愛知の史跡めぐり

愛知県の史跡を巡り、その記録を掲載します。

国吉城ふもとの居館 福井県美浜町

2019年07月03日 04時55分17秒 | 福井県
さて6月30日(日)は、天気予報でほとんどが雨100%でした。ところが、奇跡的に午前中は雨が降りませんでした。10時から始めることができました。

見学会のはじめの集まり 中央の黄色のTシャツの人が萩原さん、右の兜をかぶった人が当館館長の大野さん

ハンゲショウ
遺構を見る前にいきなり半夏生(ハンゲショウ)という植物がこの歴史館のまわりに自生していることが紹介され、館長の資料館愛というか、国吉城愛というか、感動しました。


資料館の周囲に自生しているハンゲショウ

ハンゲショウとは、季節を表す言葉で、夏至から数えて11日目の頃を言うようです。また植物の名前でもあり、ドクダミ科の植物で、このころに花を咲かせるので「ハンゲショウ」という、あるいは葉の表面だけが白くなることから「半化粧」という説もあるそうです。全く知りませんでした。


国吉城石垣探訪地図 国吉城の概要図です

国吉城は粟屋期、豊臣期、徳川期の三つに分かれる
そのハンゲショウの群生地のすぐ上がふもとの居館跡になります。ここで、国吉城の基本的な歴史を教えていただきました。
弘治2年(1556)から天正11年(1583)までは、国吉城を本格的に構えた粟屋越中守勝久が居住していた時期です。
天正11年(1583)から慶長5年(1600)までは木村常陸介定光をはじめとする豊臣の家臣が居住した時期。
慶長5年(1600)から寛永11年(1634)まで主に京極家が小浜に入り、城代として多賀越中守良利が居住した時期

に分けられるそうです。


ふもとの居館跡南の石垣

それを踏まえてふもとの居館跡の石垣を見ると、雰囲気が違うことが分かります。写真の右側は石がやや小さいです。それに比べて左側は大きいです。積み方も左に比べ右は、しっかりと積まれているように見えます。
大野館長の話では、左側は豊臣家臣の木村氏によるもの、右側は、江戸期の京極高次の時代のものではないかとのことでした。

冒頭で、萩原さんが強調されていましたが、城は一度にすべて造ってもうおしまいというものではなく、時代の移り変わりで、改修されていくものということでした。なので、国吉城には石垣がありますが、一時期に誰かが造ったということではないそうです。

参考 1回目の国吉城見学記録2017年8月

今回の特別講師 萩原さちこさん

2019年07月02日 05時33分39秒 | 福井県
さて、今回は第1回ということでしたが、テレビなどでおなじみの萩原さちこさんという方がわざわざ国吉城まで来て、案内をしてくれるというので、楽しみでした。

萩原さちこさん(ブログ「城メグリスト」より)

萩原さちこさんのブログを見つけました。 「城メグリスト」 https://46meg.com/ 
メグリストというのは巡る人というのをしゃれていっているのかなと思います。
そのブログで、自身のプロフィールを以下のように紹介しています。

城郭ライター、編集者。
小学2年生で城に魅せられる。日本人の知恵、文化、伝統、美意識、歴史のすべてが詰まった日本の宝に虜になり、城めぐりがライフワークに。

印刷会社、出版社、制作会社、広告代理店等の勤務を経て独立。
現在はフリーライターとして執筆業を中心に、テレビ・ラジオなどのメディア出演、イベント出演、講演、講座など行う。
(著書省略)
東京都足立区生まれ。青山学院大学卒。
公益財団法人日本城郭協会理事・学術委員会学術委員。
お城の魅力をわかりやすく楽しく伝える、がモットー。

【あいさつ文】
お城をめぐるたび、その奥深さに驚きます。
それだけ魅力たっぷりのものなのだから、 いろんな見方があって、その人なりの楽しみ方があっていいと思うのです。
「難しい」「マニアック」という先入観の壁をなくして、もっとお城を身近な存在にしたい。
今お城に興味がない方も、楽しみ方がわからない方も、気軽に、自由に、お城歩きをして欲しい。
そして、日本の宝である城を後世に残し、地域活性化につなげるお手伝いがしたい。
そんな思いでお仕事をしています。


国吉城10周年イベント 福井県美浜町

2019年07月01日 06時41分01秒 | 福井県
福井県の「若狭国吉城歴史資料館」では、「開館10周年記念講座『みはま郷育プログラム国吉城歴史講座』」というのを企画しています。全部で6回あって、以下のような内容です。

第1回 6月30日(日)「山城を楽しもう!萩原さちこさんと歩く国吉城址」特別講師:城郭ライター 萩原さちこさん
第2回 7月28日(日)「粟屋勝久の主君・若狭武田家の文化と力~本家の正当性~」講師:一乗谷朝倉氏遺跡資料館学芸員 有馬香織さん
第3回 8月25日(日)「粟屋氏の盟友・逸見氏と若狭武田氏」講師:高浜町郷土資料館学芸員 寺下千代美さん
第4回 9月29日(日)「戦国の越前国敦賀・金ヶ崎の退き口を読む」講師:敦賀市立博物館学芸員 坂東佳子さん
第5回 10月中旬 「古里をのろしでつなごうin国吉城」講師:若狭国吉城資料館館長 大野康弘さん 日程は分かり次第発表
第6回 11月17日(日)「立地で楽しむ戦国の城、若狭の城」講師:萩原さちこさん


特に宣伝するつもりではありませんが、参加したい方は、以下に連絡してください。
若狭国吉城歴史資料館
910-1132 福井県三方郡美浜町佐柿25-2 電話0770-32-0050