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ロンドンから徒然に

年末ライブ再び!

2014-09-24 | 音楽
 電車の中で流れる映像をぼんやりと見ていたら、水原希子が出演するPanasonicのCMが……
「忙しいという言い訳を覚えた」

 (CMの主旨とは何の脈絡もないんですが)そう、若さのど真ん中にいる人は“忙しい”ということを言い訳にはしないんだよね、なんてぶつぶつひとりでつぶやいているおじさんになってしまっていました。

 あ、さすがにロンドンでこんなCMは流れませんよ(というか、ロンドンの車内ではまだ映像広告なんてものはありません)。先週日本にいたんです。東京と大阪合わせて5泊だけで慌ただしく駆け抜けたもので、つい……というのが、ブログをさぼった言い訳にもなっています。

 で、ごちゃごちゃと仕事をこなして来たのですが、その中でも大切なのが、じゃ~ん、これです!



 昨年に引き続き、今年も押尾コータローさんの年末ライブを企画しました。
 大阪でクリスマスライブ3日間、そして東京でカウントダウンライブ。今年は3組のゲストと弦楽四重奏を迎えます。
 12月21日(大阪):ゲスト 渡邊香津美
 12月22日(大阪):ゲスト DEPAPEPE
 12月23日(大阪):with 弦楽四重奏
 12月31日(東京):ゲスト 綾戸智恵

 各日異なった雰囲気の楽しいライブになると思います。
 10月1日よりファンクラブベルメゾンネットで、どこよりも早い先行予約を開始します。是非お申込下さい。ベルメゾンネットでは各公演5組ずつ終演後にバックステージにご招待する特典もあります。

 これに先だってコータローさんは現在ニューアルバム「PANDORA」プロモーションツアーで日本各地を回っています。こちらもよろしく!

 僕自身はこのツアーの初日、NHK大阪ホールにお邪魔しました。これからの方もいるので詳しくは言えませんが、いやぁ相変わらず凄かったですよ。この夏は初めてのお芝居体験もあったりで、そういった色んな体験が音楽に結晶しているんでしょうね。
 年末もよろしくお願いします!

行けなかったポールのライヴ

2014-05-17 | 音楽
 歳取ってきて良いこと(場合によっては悪いことになるんだろうけれど)のひとつは、物事にあまり執着しなくなってきたことかな。だから色んなことに割とあっさり諦めがつくんだよね。

 例えばポール・マッカートニーのコンサート。行けなくなってもちっとも悔しくなんかな……
 ……あぁ、くそっ、行きたかったな。

 話せば長くなるけれど、割と早い時期に今年の再来日の噂は聞いていて、しかも武道館が含まれるということだったので、じゃせっかくだったら一時帰国の日程をそれに合わせられたらいいな、と思っていたんですよ。
 来日日程が5月に決まったと聞いた時に、幸か不幸か当初4月に予定していた出張を諸事情から遅らせなければならなくなっていたので、じゃなおさらのことそれに日程が合えばラッキー!と。

 何しろ武道館と言えばビートルズ・ファンにとっては聖地。しかしながら僕らの年代から下の人で、実際に来日時に行けた人ってまずいないと思うんですよ。ましてや東京以外の人はね。
 だから武道館でやるのなら、擬似だろうが何だろうが味わいたいと切望していました。

 ところが先に発表があったのは国立競技場のみ。その時点では武道館の話は消えてしまっていたので、じゃ仕方ない、こちらを押さえておこうと、業界関連の人達に割り当てられた先行枠の中から18日のチケットを無理言って取ってもらいました。

 但し問題は、この時点で仕事の打合せのスケジュールが確定できておらず、本当に18日に行けるのかどうか分からないということ。
 そして……イヤな予感はしていたんですが、出張予定はさらに遅れ、日本最終の大阪のコンサートさえ間に合わない日程になってしまいました(泣)

 もうどうしようもないので、それこそ諦めるしかないんですが、その後今度はやっぱり武道館も発表され(こちらはもしかしてアンプラグド?)ため息の連続です。
 それにしても10万円とは凄いなぁ。もう他人事なのでどうでもいいけど(笑)

