国際結婚はたいへんだった(第2章)

ボリビア人女性との国際結婚に至るまでの道のりを記録するために立ち上げたブログです。最近は妻との日常生活を綴っています。

3日目

2023-12-18 | 日記
このツアーには朝食が1回だけ付いていました。どの日でもOKでしたが、ゆっくり出ても良いこの3日目を選びました。

とりあえずご飯に塩辛を載せましたが、その後画像左上にある海産物(一つはイクラ、マグロなど、もう一つはウニ、サーモンなど)の小瓶を・・・・・

二つとも空けて豪華な海鮮丼に。あまりに美味だったのでお代わりしました。


あと数量限定ながら、この瓶入り牛乳も濃厚な味を堪能しました。このビュッフェ式朝食は、通常の税込2640円に対して宿泊客は同2200円(現金払いのみ)ということでコスパは悪くないと思います。さすがに毎日だと飽きるでしょうが。(魚卵の摂りすぎなど飽食による生活習慣病も怖いし。)

あまり早く行っても仕方がない(終着駅前の道の駅が開いてない)ということで、道南いさりび鉄道は始発の次(函館8:53発)に乗ることにしました。ところで私は1日乗車券の利用可能区間が(函館〜木古内でなく)五稜郭〜木古内である理由がしばらく理解できませんでした。「なぜ函館〜五稜郭を除外するんだろう?」と。その区間は函館本線といさりび鉄道が(JRと私鉄のように)並走していると錯覚していたのでした。が、元は同じ国鉄の路線ですから、そんな不経済な敷設をするはずもなし。判ってみれば当然ながら、いさりび鉄道がJR線に乗り入れているというだけの話です。何にしても五稜郭〜木古内の運賃は片道でも980円なので、往復すれば文句なしに1日乗車券の元は取れます。

とはいえ一駅だけに250円払うのは癪といえば癪。「もし五稜郭までチェックされなかったら・・・・」などと良からぬ考えも頭を過ります。

しかしながら、ここは大人しく買いました(注)。そういえば無賃乗車の動画を自慢気にアップロードしたアホ旅行者がいたみたいですが、そんな輩と同じ狢になりたくはありませんからね。(注:少し後に気付いてみれば、乗車券なしには自動改札を通れないので最初から無理でした。ただし、さらに後で考えてみれば、入場券で通って・・・・というセコイ真似はできたかも。もっともJR北海道のそれは他地域よりも高い200円なので50円浮くだけ。ハイリスク・ローリターンとしか言いようがないです。)

先の記事に画像を貼りましたが、私たちが乗ったのは旧国鉄時代のディーゼル気動車。他に着いたばかり、あるいは逆方向のホームでカラフルな車両(上下画像)も見ました。・・・・と一度は書いたのですが、こちらにある通り古そうに見えたのも実は復刻車両でした。(なーんだ。)

なお、カラフル車両の側面には "South Hokkaido Railway" の文字が。「いさりび」は無視かい!(訳しにくいとは思うけど。)

ついでながら「いさりび」をLindaに説明すべく翻訳アプリを使ったらまたしても笑わせてくれたので貼っときますね。

固定式の対面ボックスシートは久しぶりかも?

出発直後、「道南いさりび鉄道に乾杯!」と発声し缶ビールを開けるつもりだったのですが、朝飯の食べすぎで食欲ゼロ。飲み物も遠慮したい気分だったので先送り。つまり写真は寸止めです。(なお、この日は純粋に鉄旅を楽しむつもりだったため文庫本は宿に置いてきました。)

ワンマンカーで停車時にはほとんどの駅で前のドアだけが開いていました。つまり無人駅ということですが、このように味のある駅舎(撮り鉄さんには格好の被写体)がいくつもありました。

これは明らかにキリスト教会を模していますね。という訳で、トラピスト修道院の最寄り駅、渡島当別駅でした。(後の祭りですが、ここにある通り徒歩20〜30分で行けるのなら、下車観光して1本後の列車に乗るという手はありました。)ここで乗客の多くが降り、私たちを含めて4人だけになりました。

あとこんな左右非対称の屋根も印象的でした。おそらく雪対策でしょうね。

終点の木古内駅に到着。

この先もずーっと線路は続いていますが、(北海道新幹線開通に伴う廃線により)列車が走ることはありません。

列車はそのまま残っていましたので折り返し運転をすると思われました。奥にJR木古内駅が見えます。ボロボロの跨線橋とのあまりの落差に頭がクラクラする思いでした。

あちこちの駐車場には山積みにされた雪が残っていました。

キーコという名の町公式キャラクターらしいです。

とりあえず海岸まで歩きました。霞んではいたものの対岸(津軽半島?)が何とか見えました。


引き返して道の駅でしばらく休憩。「ミニ水族館」でほっこり。

再び駅へ。道南いさりび鉄道の駅舎も新しくなっていますが、やっぱり奥のJR駅とのギャップが凄まじい。(それは糸魚川でも感じましたが、ここまで極端ではなかった。)というか、新幹線の発着のためだけにここまで立派な建造物が必要なのか、納得いきません。(ダメ押し的ですが、こちらに載っている1日平均乗車人員は2桁で道南いさりび鉄道とドッコイドッコイ。隣のこれよりはマシですが。)



