英語・ダイエット・その他徒然なるままに

趣味の英語学習(TOEIC 970点)やダイエットの成功談など、色々書いていきます。

強勢音節等間隔(3)

2016年05月08日 03時07分11秒 | 英語
休みなのでどんどんいきます。前の記事では英語における”強勢”について説明しました。要点は、文の中では内容語の語強勢がそのまま文強勢として強く発音され、機能語は弱く発音される、ということでした。

今回はいよいよ英語を母語とする人たちが英語を喋るときのリズムについてお話しします。結論から言うと、かな1文字、すなわち、拍を等間隔に発声する日本語とは違って、英語では、文強勢として強勢が置かれる音節が等間隔に発声される、という点が特徴的です。これが、あの独特の英語のリズムを作り上げている正体なのです。

この事自体は広く言われていることなのでご存知の方も多いと思いますし、私自身も大昔から知っていました。しかし、最近、この点について面白い説明の仕方をしている本を見つけたのです。その本は、

「僕が無料の英語マンガで楽にTOEIC 900点を取って、映画の英語を字幕なしでリスニングできるわけ」(中村一也、扶桑社)

という、実に長ったらしいタイトルの(笑)本です。まあ、この手のいかにも”売らんかな”臭がプンプンする本は基本的に手に取らないのですけど、”英語マンガ”というものに注目している筋の良さと、”映画の英語を字幕なし”と凄いことを言い切っている所に目が止まって、本屋さんで立ち読み(&購入)してみたのです。

で、今回話題にしている強勢音節等間隔について、この本では以下のような例を挙げて説明(第二章、61頁)しています。

-------------------------------------------------------------------------
① Monkeys eat bananas.
② The monkeys will eat some bananas.

ネイティブが①の英文を2秒で読んだとして、②の文は何秒で読むでしょうか?
-------------------------------------------------------------------------

答えは2秒で、理由は、文強勢が置かれる内容語の数が3個(monkeys, eat, bananas)で同じだから、です。これらの内容語以外の the, will, some は内容的には重要度が低い機能語であるため強勢が置かれず、弱く、そして一瞬のうちに素早く、ハショるように発音されてしまうので、文全体の発声に要する時間にはほとんど影響しないのです。

はい、機能語が弱く一瞬のうちに発音されてしまうということ、そして、それ以外の内容語の強勢音節、具体的には Mon(keys), eat, (ba)na(nas), の部分が等間隔に発声されるなんてことは以前から十分承知していました。しかし、そのような発声の仕方によって結局、

文の読み上げに要する時間は文字の数ではなく強勢音節の数によって決まる

ということになる点については、意識していませんでした。この本のこの説明の仕方に、”ハッとさせられた”のです(その後ネットで調べてみると、同じような説明をしているサイトは少なからず存在するようです)。

で、ここから先は私自身の思考過程の話になるのですが、上記のような説明を読んだ私が、それをきっかけに更なる気づきとして何を思い、考えるに至ったか、ここから先がいよいよ今回の話の本筋になっていきます。次回に続きます。

PS.
上で紹介した本はかなりまともな本だと思いますが、これさえ読んでおけばOK的な網羅的なものではありません。私の中では、幾つかの有益なヒントを与えてくれる本、という捉え方です。著者自身が「映画の英語が聞き取れる」と言い切っている所が、凄いなぁと思います。
この記事についてブログを書く
« 強勢音節等間隔(2) | トップ | 強勢音節等間隔(4) »