おやままさおの部屋

阿蘇の大自然の中でゆっくりのんびりセカンドライフ

寒い夜には温かい鍋と熱燗がイチバン

2012年02月03日 09時34分01秒 | 日記
洗面所の蛇口が凍ってしまって水が出ません。外付の水道はしっかり保護対策をしているので、大丈夫だと思いますが・・・

便所は少しだけ水を出し続けているので、凍る心配はないのですが、夜中は部屋の暖房を消してしまいますので、中まで冷気が進入して恐らく氷点下になっているのではないかと思います。

布団の中は電気毛布を入れているので、温いのですが寝室の空気が冷えて、布団から手を出して本を読むのに手が凍りそう・・・

東北地方は積雪が3mとかいう報道を見ていると、それでも贅沢かなと思います。

家を寒気と雪に覆われているのだから、まるで冷凍庫に入っているようなもの。こういう時年寄りが健康を害したり、血管障害が起こり易くなるようです。

私も狭心症がありますので、用心しています。昨日は余りにも寒いのでとうとう家を出ず、一日家に閉じこもって本を読んでいました。

今、村から借りた「阿蘇町史」をノートを取りながらじっくり読んでいます。特に阿蘇山の宗教史について。

日本人は古代からさまざまな自然物に霊威を認め、そこに神を見、崇めてきました。

山川草木必有仏性といいますが、これは仏教の言葉です。仏教伝来以前から自然崇拝は存在していたのです。

アイヌでは神を「カムイ」といいます。自然のありとあらゆるものをカムイとして大切にしました。それは生きとし生きるものだけではなく、人口物にだってカムイが宿っているとー。

よくこの阿蘇の南外輪山麓をあちこち歩き回ります。林の中に入っていくと、木洩れ日しか差さない車もほとんど通らないような所で道端に車から放り投げたゴミが散乱しているのを見ます。悔しくて仕方がありません。

少し温かくなったら、妻と大きな袋を持ってゴミ拾いに行こうと話しています。

阿蘇には阿蘇神社という社格が官幣大社という大変権威のある神社があります。その歴史を辿ると、実は阿蘇山というよく火を噴く火山に対する畏れ、敬いの心から宗教的な対象になっていたことから発しています。そして噴火口には五色の波が寄せ、八つの功徳の水が満ち溢れている。

そして甘露の霊水が西方世界一帯に流れているといいます。その噴火口を「霊沼」といい、「宝池」といい、さらに「神霊池」と呼び、ここに異変が生じると戦争が起こったり、旱魃になったりすると恐れられた。

そこで奉幣したり読経したりしてその怒りを鎮めようとした言います

現在も中岳は噴火活動を行っていますが、頂上付近は厳しい自然があります。その場所で宗教活動を行ったのが修験者でした。
彼らを「天宮祝(てんぎゅうはふり)」と読んだのです。阿蘇の神様は健磐龍命=阿蘇大明神であり、噴火もこの神が治めるものと考えられてきました。後にここにお宮(阿蘇社)を作り、ここに得度者=僧が配置されたのです。

古き時代で神仏習合の慣わしがありました。

その後、阿蘇谷の麓宮地(みやじ)に社を築きます。これが下宮、阿蘇の火口にあった阿蘇社を上宮と呼びます。

今は中岳には修験者はいませんし、寺も坊舎もありませんが、昔は200人から300人ほどの修行者がいたそうです。

先日、日田の「彦山」行って来ましたが、ここも修験者の修行の場だったのです。この辺りの勉強を今年は深めていきたいと思います。フィールドワークにも積極的に出かけていこうと思います。