MINの目

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歩き遍路 別格3番札所 ⑧ 2019 通れてよかった穴禅定♪♪

2019年10月16日 | お遍路好き(発心・徳島)
別格3番札所 慈眼寺

道のりが長いと出来事も増える訳で・・長文です。最後に写真があります♪

昨日までの晴天とは一転、朝から雨の一日が始まりました。
いくら自称晴れ女のわたしでも長く旅をすれば雨の日もあるわけで。。
ちゃんと雨用のポンチョも持参してきました♪
雨の多いハワイ島ヒロで100円程度で購入したポンチョがここで役に立つとは!
さすがに大きな人もいるハワイのポンチョだけにリュックもすっぽり覆うことが出来ました。

楽しみにしていた別格3番に向けて進みます。
今日宿泊予定の「ふれあいの里さかもと」がその途中にあるので荷物を置かせてもらい、
身軽になってさらに約8km先の別格3番に向けて進む予定です。
宿までは約17kmの道のりです。地図の印象ではほとんど平地です。
そう思えば雨も辛くないかな?宿からお寺までは山道なので雨が止むと良いなと思いながら歩き始めました。
1kmも歩いていない地点で赤い方向指示板が道を遮ってきました。
見ると「真念歩きへんろ道」とあります。

真念?!

今回のお遍路で意識しはじめた名前です!
これは通らないと♪

県道のお遍路道は車通りも多かったのでホッとしました。
矢印に従って進みます。
すると大きな道路工事現場が見えてきました。ここで道を見失います!
道の流れに乗って進むと現場の方に進む感じでした。
そんな訳ないとスマホのマップで場所をチェックすると遍路地図の道からはだいぶ離れていました。
雨も降っている事もあり、通常の遍路道に戻ろうと進み始めると池が見えてきて矢印を見つけることができました。
再び県道に戻り、進むとまた「真念の道」への案内。
進み始めましたが、すぐに迷子状態になってしまったので、結局県道に戻りました。

通常の道に戻り黙々と進みます。
途中、オシャレな外観の柑橘系の果物屋さん、ジビエ料理屋さんがありました。
ジビエ屋さんには「いそいでいかんで」というお遍路さん用の無料休憩所があったようです。
気がつかなかった?!まだオープン前だったかもしれません。。
そして、その先に1巡目の鶴林寺で頂いた「岩屋まんじゅう」のお店がありました!
ここにあったのか!!残念ながら定休日だったようです。。また食べたかったなぁ。
立ち寄れなかったのは残念でしたが楽しい道のりでした(^^)v
次に道の駅が現れます。遍路小屋が道沿いにありました。雨の中を歩き続けたので少し休憩しました。
この休憩所には毛布などがあったので泊まってもOKなのかもしれません。
今日、泊まる予定の「ふれあいの里さかもと」さんはここまでお迎えに来てくれるそうです。
鶴林寺を目指している方は宿をふれあいの里にしてこの道の駅で送迎をしてもらっているようです。
私は別格3番を目指す歩き遍路なのでさらに先へ進みます。
勝浦川という大きな川を渡り、坂本川ぞいを進みます。
雨が降っているので、軒先きが出ているところはその下を通るようにしていると同じように進むおばさまがいらして、
なんとなくストーカーのようになっていました。。
その気配が気になったのかおばさまが振り返ったので挨拶。
しばらく世間話をしながら一緒に進みました。
すると、ご自分用と思われる買ったばかりの飴の袋を開けて手のひらいいっぱいに下さいました。
お礼のお札を渡すと、「ちゃんと飾っておきますね」と喜んで受け取ってくださいました。

お札ってそれほど価値のあるものなのだと実感。

ちょっと恐縮しました。
おばさまの目的地に到着したようでした。
そこには不動明王がいらっしゃいました。信心深いおばさまとの出会いでした。

お別れしてさらに川沿いを進みます。
予定より遅れています。。。穴禅定を体験するのであれば15時前には到着しなければなりません。
ギリギリ!!急がなくてはと前のめりに進んでいると軽トラックが止まりました。
「どこまで行くの?」と窓を開けておじさんが話しかけてきました。
「ふれあいの里さかもとさんです。そのあと別格3番を目指しています。」と伝えると、送ってくれるとの事。
「いや。。雨でびしょびしょなので。。」と断りました。
これまた送ってもらっては。。歩き遍路としては。。。。
「いいから乗りなさい」とおじさん。
びしょびしょのままトラックへ。「すみません。」

