これ!どう思います?

マスコミがあまり報道しない様な問題を、私なりに考えてみます。

斎藤元彦兵庫県知事は何故?辞めないのか?

2024-08-03 09:29:05 | 政治
【はじめに】
 兵庫県では、斎藤元彦知事のパワハラ等の問題で大騒動が起こっています。

 斎藤知事は、知事に当選したあと3年間、”4人組”と呼ばれる評判の悪い側近を使って県政を動かしてきた様ですが、”4人組”内の一人は辞職して、二人は仕事をしていない様ですから→→県政はマヒ状態になっています。 それでも、斎藤知事は辞めようとはしていません!?

 兵庫県で大事故や災害が発生したら、県は対応出来るのでしょうか? 来年度の予算案を纏められるのでしょうか? 私は神戸市の住民なので、心配です。

 斎藤氏はまだ46歳ですが、これ程・悪評を買ってしまったら→→知事を辞めたら→→就職先を見つけるのは極めて難しいと予想します。 斎藤氏の奥さんの実家は裕福らしいので→→(プライドは傷つくでしょうが、)援助してもらったらどうですか? 早く辞めて欲しいです!

【事件の概要】
 県民局長だったW氏が、今年の3月12日に告発文書を配布して→→斎藤知事のパワハラ等の問題が表面化しました。

 2004年に制定された『公益通報者保護法』で、W氏を簡単に処分してはいけない事になっていますが、兵庫県は「告発文書の内容が事実無根である」と断定して→→W氏を『局長解任処分』に→→停職3カ月の懲戒処分としました。

 その後、段々、斎藤知事には種々問題が有る事が判明してきて→→兵庫県議会が6月27日に『百条委員会』の設置を議決しました。

 百条委員会がW氏の証人喚問を7月19日に行う事を決定しましたが、W氏が「死をもって抗議する」と言い残して7月7日(?)に自殺してしまいました。

 去年、阪神とオリックスが優勝したので、大阪と神戸でパレードする事になったのですが、神戸側の金が不足したので→→信用金庫への県の補助金を増額して→→その一部を兵庫県にキックバックさせた様です。 この件を担当していた総務課長が4月に自殺されていましたが→→県は最近まで隠していました。

 斎藤知事には、”4人組”と呼ばれる側近がいて、県政を実質的に仕切っていた様です。 ・・・①片山副知事、②小橋浩一理事、③産業労働部長、④総務部長

 片山副知事は辞任し、小橋浩一理事は自ら降格を申し出て権限を放棄しました。総務部長は出勤はしている様ですが、部屋に閉じこもって斎藤知事とは会っていないと言われています。 残りは産業労働部長一人になっています。

 県職員労働組合が斎藤知事に辞職を要求しているので、県政はガタガタの状態になっています。 斎藤知事は四面楚歌の状態ですが、辞める気配は全く有りません。 「斎藤知事を誕生させた”日本維新の会”が引導を渡すべきだ!」と私は思ってます。

【私は、直ぐに辞めさせるべきだと思います!】
 斎藤知事の記者会見と報道の内容から、斎藤氏は権力の有る地位についてはいけない性格の持ち主の様に見えます。 斎藤氏は自ら辞める気はサラサラ無い様ですから、百条委員会は早急に調査して→→結論を出して→→パワハラが事実なら→→不信任決議をすべきです。

 県職員労働組合が知事に辞職を要求しています。斎藤氏の様な人間の下で働くのが、ドンナニ嫌な事か考えて見て下さい。私には似たような経験が有るので分かります!

《維新の不可解な動き》
 維新は、「独自に調査して→→パワハラが事実なら→→辞職勧告する」様な、ノンビリした事を言っています。 調査権無しに維新が独自に真相を究明出来るとは思えません。 そして、「何時までに調査を完了させるつもりか」明言していません。

 維新は、百条委員会に積極的に参加すべきです。 多分、維新は2021年の知事選挙で斎藤氏を推薦したので、責任を感じているのだと推察します。変な庇いだてをするのでは無く、「人を見る目が有りませんでした。ごめんなさい!」と謝るべきです。

 百条委員会が不信任決議をしたら→→斎藤知事は議会を解散する可能性が有ります。 維新は早急に態度を変えないと→→次の議会選挙で大敗すると私は予想しています。 (私は兵庫県民ですが、議会選挙になったら維新には絶対投票しません!)

【御参考 :百条委員会】
 地方自治法の第100条に、地方議会が調査権の有る委員会(百条委員会)を設けて良い事になっています。 百条委員会が設置されると、強制的に証人を出頭させる事が出来ます。 証人には次の罰則が科せられます。

罰則❶ :百条委員会から出頭又は記録の提出の請求を受けた場合、正当な理由が無いのに出頭し無かったり、記録を提出し無かったら→→6カ月以下の禁錮又は10万円以下の罰金に処せられます。

罰則❷ :偽証した場合は→→3カ月以上5年以下の拘禁刑に処せられます。

 百条委員会の調査結果が、「県知事にパワハラ等の行為が有った」と結論付けた場合は→→県議会は以下に示す①か②の決議をする事になります。

決議① :首長辞職勧告決議
 出席議員の過半数で『首長辞職勧告』を決議出来ます。知事は、首長辞職勧告が出ても辞める必要は有りませんが、知事は議会を解散する事は出来ません。

決議② :不信任決議
要件 :不信任決議を行うには、(1)議員数の3分の2以上の者が出席して→→(2)出席議員の4分の3以上が賛成する必要が有ります。

県知事の義務 :県議会が不信任決議をしたら→→県知事は10日以内に議会を解散する必要が有ります。 議会を解散しなかったら→→県知事は10日が経過した時点で失職します。

【御参考 :兵庫県議会の勢力図】
 御参考までに兵庫県議会の各党・会派の議席数を書いておきます。日本維新の会は煮え切らない態度ですが、その他は斎藤知事を批判しています。 日本維新の会が賛成しない限り、不信任案を決議出来ません。

★ 自民党=36人
★ 日本維新の会=21人
★ 公明党=13人
★ ひょうご県民連合=9人
★ 共産党=2人
★ 無所属=5人

【斎藤元彦氏の経歴とパワハラ等の問題】
 2021年7月に行われた県知事選挙では”日本維新の会”が斎藤元彦氏を推薦し、自民党は分裂して斎藤氏と金沢和夫氏を支援しました。

