goo blog サービス終了のお知らせ 

“あいうえお”ゲットだぜ!!

HIROYASSのお気に入りを『あ』から『ぽ』まで『を』『ん』『ぢ』『づ』を除いた67文字に当てはめて紹介するブログ

『す』-4 ストリングス~愛と絆の旅路~

2007-07-20 23:29:11 | 映画

デンマークで作られた演者がすべてマリオネットの作品。巧みな操りにより、キャラクターの苦しみ・悩み・喜びが見事に表現された、見るものの感性をくすぐる作品。いまだにどうやって水の中であれほど上手にマリオネットを動かせるのか不思議だもの。

その素晴らしい作品を日本に紹介してくれたのが“新世紀エヴァンゲリオン”の監督でおなじみの庵野秀明氏。

このストーリーの世界は、天上から無数の糸が垂れ下がり人々の体と繋がっているマリオネットの世界。その中の一国、ヘバロン王国では何百年も内紛が続き疲弊していた。
ある夜、国王カーロが自害する。この国を混沌に落とした自分の過ちを悔やんで。
カーロは息子・ハルにこの国の実権を譲る遺書を残したが、それを奪おうと企むニゾに破られる。しかもカーロは敵対組織・ゼリスの長に殺害されたと嘘を触れ回る。当然ハルは敵討ちの旅に出る。その間に国を手中に治めるつもりなのだ。
旅をしていくうちに全ての真実を知ることとなるハル。国を平和へと導くため、王都へ戻るのだが・・・結末は悲劇へと向かっていく・・・


劇中で腕をダメにしたハルのために代わりの腕を他のマリオネットから引き抜き付け替える・・・こんなことが当たり前のように行われている状況が観ていて嫌になった。でも命を軽んじる僕らの世界とダブってしまい、悲しくなった。多分、製作者もそれも伝えたかったことの一つではないかと僕は思う。