年齢を超越させる因子 2005年12月23日 | 日々の泡 朝日新聞の紙上に目にとまった特集記事がありました。あるフォーラムを通して分かったことなのだそうですが、実年齢を超越して輝いている人には「想像(イマジネーション)」と「創造(クリエーション)」の力が備わっていたのだそうです。ある年齢を過ぎたら「自分の責任で自由に生きていいんじゃあないか!」という姿勢を持っている人…ということになるのでしょうか。人生の後半は下り坂と捉えるのが通常の考え方です。事実、現象的には、その通りでもあります。五木寛之さんなどは、この【下り坂】の自覚をしっかり持つことの重要性を説いています。五木さんは、無力であることや朽ちていくことなど、一般的には、否定的な意味合いだけを持つ言葉を否定的で絶望的だけではない概念へと変換して、私たちに示してくれています。でも、すべてが下り坂ばかりとは限りません。単なる語呂合わせに過ぎないかもしれませんが、【成熟への上り坂】を歩んでいく時節であることには間違いないと思います。 …ことさら頑張ろうとしなくても、自然体でいて、そのままで、ありのままの自分の持ち味を隈なく発揮しながら、自分のために生きることが周りの人の力にもにもなりうるような存在。優しくて穏やかで、人と自分を比較したり、人と争ったりするようなことなことには興味も関心もないし、人との関わりを通して、幸せをシェアすることを実践している小さな宇宙。 これが、今のところの、成熟した人間像に対する私のイメージです。「君子の交わりは水の如し」と言います。成熟した人間の関わりのあり方は情熱を秘めながらも表面上はきっと淡々としたものなのでしょう!