福岡・車転落3人死亡 飲酒、追突の市職員逮捕 (産経新聞) - goo ニュース
私事を含め、他にも感想を書きたいニュースがいろいろあったこの週末だが、
やはりこのニュースには胸のつぶれる思いだった。
かわいい盛りの子どもを、理不尽な事故でいきなり3人とも奪われてしまう
なんて…両親の悲しみはいかばかりだろう。
ずっと若い頃…私はなぜかある日突然、
「人の痛みが自分のことのように感じられる、やさしい人になろう」
と決心した。
そして実際にそんな人を目指してきたつもりだった。
しかし、今は思う。私はなんと傲慢だったことか…と。
少し前にドラマ「ER」の中で、
ノア・ワイリー演ずるDr.ジョン・カーターが、死産した恋人に
付き添うシーンを見たときに、あらためてそれを身にしみて感じた。
もちろん死産した本人の悲しみは察するに余りある。
(流産でもあれほど悲しかったのだから筆舌に尽くしがたいだろう…)
しかし私を泣かせたのは、寄り添って涙を流し続けるカーター医師の
表情だった。
もちろんわが子を失ったことは、母親同様に悲しいと思う。
しかし、彼の表情は
「愛するものがこんなにも嘆き苦しんでいるときに、何もしてあげられない」
という苦しみを、痛いほどに伝えていた。
「人は、他人の悲しみを本当の意味で同じように感じたり、
減らしてあげたりすることはできない」
という厳然たる事実…
これに向き合うほうが死産の悲しみよりましだとも、誰にも言えないだろう…彼の悲しみもまた、誰とも分かち合えないものだから。
我が子三人を失った親の悲しみを、自分のことのように感じようとする
(そうできると思う)なんて、おこがましいにも程がある。
私には、その悲しみが文字通り「想像を絶する」ものであることに
愕然とするしかない。
安易に「他人の気持ちになって」なんて“他人事”なセリフは、誰にも
言えないだろう。
こんなときは愛だの思いやりだのでさえ無力に思える。
もしかしたら、こんなときこそ「宗教」の出番かもしれない。
彼らに笑顔が戻る日が一日も早く訪れることを、ただただ祈るだけだ。…
私事を含め、他にも感想を書きたいニュースがいろいろあったこの週末だが、
やはりこのニュースには胸のつぶれる思いだった。
かわいい盛りの子どもを、理不尽な事故でいきなり3人とも奪われてしまう
なんて…両親の悲しみはいかばかりだろう。
ずっと若い頃…私はなぜかある日突然、
「人の痛みが自分のことのように感じられる、やさしい人になろう」
と決心した。
そして実際にそんな人を目指してきたつもりだった。
しかし、今は思う。私はなんと傲慢だったことか…と。
少し前にドラマ「ER」の中で、
ノア・ワイリー演ずるDr.ジョン・カーターが、死産した恋人に
付き添うシーンを見たときに、あらためてそれを身にしみて感じた。
もちろん死産した本人の悲しみは察するに余りある。
(流産でもあれほど悲しかったのだから筆舌に尽くしがたいだろう…)
しかし私を泣かせたのは、寄り添って涙を流し続けるカーター医師の
表情だった。
もちろんわが子を失ったことは、母親同様に悲しいと思う。
しかし、彼の表情は
「愛するものがこんなにも嘆き苦しんでいるときに、何もしてあげられない」
という苦しみを、痛いほどに伝えていた。
「人は、他人の悲しみを本当の意味で同じように感じたり、
減らしてあげたりすることはできない」
という厳然たる事実…
これに向き合うほうが死産の悲しみよりましだとも、誰にも言えないだろう…彼の悲しみもまた、誰とも分かち合えないものだから。
我が子三人を失った親の悲しみを、自分のことのように感じようとする
(そうできると思う)なんて、おこがましいにも程がある。
私には、その悲しみが文字通り「想像を絶する」ものであることに
愕然とするしかない。
安易に「他人の気持ちになって」なんて“他人事”なセリフは、誰にも
言えないだろう。
こんなときは愛だの思いやりだのでさえ無力に思える。
もしかしたら、こんなときこそ「宗教」の出番かもしれない。
彼らに笑顔が戻る日が一日も早く訪れることを、ただただ祈るだけだ。…