これ!どう思います?

マスコミがあまり報道しない様な問題を、私なりに考えてみます。

オーディオ (その2)

2021-03-20 11:15:02 | 音楽
【はじめに】
 今回がオーディオについての最終稿です。
 芸術・美術に憧憬が深い某教授が、「趣味は年齢と供に、動物→植物→鉱物へと変えるべきだ」と書かれていました。 動物の趣味にはペットやスポーツ等が含まれますが、先生は『愛人を持つ事』も動物の趣味に数えていました。 植物とは盆栽などです。 鉱物の趣味には、ガラス・陶磁器、書画骨董などなど・・・です。

 先生は音楽については触れていなかった様でしたが、音楽は年老いても楽しめるので、私は『鉱物』に分類します。 先生の考え方と、私は少し違います。 「若い時から、動物/植物/鉱物の・出来るだけ沢山の趣味を持って、(年老いて難しくなった趣味を諦めて、)体力が許す趣味を楽しむ」と言うのが私の考えです。 年老いてから新しい趣味に挑戦するのは難しいです。

 5Gの通信が普及したら、遠方の顧客との商談をパソコンでやるのが増えて来るのでは? そうしたら・出張が減って来ます。 ドンドンとロボット化も進むでしょうから、働く時間が短くなるでしょう! 若い人達は時間を持て余す事になりそうです。 若者達よ!趣味を沢山作って、楽しい人生を送りましょう!

【ハイレゾの基準】
 日本オーディオ協会(JAS)が2014年に、ハイレゾの基準を公表しています。基準を満足したらハイレゾ・ロゴ『Hi-Res AUDIO』の使用が認められます。 JASは、音質についてはCD以上を要求しています。

 JASが、オーディオ機器メーカーに要求している仕様は、量子化ビット数が24bit、サンプリング周波数が96kHzです。

 米国家電協会(CEA) は2014年にJASの提案を受け入れた様です。 ヨーロッパ諸国でもハイレゾ基準の音楽をインターネットで配信し始めています。 ハイレゾが主流になると、どこの国で録音しても、編集が終わったら・直ぐに全世界に配信出来る様になります。 宅配業者の仕事が減ってしまいます。 国は消費税は抜け目なく取るでしょうが、レコード会社への税金は?、関税は?どうなるのでしょうか?

 SACDの録音方式はDSD(1bit)で、ハイレゾはCD(16bit)と同じPCMですが、量子化ビット数は16bit~32bitです。ハイレゾのサンプリング周波数は44.1kHz~384kHzまで様々なのが現状です。 「どこまで音質を高くするべきか?」まだ誰も決められないのだと私は想像しています。

 レコード会社はハイレゾ音源を売る方法を模索している様に想像します。 ①スマフォで取り込みながら聴く、②パソコンなどで取り込んで、メモリーカードに記録して好きな時に聴く、③メモリーカードに入れて販売する。 皆さんは、どの方法を選択されますか?

【サラウンド】
 オーディオはモノラル(1.0ch)→ステレオ(2.0ch)に進歩して、1970年代に4チャンネルレコードが出ました。 4チャンネルレコードは、殆ど売れなかったので、1979年には各社はソフトの発売も止めてしまいました。 然し、レーベル各社は、その後も4チャンネル以上で録音は続けている様です。 従って、カラヤンが晩年に収録した曲は、ハイゾレ化が進んだら、日本でもサラウンドで聴く事になると思われます。

 SACDとブルーレイではデーター容量が大きいので、サラウンド(3ch以上)が可能になりました。 欧米で発売されているSACDソフトには『5.1ch』が沢山有ります。 5.1chを楽しむためには、スピーカーを6台以上置いて、ケーブルをスピーカーの台数分・部屋の中を這わせる必要があります。 欧米は部屋が広いので、サラウンドのSACDが普及していると思われます。

 日本で市販されているSACDソフトは、殆どステレオ(2.0ch)です。 私は、ステレオ録音時代(1970年代以前)に収録されたクラシック音楽のファンなので、支障が有りません。 日本では、庶民の家は狭いですから、サラウンドを楽しむのは難しいと思われます。

 NHKと民放の一部では、サラウンド音声の放送が始まっています。 スピーカーを6台以上配置して、ケーブルを沢山這わせる必要が有るなど、相当裕福な家で無いと難しいです! 近年、ケーブルが要らないサラウンド対応のヘッドフォンが発売されています。 これなら、我が家でも採用出来そうです。

(余談 :マンションのケーブル) 少し古いマンションのテレビ用のケーブルは、4K放送には対応していません。 天井裏等を這わせているケーブルの取替は出来ませんから、4Kテレビを見る為には屋外にケーブルを這わせる等の工事が必要になります。結構な金が必要です。 NHKは、庶民の事は全く考えていませんね! 「4Kテレビ放送に金を掛けるのなら、ケーブルの工事代をNHKが負担すべきだ!」と思いませんか!?

