言語空間+備忘録

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火山活動活発化の兆しはないが…

2011-03-27 | 日記
 いまのところ、火山活動活発化の兆し (きざし) はないと報じられています。

 しかし、(富士山等が) 噴火する可能性がまったくないわけでもなさそうです。日本のあちこちで、活火山での「地震」が頻発しているようです。



CNA-NEWS」の「沉睡3百年 富士山恐爆發」( 2011/03/18 10:27:00 )

(中央社台北18日電)日本富士山1707年噴發至今已超過300年,東京西南、靠近富士山的靜岡(Shizuoka)15日規模超過6的強烈地震,被日本專家解讀為:有可能成為富士山再度噴發的導火線。

富士山的正下方在10年前就頻發低頻率地震,被認為與岩漿活動有關,此後暫時平靜。但是這次靜岡地區地震的震源深度與低頻率地震的震源接近。

新華社引述名古屋大學地震火山和防災研究中心教授鷺谷威的話說,富士山自1707年寶永年間噴發以來,已過去約300年,因此再次噴發並不奇怪。這次地震有可能成為導火線,應該密切關注情況發展。

靜岡15日晚間10時31分發生芮氏規模6.4強震,日本氣象廳介紹,震央位在東京西南約120公里,震源深度10到14公里。靜岡靠近富士山附近,是地震頻仍區。

香港中通社指出,靜岡地震遠離11日發生強震的東北太平洋海域,11日的大地震由太平洋板塊運動造成,而靜岡地震所發生的地區位於菲律賓海板塊與陸地相撞處,性質完全不同。

日本警方最新統計,到日本時間17日晚間10時為止,日本「3‧11」大地震遇難者人數上升到5692人,登記在冊的失蹤者為9506人,2萬多人下落不明。


 静岡県で15日、マグニチュード6・4の地震があり、

 名古屋大学地震火山・防災研究センターの鷺谷威教授は、「富士山は1707年の噴火からすでに300年が経過しており、再噴火してもおかしくない。今回の地震が再噴火の導火線になるかもしれない。細心の注意を払わなければならない」と語っているが、

 香港中通社(香港中國通訊社)は、静岡での地震は11日に地震があった東北沖からは遠いうえ、11日の東日本大地震は太平洋プレートの運動によるものだが静岡地震の震源はフィリピン海プレートと陸地が衝突する地域であり、性質がまったく異なると指摘している、

 と報じられています。



 上記報道を読むと、教授の説のほうが説得力に欠けるかに思われます。つまりプレートが違えば問題ないと考えてよさそうだと思われます。

 しかし、かならずしもそうだとはいえないようです。



YOMIURI ONLINE」の「火山活動活発化の兆候なし、新燃岳は規制縮小」( 2011年3月22日20時01分 )

 火山噴火予知連絡会(会長=藤井敏嗣・東京大名誉教授)が22日に開いた会合で、東日本巨大地震に伴う火山活動について、富士山の近くでマグニチュード6・4の地震が起きたのをはじめ、箱根山や焼岳(長野、岐阜県境)の近辺でも、地震活動が活発化していることが報告された。

 今のところ、火山活動の活発化を示す兆候はないという。ただし、藤井会長は「スマトラ沖地震など、巨大地震の後に噴火活動が活発化した例もあり、注視していく必要がある」と話した。

 活発な噴火活動が続いている霧島連山・新燃岳(鹿児島、宮崎県境)については、「最盛期の活動に比べて低下した状態で推移しているが、マグマの上昇は断続的に続いていると推定され、活動は今後も続く」とする見解をまとめた。これを受け、気象庁は同日夕、入山規制区域を火口の半径4キロ・メートルから3キロ・メートルに縮小した。


 いまのところ火山活動活発化の兆しはないが、巨大地震の後には噴火活動が活発化した例もあり、注視していく必要がある、と報じられています。



asahi.com」の「震災後、全国13の活火山が活発化 専門家「注視」」( 2011年3月25日3時1分 )

 東日本大震災を起こしたマグニチュード(M)9.0の巨大地震の後、関東から九州まで少なくとも13の活火山の周辺で地震が活発になったことが分かった。噴火の兆候となる地殻変動は観測されていないが、過去には巨大地震後に火山が噴火した例もある。専門家は「注視していく」と話している。

 地震が増えた活火山は、関東や中部地方の日光白根山、焼岳、乗鞍岳、富士山、箱根山。伊豆諸島の伊豆大島、新島、神津島。九州の鶴見岳・伽藍岳、阿蘇山、九重山。南西諸島の中之島、諏訪之瀬島。気象庁などによると、多くは11日の巨大地震直後に周辺の地震が増え、現在はいずれも減少傾向にあるという。

 富士山の近くでは、15日にM6.4の地震が起き、その後も余震活動が続いた。焼岳では山頂から半径5キロ以内で通常の1カ月に数回の地震が、1週間で約350回以上に増加した。

 箱根山周辺では通常の1日2回程度の地震が、1週間で1050回あった。箱根の地震を観測する神奈川県温泉地学研究所の吉田明夫所長は「大震災をきっかけにした地震であることは間違いない」とみている。

 今回の地震では、今のところ、噴火の前兆にあたる地殻変動や火山性微動は観測されていないが、巨大地震後に火山の活動が活発になることは、珍しくない。

 静岡大の小山真人教授(火山学)によると、巨大地震によって地下のマグマだまりが揺さぶられたり、地殻変動や地震波が伝わることでマグマだまりにかかる力が変わったりすると、地震が増えることがあるという。

 過去には東海、東南海、南海地震が連動した1707年の宝永地震(M8.4)の49日後に、富士山が大噴火を起こした例がある。2004年のスマトラ沖地震(M9.1)では、地震後の数カ月間に周辺の10以上の火山で地震が活発化、1年4カ月後にはインドネシア・ジャワ島のメラピ山が噴火した。

 小山教授は「火山活動が活発化しないか、1、2カ月は注意して見ていく必要がある」と指摘する。

 火山噴火予知連絡会の藤井敏嗣会長は「東日本大震災との因果関係ははっきりしないが、大規模な地震が起きれば影響を及ぼしても不思議はない」と話している。(川原千夏子、鈴木彩子)


 今のところ、噴火の前兆にあたる地殻変動や火山性微動は観測されていないが、巨大地震後に火山の活動が活発になることは珍しくない。また、巨大地震によって地下のマグマだまりが揺さぶられたり、地殻変動や地震波が伝わることでマグマだまりにかかる力が変わったりすると、地震が増えることがある、と報じられています。



 記事には書かれていませんが、「巨大地震によって地下のマグマだまりが揺さぶられたり、地殻変動や地震波が伝わることでマグマだまりにかかる力が変わったりする」と、

   地震が増えることがあるうえ、
    「火山活動が活発になる可能性が高くなる」

はずだと思います。プレートが違うからといって、安心するわけにはいかないようです。つまり、

   「火山活動活発化の兆しはない」が、
   「火山活動活発化の原因はあり、条件は整っている」

と考えられます。だから「(火山活動を) 注視」しなければならないのだと思われます。