おじさんはここ数日で鶴林寺や別格まで送った話をしてくれました。
そのお札も見せてくださいました。お札を集めるている様子。
私から出る水蒸気で車のガラスが曇ってしまったりかなり申し訳ない状況でさかもとさんまで送っていただきました。
さらに、別格まで送ってくださると言われたのですが、おかげさまで予定の時間にさかもとさんに辿り着いたので
お礼のお札を渡してお別れしました。
おじさんとしては慈眼寺まで送りたかったようだったので少し申し訳なかったかな??

さかもとさんで荷物を預かってもらって、慈眼寺までの分かりやすいマップをもらいました。
さらにここから山道8kmなのに、このマップを見ているとすぐに近くに感じてしまいました。。。
まだ時間に余裕があるからお茶でもとお茶を出していただき、ついのんびり。
マップをよく見るとここから90分とありました!まずい!思ったよりギリギリ!!
慌てて出発です!

雨は上がっていました!
天候によっては穴禅定は体験できないかもしれないのですが、可能性を信じて向かいます。
遍路道も細くスリリングな場所もありました。
一人しか通れない崖っぷちの道で戻ってこられたらしいお遍路さんと譲り合ってすれ違います。

「あれ?南無大師遍照金剛のリュックカバーの人だよね?」とお遍路さん

?!

それは井戸寺でリュックカバーを褒めてくれた番外札所をお遍路している方でした!
この時はリュックを背負ってはいなかったので、よく分かったなと感心しました。
私はすぐには分からなかった。。縁があるなぁ出会いは大切にしないとですね♪

途中、12番札所からの遍路道で聞いた「フンガフンガブヒブヒ」という声。。
明らかに警戒しているようでした。
やはり春ともなれば色々な動物が動き出しているのだ実感!足早にその場を過ぎます。
途中、大岩など見所もある遍路道を過ぎてアスファルトの道に出ました。
霧もだいぶ濃くなって見えにくい中をガツガツと進みます!
霧の中に駐車場が見えてきました。お参りを終えたバスツアーの人で賑わっています。
やっと到着!15時前!ギリギリセーフ!!
本来はお参りしてからだと思いますが、一応受付をしておこうと納経所へ。。。
すると・・タイミングが悪かったようで微妙な感じでした。
たった今、団体さんが行ったばかりで、今いる案内の先達さんは先ほど団体さんを案内して戻って来たばかり。

完全に迷惑な客状態。。
しかしながら、受付時間内で歩き遍路らしい事からか??対応していただけることに。
「まずはあの行場の体験場を通って来てください」といわれます。
穴禅定は約25cmの隙間を通り抜けていく必要があるのです。
この体験を通り抜けないと受け付けてもらえない訳です。
その為に多少ダイエットもしてみました(^^;)結果は出ませんでしたが・・
とりあえず通り抜けられました(^^)v
実際、同じ感覚の場所がありました!

「一応、通り抜けられました。」と報告

穴禅定は狭いので余計な荷物は持っていけません!
本堂横のロッカーを案内され、修行用の白衣を渡されます。
ズボン等が汚れたくない方はズボンも用意されています。
そして、私は髪をお団子にまとめていたのですが、それも引っ掛かる可能性があるので下ろして束ねるように言われました。
先達さんの皆さんもその為に髪を長くしないようにしているそうです。

先達さんが「早く行きますよ!」と私を呼びます。
「お金は??」と私が聞くと、
「払って!ここを上がってきてね」と言われ先に行かれました。

金額は一人は3000円
二人は二人で3000円
三人は三人で3000円
それ以上は一人1000円×人数 といった具合です。

穴禅定の場所はここから約10分とのこと、
穴禅定の入口の観音様の門までは白線と矢印があるのでそれに沿って進みます。
その先は一本道をひたすら登ります。けっこうキツカッタ!!
辿り着くと先達さんが待ち構えてきました!

