わたしは長年の教職経験から、社会のようすや背景、また環境が変化しても、子どもの純粋な面は本質であり、変わらないと考えています。
学校で学習にがんばりたい。
友だちと楽しく過ごしたい。
学校の行事にがんばりたい。
部活で賞をもらいたい。
子どもの、本来の願いや思いは変わらないと考えるからです。
変えるのは、周りの子どもを取り巻く環境やおとなたちの態度であると思うからです。
裏金づくり、自動車メイカーの不正、保険金の不正請求、歌劇団に疑われるパワハラ、芸能関係の性加害などなど。
このような、周りのおとなの態度だけではなく、環境の変化も関係します。現代の子どもは生まれたときから身の回りには物があふれ、スマホが浸透した家庭で、格段に世界が広がっています。
そのぶん、SNSでも使い方を「しくじれば」、一斉に周りから攻撃されます。私たちの子どもの頃の狭い友だち関係とは比較になりません。
この危うさで、萎縮する子も出てきているように思います。
できるだけ自分だけ「突出」いないように神経をつかう子もいるでしょう。
「生きづらさ」を感じる子が増えているのが今の時代の特徴かと思います。
そんな状況で学校の教師ができるのは、「おとなはおとな」、理不尽なことには「ノー」といい、自分はどう生きるかを自分の頭で考え、行動できるように支えて育んでいくことでしょう。