箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

ふつうの一日

2017年05月15日 20時08分33秒 | 教育・子育てあれこれ



昼休みに、外でボールを使い、遊ぶ生徒。

30年来、この昼休みの情景は変わりません。

変わった点といえば、最近は男女でいっしょに楽しくバレーボールを使い、遊んでいる点でしょうか。

もっとも、いまの時代、男子・女子と分けて考える必要もないのかもしれません。

体の性と心の性が一致しない生徒もいるからです。

それにしても、2年前と比較して、昼休み時間を外で過ごす生徒が、かなり増えたように感じます。


もう一つの写真は、5月の「マイアニバーサリー」からです。

箕面の山に登り、眼下にパノラマのように広がる景色をみた。思わず、自分の心が晴れていったようすをうまくあらわしています。

自然の力は大きいと、あらためて思います。

学校での、ありきたりな、ふつうの生活を過ごせること、また自分の気持ちを素直に表現できる学校に価値を見出します。

教育者は、生徒を解放する

2017年05月14日 18時38分46秒 | 教育・子育てあれこれ

いい学校とは?

いい教育とは?

いい先生とは?


授業でいい先生とは、生徒の力を引き出してくれる人ではないかと思います。

そのような先生の授業では、生徒はその教科が好きになります。

私の娘は、中学時代に出会った理科の先生に、力を引き出してもらいました。

授業が面白く、学習するにつれ、また面白くなりました。理科の学習が好きになりました。

理科の成績が上がりました。

つまりいい先生とは、その生徒を解放してくれる人です。

生徒がいきいきと自由に、活気をもって、ちからを十分に発揮させてくれる人が、生徒にとってのほんとうの教育者であり、その教育者がいる学び舎が、生徒の学校です。


親の誠実な態度を子どもは知っている

2017年05月13日 17時09分21秒 | 教育・子育てあれこれ


本日は、授業参観とPTA総会、学年懇談会を行いました。

毎年感じることですが、三中校区は、お父さんやおじいさんといった男性の授業参観が多い傾向にあります。

わたしは、箕面市の中部の学校、東部の学校も勤めてきたのでわかるのですが、西部の三中校区は、じつに男性の保護者の参加が多いのです。

これだけ、教育に熱心で、アカデミックな地域性であるのだと、わたしはつねづね考えています。


PTA総会での最後に、わたしからごあいさつさせてもらいました。
ご紹介します。
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本日は、お忙しい中、PTA総会にご出席いただき、ありがとうございます。

また、総会ではすべての案件を慎重審議いただき、ありがとうございました。

さて、生徒のようすですが、授業参観で見ていただいた通りです。全体には、おおむね安定した状況で学校生活を過ごしています。

ところで、私は校長で着任して3年目ですが、一貫して思春期の子育てのコツについてブログ等で、ノウハウを発信してきています。それほど、思春期の子育ては、難しい面があるからです。

たしかに思春期の子どもへの対応は、ノウハウが必要です。

しかし、それ以上に大切なことがあるのも、また事実です。

そこで、雑誌『ヴァンサンカン』に書かれていた言葉をみなさんに紹介します。

優しいお母さんでいることは大切だけど、お母さんががんばっている姿を見せることも、すごく大切だと思う。」

そうなのです。どんな子育てノウハウよりも、お母さんが日々一生懸命、誠実に生きておられる姿から、子どもは学ぶのです。

美輪明宏(みわあきひろ)さんが「ヨイトマケノ唄」をつくるもとになったエピソードがあります。

少年の母親は脚に障害があり、工事現場で働いていました。よろけると、周囲から「やめちまえ」「ろくでなし」「迷惑なんだよ」などと罵声を浴びせられました。しかし、息子の前では胸を張り、大丈夫だという顔をしていました。

一方、少年は勉強やスポーツができず、ケンカも弱くていじめられていましたが、母に心配させたくないという理由で、いじめを母親にも内緒にしていました。

ところがある日、母親はとうとう、息子がいじめられていることに気がつきました。その時、母親は息子に、次のように語りました。

「喧嘩が強いなら、偉いんじゃなかとよ。
金持ちだから、偉いんじゃなかとよ。
勉強ができんでも、そういうのは 関係なかと。
一番偉かとはね、とにかく正直で、一生懸命働いて、正直に生きる。 それが一番偉かとよ。
だから、お前は偉かと」。