 今日は(まだイギリスは17日)初日が終わったはずだし、レポートを見ようかどうしようかと迷っていたら従妹からメール。「さっき、コンサートの中止を知りました」。えっ!(彼女は18日に行く予定なんですよ)
 正確には19日への延期らしいけれど、体調のせいというのが気になります。考えてみたら、いくらポールがスーパーマンでも、もう71歳でしょ。僕だって日本に戻って2,3日はどうしても時差ボケがきつくてふらふらするのに、あんな長丁場のライヴをこなすのは大変ですよ。何とか回復してほしいですね。

 ……なんて優等生風に書きましたが、一瞬心をよぎった正直な思い(楽しみにしている人すみません)。このまま長めに休養してくれて、僕が日本にいる頃まで延期されればいいのに!



 今度のロンドン公演はいつになるんだろう?またイヤな予感がするので、今度は僕が日本に出張中だったりしてね。

インターナショナル

2014-03-18 | 音楽
 世界の檜舞台で活躍するというのは、どんなジャンルにおいてもとてつもなく凄いことに感じられますが、考えてみたらスポーツの世界を筆頭に頑張っている日本人は多いですね。

 音楽の世界でも、クラシック界ではたくさんの名前が挙がりますし(小澤征爾、内田光子、五嶋みどり、etc.)、ポピュラーのジャンルでも教授とかコーネリアスとか知名度の高い人達はたくさんいます。
 ただ、こういう方達は全てインストゥルメンタルですよね。ロックにしろポップスにしろ、歌もので外国人観客を呼べるミュージシャンというのはあまり聞きません。

 例外がアニメ関連、そしてビジュアル系の人達。日本ではそれほどメジャーではないと思うのに、熱狂的なファンをたくさん集めている例をよく見かけました。
 ただ、僕はあまりこういうジャンルに興味はなかったので、関連イベントなどを除いてはじっくりとライブを見る機会もなかったんです。

 で、最初はMiyaviのこともいわゆる“ビジュアル系”の人だと思っていました。それがロンドンに来てから、そういう一般的な括り方の出来ないスリリングな映像を見て、俄然興味を持ちました。
 そして2011年(震災の年)彼のロンドンでのライブに触れる機会がありました。エレアコ1本とドラムだけの潔い編成なのに、その独自の演奏スタイルと共に、エフェクターやループ・マシンもうまく駆使して、見事に“ロック”でした。

 それから丁度3年経った先週末、スケールもより大きく再びのロンドンライブ。今度はShepherd’s Bush Empire。この会場、昨年末には葉加瀬太郎さんと布袋寅泰さんが続けてライブを行ったのですが、彼らは日本人への知名度の高さが逆に災いしてか8割以上は日本人観客で占められていたのに対して、Miyaviは驚いたことにその殆どが外国人。しかも若いんですよ。



 それに彼は英語が上手い!MCなんか凄くナチュラルで、何と言うか学習でライブ用に用意された英語でなく、日常で英語使いをしている人の会話ですね。
 歌も英語の歌詞が多いんですが、たまにある日本語詩の歌に唱和している外国人が多いのにこれまたビックリ!さっきも書いたように周りには全然日本人がいないのに。既にこんなにイギリスで受け入れられているんだと改めてびっくり!

 驚きと言えばもうひとつ、そのスケジュールのタイトさ!
 ツアーの初日がパリで、翌日がこのロンドン公演。その夜の午前3時にはホテルを出てヘルシンキに移動、そこで公演後、翌日はコペンハーゲン(これで4日連続公演)。今度はロシアに移動後モスクワなど各地で3日連続……もう何と言っていいやら。

 それに日本人ミュージシャンの“ワールド”ツアーと言っても、NY、ロンドン、ケルン(ここはデュッセルドルフから電車ですぐ)など在留邦人が多いところのみで済ますことが多いのに、彼の場合そんな思惑とは全然関係ない動きをしていますしね。

