箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

失敗から学ぶように導く

2017年05月27日 13時56分57秒 | 教育・子育てあれこれ


子どもと接していると、どうしても叱らなければならないことはあります。

しかし、いつまでも叱り続けるのは、逆効果になります。

ガミガミ叱られるのは、思春期の子はとくにいやがります。

人はだれでも間違いをするものです。間違いを避けれない事故も起こります。

こういうとき、頭ごなしにガミガミと叱りつけないようにします。

大切なのは、子どもが失敗から学べるように導くことが大人の役割です。

なぜこういう結果になったのかを理解させ、ちゃんと後始末ができるように考えさせ、導いていけばいいのです。


生徒が学校の物を壊してしまった。

「だから、気をつけなさいと言ったでしょう。

不注意なんだから。

ふだんの行動を見ていたら、いつかこんなことになるかもしれないと思っていたわ。

だいたい、いつもふざけすぎなんだから。

いったいどうするの?

こうしたら、こういうことになるとわかる年齢でしょう。

中学生でしょう。やる前に考えなさい。

怪我をしなかったのはよかったけど、弁償してもらうから・・・」

もし、こんなふうにガミガミ、しつこく言うと、たいていの子は、キレて言い返すか、ブスーとして黙りこくってしまいます。


叱るときは短く。

なぜこうなったのか。
同じ間違いを繰り返さないためには、自分が今度からどうすればいいか。

考えさせるのは、これだけで十分です。