まつなが畑のはたけ日記

農ある生活をするため奈良御所市金剛山の麓に農地を借りスタート
素人農業の何気もない日々の日記

ネズミ

2009年01月21日 21時32分48秒 | Weblog
 ハウス予定地を耕運機で耕す。この畑はギシギシという雑草が多い。この雑草、根が太く耕すと根も粉々になるのだが小さくなった根からまた新たな芽が出る。それも地中深くからも出るので厄介。耕せば耕すだけ広がってしまう。ダイコンサルハムシという害虫のコンパニオンプランツにはなるのだが広がるとどうにも手が付けられなくなってしまう。
 とりあえず耕しながら見える分は拾う。

 ふと見るとネズミが・・。こいつ見た目はカワイイのだが人参や芋を食い荒らす非常に憎たらしい奴。去年も今年も相当やられた。
 ジッとしている。耕しながら殺そうかどうか?今機械を使っていなくて手の届く範囲にあれば迷いなく殺すのだが。殺すのは気持ち良い物ではない。悩みながら「今のうちに逃げれば命拾いするぞ」とも思いながら。4,5メートル行ったところか「やっぱり殺そ」と思う。可愛そうだがもし食べ物に溢れていない時代ならと思うと。それが農業。
 生きていくには当然の行為だし「かわいそう」という感覚もおかしいのかもしれない。自分達は鶏や豚の肉を「かわいそう」と思いながら食べていないのだし・・。生きる為に直接命を頂くか、間接的であるかの違い。

 “共生”って弱肉強食のバランスがあってのこと。殺さない事が“共生”ではない。ただ今の風潮として命と言う物に対して意識せずに食べていたり、関わっている事が多いように思う。
 もし自分で鶏を絞め食べたら。スーパーの肉とでは全く意識が違う。私自身、農業を始めてこの部分が変わってきたように思う。野菜だって沢山の命を奪って出来た命あるもの。
 
 戻ってネズミを見るとまだ居る。「逃げれば良いのに」と思ったら死んでいた。