 実はこの日僕は大失態。ライブの開始に遅刻したんです。慌てて駆け込むとステージの上にはいつもの見慣れた長髪とは全然違う髪型のMiyaviの姿が。
 アンジェリーナ・ジョリーが制作するハリウッド映画に主演級での出演が決まっていて(アメリカ人捕虜を虐待する日本人兵士役らしいですが)、その撮影が進んでいたところだから、そのために髪を切ったのかな?この映画の話もまたすごいことですよね。
 もしかしたら今インターナショナルなスターに一番近いミュージシャンは彼なのかもしれない。

やしきさんのこと

2014-01-09 | 音楽
 年末に日本に一時帰国した時も、年が明けてロンドンに戻ってからも、時差ボケが今までになくきつくて大変。おかげでずっと睡眠時間が短いままで疲労困憊。ちょっと仕事に影響が出そうになって気を引き締めているところです。

 通常時差ボケには太陽光線が効果的と言われるけれど、ロンドンの冬だからね、それはあまり望むべくもなく、例年より暖かいとはいえ変わらない灰色の空。しかも毎日雨が降っているという状況。

 そんなこんなで気分がすぐれなかった時にこの人の訃報が追い打ちを。やしきたかじんさん。もしかしてとは思っていたけど、つくづく残念。
 昔、京都に住んでいた頃、近しい人を通してあの人のことはよく聞いていて、感心することしきりでした。ただ、ミュージシャン(と表現するよりやっぱり「歌い手」かな)としてのイメージが強かったので、その後のTVでの活躍の凄さには別の意味でも圧倒されました。

 個人的に交流があったわけではないのですが、実は彼に関わる思い出がふたつだけあります。

 ひとつは大昔の京都での学生時代、やしきさんは既に京都放送(だったと思う)でDJを担当していて世間的にも知られていたんだけれど(それでもまだ全国区ではなかったと思う)、一方で祇園のお店などでの弾き語りをまだ続けていたんですよ。
 実は僕もふとしたことからこの弾き語りのバイトの世界に入っていました。学生の身分からすれば、好きな歌を歌って、短い時間で普通のバイトの何倍もの収入を得られる(おまけにもてる・笑)ので、ある意味気楽な商売だと高を括っていたわけです。

 そんなある晩、やしきさんのピンチヒッターで祇園の某店で歌うことになりました。(通常だったら僕になんか直接話が来るわけがなく、間にはまだ層があるのですが、その人達もたまたま都合悪かったので)
 ギター抱えてその店に向かう途中にも、小林亜星さんだとか有名人がうろついているのが目に入り、ちょっと緊張していたら、そのお店がまた普段僕がやっているのとは全然違った、ひとことで言うなら「おとなのお店」。

 いや、考えたてみたら当たり前なんですよ、祇園のど真ん中なわけだから。ホステスさん達の服装も物腰も全然違うし、来られている客層もいかにも遊び慣れている人達だし……
 さて困った。いったいどんな曲歌えばいいんだろう?普段のお店なら自分の好きな曲やってもお客さんの方がのってくれたけれど、この場は明らかに歌なんて文字通りのBGMだぞ。会話を邪魔しちゃいけない。でもそれなりにムードは作らなきゃ……

 そしてもうひとつは、そこから何年か後。音楽は続けていたものの、もう既にそう熱心ではなかった頃かな。
 関西のラジオ番組の音楽イベントでコンテストがあって、予選を勝ち抜いた何組かの中にいた僕はその収録のステージで歌ったんですが、その時の審査委員のひとりがやしきさんだったんです。
 結果はなんと優勝。ささやかな賞金と賞品をもらって帰ろうとした時、やしきさんから呼び止められて、本気でこの世界でやりたかったらサポートするぞ、と言われたんです。