 お母さんが自分がこうして生きぬいてきたという生き方を、そのまま息子に伝えたのがこの言葉だったのです。

これほど、子どもの心に響く母親の言葉はないのではないでしょうか。

保護者の方は日々、忙しくお過ごしかと存じます。「なかなか、子どもにかまってやれなくて」とおっしゃる場合もあるでしょう。

それでも、私は、大丈夫だと思います。親御さんが誠実に正直に生きておられのですから、子どもはその姿からちゃんと学んでいくと確信しています。

親御さんだけでなく、学校の教職員も、誠実に正直に、一生懸命教職に勤しみたいという決意をもって、PTA総会のごあいさつとさせていただきます。

今日は、ありがとうございました。
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さて、学年懇談会にもたくさんご出席くださり、ありがとうございました。

3年生は、内容の一つが、6月6日〜8日の修学旅行の説明でした。

今回は、保護者の方への説明を、先生ではなく、修学旅行実行委員の生徒がしてくれました。写真三段のいちばん上の段が、3年学年懇談会のものです。

さすがに3年生です。三中が大事にする生徒による自主活動の一つとして、うれしく思いました。

120名程のお家の人に説明できるまで、生徒が成長していることを思うと、感慨ひとしおの気持ちになります。

学習の習慣とは

2017年05月12日 10時01分33秒 | 教育・子育てあれこれ


きょうの全校朝礼では、私から学習習慣について話をしました。
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〈H29(2017).5.12. 朝礼校長講話〉

「いやなことは、早く済ます」

あるラジオの番組で、中学生が子ども電話相談で質問します。それに対して、パーソナリティが答えるというコーナーがありました。

その中学生は言いました。

「うちのママは、毎日毎日、
朝は早く起きなさい。
よく手を洗いなさい。
よく勉強しなさい。
テレビをいつまでも見てはいけません。
夜は早く寝なさい。
と、うるさくて仕方ありません。ボクはどうしたらいいのでしょうか?」

回答者は言いました
「朝は早く起きなさい。
よく手を洗いなさい。
よく勉強しなさい。
テレビをいつまでも見てはいけません。
夜は早く寝なさい。
以上です。さよなら。」

この回答が、たいへん簡単明瞭でわかりやすいアドバイスだと、ラジオを聞いている人の間で評判になったそうです。

このやりとりは、やりたくないことで、悩んだり文句を言うヒマがあったら、「さっさとやってラクになりなさい」ということなのです。そして、少しでもやる気になったら、気が変わらないうちに、さっさととりかかってしまうのが得です。このようなことを、ラジオのエピソードが言っているのです。


さて、生徒のみなさん、あと5日したら中間テストです。みなさんは家庭に戻れば、「早く勉強しなさい」とか「よく勉強しなさい」と言われているのではないですか。

とくに1年生の人は、初めての大きな定期テストです。たくさんの試験範囲のまとまりを一つずつ復習しなければなりません。それが今までの小学校の学習と大きく違う点です。だから、とまどっている人もいるのではないですか。

家での学習をやりたくないと思う人がいるでしょう。これは2年生にとっても、3年生にとっても同様です。

そこで、最初の子ども電話相談の話に戻るわけです。やりたくないことがあるならば、さっさとやってラクになりましょう。

それを繰り返すうちに、身につくものがあります。それは、家庭学習の習慣なのです。
習慣になれば、イヤなもの、めんどうなものという感覚は消えていきます。

歯みがきという習慣を当てはめましょう。歯みがきは、最初はめんどうなものです。
でも、朝起きて、毎日歯みがきを繰り返すうちに当たり前になったでしょう。めんどうなものとは、思わないでしょう。
 また、歯みがきをして、「うん、これで虫歯が1本減ったわ」と「歯石がつかなくなるね、歯みがきって素晴らしいね。」
なんていちいち考えることもありません。深く考えることなく、朝に当たり前におこなう行為になっています。これを習慣と呼びます。