【ベルリン・フィル】
 世界有数の交響楽団で有るベルリン・フィル(BPh又はBPO)は、2014年に『ベルリン・フィル・レコーディングス』と言う、専用のレーベルを立ち上げました。 従来からのドイツ・グラムフォン(DG)等との契約を解除した分けでは有りません。 ブルーレイ・ディスクに映像とハイレゾの音を入れて発売しています。 ハイブリッドSACDとLPも出している様です。

 将来の為に、近年はサンプリング周波数192kHzで収録しています。

【スピーカーなど】
 電気信号を音(空気の縦振動)に変換するのが、スピーカー、ヘッドフォン、イヤホンです。 それらの進歩に興味があるので、インターネットで時々調べています。 オーディオの音の良し悪しを決めるのは、スピーカー等が大きく影響していると、私は思います。

 コーンスピーカの材質は、紙→金属、樹脂→木(ウッド)と種々の物が販売されています。 大昔に・私はビーター(beater=叩解機)と呼ばれるコーン紙の原料を混合/調合する機械を作った事が有ります。 和紙の原料や種々の繊維を混ぜ合わせて、特性が少しずつ異なるコーン紙が製造されています。

 音質に煩いクラシック・ファンで、超高級のCDプレイヤー/アンプ/スピーカーで聴いている方がおられました。 彼は、「SACDなんか不要だ! CDで十分だ!」と主張されました。 CDでもハイグレードの3ウェイスピーカーで聴いたら素晴らしいと思いますが、SACDとハイグレードの3ウェイスピーカーを組み合わせたら、もっと!もっと!素晴らしい音質になると思います。

 ヘッドフォンは、密閉型と解放型、サラウンド対応など種々のタイプが販売されています。価格が20万円を超えるのも有ります。 人混みの中で使うのなら密閉型にすべきです。 重低音用ヘッドフォンも有ります。 自分の好きな音楽に最適なヘッドフォンを選択して下さい。

【オーディオ・システムの将来】
 オーディオ技術の世界は急激に進歩しています。周辺技術が格段の進歩をしたので、オーディオの世界は、私が生きている間にほぼ完成の域に達すると予想しています。

 人間の聴覚の能力には限界が有ります。 能力以上に技術を進歩させる事は可能と思いますが、商売にはなりません。 従って、もう少しで普通の人達が十二分に満足するオーディオ・システムが完成すると予想しています。

 近年、LPが復活してきましたが、一部のマニアックの人達に支持されるだけだと思います。 私は、CDとSACDを四、五百枚ほど所有していますが、LPにしたら1,000枚以上になります。 「家を補強しないと収納出来無いのでは?」と思います。 クラシック音楽の楽しみ方の一つに、同じ曲を違う指揮者やオーケストラで聴き比べることです。 その為には沢山のCDが必要になり、LPでは難しいのです。

 CD、SACD及びLPの再生には機械的な読み取り装置(プレーヤー)が必要ですが、機械には故障が付き物です。 CDやSACDは、音をデジタル化しているのですから、ハードに入れて売るのではなく、パソコン・ソフトやゲーム・ソフトの様に通信販売するべきだと考えます。

 大容量のUSBメモリーやメモリーカードが安価に入手出来る様になっています。 32GBで、転送/読込速度が90MB/sのメモリーカードを1,000円程で売っています。 32GBはSACDの7倍程のデータ容量です。 現在・主流の第4世代通信技術(4G)でも、通信速度は100MB/s~1GB/sですから、32GBのデーターを5分~30秒程で受信出来ます。 (私のパソコンは、下りの通信速度が120MB/sですから、32GBのデーターを受信するのに要する時間は、32÷0.12=267秒=4.4分です。)

 将来、『映像+2.0ch/5.1chの音楽+解説書』をセットにして、インターネットで配信する様になると、私は予想しています。 (著作権保護と海賊版対策は不可欠ですが。)

 A/Dコンバータ(アナログ・デジタル変換器)、アンプ、スピーカー、ケーブルの技術は十分進んでいます。 普及品なら結構・安く手に入る様になって来ています。

 CDとSACDは、ソニーとフィリップスが規格を作り、普及させました。有力な企業が旗振り役をして、次世代の規格を作ればオーディオの世界は急激に変化/進歩すると思います。 機は十分熟しています!

(余談) 私はSACDソフトを沢山所有しており、高齢ですから、ハイレゾの時代が来ても今更・ハイレゾ・ソフトを買わないと思います。 今・持っているSACDだけで、残りの人生を十分楽しく過ごせそうです。 然し、ハイレゾの規格が統一されて、機器とソフトが手頃な価格になり、クラシックやジャズのファンが増えて来て欲しいと願っています。

【ユニバーサル ミュージック グループ】
 昔・世界には沢山・レコード会社が有りましたが、合併/吸収を繰り返して、現在はユニバーサル ミュージック グループ(UMG)と言う巨大企業が誕生しています。 私が好きなクラシック音楽のレコード会社の内、大手だった次の4社を吸収しています。 (ビートルズの権利はEMIが所有していましたが、現在はUMGに有ります。) 「これ以上にUMGが巨大化するのは好ましくない」と私は思います。

① ドイツ・グラムフォン(DG)
② デッカ(DECCA)
③ フィリップス・レコード(Philips Records)
④ EMI

 UMGは、現在はフランスのヴィヴェンディ社の傘下ですが、アメリカの会社です。ヴィヴェンディ社はUMGの株を売却する方針の様です。 先ず、2020年1月に、中国の『テンセント』にUMG株の10%を売却しました。

(余談 :専務のオーディオ・ルーム) 1991年にYM専務の直接の指示で重要な開発をしていました。 YM専務は自宅をリフォームされて、地下室を設けてオーディオ・ルームにされました。 部下を捕まえては、「次の休日に音楽を聴きに来い!」と言われるのです。 専務に招待されたら断れません! 胡麻摺りマン達は、何回も招待されて、辟易(へきえき)していました。

  私は開発の進捗状況を直接・YM専務に報告していたので、毎週一回は専務室に行きましたが、「音楽を聴きに来い!」との声は掛かりませんでした。 私は会社では仕事一筋人間と誤解されていたので、YM専務は「こいつに言っても精がない!」と思われたのか?

 「YM専務がワーグナーのファンだったらトンデモナイ事になる!」と私は恐れていました。あの有名なオペラ『ニーベルングの指環』の演奏時間は、『15時間』も有ります!


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