 「後悔」というのとはちょっと違うんですが、これは今考えるともったいないことをしてしまったのかも。
 実は断ってしまったんです。

 何しろ相手がやしきさん。嬉しいけれど、彼のスケール感をずっと感じてきたので、とてもじゃないけれど同じようなことができるとは思えなかった。
 それは、その後のあの人の活躍を見ると明らかなんだけれど、でも追いつけないまでも、背中を見ながら一生懸命走るみたいな経験をしてみてもよかったかな、なんてことも思ってしまいます。まぁ、間違ってもTVであんな司会者やるなんてことはありえないんだけれど(笑)

 それにしてもあれだけ歯に衣着せぬ発言をしながらも皆に愛されたのは、決して弱い者いじめじゃなかったから、根底にいつも大きな愛情があったからだと思います。
 もうあんな人は現れないんだろうな。

仕事納め→仕事始め

2014-01-01 | 音楽
 2013年から2014年にかけては、どっぷりと素晴らしい音楽に浸っていました。
 仕事にもかかわらず、いつもちゃっかり自分も客席に座って(立って?)演奏中は半分スタッフ・モードではらはらし、そして半分はオーディエンス・モードで楽しませてもらっています。
 「押尾コータロー カウントダウン・スペシャルライブ2013→2014」。これが2013年の仕事納め兼2014年の仕事始め(正確には1月2日からの仕事を指すんでしょうが)となりました。



 一応開演22:00とのお知らせにもかかわらず、21:45からステージの片隅で3人のギタリストの演奏をスタートさせました。まだお客様が完全には着席していない時間帯。いわゆる客入れ中の前座ですね。
 ところがこれが押尾コータロー本人、そしてDEPAPEPEのふたりだったんです。MCのひとつもなしに、客席は明るいまま、他人のカバー曲。おまけにわざと間違えたりして(笑)。何も事前のインフォメーションはしなかったので、気付かなかった人も多かったのでは。

 こんな遊び心で始まったカウントダウン・ライブの正式なスタートは派手な電飾のギターを抱えての「Over Drive」から。たちまち観客は総立ち。その後もアップテンポの曲を中心とした躍動感のあるステージ運びで進行し(恒例の“メンバー紹介”も健在)、途中で「ナユタ」や「Merry Christmas Mr. Lawrence」などの落ち着いた曲を逆アクセントに用い、「ボレロ」で第1部の終了。約20分の休憩を経て、いよいよカウントダウンに備えます。

 第2部の幕が開くと、舞台は和風に設置し直され、「Snappy!」のあおりから始まったコータローさんは羽織袴姿。これがけっこう似合っています。
 曲の途中でDEPAPEPEを呼び込み(実は彼らの出演が決まったのがつい2週間ほど前の話。にもかかわらずいつもの息の合った様子で演奏もMCも楽しませてくれました。)3人揃って演奏している間に聞こえてくる時報。
 そしていよいよカウントダウンの開始。国際フォーラムでの年明けとなりました。同時に打ち上げた銀のテープにはコータローさん自筆のメッセージが。またステージ奥の垂れ幕には“謹賀新年”ならぬ“弾賀新年(ひくがしんねん)”の文字。これまたコータローさんの自筆です。

 「HARD RAIN」で終了した第2部の後も鳴り止まぬアンコール。現れたコータローさんが再びDEPAPEPEを呼び込み、楽しく「DEPAPEKOのテーマ」。そして「翼~you are the HERO」でライブの幕は降りました。
 でも、実はこの後イベントはまだまだ続き、待っていたのが1階ロビーでの鏡割り。これにもコータローさんとDEPAPEPEの3人が参加して盛り上がりました。
 僕自身はこの後、楽屋訪問者の対応や後片付け等で、ホテルに戻ったのが結局午前3時前、就寝が午前4時というハードな1日でしたが、それに勝る楽しさで元気でした(今になって眠たい・笑)



 さて、遅くなりましたが、皆さん、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします!
 3日にはロンドンに戻って、また向こうでの日常が始まります。 