待合室は「ミニ博物館」のごとく江差線時代の看板などが展示してありました。

発車までまだ時間があったので新幹線駅にも足を運んでみましたが・・・・・

こちらは何も面白いものはなし。次に列車が来るまで2時間以上あるみたいですが、4時間足らずで東京に着けてしまうのはやっぱスゲーと思いました。

帰りは敢えて書くこともなしですが、右手に見える函館山がだんだん大きくなっていきました。恥ずかしいことに往路ではこれを対岸の下北半島と勘違いしていたのでした。(我ながらどういう距離感しとるんだ?)

五稜郭駅で下車しJR函館本線に乗り換えます。この時も手持ちの切符(函館→五稜郭)だけで乗車し、後で乗越料金を払った方が安上がりになるかも、という良からぬ考えが浮かびましたが(注)、乗り継ぎ時間も十分あるので素直に出て買い直しました。(注:ただし切符には発券時刻が印字されているので駅員から不審に思われる可能性があるし、ワンマンカーでの現金払いとなれば運転手を煩わせ、他の乗客を不要に待たせることにもなります。止めましょう。)

ここの跨線橋には往年の名車両の写真が。ただし・・・・・

下にはこのような依頼文が。迷惑行為が後を絶たなかったんでしょうね。

函館駅から来たのは案の定ワンマンカー(1両編成)でした。

ここからの乗車についてプランを練る際には紆余曲折がありました。詳細はこちらこちらに任せるとして、函館本線の七飯〜大沼、大沼〜森にはそれぞれ二つのルートがあり、8の字を描いています。そのため乗車時にどのルートを通るかを確認しておかないと、例えば新函館北斗駅で新幹線に乗り換えたい人がそっちには行かないと知って大慌てする(時間のロスで指定席特急券の指定席分を無駄にする)ということにもなりかねません。それはともかく、私はこの路線図を見てどうせなら全部乗ったろかと思いました。森駅で有名ないかめしを買って食べ、帰りは鹿部経由で戻る。(時間があれば鹿部の間歇泉も見物する。)けれども乗換案内であれこれ検索した結果、普通列車の本数の少なさゆえ1日がかりでないと無理なことが判明しました。(また道の駅しかべ間歇泉公園はJR沿線にはなく、バスで行っても帰りの足の確保が難しいことも。)つまり、道南いさりび鉄道を諦めるか、今回のように午後から函館本線乗車なら帰りが夜になるのを覚悟する(16時早々の日没なので車窓からの景色もへったくれもなくなる)かのどっちにしても嬉しくない二択。それで本当に訪れたかった大沼公園だけにしました。

山間部(トンネルも複数)を抜けたら「小沼」という名の湖が目前に。琵琶湖の北湖と南湖ほど面積に違いはないものの、くびれを境にして大沼と小沼に分かれています。次の大沼駅で下りると無駄に歩く羽目になるので、その次で下車するよう注意喚起のアナウンスが流れました。

ということで大沼公園駅で降りました。

(ここは正真正銘の単線というか、待避線もないんですね。これではすれ違いも特急の通過待ちもできません。地元では無人の小さな駅でもこういうのはあまり見た記憶が。)

駅を出てまずはここで名物のさきいかを買うつもりでした。ところが、あいにくの閉店。売り切れたので閉めたのか、元から定休日だったのかは不明ですが。

それで記念撮影だけに。

29年前に来た時はレンタサイクルで大沼をグルっと1周しました。調べてみたら約14kmなので1時間もかからなかったはず。しかしながら寒がりのLindaが同伴してくれるはずもないので、徒歩で散策することに決め、このマップを印刷&持参していました。距離感が掴めず所要時間も不明でしたが、可能なら線路より東(大沼側)にある3コースを制覇するつもりで、まずは「森の小径」から。

積もりに積もった落ち葉を放り投げたところ。ちょっとシャッターが早すぎました。

出発した時には知る由もありませんでしたが、そして肉眼ではこのようには全く見えないのですが、湖をバックにLindaを撮影しようとして思わず息を呑みました。スマホの画面では上空の雲がクッキリと。

別名「鏡湖」の余呉湖も湖面は静かなことが多いのですが、こういうのは滅多に撮れません。やはり閉ざされた場所の小内湖だからこそでしょうね。

という訳でこれでもかとセルフィーを。(載せるのはこれだけにしましたが。)


「島巡りの道」は遠方の駒ケ岳が見事でした。続く「大島の道」は期待外れでそそくさと帰還。

散策の前からLindaが所望していたソフトクリーム(夕張メロンミックス)を。この寒いのによく食べる気になるなぁ。(「別腹」とは違いますが、こういうのは何と言うんでしょう?)

