日々思うこと

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何のための署名活動?

2006-08-29 | 今日の出来事。(社会編)

全日本民医連というところが「看護師を増やしてください」と国会に訴える署名活動をしているようですが…
思わず浮かんだ素朴な疑問。

看護師になるには国家試験に合格しなければならない。
そして試験の合格者を増やすためには、単純に考えて

a.試験を簡単にして合格者を増やす。(点数による選抜の場合)
b.試験はそのままに、合格者枠を広げる。(人数枠による選抜の場合)

の、いずれかの選択肢しかないはず。
(肝心の看護師試験がどんな選抜法を採っているのかは知らないのですが^^;スイマセン…m(_ _)m)

つまり、看護師の人数を増やす以上は、
ある程度の質の低下には甘んじなければならない、っていうことだよね?
そのへんの対策は何か考えているのでしょうか??
「数が増えればいい」ってものじゃないと思うんだけど…

それとも
「看護師がすぐに辞めないようにしてくれ」と言いたいのか?
で、国にどうしてほしいと?

もちろん、国にできることはいろいろあるでしょう。
法律で、病院に職場環境の更なる整備を義務付けたり
(その代わり病院の数が減ることは免れないでしょうね…)
その気になれば「看護師は最低5年は辞めるべからず」?!などと
定めることもできます。
(看護師の志願者数はますます減るでしょうね…その結果
ますます質の低下を招くことに…)

さあどうしましょう?

要するにどこをどう改革すべきだと
考えているのかがサッパリ見えないんですよね。
改革のやり方は国が考えろ、ですか?
その結果が悪ければまた文句を言いそうな気が…


この団体、トップページに医療とはおよそ関係のない政治的イデオロギーの強い主張を並べているところを見ると、「普通の」団体ではないと見てよさそうだな…

☆今日のギモン☆
具体的な提案を掲げていない署名運動に何の意味があるの?
たとえ主旨は賛同できるものでも、署名したところで大した成果は
期待できないのは明らかでしょう。