日々思うこと

日常と、
日常につながるもの。

op.28 抗がん剤4回目(第1クール最終回)終了

2020-07-28 | 闘病記に名を借りた自分語り
前回同様、何事もなく終了...と思ったら、今回は点滴中からちょっと吐き気が...
病院に向かうときは、これで一区切りだ♪と、どちらかというと気分はよかったんですが、やはり手術は必要になりそうだとドクターからお聞きして、ちょっと気分が落ちてしまいました。そのせいかも?(笑)
まあ、なるようにしかならないと腹をくくって、目の前のことを一つずつこなしていくしかないですね。

少しの中休みをおいて、8/25から第2クールが始まります。
第1クール同様、副作用少なめ&効果多め(笑)を期待しつつ、今日はゆっくり休みたいと思います。😊

op.27 終活

2020-07-18 | 闘病記に名を借りた自分語り
ちょうど息子の就活が区切りを迎えた頃から、自分の終活を考えるようになりました。

そんなオオゲサな~(笑)とか、
まだ早いでしょ~(笑)とか、
そんな滅相もない~(←「縁起でもない」と言いたかったらしい、娘の誤用w)とか、
いろいろご感想はあろうかと思いますが、
多くの人が人生の終わりを意識する病を得た今この時、それを考えられるようになるのは自然な成り行きなのだと感じています。

年明けに、
スタッフとして関わっている高齢者サークルで「七福神めぐり」のハイクをしました。
たまたまその行程で、疲れてしまったメンバーが一休みできる場所を提供してくれたのが、とある霊園でした。
社員さんたちの応対が本当に親切で優しくて、私はいたく感激しました。そして今、それを思い起こしています。

調べてみたところ、最近はさまざまなタイプの埋葬・供養法があるのですね。
中でも私が惹かれたのは「樹木葬」。
バラの木の下に眠れるなんて素敵ではありませんか😍
夫の墓に入るという縛りがなく(諸事情ありまして笑)より自由な形を望んでいる私としては、選択肢が豊富なのは有難いことです。

ガンが日に日に大きくなっていくのが感じられた時期、
検査、検査で先が見えなかった時期、
毛髪の始末で気が狂いそうだった時期、
苦しいときは幾度かありましたが(そしてこれからもあるかと覚悟していますが)
終活と向き合い始めてからのほうが気持ちに落ち着きが得られるようになった気がします。
おかしな話ですよね。(笑)

何にしても、あの長閑で楽しかった冬の一日のことを思うと、幸せな気分に浸れるのです。

op.26 嬉しかった一言

2020-07-12 | 闘病記に名を借りた自分語り
私は「対女性」の付き合いにおいて慎重な一面があります。
その理由は、こう言っては語弊があるかもしれませんが
世間的に見れば自分が(女性として)「恵まれている」と自認しているから、かもしれません。
結婚もできて、子供にも恵まれ、
良いことも悪いこともありましたが、それらひっくるめて「いろいろな経験ができている」ことを、心から有難く幸せに感じています。

一方、
そのような女性について、やっかみや妬みのようなものとともに語られる場面を、しばしば目にしてきました。
(時にそれは「弱者への目線が足りない!」という文脈上で語られます。)
そんなわけで私は、余程気心の知れている間柄でない限り、女子トークでは慎重に距離を取るようになってしまいました。
(私生活がよく分からない人や、政治的主張の激しい人に対しては特に。)
どちらかと言うと男性相手に、共有しようがない話題について(笑)話すほうが気楽だったりします。

しかしここに来て、
おそらく女性にしか分からない苦しみを、「女性と」分かち合える幸せを感じることが増えました。

たとえば髪(脱毛)のこと。

脱毛が始まる直前に、かぶり心地が良くてしゃれたキャップを妹が送ってくれたのは有難かったです。
(いずれ必要になることが分かっていても、贈るとなると余程親しくない限り恐らく躊躇してしまう類いのプレゼントではないでしょうか。)

また、化学療法を担当してくださっているドクター(女性)から、
「ウィッグ、自然でいい感じじゃないですか~❤️そんな感じの髪型でしたよね、前から?」と言われたときは、本当に嬉しかったです。
化学療法初日に担当していただいたときに、悩み・苦しみのようなものをちょっと吐露してしまった、その先生だったのですが、私の心身の経緯を分かってくださる方だからこその嬉しい誉め言葉に、とてつもない幸せを感じました。

治療方針全般についてお世話になっている主治医の先生(男性)は、本当に素敵な良い方なのですが、脱毛については「また生えて来ますから大丈夫ですよ」としか言われたことがなかったので...
(いや、もちろんそれ以上何かを言ってくれというのではないのです。
女性の髪についての悩み苦しみを、真の意味で男性と共有できるとは思わないので。)

