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関係代名詞節(?)なのに。。。(2)

2017年05月02日 04時58分05秒 | 英語
少し間が空いてしまいましたが、前回の続きです。

問題となっている接触節の手前に関係代名詞が省略されているのだとしたら、その関係代名詞で接続される前の2文はどのようなものでしょうか?まずはここに立ち戻って考えてみるのが基本ですね。

(1) xxx, which includes such as preferences of what kind of apps and software
(2) You would most enjoy beta testing of the apps and software

おそらくこういう事になるはずです。で、この二つの文の共通部分である'apps and software'が関係代名詞で接続されて

(3) which includes such as preferences of what kind of apps and software of which you would most enjoy beta testing

なお、この例文の場合、testという動詞と前置詞のofは結びつきが弱いと思われるので、前置詞ofを後ろに回した

apps and software which you would most enjoy beta testing of

という形は不自然だと思います(前置詞+関係代名詞、の前置詞はいつでも後ろに回していいとは限りません)。

はい、この接触節が関係代名詞節なのだとしたらこのように考えるのが普通でしょう。しかし、、、です。”前置詞+関係代名詞”の形については、前置詞も関係代名詞もどちらも省略できないはずですよね。なので、(3)は、設問の例文の元々の形にはなり得ないはずです。

うーん、接触節を関係代名詞節だと考えると、どうやらこの辺で手づまりになってしまいそうですね。で、私が考えたのは、、、やっぱり、とにもかくにも、接触節自体が文の要素の欠落が無い”完全文”になっているのだから、この接触節は関係代名詞節ではなくて関係副詞節という風に考えざるを得ないんじゃないか?ということです。つまり、

which includes such as preferences of what kind of aps and software where you would most enjoy beta testing

ということではないかと。で、関係副詞whereは先行詞が明確な場合は省略可能なので、このwhereが省略されたものが元々の例文なのではないかと。

なので意味的には、appsやsoftware”の”beta testing、ではなく、そのappsやsoftware”において”beta testingを楽しむことができる、ということです。

ここで、次のような疑問が浮かぶはずです。関係副詞によって説明される先行詞には、”場所(where)、時(when)、理由(why)、方法(how)”を表す名詞が来るんじゃなかったのか、と。apps and softwareはどれにもあてはまらないじゃないか、と。

これについては想像の域を出ないのですが、関係副詞whereの先行詞になる名詞として、純粋な場所を表す名詞以外に、point, case, situation, condition, 等のような”抽象的な場所を連想させる名詞”が来ることがある、というのを皆さんも習ったことがあると思います。今回の例文もこのケースではないかと、思うわけです。

つまり、apps and softwareを、”beta testingを楽しむことができる舞台のようなイメージとして捉えている”ということではないかと思うわけです。

とまあ、想像の域を出ないと書きましたが、実は後になって、別のテキストを勉強している時にたまたま似たような例を見つけてしまいました。

We have recently introduced a members system where we are offering customers a card which entitles them to discounts on all of our items.
(TOEICテスト究極のゼミ Part 7, アルク、pp.16)

a members systemという、一見場所とは関係ないと思われる名詞が、関係副詞whereによって説明されています。もちろんwhereのあとの'we are offering customers a card'は第4文型の完全文になっています。我々が顧客にカードを提供することができる抽象的な場所、という風にsystemという名詞を捉えているのです。

以上で今回の例文そのものに関する話は終えたいと思いますが、次回にもう1回だけ、本件に関して本当に言いたいこと、大事なことを述べておきたいと思います。
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