おやままさおの部屋

阿蘇の大自然の中でゆっくりのんびりセカンドライフ

チクタクチクタク・・・

2010年07月13日 07時45分14秒 | 日記
大雨が降り続いた。水捌けがいい私の畑も流石に処理しきれないで、畝間に溜まっている。   
今朝も小雨状態。「やんなっちゃう」

さて、書斎にネットのYASHOOオークションで買った柱時計がいい音を鳴らしている。

「チクタクチクタクボーンボーン」ってやつ。もう少し大型のものがほんとは欲しかったのだが、そうなると値がはね上がる。 これは安価で程度も良好。音が実にいい。狭い部屋なので、「音が」常にあり、恰も自分の存在感を誇張しているかのようでもある。不思議なものでこれが苦にならない。昔は時計って時の刻みを音で表現していた。30分経つボーン」と忘れずに1回鳴り、6時になれば6回、7時には7回鐘を打つ。先週の土曜日、大工さんに濡れ縁を作ってもらった序(つい)でにこの時計を設置してもらったのだが、取り付けが終わってなにか捜している。「何ですか?」と問うと「スイッチを入れないと動かないと思って・・・」
「これはゼンマイ仕掛けですよ」左右の穴に専用のネジで巻き上げる。これが懐かしいのだ。若い大工は知らない。時代が違う。今はみな電池。クオーツとか太陽電池とかエコとかエロとか・・・違うかっ 

何で年を取るとアンティークとか骨董とか古いものを求めるようになるんだろう。懐古趣味って、この年齢にならなければわからないな。妻は7歳下なのだが、はじめ母屋の中心部にと思って買ったのだったが「こんなものリビングには置けないわよ」とにべもなく却下された。仕方なく離れ書斎に安置。いいよ私が大事にするから。ゼンマイで動くこの時計、ほぼ正確に時を刻んでいる。「今何時だっけ?」と時計を見る。柱時計の針を見るのだが、その後目は机の上にあるクオーツの置き時計のデジタルの数字を見る。無意識に正確な数字(時間)を確認しているのだ。嫌だな、近代人ってゆったりとした「時間」をとっくの昔に失ってしまったのか。2,3分の違いいいじゃないの。朝になるとお日さんが東の空を朱に染めながら昇ってくるのだし、夕方になると「夕焼け小焼けで日が暮れて、やーまのお寺の鐘が鳴る」と有線が童謡を流してくれる。

身の周りを耳を澄ましてみると、いろんな音に囲まれているのだ、人間の日常はー。
チクタクチクタク、窓を開けているので雨のザーザーいう音、遠くに谷川の増水して流れ下る「ゴーゴー」という不気味な轟き。私の部屋にはギターがあり、シンセサイザーがあり、リズムボックスがあり、ラジオがあり、携帯が時どき鳴る。