へんくつゃ半睡の「とほほ」な生活!

 奇人・変人・居眠り迷人。医療関連を引退⇒
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偏屈でひねくれています。

【歩】王子のきつね!@時代小説

2008年10月27日 | 江戸を歩く

王子のきつね!

 

 JR京浜東北線・王子駅の南側から線路の下をくぐって北側へ出る。
音無川に架かる橋に付近の案内図がある。


 

<名主の滝>
 王子村の名主畑野家が、その屋敷内に滝を開き、茶を栽培し一般の人々が
利用出来るようにしたのが始まりで、名称もそれに由来している。この時期は
定かではないが、實永三年(1850)の安藤広重による「絵本江戸土産」に描かれた
「女滝・男滝」がそれとされ、畑野家が開放したのはそれ以前の事と考えられる。
 その後、所有者が何回か変わって今は東京都が所有し、整備され公園になった。
昼なお暗い木立の中の滝である。男滝、女滝などが有って、そのれは川になった。

 

<王子稲荷>

 王子稲荷神社は今から一千年の昔、平安中期に「岸稲荷」としてこの地に
まつられた神社で、祭神「稲荷大明神」を祀っている。社記に「庚平年中、源頼義、
奥州追討の砌り、深く当社を信仰し、関東稲荷総司と崇む」とあり、平安中頃には
相当の社格を有していたものと考えられる。

 

 

    

 

 <料亭扇屋>
 扇屋は岸町一丁目一番にあり、玉子焼きの店としては江戸時代より続いている。
今は対岸に場所を移して新扇屋ビルとなり、貸しビルとなっているが、
一階に小屋掛けで細々と玉子焼きを売っている。元は対岸に海老屋とともにあったが、
海老屋はもうない。
 落語の「王子の狐」の舞台となった玉子焼きが名物。幕末には外国使臣も招待されている。
 

 

<装束稲荷>
広重の「王子装束ゑの木 大晦日の狐火」に描かれている稲荷。
大榎(おおえのき)のもとに大晦日の夜に数百の狐が集まって、狐火を燃やす。
農家の人々はその狐火の数を読んで、数の多い時には来年は豊作であり、
少ない時は稲作の出来がよくないと占ったという。

 

「いざあけんゑびや扇屋とざすとも 王子の狐かぎをくわえて」

 

 

 

 

 

【参照・引用】東京都北区王子界隈を歩く
http://inoues.net/club2/oujinokitune.html

コメント (4)
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