年末の一大イベント

2013-12-29 | 音楽
 日本にいます。18日の夜に到着したので……あぁ、もう10日以上経つんだ。
 何しろ慌ただしかった上に、出発直前にひいた風邪や、そのせいかいつもにもましてひどい時差ボケのせいで睡眠不足も重なって、夜落ち着いて何かやろうなんていう気分には全然なれませんでした。

 でも、この間にまずひとつ大きな仕事を済ませることができました。
 大阪サンケイホールブリーゼで行った「押尾コータロー クリスマス・スペシャル・ライブ2013」。23日、24日の両日ともおかげさまでソールド・アウト。来ていただいた人からは絶賛の嵐でした。

 24日の客席には橋下大阪市長ご夫妻の姿も。事前からSPの方達との綿密な打合せはあったものの、あくまでプライベートとのことで、入場・退出ともにさりげなくやっていただいて、おそらく気付かなかった人が大半なのでは。



 さて、ステージの方です。コータローさんの単独ライブとしては初めての弦楽四重奏のバックから始まり、最初からタイトル通り“Special”なライブの雰囲気が醸し出されました。
 その上23日にはビルボード大阪で公演をやっていたFried Prideのおふたりが飛び入りで出演してくれて、「Christmas Rose」はこの日のみヴォーカル入りのバージョンに。実はこれ、コータローさんがこちらのリハが終わってすぐに、ビルボード大阪に駆けつけて、昼の部のアンコールに出演、今度はFried Priedがこちらに来てくれて2曲目に飛び入り。その後すぐにとんぼ返りして夜の部という、綱渡りのタイム・テーブルで成り立った相互友情出演なんです。

 曲の構成は、文字通りのクリスマス・ソングのみならず、イブの夜にふさわしいしっとりとしたバラッドなども盛り込まれました。もちろん「Merry Christmas Mr. Lawrence」は別格の存在感。ため息ものです。
 そんな中にあって、情熱的で力強く、また艶っぽくもある「リベルタンゴ」と「ボレロ」が個人的にはfavouriteだったかな。

 また、主催者の千趣会からの席置きプレゼントであるキャンドル(これ、電池式で本当のキャンドルのようにゆらめく光を出す優れもの)を客席の皆で灯して(点して?)演奏された「見上げてごらん夜の星を」も印象に残った場面でした。

 その他、託児所の設置、席番号で1等10万円のベルメゾンお買い物券が当たる抽選や、5組の方を終演後バックステージへ招待など、ライブを離れた部分でも楽しめるイベントになっていたと自画自賛です(笑)

 それにしても、ギター1本であそこまで人を感動させる力というのは改めてすごいと思い知った2日間。それに加えて今更ながら再認識するコータローさんの人柄の良さ。ファンやスタッフをあれだけ大切にする人も少ないのでは。一緒に仕事して、本当に気持ちよくなってしまいます。

 さて、あともうひとつ残っている一大イベント。大晦日の「押尾コータロー カウントダウン・スペシャル・ライブ2013→2014」。国際フォーラム ホールCで行われます。こちらも色んな楽しい仕掛けが一杯ですので、お楽しみに!

(今さらながら)スパイス・ガールズの思い出

2013-12-03 | 音楽
 先月は珍しく日本のミュージシャンのロンドン公演が続けて2回ありました(しかも同じ会場 Shepherd's Bush Empire )。布袋寅泰氏と葉加瀬太郎氏。もっともおふたりとも今やロンドン在住なので、正式には“海外公演”とは言わないんでしょうけどね。
 今回スガバンドのメンバー、ギタリストの田中義人さんが葉加瀬さんのバックで渡英していたんですよ。暇があれば食事でもしたかったんですが、すぐ後にケルン公演も控えていてままなりませんでした。

 日本人ミュージシャンがロンドンで活動するのは、ヨーロッパ市場への足がかりとして大切なんでしょうが、逆にイギリス人ミュージシャンにとって日本って大切でしょうね。今やことCDに関してはアメリカを抜いて一番の市場なわけですから。
 腰の重かったポールもニューアルバムのプロモーションを意識して、やっと11年ぶりの来日でしたしね。

