12/16 カワホネを尋ねて (5) 最後の古地図
これまでの 『その他の音楽記事』
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(2) デパ地下
(3) 謎の犬
(4) 水の作ったすり鉢
(5) 最後の古地図
(6) 名曲の源泉
(7) 清流の復活
(maru の説明)
まるチャンは再び歩き始めました。
宇田川の跡に出来た道を、教えられたとおりに
北西に進みます。
下図の左側に見える川の部分です。
図の下方、 "神南町" の活字のあたりには、現在はＮＨＫの
放送センターが建っています。 まるチャンはそれを右側に
見ながら、北西に進み、図の左上隅の部分まで来ます。
ここでは、西へ向かう、宇田川の太い流れの方向には進まず、
上の細い支流の跡を辿り、北へ向うことになります。
↑
現在の代々木公園周辺の地図 昭和30年(1955年) 頃
しかし、変ったイヌさんだったな。 話している間も、
身動き一つしないんだから。
でも本当に助かったよ、お蔭で。
物知りで、親切な先輩だったな。
え～と、右に見えるはＮＨＫでござい…、だな。
イヌ、アッチ、イケー…、じゃないぞ。
今過ぎたのが、代々木公園交番 (旧深町交番) 前 交差点
のあたりだな。
今度は細い道を北へ入るんだね。 やれやれ、だいぶ
近くなったようだ。
やっぱりコウホネなんて、全然生えてないね。 下は
アスファルト、周りは住宅街だから、あるわけはないよね。
でも、"何か代わりのものがあるかもしれない" って
言ってたな、あのワン君。
黒くて、四角いものだって。
ひょっとして、羊羹なら生えてるかもしれないな。
そうだ、さっき買った甘栗、食べよう！ すっかり忘れてた。
それに、もうアンヨがパンパンだよ。 どこかで休みたいな。
ベンチは無いかな、どこかに。 ベンチ、ベンチ、と…。
あった、あった！ 白くて、石で出来てるね。
ちょっと固いし、座りにくそうだけど、贅沢は言ってられない。
あれ、携帯が "ピンポーン" って鳴ったぞ。
きっとお食事タイムのお知らせだな。
とりあえず楽にしようね。
ぐるり、ヨイショ、ゴロン…と。
ああ、いい気持ちだ…！
それにしても、ずいぶん歩いたもんだね。
目的地も、この辺のはずだがな。
そうだ、携帯のGPS、見てみよう。
うん、まさにこのあたりなんだけど、ぐるっと見回しても、
羊羹なんか、どこにも無いよ…。
羊羹じゃないとすると、何だろう…？ チョコレートかな。
そうだ！ もう一枚、古い地図があったな。
地図さん、地図さん、どこですか。 ちょっと失礼しますよ…？
代々木村周辺地図 明治13年 (1880年)
［no river, no life］ から転載させていただきました。 ありがとうございました。
何だ？ これ。
宇田川、代々木八幡駅、歌碑、河骨川…って、書いてあるぞ。
この赤いの、maru の字だよ。 あとから書き込んだんだな。
駅？ そう言えば、そこ、電車が走ってるな。
でも、この地図には、線路、書いてないよ…？
河骨川？ 何て読むんだろう？
歌碑？ カヒって、何だ？
ところで、このベンチ、何だか変だな。
ボクの嫌いな、鎖がついてるし。
座るところは白いけど、背もたれは真っ黒だよ…。
それに、何か、字が書いてある。
うわっ、すごく大きいぞ。 四角い！
これ、何だ…？？
(続く)
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