
ずっとずっと長いこと自己完結的に(?)生きてきた私でした。以前に職場の先輩から、「逃げても逃げても、あなたがいいと言って、関わりを切らないでいてくれる人が出てくれば、あなたも変わることが出来るかもしれないわね…」と言われたことがあります。自分から、人を避けてきたつもりは一切なかったのですが、殻があるとか人を寄せ付けないとか言われてしまうことが多かったようです。今から思うとやはり人が怖かったのかもしれません。傷つきたくはなかったのでしょう。今でも、相変わらず、傷つきたくはないという気持ちが強いので、なかなか勇敢な行動には出られませんが、恐る恐る近寄ってみれば、反応を返してくれる人に出会えたおかげで、少しずつ自己完結的ではなくなってきているようです。S先生(中国の女医さん)との出会いは、私が自分の古い殻を破る試みの触媒というか起爆剤のような役割を果たしてくれるものでした。知的な人物ではあるのですが、中国の人は(というか、その方は)日本人とは違って、とてもエモーショナルなのに冷静でもあって分かりやすいのです。思い込んだら、その意思を押し通す一途さは生半可なものではありませんが、他人に対しては、ほどほどの厳しさはあるものの、総じて包容力があり寛大でもあるのです。策略的なところがないので、こちらが疑心暗鬼にならずに済むので、そうした傾向にもとても助けられています。何事に対してもぶれない態度…これが最も素晴らしい点です。人として向き合ってくれるBlissさんとS先生のおかげで、私は生きた人間としてのコミュニケーションを、やっと人並みにやり取りすることが出来るようになっています。とても有難いことだと思っています。

感謝!