 そう言えば昨年オリンピックに向けてスパイス・ガールズが再結成した時に聞いたんですが、彼女達の日本公演は一度もなかったんですってね。意外です。
 但し、プロモーションでのショーケースなどでは来日しています。実は僕もその最初の時に立食パーティーでメンバーと会ったことがあるんです。

 確か1996年のデビュー前じゃなかったかと思うのですが、5人とも20歳を少し超えたくらいで、まぁ賑やかなこと。どこから見つけてきたのか長いひもを使い、業界関係者を巻き込んでの“電車ごっこ”が始まりました。おまけにメンバーのひとりが財布を落としたとのことで、皆で探し回った記憶が。
 そんな彼女らが1年も経たないうちにイギリスの国民的アイドルになってしまったのにはビックリ!その後ヴィクトリアはベッカムと結婚してしまうし(もっとも、この時点ではヴィクトリアの方が有名だった?)

 あれっ?なんでこんな話を始めたんだっけ?
 あ、そうだ。リージェント・ストリート近辺のクリスマス・イルミネーションを見ていたら、あのすぐ後に彼女らがここの点灯式をやるほどに人気が出たんだよなぁ、と思い出して……




 このあたり、中心部とあって今年も趣向を凝らしていますが、一番驚いたのはピカデリー・サーカスのエロスの像。何と透明なドームに包まれて、中を人工の雪が舞う仕組みになっていました。巨大なスノーグローブですね。
 もっとも、これは年末になると後を絶たない酔っ払いの悪さを避けるためらしいのですが、なかなか粋なやり方ですよね。

 あぁ、もう12月。早いなぁ!

押尾コータロー カウントダウン・スペシャルライブ 2013→2014

2013-11-01 | 音楽
 わぁ~っ、もう11月!
 あれだけ穏やかな気候に恵まれた秋のロンドンも、大きなストームが来て、サマータイムも終わり、いよいよ冬となると、いつものように灰色の空と寒さが戻ってくるから不思議です。

 でも、これに負けないくらい、街はクリスマスに向かっての華やかさにまっしぐら。もちろん宗教的には何の関係もない僕も、一大イベントとしてのクリスマスにはわけもなく心が騒ぎます。

 ロンドンに移住したのが2007年の11月ですから、もう6回もクリスマスと大晦日を経験していることになります。早いなぁ。
 でも、今年は両時期とも日本で過ごすことになりそうです。仕事が理由。
 とはいえ、半分は個人的にも楽しみにしていることなんです。

 クリスマスは、以前このブログでも紹介した大阪での「押尾コータロー クリスマス・スペシャルライブ 2013」。
 そして今日、僕の企画の第2弾が情報解禁となりました。

 ジャ~ン!!!
 押尾コータロー カウントダウン・スペシャルライブ 2013→2014



 こちらは東京国際フォーラム ホールCにての開催。文字通りの年越しライブとなりますので、午後10時開演で、年をまたいで行われます。
 コータローさんの10年以上に及ぶメジャーキャリアで初のカウントダウンライブ。本人もスタッフも絶対楽しいものにしようと張り切っています。色々と仕掛けもありますので楽しみに。

 一般発売は11月30日(土)から各プレイガイドで。
 それに先駆けてファンクラブ(オフィシャルサイト参照)と千趣会ベルメゾンネット特設サイトにて11月6日(水)から先行予約を開始します。お早めに!

CS&N@ロイヤル・アルバート・ホール

2013-10-11 | 音楽
 以前引っ越しの際に不動産屋で待たされている間に物件を見ていたら、何とも贅沢なものに突き当たりました。ロイヤル・アルバート・ホールのボックス席の所有権。
 高級アパートメントが買えそうなくらいの値段でしたが、よほど裕福でクラシック音楽好きならばたまらないでしょうね。毎夜自分の所有する席で生の音楽を楽しむなんて。
 そう言えば場所は違ってパリでも、『オペラ座の怪人』でファントムがオペラ座の支配人に要求するのが2階の5番ボックス席の永遠の占有でした。