★ 生年月日 :1977年11月15日(46歳) ・・・神戸市須磨区
★ 愛光中学校・高等学校 :愛媛県に有る、超有名な進学校
★ 東京大学経済学部卒 
★ 総務省に入省 :2002年
★ 結婚   :時期不明 ・・・息子が一人(?)
★ 兵庫県知事 :21年8月1日~
★ 県民局長だったW氏が告発文書を配布 :24年3月12日
★ 総務課長自殺 :24年4月
★ 百条委員会の設置 :24年6月27日
★ W氏が自殺 :2024年7月7日(?)
★ 県職員労働組合が斎藤知事の辞職を要求 :24年7月10日
★ 片山副知事が辞任 :24年7月31日
★ 百条委員会が証人尋問を開始する予定 :24年8月~
★ 斎藤元彦知事の任期は25年7月31日です。

自民党の最大の問題 (その1)

2024-07-27 14:43:57 | 政治
【はじめに】
 岸田文雄氏は、政治資金規正法を少し手直しして、派閥を解散して→→政治資金パーティーの問題の幕引きをしようと考えている様に見受けられます。

 政治資金パーティー問題で、自民党は”ドタバタ劇”を演じてしまったので→→「自民党には重大な問題が幾つか有る」事を露呈してしまいました。 今回は、私が「最大の問題だ!」と考えている「何で『空っぽの政治家』を総理大臣にしたのか?」についての私見を書きます。

 「今、衆議院選挙をやったら野党連合が勝利しそうだ」と自民党の議員達は考えている様ですが、2009年~12年の民主党政権の”体たらく”、特に『鳩ポッポ政権』と『空き缶政権』の記憶が鮮明に残っているので→→自民党が大敗しないで→→維新を取り込み→→自民・公明・維新の3党連立政権が誕生するのでは?と予想しています。

 小林鷹之衆議院議員(49歳)を自民党総裁に担ぎ上げて→→年末までに衆議院選挙を実施したら→→自民党と公明党で過半数を維持出来ると私は予想しています。

【政治資金パーティー問題の経緯】
 共産党の新聞『赤旗』が昨年11月に自民党の政治資金パーティー問題を報じました。 その後の出来事を、ご参考までに時系列に列記して置きます。

★ 赤旗のスクープ  :2023年11月6日
★ 政治刷新本部の立ち上げ :2024年1月11日~
★ 派閥解散表明 :2024年1月17日~25日 ・・・麻生派を除く5派閥
★ 裏金議員の処分 :2024年4月4日 ・・・36人処分
★ 衆議院補選 :2024年4月28日 ・・・島根1区で敗れ、東京15区と長崎3区には候補者を擁立し無かった。(全て立憲民主党の勝利)
★ 政治資金規正法を改正 :2024年6月19日
★ 都議会補選 :2024年7月7日 ・・・9選挙区に自民党は8人擁立し→→2人しか当選しなかった。
★ 自民党総裁選挙 :9月下旬(?)

【問題点➊ :空っぽの政治家を総理大臣にした!】
 A氏が、「○○を実現したいと言う政治家が『志の有る政治家』で、岸田文雄氏の様に政治が家業だから→→やりたい事は特に無いが→→政治家になったのを『空っぽの政治家』と呼んでいる」と話しました。 上げ足を取って、「杉村太蔵氏は高級料亭に行きたかったのだから→→『志の有る政治家』だね!」返しました。

 確かに、岸田文雄氏を『増税メガネ』と呼ぶよりも、『空っぽの政治家』と呼ぶ方がピッタリですね!

 自民党の最大の問題は、『空っぽの政治家』を事も有ろうに自民党の総裁に選んだ体質だと思います。 岸田氏が所属していた岸田派は『宏池会(こうちかい)』の事です。 池田勇人氏が宏池会を設立し、①池田勇人氏、②大平正芳氏、③鈴木善幸氏、④宮澤喜一氏、⑤岸田文雄氏の五人の総理大臣を排出した名門派閥です。

 今年の1月に岸田氏が岸田派を解散すると言った時、岸田派に所属していた国会議員は『46人』もいました。 『志の有る政治家』もおられたと思いますが、どうして?『空っぽの政治家』が派閥の長になれたのでしょうか? 派閥に所属していた議員達は、お互いに”人となり”を熟知していたはずです。岸田氏が特に金集めが上手だとは思えませんし、演説が上手いとも思えません、国民に人気が有るとも思えません。 不思議ですね!

《派閥は劣化します!》 考え方が近い人達が→→「○○を実現しよう!」と集まって→→派閥を作ります。 民間企業にも有りますが、政治の世界では”どの国”でも”どの時代”にも派閥は存在します。

 派閥は、設立から時間が経つにつれて”劣化”して行きます。 『志の有る政治家』が少なくなって来て→→『空っぽの政治家』が増加して→→「特別にやりたい事は無いが、大臣になりたい!」と考える輩が増えてきます。 小選挙区制が、この傾向を強める様になったと思います。

 麻生派以外の五派閥が解散しましたが、自民党が余程の大改革をしない限り数年もしたら派閥が出来始めると予想しています。

《私が勤務した会社の派閥》 1958年~74年(16年間)、社長/会長を歴任したTK氏がいました。TK氏は強力な派閥(T派閥)を構築しました。 それ以来T派閥の中から社長と会長が選ばれる慣習が出来てしまいました。 (私が入社したのは71年です。T派閥以外に弱小派閥が幾つか有った様です。)

 役員改選は2年毎に行われたと記憶するのですが、神戸市の花隈に有った某料亭(H亭)を貸し切って→→T派閥のトップ達が集まり→→徹夜で重役の人事を行いました。(T派閥以外の人間も少し重役に選ばれましたが、T派閥以外の有能な人間は、子会社に出向させるなどして早めに芽を潰しました。)

 1987年の重役改選の時、社長候補が二人いて→→拮 抗(きっこう)していました。 漁夫の利を得たのが、大酒飲み/大食漢/遊び好きのKS氏でした。KS氏は悪知恵が働く人間で、禁断の手段を駆使して社長と会長の席を11年間も温めました。その後、会社は低迷し→→胡麻摺が重役になるケースが増えました。 (東大工学部卒でしたがトンデモナク無知で、『ナショナルのゴマすり器』と揶揄されていた方が重役になりました。)

 社長や会長まで上り詰めると、生涯秘書が付いて→→H亭での飲み食いは会社持ちでした。 水道のトラブル、給水機の取り換え等は会社に出入りの業者が行いました。 勿論、代金の請求先は会社です。・・・脱税ですよね!

