銀の砂時計

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「超ひも理論への招待」を読んで

2010-08-14 00:00:08 | 本棚いろいろ
先月読んで面白かった「ブラックホール戦争 スティーヴン・ホーキングとの20年越しの闘い(レオナルド・サスキンド著)」に続き、今度は「超ひも理論への招待(夏海誠著)」を読んでみました。

読み始めてすぐ、偏光の話が詳しく説明されていて、
「はて。超ひも理論と関係があるの?」
などと一般人は思ってしまうのですが、なるほど読み進めていけば後ほどの話に関連するのですね。一般人としては分かりやすい説明のように思いました。

日本人研究者の関連話も興味深く読むことができました。ただ、いろいろな研究者のトピックを織り込んだことで、理論の内容説明が薄くなってしまっているような気がしないでもないです。このあたりは、あくまでも「理論への招待」ということなのでしょうか。

とはいえ、複雑な数学的背景を自在に操ることのできない普通の読者には、充分に面白く感じられる内容だと思います。物理の話題に興味があるなら、読んでみるのも良いかもしれませんね。


超ひも理論への招待
夏梅 誠
日経BP社

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