前回の要点をもう一度書いておくと、
文の読み上げに要する時間は文字の数ではなく強勢音節の数によって決まる
ということでした。つまり、弱くてほどんど一瞬のうちに発音されてしまう機能語が全発声時間の中に占める割合は非常に小さく、等間隔に発声される、文強勢が置かれる音節の繰り返し回数が文の全発声時間の支配要因になる、ということですね。
もっと簡単に言うと、タン・タン・タン・タン、、、と一定の間隔(リズム)で現れる強勢音節と強勢音節との間に、機能語を無理やり詰め込んでいるんです。そして、その機能語の単語数や単語毎の長さはまちまちなんだけど、そんな事にはお構いなく、無理クリにでも押し込んでしまっているんです。
で、聞き取りの観点から言うと、強勢が置かれる音節は強くはっきりと発音されるわけですから、そのような文強勢が置かれる単語というのは、知らない単語で無い限り聞き取りは易しいんです。いや、もっと言うと、たとえ知らない単語でも意味が分からないだけで音自体はクリアに聞こえるんです。だから、単語の意味さえ調べてしまえば一件落着なんですね。
しかし、機能語に関してはそうはいきません。何しろ、本来なら割り当てられるべきはずの、文字数(音節数)に相当する時間を割り当てて貰えず、無理やり圧縮されてしまっているんですから。そういうのをちゃんと聞き取って理解するのは容易ではない、ということになります。
このブログでもかなり昔に、”聞き取れない単語に印をつけていったら、代名詞とか前置詞とか助動詞とか、そんな単語ばっかりだった”というようなことを書いたことがあります。私自身もまさに上で述べたような所で苦労していた(いる)んです。しかも、機能語というのは中学くらいで習う誰でも知っている簡単な単語がほどんどですから、超簡単な単語なのに聞き取れない、何故なんだ、ということになって落ち込むわけです。
このような機能語から成る箇所、すばやくはしょって発音されてしまう箇所の聞き取り能力を磨くことが重要なんだということは、私自身はかなり前から分かっていたんです。はい、分かっていたし、そういう事を意識して練習もしていました。しかし今回、その意識の仕方というか、頑張り方というか、集中の仕方というか、それが少々間違っていたということに気づいたのです。
何がどう間違っていたのかをこれから説明して行きましょう。等間隔で現れる強勢部分の間に、機能語を少々無理なはしょり方をしてでも強引に詰め込む、英語を喋っている連中はそういうことをしているんです。で、我々としてはそういう箇所を上手く拾い上げて理解しないといけない。そういうことを達成しようとする場合、普通の発想なら、”無理やりはしょられている箇所”に耳をそばだてて神経を集中して頑張って聴こう、ということになりますよね。しかし、この考え方が間違っていたのです。
聞き取りにくい所に一生懸命耳をそばだてて、神経を集中して、頑張って聞こうとする。一見、当たり前で正しい行動のようです。しかし、よーく考えてみてください。そういう箇所というのは、英語を喋っている連中自身がそもそも正確に発音していない箇所なのです。正確な音で発音されていないものに対して一生懸命耳をそばだてたところで、一体何が聞こえるというのでしょう?そんな事をしても無駄じゃないですか?
長くなってきたし夜も遅いので、済みませんが今回は問題提起のみという形で、ここで終わらせて頂きます。じゃあどういう発想に切り替えれば良いのか、次回(以降)でお話ししていきます。
文の読み上げに要する時間は文字の数ではなく強勢音節の数によって決まる
ということでした。つまり、弱くてほどんど一瞬のうちに発音されてしまう機能語が全発声時間の中に占める割合は非常に小さく、等間隔に発声される、文強勢が置かれる音節の繰り返し回数が文の全発声時間の支配要因になる、ということですね。
もっと簡単に言うと、タン・タン・タン・タン、、、と一定の間隔(リズム)で現れる強勢音節と強勢音節との間に、機能語を無理やり詰め込んでいるんです。そして、その機能語の単語数や単語毎の長さはまちまちなんだけど、そんな事にはお構いなく、無理クリにでも押し込んでしまっているんです。
で、聞き取りの観点から言うと、強勢が置かれる音節は強くはっきりと発音されるわけですから、そのような文強勢が置かれる単語というのは、知らない単語で無い限り聞き取りは易しいんです。いや、もっと言うと、たとえ知らない単語でも意味が分からないだけで音自体はクリアに聞こえるんです。だから、単語の意味さえ調べてしまえば一件落着なんですね。
しかし、機能語に関してはそうはいきません。何しろ、本来なら割り当てられるべきはずの、文字数(音節数)に相当する時間を割り当てて貰えず、無理やり圧縮されてしまっているんですから。そういうのをちゃんと聞き取って理解するのは容易ではない、ということになります。
このブログでもかなり昔に、”聞き取れない単語に印をつけていったら、代名詞とか前置詞とか助動詞とか、そんな単語ばっかりだった”というようなことを書いたことがあります。私自身もまさに上で述べたような所で苦労していた(いる)んです。しかも、機能語というのは中学くらいで習う誰でも知っている簡単な単語がほどんどですから、超簡単な単語なのに聞き取れない、何故なんだ、ということになって落ち込むわけです。
このような機能語から成る箇所、すばやくはしょって発音されてしまう箇所の聞き取り能力を磨くことが重要なんだということは、私自身はかなり前から分かっていたんです。はい、分かっていたし、そういう事を意識して練習もしていました。しかし今回、その意識の仕方というか、頑張り方というか、集中の仕方というか、それが少々間違っていたということに気づいたのです。
何がどう間違っていたのかをこれから説明して行きましょう。等間隔で現れる強勢部分の間に、機能語を少々無理なはしょり方をしてでも強引に詰め込む、英語を喋っている連中はそういうことをしているんです。で、我々としてはそういう箇所を上手く拾い上げて理解しないといけない。そういうことを達成しようとする場合、普通の発想なら、”無理やりはしょられている箇所”に耳をそばだてて神経を集中して頑張って聴こう、ということになりますよね。しかし、この考え方が間違っていたのです。
聞き取りにくい所に一生懸命耳をそばだてて、神経を集中して、頑張って聞こうとする。一見、当たり前で正しい行動のようです。しかし、よーく考えてみてください。そういう箇所というのは、英語を喋っている連中自身がそもそも正確に発音していない箇所なのです。正確な音で発音されていないものに対して一生懸命耳をそばだてたところで、一体何が聞こえるというのでしょう?そんな事をしても無駄じゃないですか?
長くなってきたし夜も遅いので、済みませんが今回は問題提起のみという形で、ここで終わらせて頂きます。じゃあどういう発想に切り替えれば良いのか、次回(以降)でお話ししていきます。