・・・ 自民党に関連する私のブログ ・・・  日付は投稿日
 私の夢は、「日本に政権が担える二大政党が出来る事」です! 自民党には国会議員が多いいので→→大臣になって仕事をこなせそうな方が結構います。 然し、今までは当選回数と派閥の力学で大臣を選ぶケースが多く→→適任とは言えない大臣がいました。 それでも、大臣になって勉強してくれたら→→少しは真面な仕事が出来る様になると思いますが、勉強嫌いがいます。 (例えば、河野太郎氏は2022年8月10日から2年間もデジタル大臣を続けていますが、デジタル化とは何か?、デジタル化の重要性/問題点など、理解出来ていない様に見受けられます。河野氏は勉強嫌いなんですね!)

 「政治資金パーティー問題等でガタガタになっている自民党を政権の座から引きずり降ろしたい」と私は思っていますが、野党連合政権では旧民主党政権よりもっと悪い状況になると予想しています。 自民党には『TOKYO自民党政経塾』等が有ります。立憲民主党と国民民主党も政経塾を設立して『志の有る政治家』を育てるべきです。(維新には政経塾があります。)

★ 政治資金規正法の改正について :24年5月25日
★ 岸田文雄氏に物申す!       :24年4月20日
★ 自民党を刷新する方法(その1)~(その3) :24年3月2日~3月23日
★ 政党、派閥と国会議員の支出   :24年2月24日
★ 選挙運動の体験談        :24年2月17日
★ 政党、派閥と国会議員の収入   :24年2月10日
★ 政治と黒い金の作り方       :24年1月20日
★ 政治家が黒い金を集める昔の仕組み :24年1月13日
★ キックバック事件         :23年12月16日
★ パーティー券問題         :23年12月9日
★ 憲法改正が今!必要な背景     :23年11月25日
★ 岸田さん!憲法改正ですよ!     :23年11月18日
★ 岸田さん!自動運転レベル4の軽トラですよ! :23年10月28日
★ 期待外れの内閣改造          :23年9月23日
★ 家業としての政治家を撲滅しましょう! :23年7月29日
★ 岸田文雄氏は何をしたいのか?!    :23年2月4日
★ 文書通信費100万円の問題について   :21年12月4日
★ 世襲議員を減らす特効薬        :21年10月16日
★ 国政選挙への提案            :20年4月4日
★ 政治家や官僚と賄賂(その1)~(その6) :20年2月8日~3月28日

立憲民主党に物申す!

2024-07-13 07:02:03 | 政治
【はじめに】
 都知事選挙で蓮舫氏は、マスコミ各社の当初の予想に反して大敗しました。 コメンテーター、蓮舫氏、立憲民主党の泉健太代表等が『敗因』について色々話されていますが、私の見立てとは違います。 それで、蓮舫氏と立憲民主党に反省して欲しい点について書きました。

 泉健太氏は、今後も共産党の協力を仰ぎたい様に見受けられます。 立憲民主党は党大会を開いて、共産党と共闘しようと考えている泉健太氏一派を除名しないと、政治資金パーティー問題でガタガタになっている自民党にさえも勝てないと予想します。

 「自民党に対抗出来る野党第一党が必要だ!」と考えています。 私は、「泉健太氏一派を排除した立憲民主党と国民民主党が合体する事」を期待しています。

 何不自由無く育ったボンクラ議員が多いいです。 私は、どの政党も「工業、農業、漁業、医療/介護、安全保障/軍事、貿易、国際情勢・・・等々を勉強/学習する人間を立候補させるべきで」、「議員になったら何を実現させたいのか!」志の有る人間を選ぶべきだと思います。

【反省点❶ :連合に対する裏切り】
 私の独断と偏見ですが、立憲民主党と国民民主党は党単独で選挙運動などのボランティアを集める能力がほとんど無いと思います。 日本労働組合総連合会(連合)が、傘下の組合に要請してボランティアを出して貰っているのが現状です。

 連合と共産党は、昔から仲が悪いです。 蓮舫氏は東京都出身の参議院議員でしたが、選挙の時は連合の支援を受けて来たと推察します。 都知事選挙では、事も有ろうに連合を裏切って共産党の支援を得ました。 蓮舫氏は自分の力を過信して、連合の支援無しでも当選出来ると判断したのでしょう!

 立憲民主党の泉健太代表は、中道左派だと見ていたのですが、都知事選挙で何故共産党にすり寄ったのか? 連合が小池知事を支援すると決めたので→→仕方なく共産党に近づいたのでしょうか? 共産党の支援を受けないで→→蓮舫氏を離党させないで→→立憲民主党の候補として戦ったら→→連合の票の一部が蓮舫氏に流れ→→大敗する事は無かった様に思います。

・・・ ボランティアが集められる団体 ・・・
① 連合 :組合員数≒700万人
② 公明党 :創価学会
③ 共産党
④ れいわ新選組 :山本太郎氏
⑤ 石丸伸二氏 :前広島県安芸高田市長 ・・・今回の都知事選挙に限れば!

《御参考 :自民党とボランティア》
 1960年頃までは、旦那衆が青年達を使って自民党の選挙運動をやりました。 その後は、(違法ですが)土木/建築関連の企業が社員を出して選挙運動をやりましたが→→土木/建築関係の予算が潤沢で無くなると→→一部の地域で公明党の協力を得る様になり→→1999年から自公連立政権が誕生しました。

 統一教会が自民党に接近したのは1957年頃の岸信介政権の時代です。 その後、関係を少しずつ深めて→→2020年頃には自民党の選挙運動を手助けする様になったと推測します。

 自民党の党員は多いいですが、「ボランティアで選挙運動をする人が少ない為に、選挙に金が必要で、種々の問題が発生しているのでは?」と私は見ています。

《御参考 :インターネット選挙》
 既存の政党は政治資金パーティーで金を集めていますが、れいわ新選組の山本太郎氏等はインターネットで資金を集め→→ボランティアを集め→→政策を公表する選挙運動をしています。 立憲民主党と国民民主党は、インターネット選挙に力を入れるべきだと思います。

【反省点❷ :政策立案能力の欠如】
 都知事選挙で蓮舫氏が「小池知事の政策をリセットする」と発言したのを聞いて、「こりゃダメだ!」と思いました。 小池知事の政策のダメな点を指摘して、蓮舫氏ならドウするか、具体的な案を提示すべきでした。

 「明治神宮の原生林を伐採させてはいけない!」と言った時は、「無知をさらけ出してしまった!」と呆れました。原生林とは何か?知らなかったのです。 そして、明治神宮の木が植林された有名な話しも知らなかったのです。

