⊂FREESPACE⊃

なんと6年越しの復活。
ケドメ(旧名 ミッチ・ミキハラ/MIC(H))の活動報告拠点にでもしようと思います。

映画ドラえもん のび太の恐竜2006

2006年04月12日 | ◎ざっくりモノモノ感想
どうやら今週末で上映終了。

ドラえもんくらい、
大人だって普通に観るだろうと思って
先週末に観に行ったのですが、甘かったです。
そうか、世間一般のオイラとの同世代は
パパやママになっちゃってるわけなのだなあ・・・と。
そんな当たり前のことに
いまさら気付かされるわけです。
子供が観るものだとか、そういうものとは
別の意味で恥ずかしさを感じました。
親のみなさんも楽しんでいるのですよ。
ノスタルジックな会話がチラホラ聞こえてきたり。
子供に向かって「昔はこうだったんだよ」
なんて話をしていたり。
・・・まっとうに生きてりゃ、
オイラだってそんな会話をしてておかしくないのに。
いつまでガキのつもりでいるんだか。


えーと、内容の方ですが
おおむね満足してます。
スジの方はほぼ完全に把握しているので
仕掛けのほうに注目してみると、
とにかくリアクションがド派手です。
スキあらば動く、泣かせる、笑わせる!
なんだか日本のアニメとは思えません。
リメイク前のバージョンで
多くの人の印象に残っているであろう箇所は
特に演出が強調されている傾向が強く、
製作者側の思い入れを感じました。
これを演出過剰と取るかどうかで
評価が分かれそう。

ただそれは裏を返すなら、
オイラが気に入っていた箇所は
ことごとくカットされているという憂き目に。
原作漫画では、もっと
子どもたちの弱さ、ちっぽけさだとかが
浮き彫りになるように描かれているんですよね。
とくに、ケツァルコアトルス(※)に
おっかけられてるときの
ジリジリするような圧迫感は
是非とも再現してほしかった・・・。
のび太のセリフがまた泣かせるんだ。

まぁ、以上のような箇所は
藤子先生がコミックスにするときに
加筆修正した箇所がほとんどらしいですし、
リメイク前の映画でも確か
描写されてなかったと思うので、
間違ってはいないはず。

また、原作では後半で
ピー助の影が薄くなってしまったり、
スネ夫がまるでロクなことを
していなかったりしたので
そこがフォローされていたのは
やっぱり正解だったと思います。
子供心に納得いってなかったですもん。

「大長編ドラえもん」シリーズは
映画のための書き下ろし原稿なのに、
月刊誌連載に合わせて行き当たりばったりで
話が書かれているもんですから、
ムリのある展開も多いんですよね。
来年以降、そのへんがどうクリアされているのかが
見ものかも知れません。

来年もリメイクになるかは明言されてないんですけどね。
もし題材が『のび太の宇宙開拓史』だったら、
以前の映画版ではカットされてしまっていた
ギラーミンとの決闘は絶対入れて欲しいところ。


あーもう、なんだかマニアックですんませんでした。
こんなんだからパパになれないんだわな。


※原作ではプテラノドン。
 実際には峡谷に生息しない、獣肉を食べないなどの学説から
 変更になったらしいです。