 さて、そのロイヤル・アルバート・ホールのボックス席最前列でコンサートを見ました。と言ってもクラシックではなく、CS&N(クロスビー、スティルス&ナッシュ)。
 まぁ、ある意味ロック・ポップスのファンにとっては“クラシック”ですけどね。観客の年齢層もかなり高かったし。



 前座なしにほぼ8時きっかりに始まったコンサートは、途中20分ほどの休憩を挟んで終演が11時15分くらい。ほぼ3時間近くをソロあり、デュオあり、そしてもちろん3人揃っての演奏あり、でヒット曲も惜しみなく披露。
 全盛期のパーフェクト感に比べたらどうしてもやや粗さが目立つとはいえ、やはり素晴らしいハーモニー。ギタースタイルも3者3様の個性を活かしつつ、ぶつかり合ったり溶け合ったり。バックの若手メンバーも気持ちの良いサポートぶりでした。




 音楽界って、考えてみたら昔からバンドの時代、ソロの時代の波が交互に来ているけれど、こんな柔軟なスタイルで何十年も乗り切る形もあるんですね。
 こうなったらもうひとつの個性Y(ニール・ヤング)も交えたぶつかり合いをもう一度見てみたいなぁ。

押尾コータロー クリスマス・スペシャルライブ 2013

2013-10-02 | 音楽
 かつてCDの企画をしていた頃は、コンピレーションをする必要もあって(基本的には同じレーベルでないと1枚のCDに収められないので)どのミュージシャンがどのレーベルに所属しているというのは頭の中に全て収まっていました。
 でもその後のめまぐるしい会社再編やらがあって、今はもう肝心のレコード会社の名前さえはっきり分かりません。

 当時東芝EMIにはことさらにお世話になったのですが、その後東芝が全保有株を売却しEMIミュージックと名称を変え、さらには今年ユニバーサルミュージックと経営統合して、同社の傘下レーベルとしてEMI Records Japanになっています。

 東芝EMI時代に一番楽しみにしていたのは毎年行われていた新人紹介イベントMusic Talks。
 まだ海のものとも山のものともつかぬ新人を紹介するわけですが、何しろ普通のライブと違ってこちらにいる観客は皆業界関係者なわけです。じっと腕組みしてノリも悪いし(笑)あれってすごくミュージシャンはやりにくかっただろうな。

 そんな中で臆せずに印象的な歌を聴かせてくれたのは、宇多田ヒカル、椎名林檎(このふたりは同じ日のステージでした)、鬼塚ちひろといった女性陣。彼女らはその後予想通り人気者になりました。

 それらの女性ミュージシャンに比べると男性の方はやや印象が薄かったのですが、その中で特異な存在だったのが押尾コータローさん。それまでのアコースティック・ギターのイメージを見事に覆してくれました。

 それがもう既に10年以上前の話(今ではレコード会社も移籍してしまいました)。その後インタビューを受けてもらったり、顧客へのプレゼントCDの録音を頼んだり(もうこういった依頼は無理ですけどね)、ちょっと王道から離れたところで関わったことはあるんですが、さぁ今回いよいよ彼のライブを企画することになりました。それも2弾に分かれての企画。

 その第1弾をやっと今日発表することができました。
 《ウーマン スマイル カンパニー 千趣会 presents 押尾コータロー クリスマス・スペシャルライブ 2013》。
 サンケイホールブリーゼ(大阪西梅田)で12月23日(月・祝)、24日(火)の2日間。



 ベルメゾンネットとファンクラブでは10月2日から9日までの8日間、一般販売に先立って先行予約を行います。
 さらにベルメゾンネットでは先行予約特典として抽選で5組の方をバックステージにご案内します。また小さなお子様をお持ちの方も参加できるよう、会場内に無料の託児サービスを用意しています。
 詳しくはこちらを。
 《ベルメゾンネット》 《押尾コータロー オフィシャルサイト

 クリスマスにふさわしい選曲や演出を用意してお待ちしています。一般販売では即日完売が多いので、今のうちに是非!