 都知事は、超!超!大藩の藩主に相当します。 下に示す様に巨額の金(16兆円以上)の使い道を決めて、不正が無いか?管理/監督するのが都知事の仕事です。 「良きに計らえ!」などと構えていたら、不正が横行すると思われます。

 蓮舫氏と立憲民主党は、具体的な政策を掲げて選挙運動をすべきでした。蓮舫氏にも立憲民主党にも政策立案能力が無い事を知らしめてしまいました! そん事で勝てる分けが有りません! 巨額の金を動かす為には、優秀なブレインを集める事が不可欠ですが、立憲民主党には無理だと私は思いました。

・・・ 東京都の予算 ・・・ 2024年度 出典:東京都のホームページ
★ 一般会計≒8兆4,530億円    ・・・福祉・教育・土木・衛生などなど
★ 特別会計≒6兆1,908億円    ・・・国民健康保険会計や老人保健会計などなど
★ 公営企業会計≒1兆9,146億円  ・・・水道/下水事業などなど
★   合計≒16兆5,584億円

【反省点❸ :共産党についての知識不足】
 今回の都知事選挙で、蓮舫氏は立憲民主党の強力な支援団体である連合を袖にして、連合が嫌っている共産党の支援を受けました。 

 立憲民主党の泉健太代表と蓮舫氏は、「連合と共産党の確執を知らなかったのでは?」と想像します。 そして、二人とも『共産党とは何か?』についても深く考えた事が無かった様に見受けられます。 多分、二人は軽い気持ちで連合では無く→→共産党を選択したのでしょう!

 下に、共産党についての私見を書きます。 

【日本共産党】
 共産党は武力革命で日本を『共産国家』にするのが党是(とうぜ)でしたが、1955年に武装闘争路線を破棄しました。 その時、武装蜂起する為に集められたいた若者達が共産党から出て→→共産主義者同盟を結成し→→安保闘争をし→→分裂して→→内ゲバで殺し合い→→よど号ハイジャック事件(70年)→→あさま山荘事件(72年)→→三菱重工爆破事件(74年)等を起こしました。

 現在の共産党は、選挙で国会議員を増やして→→第1党になって→→日本を社会主義国にして→→最終的には共産主義国家にしようと考えています。

 共産主義国家では、土地は全て国有として、民間企業は認めず→→全て国有企業にして→→生産した物は全て国民に平等に分配されます。 社会主義国家とは、共産主義国家への前段階で、土地と大企業は国有化するが、個人経営の様な小規模の企業は認める体制の事だと思います。

 現在の日本で「共産主義国家が良い」と考える国民は一握りしかいないでしょう! 従って、共産党に投票している方の多くは、「自民党政権が嫌いだから、正反対の立場を取る共産党に投票している」のではと想像します。 『アンチ巨人ファン』の様な『アンチ自民党ファン』が投票しているのでは?

 共産党の党員は段々と減少して、高齢化してきています。 立憲民主党が、今まで支援して貰って来た連合を袖にして、党勢が衰えて来ている共産党にすり寄るメリットが有るのでしょうか?

 共産党は、党の方針を公表しています。①日米安保を破棄する、②どの国とも同盟しない、③自衛隊を縮小する・・・などなど。 泉健太氏と蓮舫氏は、共産党の綱領を読んだ事が無いのでは? (一方、立憲民主党は党内の意見を集約出来ないので、綱領は曖昧な表現になっています。)

・・・ 共産党の党員数の推移 ・・・ 出典:警察白書、2019年はウイキペディア
★ 1977年≒36.6万人
★ 1985年≒46.9万人
★ 1994年≒35.7万人
★ 2004年≒40.3万人
★ 2012年≒31.8万人
★ 2019年≒27.0万人

・・・ 共産党の歴史 ・・・
★ 成立 :1922年
★ 合法化 :1945年12月 ・・・戦後、GHQは監獄に入っていた共産党員を解放して、合法化しました。
★ 武装闘争路線 :1951年2月 ・・・中核自衛隊を組織しての武装蜂起、労働者の遊撃隊組織、山村工作隊による革命工作、などを掲げました。(出典:ウイキペディア)
★ 武装闘争路線の放棄 :1955年7月 →→日本の新左翼運動
★ 科学的社会主義 :1976年7月~

【御参考 :蓮舫氏の経歴】
 父は台湾人の貿易商で、母は美人で有名だった日本人で、長女として東京で生まれました。裕福な家庭で育った様です。 蓮舫氏は母親に似たのか美人で、学生の時からグラビアアイドルになりました。25歳の時に日本人と結婚して、双子を出産しました。

 蓮舫氏は、旧民主党から36歳の時に参議院選挙に立候補して当選し→→連続4回当選しました。民主党政権が誕生して直ぐに「2位ではダメなんですか」と言う、無知丸出しの発言をしてしまいました。 その後、42歳の時から3回、内閣府特命担当大臣になりました。

 現在、蓮舫氏は56歳で→→彼女のセールスポイントだった『美貌』は少し衰え→→若者達の支持を得るのは難しくなっている様に思います。 若者達には『とうのたった女性』に見えるのでは?

★ 生年月日 :1967年11月28日(現在=56歳) ・・・出生時は台湾国籍(日本名=齊藤蓮舫、台湾名=謝蓮舫)
★ グラビアアイドル :85年~
★ 青山大学法学部卒業 :1990年
★ 結婚 :93年8月 ・・・村田信之氏と結婚→→村田蓮舫
★ 日本国籍取得 :95年 ・・・台湾国籍はそのまま
★ 北京大学に留学 :95年~97年
★ 双子を出産 :97年  ・・・息子は歌手の村田琳、娘は村田翠蘭
★ 参議院議員 :2004年7月~24年6月 ・・・東京選挙区、連続4回当選
◎ 民主党政権 :09年8月~12年12月
★ 事業仕分け :09年11月 ・・・『2位ではダメなんですか』と発言
★ 内閣府特命担当大臣 :10年6月8日~11年6月27日 ・・・行政刷新・・・菅直人内閣
★ 内閣府特命担当大臣 :11年1月14日~11年6月27日 ・・・消費者&食品安全・・・菅直人内閣
★ 内閣府特命担当大臣 :11年9月2日~12年1月13日 ・・・行政刷新など・・・野田内閣
★ 国籍喪失許可証書 :16年9月 ・・・台湾政府より発行された。
★ 離婚 :20年8月
★ 東京都知事選挙に出馬 :24年7月

《蓮舫氏についての私の見立て》
 蓮舫氏と河野太郎氏には「勉強しない!」と言う共通点が有ります。 蓮舫氏は、政治スキャンダルを報じる週刊誌などはよく読んでいる様です。 国会では、スキャンダルを追及する専門家を演じて来ました。

 蓮舫氏と岸田文雄氏には、「やりたい事が無い」、「政策を立案する能力が無い」と言う共通点が有ります。 二人とも、政治家になってはいけない人間だと思います。

岸田文雄氏に物申す!