手探り状態のまま歩き始めましたが、大沼公園駅14:44発に乗り遅れたら次の普通列車は16:41発(それも大沼止まりのため函館着は17:43)なので、その場合は1.5kmを歩いて大沼駅15:55発で函館に戻るつもりでした。が、十分に景色を堪能しても余裕で戻って来られました。

今度こそ呑み鉄三昧。実は駅の待合室で既に日本酒を飲んでいました。

帰路は行きとは別ルートということで新函館北斗駅にも停車。(今更ですが、私はこちらに来るまで北海道新幹線が函館まで来ていると思い込んでいました。こちらにあるように乗り入れの構想はあるようですが。)

これは車庫の前。さすがに動いている新幹線は撮れないでしょう。

方角はぜんぜん違うのに、こちらも帰りは右手に函館山が見えるのが面白いと思いました。

終点の函館駅に到着。線路もここで終わっています。明るい内に戻って来られました。

これにて観光は終了し、残すは夕食。北海道にはラム肉の名物料理(ジンギスカンのこと)があると先にLindaに言ったところ、よく焼いたのが食べたいと答えていました。(ミディアムでもダメ出しするし、ローストビーフは生だと言い切る人です。)野菜の上で蒸し焼きにするジンギスカンがそれに該当するかは微妙ですが、何はともあれホテルで少し休んでから予定していた店(徒歩3分)へ向かいました。着いたのは開店(17時)の数分前。待っている間、入口の貼り紙に目を通したのですが、その約束事の多さに嫌気が差してしまいました。(たぶんマナーの悪い客が腹に据えかねていたのでしょうけど。)

それで前日食べた居酒屋の隣の店に急遽変更。注文時に焼き野菜はどうするか聞かれましたが断って肉だけ。(他にサラダとソフトドリンク。)

多言語によるジンギスカンの作り方指南書も置いてありましたが、完全に無視して普通の焼肉に。食べ放題は言うに及ばず、外で焼肉を食べる際に野菜やライスで胃の空き容量を減らすのは愚の骨頂と考えている私にもこれは望むところ。結果として支払額は最初に入ろうとした店よりちょっとだけ高くなりました。が、そちら(先述の注意書きから肉の重量は把握)よりも多量&多様のラム肉を味わうことができたのは確実なので不満はないです。

おまけ(前回の続き)
 本文に記した通り、大沼公園も29年前に訪れているのですが、それが函館市内散策の前だったのか後だったのかがどうしても思い出せません。札幌での学会終了後、フェリーで帰る人達と別れ、さらに一人になりたいという理由でJRで一緒に来た留学生とも別れ、ワイド周遊券で乗れる在来線特急の自由席で函館へ向かったことは間違いないのですが、大沼公園はその途中に下車したのか、それともいったん函館に着いてから戻ったのか? そういった前後関係が記憶からスッポリ抜け落ちています。大沼公園が朝方、函館山が日没後だったのは何となくながら憶えていますので、前者の可能性が高いですが、学会が終わったのは午後なので札幌で1泊しない限り午前には着けない。しかし、予定を変更して滞在を1日延ばしたという記憶はない。となれば当時は数多く存在していた夜行の特急列車に乗った、あるいは駅構内などで一晩を過ごしたのかも。(ちなみに函館では1泊もしませんでした。)
 また函館から先の記憶も飛んでしまっています。青函トンネルを通る快速列車で青森まで行ったのは確実ながら、そこから夜行の急行八甲田(上野行き)と普通列車を乗り継いで名古屋の下宿に戻ったのか? それとも日本海回りで新潟へ行き、そして急行きたぐに(同じく夜行で大阪行き)で長浜の実家へ帰ったのか? 思うに当時の私は将来の見通しが全く立たず「お先真っ暗」「八方塞がり」の状態で、これまでの人生を振り返っても精神状態が最もよろしくない時期でした。そのため防衛本能として忌まわしい記憶を残さないよう脳の無意識領域が働いたということかもしれません。
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3 Comments

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Unknown (Yasuhiro)
2023-12-29 06:18:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/245bf682899deb6a94c691f008d800d1a4225d15

先日スマホに表示されたニュースですが、北海道新幹線が札幌まで延伸されると、この日乗車した区間を含む函館〜長万部間はJRから切り離されるのはもちろん、旅客鉄道も廃止される(バス転換され鉄道は貨物のみ)という話まで出ているようですね。こりゃひどい!
Unknown (Yasuhiro)
2023-12-29 06:29:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/ff83ac2853cd183230b09d625a9d0bf4fb903aa6

昨晩この放送の録画を視聴しましたが、路線バスも鉄道も廃線がどんどん進んでいますから、番組が成立しにくくなってきているのを感じます。
大ボケ (Yasuhiro)
2024-04-03 14:46:43
木古内駅内の線路の写真に添えた「この先もずーっと線路は続いていますが(中略)列車が走ることはありません。」云々ですが、酷い誤りをしていました。旅客列車しか脳裏になかったのが敗因です。

https://www.nhk.jp/p/fudoki/ts/X8R36PYLX3/episode/te/KVV6513V8Y/

先日観たこの番組で紹介されていたように、貨物列車は今でも1日数十往復しています。

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