箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

喜びの学校再開

2020年06月15日 08時24分00秒 | 教育・子育てあれこれ
大阪府の多くの自治体では、きょう6月15日から、クラス半分ずつの分散登校から、全員が登校する平常登校に戻ります。

今朝の電車内では、多くの高校生や出勤者で混み合っていました。

じつに3ヶ月半ぶりの平常登校です。

もちろん感染対策を十分に行なったうえでの学校生活です。

わたしにも経験がありますが、いつも夏休み明けには、静かな学校から賑やかな学校に戻ります。

「やはり学校はこうでなくては」と児童生徒が全員揃う2学期の開始時には、感じたのを思い出します。

箕面市では、2学期の文化祭は、今年度は行いません。

運動会・体育祭は、スモールスケールで行う予定です。

春に予定されていた、中学校の修学旅行は、秋に行う場合には、航空機を利用しない交通手段を使うことになります。

したがって、1997年に箕面二中で始まり、その後市内8中学校に広がった沖縄修学旅行は、24年目にして、いったん中断することになります。

第一回目を担当したわたしとしては、沖縄に行けない3年生の心情を思うと、残念です。

かつ、多くの中学校が修学旅行で沖縄を訪れる機会をなくし、修学旅行生を待ってくれていた沖縄の人びとの思いにも応えられない1年になります。

2001年9月11日に起こったアメリカ同時多発テロの影響で、2002年度にも沖縄修学を方面変更した大阪府内の中学校はありましたが、それほど多くの中学校にまでは広がりませんでした。

観光や修学旅行を大きな産業としている沖縄県が受ける痛手には、大きなものがあります。

そのような思いはありますが、通常の学校が再開できて、児童生徒にも「日常」が戻ってきます。

学校は、子どもが子どもどうし出会う場です。子どもが教師と出会う場もあり、保護者が教職員と出会う場であり、子どもや教師が地域の人と出会う場です。

つまり、学校は人が人と出会う「交差点」です。

「再開」と同時に「再会」を喜びたいです。



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