2024-04-20 12:46:08 | 政治
【はじめに】
 岸田文雄氏は2021年10月に総理大臣に就任しましたが、『増税メガネ』と揶揄されました。 日本医師会から『1,400万円』もの献金を受けていた事が報道された23年11月頃には『賄賂メガネ』と揶揄されました。 私は、『安本丹(あんぽんたん)メガネ』、『ピント外れメガネ』、『姑息増税メガネ』の方が似合っている様に思います。

 岸田内閣の支持率が低下してきたら、自信の無い顔になってきましたが。政治資金パーティーの問題が追及される様になると、明るく溌溂な顔つきになってきました。逆風にメゲナイ、強い精神の持ち主なんですね!

 本稿では政治資金パーティーの問題には触れないで、主として国民の所得についての私見を書きます。

【何しにアメリカを訪問したのか?!】
 今月(4月)、岸田総理は国賓待遇でアメリカを訪問しました。事前に演説の内容を推敲した様で、アメリカの議会でジョークを交えながら自信たっぷりに演説しました。 アメリカでの言動には、賛否両論が有りますが、私は『否』に賛同します。

 日本とアメリカは『グローバル・パートナー』だと言いました。 私は、「トンデモナイ発言だ!」と思いました。どの国も国益を優先した外交政策を採用して、国益の為に武力を行使します。 イスラエルが絡む戦争では、バイデン氏もトランプ氏も、巨額の選挙資金を献金するユダヤ人寄りの施策を取ります。 アメリカが、イスラエル軍のガザでの虐殺に目をつぶったら、日本は「『見ざる聞かざる言わざる」の態度で臨みます」と言ったのと同じです。

 トランプ氏が大統領に返り咲いたら、何をするか?誰にも予想出来ません。アメリカの外交政策に対しては『是是非非(ぜぜひひ)』で臨むべきです。『グローバル・パートナー』はトンデモ無いです。

 アメリカがウクライナを見放したら、日本は逆に欧州諸国と連携して、ウクライナが負けない様に支援すべきです。ならず者国家(中国、ロシア、北朝鮮)に囲まれた日本としては、ロシアがウクライナに勝つことは許容出来ません!

【今年の春闘】
 岸田総理は経済連などに「給与アップ」を要請し、大手企業の月給は春闘で大幅にアップした様です。岸田氏は『鼻高々』の様ですが、大手企業で働く人≒30%、中小企業の労働者≒70%です。 中小企業の給与がアップし無かったら、内閣支持率はアップしません。

 岸田氏は年金生活者がどの程度いるのか?承知していない様に思います。 厚労省が公表しているデータによると、年金と恩給で生活している人の割合は『44%』も有るのです! 『44%』の国民は、全く春闘の恩恵を受けられません。

【増税と補助金停止】
 岸田総理は、『増税メガネ』の愛称に恥じぬ様に増税とステルス増税に励んでいます。

 健康保険料は従業員と企業が50%ずつ負担しています。「少子化問題は企業にとっても重大だから、労働者と企業の両方に、少子化対策資金を出してもらう」と言う屁理屈/妙案を考え出しました。国会での議論では、企業負担は無視して「労働者の負担は少ないから我慢してくれ」と言っています。 今年の春闘では中小企業の労働者の賃金はあまりアップしておらず、経営が苦しい中小企業が沢山有る事実を考慮していません。 岸田氏を『姑息増税メガネ』と呼びましょう!

 少子化対策と健康保険料は全く関係無いと私は思います。 先送り中の防衛力強化資金のための増税も、健康保険料に加算して徴収したら良いと思いますよ! 

(豆知識) 『健康保険』は企業の従業員やパート社員が加入しています。『国民健康保険』は自営業者、年金生活者などが加入しています。『健康保険料』に上乗せすると、自営業者、年金生活者などは免除される事になります。年金生活者は『44%』、自営業者は『13.8%』です。

・・・ 岸田内閣の増税・ステルス増税政策 ・・・
★ インボイス制度 :2023年10月 ・・・ステルス増税
★ 少子化対策財源の為の健康保険料をアップ :2026年度?
★ 後期高齢者の国民健康保険 :2024年1月から負担金の割合『10%』→→『20%』
★ 電気・ガスの補助金終了 :2024年6月
★ 防衛力強化資金のための増税 :先送り中
★ タバコ税の増額 :2024年10月ころか?

【消費税率を下げるべきです!】
 岸田氏は『増税メガネ』と揶揄されるのを気にしている様で、今年(2024年6月)から『定額減税』実施すると決めました。上記の増税に比べると、ほんの僅かな減税ですから、景気が良くなるとは思えません→→内閣支持率はアップしないでしょう!

 景気を良くするためには、消費税率を大幅に下げる必要が有ります。 税収が短期間ダウンする分は、国債を発行したり、外貨準備として保有しているアメリカの国債を売却すれば良いのです! 景気が良くなれば税収は増加します!

 消費税率を『1%』下げると税収は『2兆円』ダウンします。 日本の外貨準備高は、2024年1月現在『1兆2,918億ドル』です。その大半はアメリカの国債です。アメリカの国債を『1兆ドル』保有していると仮定すると、現在の為替レートは『1ドル≒150円』ですから、『150兆円』のアメリカ国債を持っている事になります。

 保有しているアメリカ国債を『10%』売却したら『15兆円』得られるので、消費税率を1年間『7.5%』下げる事が出来ます。 日本の経済は見る見るうちに改善して→→国民は豊かになり→→税収が増加し→→内閣支持率もアップするでしょう!

【物価の上昇】
 日本は21世紀になってデフレ(物価の下落)状態が続いてきましたが、ウクライナ戦争が始まった2022年からインフレになっています。(物価上昇率 :2021年≒-0.24%、22年≒2.50%、23年≒3.27% ・・・出典;IMF)

 今年(24年)は食品の値上げラッシュが続くと予想されていますので、賃金が大幅にアップしない限り、実質賃金は横這いになるか?低下するのではと私は予想しています。年金生活者にとっては、厳しい年が続きそうです!

