国際結婚はたいへんだった(第2章)

ボリビア人女性との国際結婚に至るまでの道のりを記録するために立ち上げたブログです。最近は妻との日常生活を綴っています。

気に食わない

2018-09-24 | 日記
昨日元NHKの有名ジャーナリストさん(出ずっぱり)がソビエト連邦について紹介する番組をちょっとだけ視聴しました。それはどうでもいいのですが、少し前に放送されたベトナム編で気になることがありました。

現地の農民が出してくれた昼食を摂るシーンにて、彼は口にした「タロイモ」の味をジャガイモのようだと評していました。(こちらに載っています。)タロイモは日本のサトイモの仲間(同属)で食感はネットリですから、これはあり得ません。その直前まで音声だけ聴いていたのですが、驚いて映像を観たら案の定キャッサバでした。(私が計7回出張したインドネシアのスマトラ島南部の主食でした。)どうしてこんな基本的過ちをそのまま放送してしまうのか? これでは彼がどんなに尤もらしいことを語っても「そんなことも知らない人間が・・・・」と白けるだけです。

次に槍玉に挙げるのは今月観た他局の番組ですが、アマゾンでの体当たりレポートで一躍人気者になったディレクター(TV局社員)が1年ぶりに再訪した村で「魚の干物が主食のタロイモとものすごく合う」などと言っていました。しかし、熱帯アジア原産のタロイモが先住民の主食であるはずはなく、こちらも南米(それも熱帯気候の低地)が起源のキャッサバしかあり得ません。(南米ではマイナークロップのサトイモが栽培されているとしたら日系人の居住地ぐらいでしょう。)ということで、やはり一遍に興醒めしてしまったのでした。

ダメ押しながら「どっちも芋なんだから目くじら立てなくても」というのは却下。同じイモでもタロイモは塊茎(茎が肥大)でキャッサバは塊根(サツマイモと同じく根が肥大)だし、前者は草本植物で後者は木本植物ですから、これは「みんな飛ぶ生き物だから鳥もコウモリも昆虫も一緒」と同レベルの暴論です。(言うまでもなく、それらの羽根や翅は全く異なる器官から変化したものです。)

もちろんテレビに出る人があらゆる分野に精通している訳はありませんから、責められるべきはチェックを怠った制作者でしょう。(この執筆中に検索したところ「マンジョカ芋(タロイモ)」「タロイモを粉末状にしたファリーニャ」といったトンデモ表記をあちこちで見ました。そういう無責任サイトが元凶なのかも。)何にしても誤りが訂正されないままに放送され、広まってしまうとしたら非常に由々しきことです。

(なお「気に食わない」のパート2のアイデアもあります。いつか執筆&公開するかも?)

おまけ(ひつこい)
 食べるところにしか関心がないからこういう間違いをしでかすんでしょうね。なぜ栽培中の畑や作物にも目を向けようとしないのか? まあサトイモの植物を知らなければ話になりませんけど。
Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 上達 | TOP | 「キ」だけ »
最新の画像もっと見る

post a comment