箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

そのままで光り輝く

2024年07月17日 06時32分00秒 | 教育・子育てあれこれ
人間が毎日生きて行く上で、悩みを感じたり、困難に出会ったりすることが、なんと多いことでしょうか。

人生は喜びよりも悩みや苦しみの方が多いのではないかと、わたしは今まで生きてきて思います。

もちろん仕事や私生活での楽しみや喜びもありました。

しかし、人は苦しいことやつらいことを楽しいことやうれしいことよりも、よく覚えているからかもしれません。


つまり、喜びは「点」であり、苦しみは「線」なのです。

喜びはひとときで過ぎますが、苦しみは尾を引くのです。


しかしながら、たとえ苦しみに満ちた世界の中でも、白い花は、赤い花は、黄色い花はそのままで光り輝きます。

日本の社会は、バブル崩壊後の1990年代から30年以上もの間、がんばっても報われない状態が続いています。


希望の前途が開けていると思われた、わたしの青年時代とは大きく異なっています。


しかも、人口減少期に入り、国の力が衰退傾向にあります。


いま、日本に住む多くの人は、夢や希望を持てずに苦しんでいます。


うまくいかず何度も挫折を感じ、闇に呑みこまれそうになっている人もいるでしょう。



そうであっても、人は自分の存在を否定する必要などありません。


私たちはそのままで、光り輝くことができます。

生きるのがつらく、苦しみが多い世界でも、自分の内にある光を信じていたら、闇に飲み込まれることはありません。

人間の苦しみは、相対的なものです。つまり人と比較することで、どうしてもつらくなってしまうのです。

人との比較をやめ、自分にとって唯一、ほかにない道を見つけることが、生きていくうえでとても重要だと思います。