私には
「このとき自分の体に異変が起きた」
とほぼ断言できる時期があります。
そのときのことを書こうと思います。
2年前の7月
学校で生徒間の大きな事件が起きてしまい、
私は少なからぬショックを受けていました。しかしそのときはまだ、はっきりとは心身に異常を感じていませんでした。
事件の数日後に、
たまたま教育委員の研修会(さいたま市)が予定されており、
所沢市からは私一人が参加申込をしていました。
第一部は講演会。
第二部はテーマ毎に分かれての分科会。
そして申込み時(数ヶ月前)に私が選択した分科会のテーマは、たまたま
「いじめ問題について」でした。
分科会では
6〜8市町村の教育委員がグループになって討論をします。
センセーショナルに報道されている当該事件について、他市町村教委が話題にしないということは考えづらく、
かといって、全く触れずに話し合うのも不自然です。
これまでは学びの場として楽しみでしかなかった研修会が、大変気の重い場になってしまいました。
いや!どんなに気が重くても、針の筵でも
せめてこのくらいで少しでも役に立つ存在にならなくては…!
当事者や現場の先生方に比べたら、私の辛さなんて…!
そう心を奮い立たせて会場へ向かったのですが
どうしたことか、
道中どんどん具合が悪くなっていきました。
強烈な悪寒とだるさ、姿勢を保つのも辛い。
第一部までなんとか耐えましたがどうにもしんどすぎて我慢できず、直後に願い出て退出しました。
帰途〜自宅まで、ずっと自分を責めていました。
なんと都合よく自己防衛本能が働くのか、私という人間は!
何の役にも立たない、こんな本能なんて要らない!!
気がつけば嗚咽するほど泣いていました。
帰宅後、熱を測ったら38度を超えており、みるみるうちに40度近くに…
「ああ、(具合が悪いと思ったのは)気のせいではなかったのか…」と、回らない頭で体温計をぼーっと眺めていました。※
さらに回復しきっていない数日後、
まるで追い討ちをかけるように
合唱の先生が突然にこの世を去ってしまわれ、私は決定的と言っていいダメージを受けてしまいました。
以来、
眠れない・悪夢を見る・食欲がない・わけもなく泣く、等
辛い時期が3〜4ヶ月続きました。
足元がいつもフワフワしている感じがあり、自分がここにいるという実感が薄い。
どこか遠くに行きたい。
果てはこの世からいなくなりたい。
実はこのとき、
私の体の中で何かが起きていても不思議はないなという実感があり、果たしてその通り半年後にガンの診断が下りました。
決して
「私だって辛かったんですー!」的なことを主張したくて、これを記しているわけではありません。
自己否定に陥る罠は、思いもかけないところに潜んでいるということ、
そしてそれは想像以上にダメージを与えるものだということ、
そんなことが伝われば…と思っています。
どんなときでも、どうか自分を責めすぎないように…
※ちなみに
このときの診断の結果は、なんと「手足口病」でした。
子供の病気だと思っていたのに(笑)
水ぼうそうなどにしてもそうですが、大人がかかるとしんどいというのは本当でした。
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