MARU にひかれて ~ ある Violin 弾きの雑感

“まる” は、思い出をたくさん残してくれた駄犬の名です。

お好み焼き

2012-12-26 00:07:00 | 生活・法律

12/26          お好み焼き




           これまでの『生活・法律




 先日、やけどをしてしまいました。

 まったくの自分の不注意で、左手の先端。 そう、Violin
を弾く私にとっては、致命傷になりうる部位です。



 幸い、経過は良好です。 案じてくださっている皆さまに、
この場を借りて報告させていただきますね。

 ご心配をかけて、本当に申しわけありません。 どうか
ご安心ください。




 忘年会シーズン。 私も仲間と共に、ある店へ。

 そこには座敷席がありました。 テーブルは低く、下が
“掘りごたつ” のようになっている形。 囲む人数は6人
ほどです。



 何かの拍子に立ち上がった私。 左側へ、よろけて
しまいました。

 そこにも別のテーブルがあったので、左手で体を
支えた。 …まではよかったのですが、手を着いた
テーブルの上には、鉄板がありました。

 熱く焼けた…。



 これ、もんじゃ焼きのお店だったのです。




 「熱い! しまった…。」 と思った私。 すぐ手を
離そうと思ったのですが、あいにく無理。 その手
で体重を支えているのですから。

 おそらく、3秒、4秒。 そのぐらいは、手を着いた
ままだったでしょう。 誰かが、私の胴体をつかまえ、
引き離してくれるまでは。



 「すぐ冷やせ!」 私でも知っている鉄則が頭に
浮かび、トイレへ急行。 水を流しっ放しにして、
患部を冷やしました。

 席へ戻ろうとすると、お店のかたが私に駆け寄り、
「これを使ってください。」 新しいお絞りと、保冷剤。

 そう、ちょうど手のひらサイズで、冷蔵庫で冷やして
おくタイプの。

 さらにメンソレを持ってきてくださるなど、あらん限り
の配慮を駆使してくださいました。



 冷やしつつ、自分の手を見ると…。 多少の
水膨れが。 いや、火脹れというのでしょうか。

 しかし痛みはそれほどありません。 心配
する仲間たちの表情を、左右に感じながらも、
残りの時間を楽しく過ごすことが出来ました。

 「大丈夫だよ。 ごめんね? 心配かけて。」




 あくる朝、水膨れは前夜より大きくなっていました。
特に、手の平に近い部分が。 圧迫感による痛みも
あります。

 いつもなら、何でも自分で治そうとする私。 しかし、
この時ばかりは危険を感じました。

 すぐ地元の皮膚科へ! 外科ではないんですね。




 最初の処置は、まず “水抜き”。 もちろん、水膨れ
部分をアルコール綿で消毒してから。

 針は、縫い針より、2サイズほど太い。 先端に斜め
の穴が開いているのを、横から刺す。 2か所ほど。



 ここまでは痛みはありません。 むしろ圧迫感が
消え、楽になりました。 ただ、先生が水 (リンパ液)
を絞り出すと少々痛い。 でも、そんなことは言って
られません。

 やはりメンソレ状の油剤を、ガーゼに塗布され、
テープで留めてもらいました。



 同じような薬を処方され、1日一回ほど患部に
塗布するよう指示され、現在に至っています。

 写真は、3日後のものです。 ガーゼの下は、
白い水膨れや、まだ赤黒い…という状態です。



   




 途中3日ほど、抗生物質を服用しました。 感染防止のため
です。 しかし9日が経過したこの時点では、「もう楽器は弾け
そうだな」…という感じです。

 しかし、そこは非意欲的な私。 “自重” して、まだ試しては
いません。

 痛みはなくても、“皮膚が、硬く攣る” ような感じ。 やがて
内部が再生し、硬い表皮が剥がれてくれるのでしょうか。



 医師の診断は “2週間”。 もう少しです。




 私の “火傷Ⅱ度” は、深さで言えば中程度以下。
しかし、それなりに不自由です。

 まず、水を扱うとき。 野菜洗い、食器洗い、そして
入浴…。 色々考えた末、炊事用ゴム手袋を使って
います。

 普段は毛糸のカジュアル、改まった場所では、黒
の布製を。 手袋は、その3種を使い分けています。

 でも、このキーボードがやりにくい…。



 1週間近く経過すると、水膨れも小さくなり、圧迫感も
無くなった! 運転、自転車、共にハンドルを握ります
が、痛みはありません。

 当初は家族に頼っていた、薬剤の塗布。 でも圧迫感
の痛みも徐々に無くなったので、自分で積極的に塗り、
当て、そしてテープで留めています。

 左手が使えないのが、こんなに不自由とは! ネクタイ
も満足に結べません。 指先が、手袋で膨れているので。
キャベツの繊切りは、まるで “棒切り”。



 そして今。 薬の塗布は続けていますが、先ほど
の入浴は “ゴム手袋無し” で済みました。

 “1日おき” だった通院間隔も、「1週間後でいい」
…と言われるほどになりましたし。 これ、ちょうど
“(全治)2週間” になります。




 さて、“火傷の火脹れ” と検索してみると…。

 常識的には、小さい穴を開け、水を抜き取ります。
皮を破らないのは、奥の真皮を保護するためでしょう。

 ところが、中には。 ご覧のとおり、“水膨れの皮膚
を剥ぎ取る”…なる治療法が見られます。



 これ、医師がやる治療法のことです。 素人が
自分でやるんじゃなくて!

 私の医師は、そうはしませんでした。 どっちが
正しいの!?




 “もんじゃ焼” のお店での、今回の不祥事。 私の不注意に
より、多くのかたがたに、ご心配をかけてしまいました。

 それも、お邪魔しているオケで、仲間の一員として誘って
もらった忘年会。 楽しくあるべき場に、水を指してしまった…。
周囲を巻き込まずに済んだのが、不幸中の幸いです。

 なぜ、よろけてしまったのか? まず第一に疑われるのは、
アルコールのせい。 でも、それほど飲んでいない状態だった
ので、常用している血圧降下剤の影響も考えられます。



 これが “お好み焼き” のお店なら、まだよかったんでしょう
ね? 何を焼いても自由だから。

 自分で “手を焼いてしまった” 私の、愚かな失敗談でした。



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