実際、私は3年生を42期生、43期生とみてきましたが、熱心に学習や授業に取り組むことがちゃんと習慣になっている学年でした。今年の3年生もそのような学年になります。

イヤなこと、めんどうなものが少しでもやる気になったら、気が変わらないうちに、
さっさととりかかりましょう。そのような三中生であってください。
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また、生徒会からは、三中の「いじめZERO」の取り組みについて、1年生には初めて、2・3年生にはあらためて、紹介しました。

また、昨年全校生徒で歌った「あの空」のビデオを見ました。

今後、各学年ごとにいじめ反対の取り組みが進んでいきます。

孤独になることは大切

2017年05月11日 17時41分26秒 | 教育・子育てあれこれ

わたしは、ときどき生徒に対して、「孤立」は好ましくないが、「孤独」になることはいいことであり、大切だと言います。

孤立は、周りとの人間関係をシャットアウトするので、将来社会に出たときに困るから好ましくないのです。

だから、学校は人間関係を学ぶ場でもあるののです。ら


一方、孤独になるということは、自分自身の中に入りこむ習慣をつくることです。

自身の中には入りこむことは、自分の不幸感や不幸な思い出までも消してくれるのです。

自分の人生です。大切なのは、自分の人生の主人公になることです。

ときどきでいいから、自分の心の中の余計なものを追い出し、自分と見つめ合う空間をつくります。

その空間に入り込むのです。部屋に閉じこもってもいい。散歩に出るのもいい。

自分の心が他者に占められているから、自分自身を見失ってしまいがちになるのです。

つまり、孤独になるということは、自分自身をとりもどすことに繋がっていくのです。

他者との関係のなかで、不幸を感じるし、不幸な思い出をひきずるのです。

中学生にとって、孤独になる機会と空間は、自分の人生をつくるうえで不可欠な習慣です。

考えは言葉にして意識される

2017年05月10日 17時26分26秒 | 教育・子育てあれこれ



地域の方からいただいたほうれん草をスケッチして、生徒一人ひとりがメッセージを書く「三中生の見つけた『美しい』」。

いま、1年生の作品が2階の渡りローカにはっています。

自分に対するメッセージと先輩に対するメッセージが、ほうれん草とともに書かれています。

一人ひとりが自分の願いや意志・決心を、言葉にして書いています。

はっきりと言葉にすることで、考えは意識されるようになります。

眼をみてもらう

2017年05月09日 14時47分10秒 | 教育・子育てあれこれ



午後から眼科検診がありました。

1年生全員と一部の2・3年生が受診しました。


いまは、衣替え移行期間であり、じつにさまざまな制服を着ています。

カッターシャツの生徒。

詰め襟の学生服の生徒。

冬服のセーラー服の生徒。

夏服のセーラー服の生徒。

夏服にカーディガンを羽織っている生徒。


さまざまな制服と並び、体の大きさもさまざまです。

1年生というよりは、小学生に見える生徒。

眼科医の先生よりはるかに小さい生徒。

眼科医の先生より大きい生徒。

この時期の生徒たちは、体格差が大きいのが特徴です。

3年生になると、この差は縮まってきます。



それにしても、礼儀正しい子が印象的でした。

受診前には「お願いします!」

受診後には「ありがとうございました!」

と、大きな声でお礼を言う子もいます。

たいへん心地よい声が、暗い保健室に響きました。

「あなたのため」には重荷になる

2017年05月08日 16時02分37秒 | 教育・子育てあれこれ


子どもが友だち関係でうまくいかず、悩んでいるとき、親は気になるものです。

そこで、親は学校に相談しようとします。