とりあえず、「また生えて来る」ココが男性にとっては重要なのだな...ということが、よく分かりました。(笑)

op.25 最近の私

2020-07-10 | 闘病記に名を借りた自分語り
そんなわけで、最近の私は
必要最小限の仕事の他は、眠気に任せてダラダラしています。
なぜか恋愛小説をひたすら読みふけったり(笑)
ピアノを弾いたり。
コロナのこともあるので、出歩く時間・場所は極力減らしています。

生まれて初めて(たぶん)「ぬいぐるみ🐶」を買いました!
これがまた可愛くて😍
ちなみに名前は「ワンコ」←まんまやん!笑

ダンナの仕事上がりに合わせてご飯を炊いたり
ちょっと凝った料理を作ったり
新しいスーパーが出来たときは出来合いのお総菜なども試してみたり。
自分にこんな一面があったとは...
それとも、これが本当の私?(笑)

タバコのにおいのするライブハウスや、ワインなど
かつて親しんでいたものたちから離れてしまったのは寂しいけれど、
ある意味新鮮な毎日です。

op.24 抗がん剤3回目投与終了

2020-07-07 | 闘病記に名を借りた自分語り
だんだんパターンが分かってきました。

抗がん剤投与後
一週目...
味覚が変。たまにむかつきはあるけれど(怒ってるという意味ではありません笑)吐くまでには至らず。
だるくて眠い。眠気のピークは、二日後のジーラスタ(白血球数を増やす薬)投与後数日間。
たまに手足にしびれ。しかし日常生活にはほとんど支障なし。
不思議と精神状態は良い。よく寝るせいか?

二週目...
味覚異常はほぼ解消。しかし眠れないときがある。結構辛い。
白血球数が低い時期なので人との接触を減らさざるを得ない。それがまた辛い。

三週目...
「かまってちゃん」になる。(笑)
被害者?は家族(≧▽≦)
出歩けるのは今!とばかりに、家族を食事に誘ったり、どうでもいい用事でLINEしたり...
しかし次の抗がん剤投与が近づくにつれて気分が沈むのはどうしようもない...

困ったときに助けてくださるのは、やはり信頼するドクターです。
抗がん剤がちゃんと効いているということを折りに触れて伝えてくださるので、勇気づけられます。
副作用が軽いことについては驚かれました。(笑)
私は本当に幸運だと思います。

op.23 長期戦の落とし穴

2020-07-04 | 闘病記に名を借りた自分語り

自分がガンだと知ったこと、それ自体について嘆き悲しむということはほとんどなかった私ですが、だからといって毎日を迷いなく過ごしているということはありません。

友人たちが賑やかに楽しんでいる姿を心から嬉しく思い、「そうよ、人生楽しめるときは目一杯楽しんで❣️」と心から幸せに思っていたはずが、ある日

そこに自分はいない、

今後加われるかどうかも分からない、

ひょっとしたらもう二度と...

などと考えてしまい、寂しさと悔しさにとらわれて涙が出ました。

でも、思い直しました。

あまり綺麗なたとえではありませんが(笑)

たとえばお腹の調子にしても、お腹を壊したり便秘に悩んだりするように、「いつも変わらない」ということはありません。

同様に、心の調子も良いときと悪いときがあるのですね。

長期にわたる闘いではそこまで考慮に入れて、一喜一憂しすぎずに過ごすことが大切なのだと思いました。

短期戦と長期戦とでは、戦略も心構えも違うのですね。

とはいえ、いつもなら気にならないことが心をキリキリと締め付けるというのは、自己嫌悪を伴ってなかなか辛いものです。

どうも眠れないときにはそのような状態に陥りやすいようです。今後は気をつけていたいと思います。


op.22 後悔とは違う何か

2020-07-01 | 闘病記に名を借りた自分語り

「芸大は無理だけど、武蔵野音大あたりなら大丈夫ですよ」
ずっと昔言われたことをふいに思い出す。

ピアノは大嫌いだったのに
もし行っていたら...なんて今なぜ思うのかな?
つい先日は、「私は今この場所に至るまで、一つも道の選択を間違えなかったんだな」と感慨に浸っていたのに。

合唱、バドミントン、飲みと
趣味がことごとく封じられ(笑)
残ったのは意外にもピアノ、そして一人のドライブ。
行政道路をあてもなく走っていたら、カーナビに「バッハザール」と見えたので、思わずハンドルを左に切る。
でも車を停めて感慨にふけるほどでもなく、緑に囲まれた赤レンガ造の建物を遠目に一瞥しながら通りすぎる。
こんなことをして、一体何の意味があるんだろう...?と笑いそうになりながら。

もしも、そちらのほうに行っていたとしても、今頃「一つも道を間違えなかった」と感慨に浸っていることを祈りたい。今の私のように。