com/watch?v=rQwa5QuNiaM

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ラモウんの「プログレ放浪聴(ほうろうき)100選」その16

2014年06月22日 04時51分00秒 | 僕の私のプログレ放浪聴(ほうろうき)
SEBASTIAN HARDIE「FOUR MOMENTS」(1975) by Mr.Rapport

 SEBASTIAN HARDIEはオーストラリアのプログレ・ハード系のバンド。
 まず、オープニング・ナンバーのイントロがGOOD! 荘厳なメロトロンがいきなり耳にかぶさってくる。おお、これはまさしく「クリムゾン・キングの宮殿」の再来だ。すごいぞ、SEBASTIAN HARDIE。しかも、ヴォーカルもグレグ・レイクに似ている。
 そんな感じで中盤までは、キーボードが主、ギターが従。ところが、中盤から後半にかけては、この主従の関係が逆転する。そう、ギターが主、キーボードが従となるのだ。
 そのギターは哀愁の一点張り。時にはサンタナのように、時にはゲイリー・ムーアのように、時にはリッチー・ブラックモアのように、「これでもか。これでもか」とメローで攻めまくる。その一方で、ダイナミズムでメタリックなフレーズも飛び出す。このへんの妙は「さすが」という感じ。
 ただ難を言えば、どの曲もややスロー気味のテンモネので、通しで聴くと、少々、飽きがくること。所々、スピード感あふれるナンバーを盛り込んでくれたら、申し分ないのになあ。
 なお、このアルバムは以前、管理人さんが「Long Live Rock 'n' Roll」(ファイルNo.509) http://moon.ap.teacup.com/applet/05moon01/20130312/archive でも紹介されているので、そちらも参照くださいね。
 例によって、YOUゝUBEを貼り付けておきましたので、興味のある人は試聴してくださいな。

http://www.youtube.com/watch?v=3goCPL6v3Bw
コメント (2)
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ラモウんの「プログレ放浪聴(ほうろうき) 100選」 その15

2014年04月29日 05時06分00秒 | 僕の私のプログレ放浪聴(ほうろうき)
AARDVARK「AARDVARK」(1970) by Mr.Rapport

 このアルバムは『ブリティッシュロック名鑑』というムックに記されていた「初期ディープ・パープルのギターレスのようなオルガン主体のプログレバンド」という記事に惹かれてユニオンで購入。
 なるほど、確かに初期ディープ・パープルによく似ている。オルガンの音色はもとより、シンガーの声質もロッド・エヴァンスにそっくり。ベースが織りなすフレーズもニック・シンパーに何となく似ている。割とがさつな叩き方をするドラムも若いころのイアン・ペイスに通じるものがある。
 もし、ロックにまったく関心のない人、もしくはディープ・パープルをまったく知らない人に、『Shades of Deep Purple』を聴かせた後、この「AARDVARK」を聴かせ、次のように言ったら、100人中90人の人は信じ込むかもしれない。
「このアルバムはパープルのセカンドアルバムで、ギタリストが抜けて四人編成になったものだ」
 肝心のサウンドのほうだが、これがまた英国臭たっぷり。ややアングラながらも、ハードロック・サイケ・ジャズの要素がうまく配合されて、60年代後期~70年代前半特有の世界をうまく醸し出している。
 そして、何といってもオルガンが大活躍。ユニゾン部における歪みのある音色、きしませ方なんか、どうしてなかなか。ジョン・ロードと双璧をなすといっても言い過ぎではないだろう。また、ハモンド以外にピアノや木琴といった鍵盤楽器もうまく取り入れているので、ギターレス・バンドであるにもかかわらず、音に厚み・質感があるのも、このバンドの特徴。
 オルガン主体のロックといえば、このコーナーの第一回でBeggar's Operaを取り上げたが、HR色が強く、よく出来ているという点では、このアルバムのほうに軍配をあげたい。
 YOU-TUBEを貼り付けておきましたので、興味のある方は試聴ください。
 どの曲もいい出来ですが、圧巻は36分あたりから始まるラストランバー。

http://www.youtube.com/watch?v=_kQSwGtz9pI
『Shades of Deep Purple』が好きな人にはお勧めの一枚。
コメント (4)
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