MARU にひかれて ~ ある Violin 弾きの雑感

“まる” は、思い出をたくさん残してくれた駄犬の名です。

母の日、結婚、葬式?

2012-08-17 00:00:00 | 私の室内楽仲間たち

08/17 私の音楽仲間 (413) ~ 私の室内楽仲間たち (386)



           母の日、結婚、葬式?




         これまでの 『私の室内楽仲間たち』




 「キク。 菊花。 死者の象徴として、ふつう墓地に飾る。」



 これ、小学館の伊和中辞典にあった訳語で、引いた単語
は “crisantemo” です。

 複数形は、クリザンテ―ミ (crisantemi)。



 プッチーニ数少ない室内楽曲の一つ、『菊』は、元々は
弦楽四重奏の編成で書かれています。




 Bの日記帳March 20, 2011のページには、以下
の記述があります。



 イタリアでは追悼曲としてしばし演奏される曲、と言われて
います。 手持ちのCDの曲紹介をベースに調べております。

 作曲されたのは1890年、プッチーニのパトロンでもあった
サヴォア家のアマデオ公爵の死を追悼するために一晩で
書き上げたとされています。



 日本では菊の花と言うと、天皇家の御紋であり、春の桜に
対して秋の菊として鑑賞されています。 もともと原産は中国
で、ヨーロッパにも中国から持ち込まれたようです。 ヨーロッパ
で広まったのは、幕末の日本から鑑賞菊が持ち込まれたこと
がきっかけ・・・と言われることもあります。

 一方で、弔花としての慣習はその後ヨーロッパから伝わった
ようですね。 一部の国のようですが、墓参りの際には菊の花
をもちいるようです。

 Yahoo知恵袋で面白い記事がありました。

 デンマーク→普通に鑑賞用。
 フランス・イタリア→墓参り。
 オーストリア→母の日のプレゼント。
 イギリス→結婚式。



 また、葬式の時、とくにキリスト教ではユリが多いようですね。
聖書で繁栄の象徴とか。



 『菊』のメロディーは、オペラ「マノン・レスコー」に転用されて
います。 第4幕、アメリカでのシーン 「君の重みを全部僕に
かけ給え」です。 娼婦として植民地ルイジアナへと流刑され
たマノンと、それを助けるべく追いかけてきた騎士デ・グリュー
とが荒野で歌う二重唱でした。

この後マノンは力尽きてしまうんですよね・・・。



      (ここまで、すべて転載部分です。)




 さて、今回この曲に挑戦したのは、Violin 私、Sa.さん
Viola W.さん、チェロ Y.Su.さん。 いずれも、この曲を
よくご存じの方々です。



 Y.Su.さんは、オペラ大好き人間! オケ ピットに数繁く
足を運び、一方では室内楽の経験も深いという、貴重な
存在です。

 大昔のことですが、パリ オペラ座が来日し、『カルメン』
の公演を行ったことがありました(1961年)。 そのときの
指揮者の名は、ロベルト・ベンツィ。 私が恐る恐るこれ
を話題にしたところ、ちゃんとご存じでした。

 当時中学生の私が、なぜそんな事情に詳しいのか?
また回を改めて…。



 W.さんは、この曲の提案者。 今回はほかにも、様々な小曲
を用意してくれました。



 Sa.さんは、この『菊』が大好き人間。 ご自分の「お葬式には
これを!」…などと言っておられます。 困ったものですね…。



 それに引き換え、私は、今回が初めて。 曲の存在しか
知らなかったという、相変わらずの有様です。




 演奏例の音源は、曲の後半。 中間部の途中から
始まり、次いで最初のテーマが現われ、曲は終ります。

 例によって、途中でもカットが2箇所あります。
お赦しください。



           [音源ページ



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