おやままさおの部屋

阿蘇の大自然の中でゆっくりのんびりセカンドライフ

新しい人生の模索を

2011年03月23日 07時25分26秒 | 日記
先程朝のNHKニュースを見ていたら、また「緊急地震速報」が出た。そして程なくマグニチュード6、震度最大5強という福島浜通りと出た。

これでもかこれでもかと自然は被災地に鞭を打ち続ける。体に「揺れ」が入り込んでなかなか抜けなくなっているとも聞く。

一番心配なのはPTSD。こころの問題。

壊れた我が家を呆然と見ている家族をテレビカメラが映していた時、突然男の子が泣き出してしゃがみ込んだ。母親がそれを優しく宥め、肩を擦る姿が映ったけれど、あの子のことが目を離れない。
心配だ。それこそ離れていて、わが身は安全な場所にいて覚めた目で、客観的に突き放すように「頑張れ!」とは言えない様な気がする。

あの家族、遠い我が家に暫くでも緊急避難して来ないだろうかー田舎で不便な所だが、現今阿蘇は穏やかな日常をもたらしてくれている。

教育に身を捧げてきた者として、あの子が気になる。いろんな人と皆で一緒に暮らすことで、少しずつ心の恒常性、日常性を取り戻すべきだと思う。

東京で「放射能汚染」されていない野菜まで売れない現実がある。八百屋さんが嘆いていた。いつも大口の注文するお得意さんが東北の野菜というだけで放射能を浴びてもいない野菜を門前払いしたという。

誰に食べさせるために料理を作っているの!?セレブ対象の高級料理店を思い浮かべるけれど、料理って全ての人に味で幸せを提供することではないのかな?

一品が何千円もする高級料理店で、一度に何万円も使うセレブだけを相手にして儲けている店店があることはテレビで見ている。そんな経営者、料理人って単なる特権階級の料理専門の使用人になっていないかー

大袈裟に数値を明らかにして恐怖心を煽る政治家、踊らされる国民・・・

危険な原発を作らなければ社会が成り立たないという「戦後」を作ってきた我々自身が存在する。2度も原爆を受けてその恐さを世界でただ一国知っている国民であるはずなのに・・・

全てを失って途方にくれている被災者が明日が見えないという現実の中で、それでも不平不満よりもさきに口にするのは「応援していただいてありがとう」という労いなのだ。この優しさ強さ、苦難のなかで人のこころを持ち続けようと励まし続けている本当の地域リーダーの方々が見える。
住民と共に亡くなった町長さん、中心からお悔やみを申し上げます。そして九死に一生を得た佐藤町長さんなど・・・
すごいなあと心から感心し、畏敬している。

それに比べて、天候が怪しくなったので「視察」を取りやめたという首相。
あなた、飛行が危険だからといって自衛隊や病院(消防の救急)のへりは飛行取りやめていますか???
現地に行かなかったら避難所では食べる物がなくなってしまう現実があるのですよ。

ここで人間の生活の実相を学ばないでどこで学ぶのですか?権力をめぐる陰険なやり取り、画策だけが政治じゃない。