さて!いよいよ穴禅定へ!!
そこからさらに上で岩を登って行く感じです。
入り口で一本の蝋燭を渡されます。その灯りだけで進みます。
顔の向きが足の動き、手の延ばし方!一挙手一投足、すべて言われた通りにしないと本当に通れません。
油断すると見透かされたように注意され、引っ掛かります。。
頭の体操!といった感じです。先達さんの言葉を繰り返し唱えながら進みます。
これ、団体さんと一緒だったら嵌ってたかもしれないと思うほど複雑でした。
年に何回かは嵌って抜けられなくなる方も居るらしいですし、ちょっとゾッとする逸話?もあります。
先に入った団体さんに追いつきました。
やはり、団体さんの最後の方は伝わらないのかいい加減になっているようで、
後ろから私の先達さんの檄が飛びます。

先達さん。。。ちょっと怖いというかキツイ感じがしたけど、
毎日こんなに言う事聞かない人たちと一緒にいたら怖くもなっちゃいますよね。
私もその一人でした。。すみません。
途中、大きな空間があります。ホッと一息。
封じ込めた龍や様々な仏様の鍾乳石も見ることが出来ます。
幕のようになっている鍾乳石もあってお堂さながらです。
ここで蝋燭1本につき一つのお願いが出来ます。
私は3つのお願いをしました。
先達さんが蝋燭に火を灯してお願いを唱えてくださいます。
そして一緒に般若心境を唱えます!心をこめて♪
帰りはまた細い場所を言われた通りに動いて通り抜け、
最後に奈良の大仏様にある柱の鼻の穴を通るように抜け出します。

なんだか色々な悪い憑物がとれた気分で清々しい気持ちでした。
そんな心と同じように霧も晴れて景色を臨むことが出来ました。
帰りは団体さんと一緒です。
大師さまの像が立っている場所からの景色はとても素敵でした。
団体の皆様を連れていたお坊さんが景色を見ながら
「徳島はほんとうに山が多いですねー。」としみじみ
どこからいらしたお坊様かは分かりませんでしたが印象に残る言葉でした。
そう、今日も山だけど、明日は鶴林寺と太龍寺の2つの山登りが待っています。

帰り道、下っていくとこんなに登って来たのだと驚きました。
霧で先が見えなかったからガンガン登れたのかもと思いました。
宿の方からは分かれ道を覚えておくためにも振り返って写真を撮っていってねと言われたのですが、
さかもとさんの案内板に助けられスムーズに戻ることが出来ました。
あの「フンガフンガブヒブヒ」ポイントではまたブヒブヒ言われました。主かな??

なにか心軽く宿に向かい到着するとそこにはもう会えないかなと思っていた
7番札所の宿坊から一緒だったK田さんがフロントに立っていました!

「K田さん!!」と思わず声を掛けてしました♪

夕食ではその後の聞きたかったことなどを聞いたり楽しい時間を過ごしました。
K田さん夫妻は明日、穴禅定に行ってみるようです。
会えて嬉しかった!
K田さんも19番札所からの道のりで真念の道に入り、道路工事現場で迷ったとのこと。
この後にもありましたが、新しい道が作られている場所は迷いやすいです。

私の部屋は図書室でした。
教室2つ分のお部屋に独り・・広すぎでどこで寝ようか迷うほどでした。
お部屋はとてもきれいにリニューアルされていて、学校であること忘れる感じです。
ベランダから見える校庭とトイレでは学校を感じました。

別格1番に続き、またもや乗せて頂いた車。
歩き遍路の方の中では歩きたいのでと断る方もいらっしゃるようです。
自分の考え方としては、どちらも乗せて頂いたことでお寺に間に合った訳です。

お大師様が「間に合わないから乗っていきな~」と言ってくれていると思う事しました。

雨の日スタイル♪


真念の道へ


真念の道はこんな道


池の方へ進み、右方向へ


寄りたかったジビエ屋さん


ここにあったのか!岩屋まんじゅう


ここから慈眼寺への遍路道に入ります


なかなかスリリング


道の整備をありがとうございます♪


迷わないようにロープで道標


大岩ポイント(行き)


大岩ポイント(帰り)


本堂(右)と大師堂(左)


行場の体験場


まずはここを通り抜けられるか?!


白線に案内されて穴禅定へ


穴禅定への参道


穴禅定はこの上


穴禅定の入り口


出てきました


穴禅定前境内の様子


お大師様(トップ写真)が見ている景色


雨に濡れた桜も美しかった


ふれあいの里さかもと♪元学校です!


学校と言えば二宮金次郎!


お部屋は図書室でした♪


さかもとさんで頂いた案内図



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