教員採用試験の面接官をした経験では、最近の大学生で教員をめざす学生のほぼすべての人が、ボランティア活動を体験しています。
なかには、自治体の方で、教員採用試験を受ける人にボランティア活動の経験を義務づけている場合もあるのですが、そうでない場合も多くの大学生がボランティア経験を持っています。
現在、国内の多くの大学・短大にボランティアセンターが設置されています。
センターでは、学生からのボランティアについての相談を受けたり、活動をコーディネートします。また、学生スタッフを育成するセンターもあります。
学生スタッフとは、ボランティア活動を希望する学生とセンターの間に入り、学生の相談に応じたり、ボランティア活動の啓発に取り組みます。
学生がボランティア活動に取り組む理由は、何よりも人の役に立ちたいという願いです。そして、喜んでくれる人がいることで、自分への自信を深めることができるのです。
わたしは、日本で本格的なボランティア活動が始まったのは、1995年の阪神淡路大震災での炊き出しや物資分けであったと記憶しています。
それ以降、現在の学生は、自然災害を身近に感じており、生まれたときからボランティア活動を見聞きする機会が多いということも理由になっているようです。
また、大学内での自分だけでなく、他の活動にも従事する自分を大切にしたいという願いの表れかもしれません。
思えば、いまは「ゆるやかな人間関係」を求める人が多いのです。
「あの人といつもいっしょ」ではなく、場面や機会が変わるとつながる人がちがう、でも孤立はしていない。
あの活動を通じてあの人とはつながっているというゆるやかな人間関係なのです。
ただし、わたしの持論ですがボランティア活動は、二層でできています。
一層めは、家族や地域社会の一員として当然やるべき仕事(家庭でのお手伝い、地域清掃など)をやる活動です。
そのうえで、二層めとして、「人の役に立ちたい」、「人に喜んでほしい」という自分からの発意で行う活動(これが本来のボランティア活動です。voluntary:自発的)です。
一層めは土台、家屋での基礎にあたる部分で、土台や基礎をおろそかにして2階を作ると危ういことがあります。
いまは、一層めをあまりやらず、二層めのボランティア活動に従事する学生が多いという苦言は呈しておきたいところです。
ただし、わたしの持論ですがボランティア活動は、二層でできています。
一層めは、家族や地域社会の一員として当然やるべき仕事(家庭でのお手伝い、地域清掃など)をやる活動です。
そのうえで、二層めとして、「人の役に立ちたい」、「人に喜んでほしい」という自分からの発意で行う活動(これが本来のボランティア活動です。voluntary:自発的)です。
一層めは土台、家屋での基礎にあたる部分で、土台や基礎をおろそかにして2階を作ると危ういことがあります。
いまは、一層めをあまりやらず、二層めのボランティア活動に従事する学生が多いという苦言は呈しておきたいところです。
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