愛知の史跡めぐり

愛知県の史跡を巡り、その記録を掲載します。

無量寿寺その2(ひともとすすき) 知立市

2013年03月16日 06時19分56秒 | 知立市
 無量寿寺には、「ひともとすすき」というのがあります。「ひともとすすき」とは、カヤツリグサ科の草で、カヤツリグサ科の中では、最大のものだそうです。いわゆるススキは、イネ科なので、ちょっと仲間が違うようです。
 この「ひともとすすき」に、縁結びのいわれがあるようです。このススキの葉を片手で結ぶと、願い事がかなえられるという言い伝えがあるそうです。
 案内板には、以下のように説明してありました。
 

 謡曲「筒井筒」の故事にならって植えられたと伝えられている。
  八橋の一もとすすき穂にいでて
  はるばる来ぬる人まねくらん
 と「三河名勝図会」にはあります。
 このすすきの葉を片手で結ぶと願い事がかなえられるといふ言い伝えから、縁結びのすすきと言われている。

「筒井筒」とは、元の話は伊勢物語23段のお話で、井戸の周りでいつも遊んでいた幼馴染の男女が夫婦になったが、男の方が別の女のところに行くようになってしまった。しかし、女は男を恨むこともなく男の心配ばかりをしていることが男に分かり、それからは別の女のところに行かなくなったというお話しです。

この伊勢物語をモチーフに能の演目としたのが、「井筒」です。「井筒」の演じられている写真を見ると、小道具として、井戸があり、その井戸に「ひともとすすき」らしい草がつけられています。このことから、ひともとすすきが、縁結びのススキといわれるようになったのではないかと思います。
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