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箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

沈思黙考する人に

2018年01月11日 11時42分25秒 | 教育・子育てあれこれ


今朝はよく冷え込みました。校舎から見える箕面の山々の頂には、うっすらと雪がかかっていました。三中生徒昇降口の屋上と、水分が凍結して薄氷が張っていました。


本日、1・2年生は、大阪府のチャレンジテスト(1年 国・数・英、2年 国・数・英・社・理)、3年生は第4回学力テスト(実力テスト)を行いました。

3年生のテストは、公立高校を受験校をきめるために、実力の伸び具合をみる大切なテストです。真剣な表情で問題に向かっている生徒の姿が印象的でした。

1・2年生のチャレンジテストは、自分の学習が学習指導要領での目標に照らして、どの程度到達しているかをみるためのものです。

返却されたら自分の学力状況を理解した上で、「この学習項目をがんばろう」というように、今後の学習の励みや目標にしてほしいと考えています。

大阪府の中学校は、現在、どの学校も5段階の「絶対評価」で教科の評定をつけています。

公立入試に備えて、各学校の出している評定が適切なものであるかを確認するためにも、大阪府教育委員会は、このテスト結果を使います。

つまり、チャレンジテストの結果より、大阪府全体の評定の分布状況を、市町村教育委員会を通じて、各学校に示します。

各中学校の出している評定がその分布におさまっていれば、適切に評価していることになります。

三中の場合、昨年度、学校が出している評定は、おおむね適切な評定分布におさまっていました。今年度も、同様になるだろうと考えています。


さて、この問題は、単純に知識を身につけていれば解けるという問題もありますが、かなり思考力・判断力・表現力等を要する問題が多く含まれています。

問題文には、グラフや写真、図がたくさん含まれています。たとえばインタ―ネットを使い調べたデータ結果がいくつか書いてあり、それらをもとに自分がそのデータを読み解き、レポートを作成するという問題などが特徴的でした。

じっと問題文のグラフを見て、沈思黙考し、読み飛ばしていない態度に感心して、私は後ろからながめていました。

私は、この姿勢や態度が、三中生の学習態度を典型的に表していると考えています。

生徒たちの将来を見通し、とくに、よく考え、深くて柔軟な思考力を身につけてほしいと思います。