【生活保護】
 一戸建ての住宅街に住んでいると分かりませんが、『1DK』や『2DK』の賃貸マンションの管理人になると、貯金が殆ど無い方が沢山いる事が分かります。 年金生活をしている夫婦は、旦那さんが亡くなられると、直ぐに生活保護を申請して→→二、三ヶ月後には生活保護費が支給されたケースを多々見ました。

 今から20年以上前の話しですが、(現役で働いている時、)それ相応の収入が有ったのに『宵越しの銭は持たない』と言う生活をして→→貯金をしないで→→働け無くなったら→→生活保護を受ければ良いと言う生き方をしている方が何人もいました。 賃貸マンションの管理人なって、彼等の生き方を理解出来る様になりました。

 老後は生活保護を受ける事を前提にした生き方をする人が、これ以上増えたら社会福祉予算がドンドン膨れ上がってしまいます。 対策が必要ですが、良い案は浮かびません!

【各国の実質賃金】
 グローバル ノート社が有料で、1995年を『100』とした各国の『賃金上昇率(実質ベース)』のデータを公表しています。 日本、アメリカ、韓国、ドイツのデータをエクセルでグラフ化して見ました。

 日本は過去30年間、実質賃金がアップしない不思議な国でした。一方、韓国は21世紀に入って目覚しい経済発展をして来ました。 韓国が民主化したのは1987年です。以来10年おきに保守政権と革新政権が交代し、チグハグナ政策を採用して来たので、政治家が経済発展に貢献したとは考えられません。サムスンや現代等の財閥が頑張った結果、韓国経済は成長したのだと、私は見ています。

 経済に精通した/経済を勉強した政治家が与野党に何人いると思われますか? 「○○議員に経済運営を任せたら大丈夫だ!」と断言出来る政治家がいたら教えて下さい!



《豆知識 :バルト三国の経済発展》
 1991年にソビエトが崩壊し、ソビエトから沢山の国が独立しました。 ヨーロッパのバルト三国は独立後→→EUに加入して→→経済が急激に発展しています。 

 私の私見ですが、バルト三国は「経済関係を欧米諸国と密接にすると経済が発展し、民主主義国家に生まれ変われる可能性が有る!」事を示した例だと思います。 ロシアは、友好国や傀儡政権の国がバルト三国を見習う事を恐れているのでは? 口実を作って、バルト三国に侵攻する可能性が有ります。

★ リトアニアの実質賃金  :1995年=100 →→22年=362
★ エストニアの実質賃金 :1995年=100 →→22年=341

(注記) ラトヴィアの実質賃金のデータをグローバル・ノート社は公表してい無いので、ウイキペディアでラトヴィアの一人当たりのGDPを調べて見ました。ラトヴィアも独立後に経済発展している様です。

【日本の実質賃金と政治】
 バブル崩壊は1990年頃です。その後、日本の実質賃金は低下して、2021年頃から少し増加する様になりました。 政治家の使命の一つは「経済を発展させて→→国民がより豊かな生活が送れる社会にする事」です。然し、過去30年間に渡って、政治家達は政争とスキャンダル追及に明け暮れて、経済を発展させる議論/検討を殆どして来なかったと、私は思います。

・・・ 日本の実質賃金の推移 ・・・
★ 1995年 :100.00 村山内閣;
★ 1996年 :100.56 橋本内閣;
★ 1997年 :102.60          消費税=5%、山一証券の廃業
★ 1998年 :102.26 小渕内閣;
★ 1999年 :101.31
★ 2000年 :100.93  森内閣;   銀行破綻(日本長期信用銀行&日本債券銀行)
★ 2001年 :98.57  小泉内閣;
★ 2002年 :95.17
★ 2003年 :94.27         イラク戦争
★ 2004年 :95.29
★ 2005年 :96.96 
★ 2006年 :96.89 安倍内閣;
★ 2007年 :96.30 福田内閣;    郵政民営化
★ 2008年 :96.17 麻生内閣;    リーマン・ショック
★ 2009年 :92.69 鳩山内閣;
★ 2010年 :91.61 管内閣;     日本航空破綻
★ 2011年 :92.64 野田内閣;    東日本大震災
★ 2012年 :90.55 安倍内閣;
★ 2013年 :90.49           アベノミクス
★ 2014年 :90.65           消費税=8%
★ 2015年 :90.73
★ 2016年 :91.66
★ 2017年 :92.24
★ 2018年 :93.95
★ 2019年 :95.58          消費税=10%/8%
★ 2020年 :95.30 菅内閣;     新型コロナ
★ 2021年 :97.23 岸田内閣;
★ 2022年 :98.70          ウクライナ戦争


選挙運動の体験談

2024-02-17 09:47:51 | 政治
【はじめに】
 「政治には金が必要だ!」と言われますが、その原因の一つは選挙運動です。 公職選挙法では、ボランティアの運動員を集めて選挙運動する事を要求しています。

 ほぼ法令順守が出来るのは、ボランティアの運動員が集められる公明党、共産党、社会民主党、そして連合の支援が得られる政党だと思われます。れいわ新選組は若いボランティアを集めている様です。日本維新の会はどうなんでしょうか?!

 自民党は、昔は土木・建築関係の会社が運動員として社員を派遣していましたが、現在・選挙運動に社員を派遣する会社は激減していると思われます。自民党に投票される方は、是非とも選挙運動に参加してみて下さい! シンドイ仕事で、ボランティアを集めるのが難しい事が理解出来ます。

 自民党には、100万人を超える党員がいますが、「ボランティアで選挙運動に参加する方は殆どいないのでは?」と私は思っています。 公職選挙法を改正して、金を出して運動員を雇って良い事にすると種々の問題が発生すると予想します。自民党が、れいわ新選組の山本太郎氏を見習って、ボランティアで選挙運動する党員を増やさない限り、『黒い金』を無くす事は出来ないでしょう!

