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フランス人交友記録

フランス人との交流を通して感じたことを書いています。

勝手に独立して、王様もいる「セルボが公国」

2024-07-14 08:14:12 | 2024年の旅

 

 

 さてこのセルボガ村なのだが、実はイタリアから独立宣言して王様も今は2代目であるらしい。

 村の各家には「セルボガ公国」の旗が翻っている。バス停近くには初代公国王の胸像もある。敵(?)が攻めてきたときの備えとしてちゃんと大砲も1門置いてあった。

 現在の王様は、なんとこの前に書いたウサギの料理を出すレストランを経営している。

 

 イタリアから独立したといっても税金はちゃんとイタリアに収めていて、いわば勝手に独立したといっているだけなのだ。しかしこのことが有名になり、この山奥の村に大勢の観光客が来るようになった。

 

 村は古い歴史があるようで迷路のような道をあちこち歩いたが、そんなに大きくはなく、全部を歩き回るのに時間はかからない。バス停の反対側からピクニックの人たちが杖をついて歩いて登ってきたのにも出会った。その人たちもこの「公国」の面白さに惹かれてやってきたのだ。

 もしこの独立宣言がなかったら、ただの山の上の古い村に過ぎなかったわけだ。

 実は、当初、ボルディゲーラ1泊、この村で一泊する予定だった。この村にはアグリツーリズモ(農家滞在)ができる宿があり、食事もついて、かなり魅力的だったからだ。以前ナポリの南の海沿いで経験した事があり、なかなかいい感触を持っていることもあった。

 

 しかし、地図で見ると、村の近くとは言え、車でないとちょっと行きにくい、人通りが少なそうな小道を歩かないといけないようで、無理だと判断した。その後、ボルディゲーラに2泊に変更したせいで、宿探しに困難を極めることになったのだった。(出発間近でもあって)

 

でも、結局日帰りで行くことにしたのだが、来れてよかったと思った。

 

 さてようやくバスに間に合って乗ったが、運転手が若い女の人と喋りだし。話に夢中になりジェスチャーを交えて話すものだから、ハンドルから両手を話すことがあるのが気になって仕方がなかった。若い女の人も運転手に「あんたはきれいだ」などとおだてられ気分が乗っているらしい。

 

 ようやく途中で年配の女性たちが乗り込んできたので、この女性もおしゃべりを止め、座席に座った。そして運転手は元のまじめな運転手に戻り、ほっとした。


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