この場合、とくに中学生については、親は子どもに了承を得ておかなければなりません。

「なんで先生に言うたんよ!」とならないように配慮しなければなりません。

では具体的に・・・

M:「お母さんは、このことを学校の先生に話したほうがいいと思う」
「クラスの友だちのことだから、担任の先生に相談しようと思うんだけどいいかな?」

D:「学校で騒ぎになるし、おおげさにしんといて。だから、相談せんといて」

M:「じゃあ、どうしよう?」

D:「もうちょっと、がんばってみる」

M:「そう。そう思うなら、もうちょっとがんばってみなさい」

数日後・・・

M:「やっぱり、辛いのとちがうの?」
「あなた一人でかんばるより、先生にも言って、力を借りたらどうなの」
「そう、お母さんは思うよ」

D:「・・・・・」

M:「わが子が悩んでいるという問題は、 親の問題でもあるから、親の責任として、学校ヘ行って、先生に相談してくるね」

さて、この会話のポイントは、太字の部分です。
「あなたのため」と言わないのがいいのです。

「あなたのためだから・・・」で子どもは納得することもありますが、「あなたのためだから・・・」と言うと子どもが重荷に感じることが多々あります。そこで、あくまで親の責任を強調します。

この点が、思春期の子どもへの配慮の繊細さです。

そして、「お母さんは、いつもあなたを守るからね」を付け加えます。


親の責任として行動は起こす。
何かのときには、あなたの力になる。

このようにして、子どもを支えてくださればありがたく思います。



自分を開く

2017年05月05日 18時24分27秒 | 教育・子育てあれこれ

つんくさんは、東大阪市の出身で、近畿大学の卒業生です。

彼は東大阪市の歌もつくりました。

そして、かつてモーニング娘をプロデュースしました。

彼は、オーディションのとき面接で、「おでこ出して」と言うそうです。

言われてすぐできるか、できないか。それがひとつの選考基準になると言っています。

平気におでこを出せたりする子は、言われたことを素直にできる。どんどん成長する伸びしろを感じることができるのだそうです。

なるほどと感じます。



わたしが、中学生と接していて思うこと。

それは、自分を開くことができる、自分をさらけ出すことができる子は、自分に対する自信を持っている子です。

自分を隠さないから、まわりからの信頼を得やすいという側面もあります

開けっぴろげな人は、考えていることがすぐにわかります。安心感を与えます。


何か求むる心 海に放つ(尾崎放哉)

彼は種田山頭火と並ぶ自由律俳句の俳人です。心の中の思いをストレートに表した俳句がこれです。

複雑で難しいことか多い、このご時世。まっすぐに生きれたら、きっと楽だということを、この句から思います。

もちろん、みんながそうあるべきだと言うつもりはありません。自己開示が苦手な子も学校にはいます。

そんないろいろな子がいて、自分のことをわかってくれる仲間がいる。

だからこそ、クラスや学年が楽しいのではないかと思います。

映画は人生を変える

2017年05月04日 21時41分02秒 | 教育・子育てあれこれ


「結果は大事だけど、人に伝わるのは結果だけじゃない」

この言葉は、映画「3月のライオン 後編」の中のセリフです。

中学生の川本ひなたは、クラスで数人の女子生徒からいじめを受けているクラスメートの味方をしたことで、自らがいじめのターゲットにされてしまいます。

深刻ないじめに悩み、辛い、筆舌に尽くしがたい思いをするひなた。

そのひなたを助けようとするのが、映画の主人公であり、高校生棋士の桐山零でした。

桐山零はひなたのつらい気持ちに寄り添い、励まします。

ひなたに対するいじめは、クラスで別の事件がきっかけになり、解消したのですが、そのときに零は、自分は何もひなたの力になれなかったという気持ちを、自分の高校の先生に吐露します。