 選挙運動に「どんな仕事が有るのか?」、「どんなにシンドイ仕事か?」を理解して頂く為に、私の体験を書きました。

【兵庫3区】
 2009年の衆議院選挙で民主党政権が誕生しましたが、私はその時・兵庫3区の民主党候補の選挙運動をお手伝いしました。

 兵庫3区は、垂水区と須磨区です。面積は『約57km2』で人口は『約36万人』です。(日本一広い選挙区は、北海道12区で、面積は『約14,741km2』、海岸線が『約640km』も有り、人口は『約28万人』です。) 兵庫3区には、民主党の現職D氏、自民党の現職S氏と共産党の候補者など、六人が立候補していましたが、実質的にはD氏とS氏の一騎打ちの状態でした。

 S氏は、2005年の選挙でD氏を破って、衆議院議員になった『小泉チルドレン』の一人です。(2005年の選挙では、D氏は比例区で復活当選していました。) S氏は、四国出身で兵庫3区との繋がりは無かった様です。2005年以降、垂水に地元事務所を設け、その近くに住んでいた様でした。

 S氏は、公明党の推薦を受けていましたが、S氏の選挙活動に公明党の婦人達は積極的に参加していなかった様でした。自民党の県会議員や市会議員も積極的には支援していなかった様に見受けられました。 (S氏は、2012年の選挙で復活して、その後は連続当選しています。)

 兵庫3区の西隣は明石選挙区で、自民党から西村康稔氏が立候補していました。垂水区と明石市の境界に『JR霞ヶ丘駅』が有るのですが、そこで、D氏と西村氏が何回か鉢合わせしました。西村氏は何時も、揃いの『はっぴ』を着た婦人を10人程連れてきていました。「多分、公明党の婦人達だ」と推察しました。

【私の選挙運動の体験】
 私は2009年8月18日~30日に実施された衆議院選挙で、兵庫3区に立候補した民主党の現職議員(D氏)の選挙運動をボランティアでやりました。 運動中に外食、弁当、お茶、コーヒーが出るので、(手弁当でやりたかったので、)最初に『5万円』政治献金したら、D氏は、チャンと領収書を発行してくれました。

 私は、国会が解散する前の6月の末頃から選挙運動に参加しました。告示される前は、休日にD氏が帰省した時に朝と夕方、地元事務所を取り仕切っていた公設秘書と二人で駅前の街頭演説の場所作りをしました。街頭演説を始める頃→→民主党の県会議員と市会議員が集まって来て→→D氏と交代で一時間ほど街頭演説しました。

 朝の街頭演説が終わると、五、六人で毎回・近くの喫茶店でモーニングを頂きました。私は、朝起きると直ぐに昼食を取るのが習慣になっていたので、コーヒーだけ頂きました。 その料金はD氏が支払いました。

 太宰治の『人間失格』に『電気ブラン』が登場します。一度味わって見たいと思っていました。 私の家の近くの駅前で朝の街頭演説をした後に入った喫茶店に『電気ブラン』を置いていました。私は、前払いで『電気ブラン』を注文して呑んだ記憶が有ります。 その後、散歩で、その喫茶店の近くに行くと『電気ブラン』を呑みました。

【地元事務所と選挙事務所】
 D氏の地元事務所は須磨区に有りました。エレベーターの無い鉄筋コンクリート造の古い建物で、階段が暗く/狭く/急でした。3階に有ったので、私は昇り降りに苦労しました。格安の家賃だったと思います。 近くの駐車場に自家用車を1台駐めていました。

 20畳ほどの部屋に古い書類を山積みにしていました。私と同年配の女性の公設秘書、パートの女性、二十歳代の男性、三人いました。 男性は人付き合いが出来ないので、会社に務められ無かったのです。週に二、三回来て、二、三時間簡単な仕事をして帰りました。私は彼と話した記憶が全く有りません。 選挙期間中、彼は出て来ませんでした。

 8月15日頃に、垂水の商店街に有った店仕舞いした所を借りて→→リフォームして→→椅子、机、冷蔵庫などをレンタルして→→選挙事務所にしました。 (冷蔵庫は大型でした。)

 選挙事務所から徒歩四、五分の所に、崩れかかったボロ屋が有りました。 そこに、D氏を支持する老人達が集まって昔話をしていました。選挙事務所とボロ屋に、後述の『Wグループ』の婦人達が毎日きて、お茶やコーヒーを入れていました。

【駐車場の契約】
 選挙事務所の近くの有料駐車場に、十台ほど駐められるスペースを確保しました。選挙カー用と、車やバイクで応援に来られる運動員の為に必要でした。運動員は朝夕に駐めるだけだったので、日中は1台も駐めていませんでした。 近所に迷惑を掛けない為に、駐車スペースが必要なんです。

【公選はがき】
 衆議院の小選挙区に立候補すると『公選はがき』を35,500枚、国の費用で出す事が出来ます。 然し、D氏の後援会名簿はビックリする程貧弱で、二、三百人程しか記載されていませんでした。 民主党の県会議員と市会議員が、それぞれの後援会名簿を持参してくれました。

 私が、ザット名簿をチェックするとダブり(重複)が多数見つかりました。 「エキセル・データーにして、フィルター機能を使って整理したら、重複しない名簿を作れる」と私が提案したのですが、公設秘書に却下されました。

 D氏は福祉活動家でもあったので、その活動を支援する十数人の婦人達の団体(Wグループ)が有りました。公示前に、D氏の事務所で、彼女達が交代で『公選はがき』の宛名を手当たり次第に手書きしました。 Wグループのメンバーはボランティアでした。 (宛名書きの人を有償で雇う事は法律で禁止されています。)

 連合から派遣されていた郵便局の職員と私の二人で、『公選はがき』を真夜中に中央郵便局に持ち込んで『郵便物区分機』に投入して、配達地域毎に纏めました。 翌日、Wグループの婦人達がダブり(重複)をチェックして、規定の枚数『35,500枚』に絞り込みました。

【仮設電話】
 公示前に、地元事務所に電話を数台仮設していました。Wグループの婦人達が交代で、電話を掛けました。 (電話を掛けの運動員を有償で雇う事も法律で禁止されています。)

【告示後の選挙運動】
 告示された日の早朝に、東京駐在の公設秘書・二人(男性と女性)と連合から責任者(T氏)が選挙事務所の方にきました。連合のT氏は『中々の人物』でしたが、公設秘書の二人は高飛車で選挙運動は全くの素人でした。 連合から、その日の仕事に適した人材を毎日沢山派遣されてきました。毎朝、T氏が各自に仕事を振り分けました。 私にも具体的な指示を出してくれました。

 東京から来た公設秘書・二人は選挙に関する知識と経験が殆ど無い様に見受けられました。二人で選挙を仕切ろうとして→→T氏の指示に異を唱えるだけで→→自分達は何もしませんでした。 二日目に、T氏の堪忍袋の緒が切れて→→「東京に帰れ!」と言われたのですが→→投票日まで事務所でお茶を飲んでいました。

【昼食、休憩】
 12時前後になると、運動員は『てんでんばらばら』に選挙事務所に帰ってきて、Wグループの婦人達が準備した弁当とお茶を頂きました。事務所が狭かったので、急いで食べて席を譲る必要が有りました。 選挙運動は肉体労働ですから、お腹が空きます。弁当を2個貰う人もいました。 

 8月の選挙だったので、時々選挙事務所に帰って→→お茶やコーヒーを貰いました。冷蔵庫は大型でしたが、冷やしたお茶やコーヒーも買っていた様でした。「飛ぶようにはける」のでした。

【選挙カーとウグイス嬢】
 D氏の親戚にレンタカーの会社に勤務されている方がいたので、古びた選挙カーを一台借り、専属の運転手を一人雇いました。そして、ウグイス嬢も一人雇いました。 一日・12時間以上の激務になりますが、法律で日当は15,000円以下と規定されています。 (多分、15,000円以上支払ったのでは?と思いました。とても、法定料金では雇えません! 黒い金が必要になるのです!)

