箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

長期的なサポートが必要

2024年02月21日 06時44分00秒 | 教育・子育てあれこれ
能登半島地震から50日ほど過ぎ、復興は少しずつですが進んでいます。

なかでも、教育関係者として気になるのは、子どもたちの様子です。

被災した子どもたちは、一見元気そうに見えても、心身にストレスを抱えて、感情をためこんでいることが多いものです。

大人には余裕がなく、仲良しだった友だちとは避難先が別々になり、会えないなどの状況に置かれています。

そのようなやるせない気持ちを出せる居場所が必要かと思います。

そんなとき、ケアされるべきは子どもたちとなるのが当然です。

しかし、わたしは中高生はケアされるべきでありながらも、ケアする側にまわることができると考えています。

能登半島には、今被災した子どもたちを集め、学習したり、食事をいっしょにとる民間ボランティア発の「集う場」ができています。

地元の中高生は自らも被災しながらも、小学生のケアをすることで、自分の「出番」があり、自己有用感を高めることができるからです。

小学生の不安やストレスを軽減することができるという、役立ち感が中高生の自信になります。

それは、とりも直さず、中高生の「居場所」づくりになるのです。

子どもたちの「復興」には時間がかかります。

震災で受けた心の傷は、かなり後になってから表す子も少なくはありません。

長期的なサポートが必要です。








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