そのときに、その先生が言った言葉が、冒頭の「結果は大事だけど、人に伝わるのは結果だけじゃない」です。

いじめが解決したと聞いたとき、

零:「ごめん。何もできなくて。」

ひなた:「そんなことないわ。」

こんな会話を二人は交わしていました。


だから、高校の先生は零に言ったのでしょう。

たしかに、いじめの解決に直接的なかかわりができなかったという事実は、「結果」である。

しかし、君が心配して、助けたいという気持ちは、ひなたさんに伝わっているよ。



このように、映画には、観る人を励ましたり、生き方のヒントになる意味の深いセリフがときどき出てきます。


「3月のライオン 前編」には、こんな言葉がありました。

「差が縮まらないからといって、俺が努力しなくていいってことにはならない。」


ですから私は、朝礼などの機会で、映画を観た話やその中の印象的な言葉を、三中の子に紹介します。

なかには、同じ映画を観た子がいる場合もあります。

映画館で三中の子といっしょになり、学校で感想を言いあったこともあります。

学習や部活、習い事、学習塾などに忙しい日々を過ごしている三中生ですが、GW中など、機会があれば映画を観に行ってほしいと思います。


「残心」から思ったこと

2017年05月03日 13時42分54秒 | 教育・子育てあれこれ


今日は、剣道部の豊能春季大会。

豊中市武道館「ひびき」では、中学生の気合いの入った声が響いています。

箕面三中には、剣道部はありませんが、個人戦で出場する2年男子生徒がいます。

私が顧問がわりに応援に来ています。


それにしても、剣道の「一本」の判定は難しいです。

わたしからみれば、「決まった」と思っても、審判はとらない。

「えっ、あれが?」と思っても、三人の審判が一斉に「一本」の旗を上げます。

かりにバシッといい音で入ったとしても、狙いを定め意識して竹刀を打ち込んだものしか判定しないそうです。

たまたま決まったのはダメなそうです。

また、「残心」というものも判定材料になるそうな。

意識した状態を続け、相手からの攻撃を一瞬のうちに返すことができるように構えた状態が残心。

面とか胴が入っても、そのあと残心がなければ審判は判定しないそうです。

このように考えると、剣道も奥が深いと感じる次第です。

中学生にとっての部活では、そのスポーツや活動に関する、専門的な技能や技をある程度まできわめる力が求められる。

その「ある程度」に達するために、日々練習に励むのでしょう。

だからこそ、中学生の部活はやっても、見ても、楽しくおもしろい。

このように感じた一日でした。

高く泳ぐこいのぼり

2017年05月02日 18時16分12秒 | 教育・子育てあれこれ



5月になりました。

明日からGWの5連休になります。

恒例の「マイ・アニバーサリー」から、5月の作品を紹介します。

5月に寄せる、生徒たちの思いはさまざまですが、こいのぼりを取り上げ、メッセージにしている場合が多くあります。

私も子どもの頃には、自宅横でこいのぼりをあげました。

ところで、童謡の「こいのぼり」の歌詞、「いらかのなみと雲のなみ・・・」は、けっこう難解です。

「たちばなかおる 朝かぜに」は、意味もわからずうたっていました。

橘というのは、柑橘類のひとつだそうです。5月になると花をつけるそうです。

したがって、たちばなの花の香りたつ朝の風を受け、ゆうゆうとこいのぼりが泳いでいるさまを表している意味の歌詞のようです。

時代は変わっても、生活に根づく習慣は大切にしていきたいと思います。

三中 七つ角の井

2017年05月01日 10時35分31秒 | 教育・子育てあれこれ



三中には、「七つ角の井」という池があります。

体育館とグランドの間の通路に面した場所にあります。

この池は、もとは瀬川地区に古くからあった「七つ角の井」という井戸にちなみ、作られたものです。

昭和11年の「土地宝典」には、この「七つ角の井」がのっています。

その当時、三中の敷地は高井田と呼ばれており、水が豊富に湧き出す土地だったと聞いています。

昔、どんな日照りでも、田植えの頃になると、こんこんと湧き出す「七つ角の井」が、三中の敷地内にありました。

学校ができるということで、井戸がなくなることに心を痛めた人たちの願いで、せめてその名残を留めるということで、校舎、敷地のデザインに取り入れられました。

その池に、箕面三中の同窓会「ささゆり会」が、創立20周年記念として、噴水を取り付けました。(いまは、噴水は出ません。)

いまは、亀が二匹生きていて、春になると姿をあらわします。天気のいい日には、甲羅干しをしています。

昼休みの生徒たちの憩いの場として、40年以上の年月を過ぎても、存在しています。