ある友人が、雨の日に、『今日の私の心境は「雨にも負けず、風にも負けず」です。』 と書いて、メールを送ってくれました。「そうか！」と思いながらも、彼女はこうやって、「自分を叱咤激励しているんだ。大変だなぁ…」と私は、密かに大きな溜息をついていました。雨降りの空を見上げた時、外出する用事がある時は、チョッと憂鬱な気分に襲われたりはするものの、しっとりとした雨の音に何か気分が癒されるような空気も同時に感じてしまう私なので、私なら、さしずめ、「雨の日も風の日も、焦らず・急がず・たゆまず・怠らず…」というようなフレーズが浮かんでくるでしょうか…。どんなにゆっくりな遅々とした歩みでも、歩きを止めない限り、歩数は、思いがけないほど嵩んでいくものです。ウサギは自分の力を過信しますが、元々が亀だから、とにかく歩くしかないことだけは骨の髄まで承知し尽しています。