【選挙ポスター】
 選挙が始まった第一日目は、大忙しです。 先ず、『候補者ポスター掲示板』に、手分けしてポスターを貼る必要が有ります。 連合から派遣された運動員の一部が、自家用車やバイクを持参していて、彼らが短時間に全ての掲示板に貼りました。 (この仕事専用に人を雇うのも法律で禁止されています。 ポスター貼り、選挙期間中のチェック、貼り替えを代行する会社が有ります。)

 選挙期間中、ポスターをチェックする必要が有ります。私がチェックを担当した掲示板では、ポスターに悪質な落書きが有ったり、ポスターが剥がされました。その都度、新しいポスターに貼り替えました。

 県会議員と市会議員が、一戸建てに住む後援会のメンバーから、壁やフェンスにポスターを貼る許可を取り付けてくれました。 地元事務所の公設秘書と私の二人で、ポスター貼りに回ったのですが、二軒に一軒は、奥さんが「近所の公明党の奥さんが煩いので、勘弁して欲しい」と言われたので、貼れませんでした。 (勿論、我が家のフェンスにもポスターを貼りました。)

【ポスティング】
 連合から派遣されたT氏が、数量に限りの有るチラシを投函する場所を決めました。T氏は若い住人が多いい地域を知っていて、そんな地域の一戸建や集合住宅にポスティングする様に指示しました。 私は、乗用車持参で連合から派遣された方とチームを組んでポスティングしました。近くまで車で行って、徒歩でポスティングしたのです。

 連合から郵便局の配達員が派遣されていました。彼らはバイク持参で、バイクを活用してポスティングするのです。その手際の良さには感服しました。 自民党がボランティアの配達員を確保するのは難しいと思います。

(余談 :S氏の運動員) 私は街頭演説の場所を確保する担当もやりました。横取りされない様に、演説が始まるまで、その場に留まるのが仕事でした。 共産党の運動員(C氏)と顔見知りになって、雑談する様になりました。暫くして、自民党の運動員(L氏)、C氏と私の3人で雑談する様になりました。

 L氏は、40歳をゆうに超えている様に見えました。「S候補の大学の後輩で、大学院生です」、「夏休みなのでボランティアで先輩を応援している」と言いました。C氏が、「大学院生にしては年を取り過ぎている」・・・色々、L氏に質問しました。それ以来、L氏は私とC氏に近づきませんでした。 L氏は法律違反の、金で雇われた運動員か?、統一教会から派遣された運動員か?だと思われます。

(余談) 天気の良い日に、10階建て程の公立の真新しい集合住宅でポスティングした時の話しです。 木陰のベンチで老人達が10人ほどで会話を楽しんでいました。 呼び止められて、彼らと雑談しました。彼らはエレベーターの無い五階建ての集合住宅に住んでいたそうです。老朽化していたのと、構造上エレベーターを設けるのが難しかったので→→別の場所に10階建てを建てて→→2棟ほど解体して→→エレベーター付きを新築して→→2棟ほど解体して・・・団地全体を建て替える計画を進めていたのです。

 老人達は、「こんな快適な住まいで一生を終えられるとは思ってもみなかった!」、「本当に有難いです!」と言われました。

【個人演説会】
 須磨区の県会議員が専門学校に通っている男性(S1氏)と女性(S2氏)を二人派遣してくれました。 D氏の個人演説会の会場設定は、地元事務所の公設秘書、S1氏、S2氏と私の四人で何時もやりました。 会場を掃除して→→折り畳み式の椅子と机を、50人分並べました。演説が終わると、四人で後片付けをしました。

 県会議員と市会議員が、周辺の後援会のメンバーに声を掛けてくれたので、何時も満席になり、立って聞く方もおられました。

 菅直人氏が応援に来ました。数百人は入れる会場を確保して、会場設定をする事になりました。当日、連合から沢山運動員が派遣され、皆さん手慣れていて短時間で椅子を並べました。私は邪魔になりそうだったので、傍観しました。

【マニュフェスト配り】
 選挙期間に入った頃は、マニュフェストやチラシを受け取ってくれる方は少なかったのですが→→段々多くなってきて→→「私にも一部下さい」と言ってくれる方が増えて来ました。党本部から多量に送られてきていた→→(山積みされていた)マニュフェストの残りが少なくなって→→希望者だけに渡す事になりました。

 マニュフェストやチラシは全国的に不足して→→重版を繰り返した様でした。 私は連日、マニュフェストを配っていました。 自民党のマニュフェストを希望される方は、少なかったので、「民主党が圧勝するのでは!?」と思う様になりました。

(余談 :選挙予想) 週刊現代だったと記憶するのですが、「民主党が大勝する」と予想しました。私は一冊買って来て、選挙事務所で「政権交代になる!」と話しましたが、連合から派遣されていたT氏も信じてくれませんでした。

(余談 :婦人の意見) 私が街頭演説の場所取りをしていた時、共産党の運動員と雑談していました。 如何にも裕福な家の奥さんと思える婦人が近づいて来て、「政権交代を希望していますが、鳩山由紀夫氏の目は異常だから、鳩山氏が総理大臣になったら日本は大変な事になりますよ!」と仰いました。 その通りになってしまいました!

(後日談) 私は、2カ月間ほどD氏の選挙運動をしました。公示前にはD氏と色々話しました。政治的な話題を出しても→→無視して→→別の話をされました。「D氏は政治家には全く向いていない方で、単なる市民運動家だ!」、「(岸田文雄氏と同様に)特にやりたい事が無い方だ!」と思いました。

 選挙後にD氏は日韓問題について種々発言して→→問題になり→→2011年3月に民主党を離党しました。 私は、D氏を尊敬していなかったので、選挙後・地元事務所に一回も顔を出しませんでした。