ランチに選んだ店は、アジアの料理の店でヴィルジニも時々食べに来る事があるという店だった。
彼女はタイ料理を選んでいた。私は普通なら日本料理を選ぶことはないのだが、お腹にやさしいだろうと、お寿司を選んだ。
フランスで食べた事があるお寿司は、友人たちと行った同じようなアジア料理や中華系のビュッフェスタイルの中での一品として、またスーパーで売られているものや、空港でだが、今まで食べたことがある中では、一番お寿司らしかった。もちろん日本人が作ったものではない。
何よりお店の人の接客もよかった。
このお店はビジネスマンたちも多く訪れていて、その様子がうかがえるのも興味深かった。
さてお腹が膨れて、ちょうどこの建物の向かいにも大型の複合商業施設があって、そこへ向かって歩くことになった。
そこでは海の景色も楽しめるそうだ。
その中にはユニクロもあった。
ニースと言い、マルセイユと言い、ユニクロもフランスの主要都市に進出していて、なかなかの人気店だそうだ。
パリに本店がある「ダロワイヨ」という日本にもあるサロンドテがあった。
ヴィルジニは「ここは おばあちゃんが好きで、彼女が来たらよく来るのよ」と言ったが、お腹が膨れていたので、しばらく歩いたのち、おばあちゃんを思い出しながら、その店でお茶を飲むことにした。
カフェではなく、サロンドテの紅茶はおいしい。彼女は食べなかったが、私たちはケーキも注文した。
このダロワイヨは、「オペラ」というケーキ発祥の店だったので、それを注文するべきだったと、店を出た後で気づいたが、すでに遅し。
この店の女性の店員さんは愛想がよかったが、ヴィルジニ曰く「最近、唇を厚くする子が増えているんだけど、私は好きじゃないわ」と。つまりソフィアローレン風に(彼女よりもっと厚い?)見えなくもないが、あまり美しいとはお世辞にも言えないものだった。
そして、ミッシェルさんが迎えに来てくれる駅まで、地下鉄で移動する。
マルセイユでも地下鉄に乗った事があるが、今回の駅では、地下鉄の改札をくぐったところに、警官の駐在所があった。これを安心だとみるか、危険だからなのかはわからないが、
ヴィルジニが一緒にいるせいか、パリの地下鉄より安心な気がしないでもなかった。
いつもヴィルジニは仕事を終えるとこのように地下鉄で移動し、サッカー競技場のある駅前で降りて、お迎えの車で帰宅するということだ。
しばらくするとミッシェルさんの車がやってきた。
帰宅した後は、またエンマを迎えに行き、買い物をして、戻ってきた。
体調もすっかり良くなった。
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